
英検2級は大学入試でもよく話題になる級なので、高校生のうちにどれくらいの人が取っているのか知りたい人は多いでしょう。
ユタカ英検2級って、高校生のうちに取れる人はどのくらいいるの?
受験に使いたいけど、まわりが持っているのか分からなくて不安です。
文部科学省の令和6年度の調査では、公立高校3年生のうち、英検2級相当(CEFR B1)以上の外部試験の結果を持っている生徒は14.6%でした。
実際の結果は無くても同等の力があると英語の先生がみなした生徒まで含めると21.2%となり、国が高校卒業までに掲げる3割以上という目標にはまだ届いていません。
つまり、高校3年生で2級相当の結果を持っているのはおよそ7人に1人なので、高校生のうちに2級を取れば、同じ学年の中でもはっきりした強みになります。
この記事は、英検1級を持つ英語講師が、文部科学省の英語教育実施状況調査(令和6年度)の公表資料と、英検協会の2級の案内に目を通して書いています。
高校生で英検2級を持つ人の割合|令和6年度の調査から
英検協会は、2級を持っている高校生の割合を直接は公表していません。
その代わりになるのが、文部科学省が公立の高校を対象に毎年行っている英語教育実施状況調査です。
この調査では、高校3年生のうち、英検2級などCEFR B1レベル相当以上の力を持つ生徒の数が、学校ごとに集められています。
| 区分 | 人数 | 3年生全体に対する割合 |
|---|---|---|
| 公立高校3年生の生徒数 | 596,344人 | ― |
| 外部試験を受けたことがある生徒 | 296,852人 | 49.8% |
| CEFR B1レベル相当以上を取得している生徒 | 86,776人 | 14.6% |
| CEFR B1レベル相当以上の力があると思われる生徒 | 39,527人 | 6.6% |
| 合計(達成している生徒) | 126,303人 | 21.2% |
※ 文部科学省「令和6年度 英語教育実施状況調査」高等学校の調査結果の人数をもとに、合計人数と割合は英語講師が計算しました(小数第2位を四捨五入)。
「取得」と「思われる」は分けて読む
「取得」の行は、英検などを実際に受けて、2級相当以上の級やスコアを手にした生徒を数えたものです。
もう一方の「思われる」の行は、まだ級やスコアは無いものの、校内のテストなどをもとに英語の先生が2級相当の力ありと見た生徒の数にあたります。
そのため、2級相当以上の結果を実際に持っている高校3年生は14.6%と読むのが正確でしょう。
受けた生徒の中では約3割
英検などの外部試験を一度でも受けた3年生は296,852人と、全体の49.8%でした。
この受けたことがある生徒だけで計算すると、2級相当以上を取得している生徒の割合はおよそ29%になります。
全体では7人に1人でも、外部試験を受けた生徒に限れば、3人に1人近くが2級相当以上に届いているということです。
準2級相当以上の取得者の半分近く
準2級相当以上の結果を取得している高校3年生は189,629人で、そのうち2級相当以上は86,776人でした。
割合にするとおよそ46%で、準2級相当以上を取った生徒の半分近くが、さらに2級相当まで進んでいる計算です。
準2級に受かった高校生にとって、2級は十分に手の届く次の目標といえるでしょう。
「思われる」の判断に使われた根拠
先生が「思われる」と判断した根拠についても、概要の資料に複数回答の内訳が載っています。
いちばん多いのは2技能や3技能だけを測る試験のスコアで47.4%、次がCAN-DOリストにもとづく学校でのパフォーマンステストの結果で45.0%でした。
英検IBAのように、公式な記録としては認められない試験のスコアを使った例も16.1%あります。
つまり「思われる生徒」は正式な級を持っているわけではないので、入試などで証明として出せるのは「取得」のほうと考えておきましょう。
準2級相当の取得率は、英検準2級と高校生の割合の記事も読んでみてください。↓





2級相当を持ってる高校生は、だいたい7人に1人くらいやで。
英検2級相当の高校生はどう増えてきた?国の目標との差
調査の概要の資料には、2級相当以上の高校3年生の割合が、令和4年度から年度ごとに載っています。
| 年度 | 取得している生徒 | 思われる生徒 | 合計 |
|---|---|---|---|
| 令和4年度 | 12.4% | 8.8% | 21.2% |
| 令和5年度 | 13.7% | 6.2% | 19.8% |
| 令和6年度 | 14.6% | 6.6% | 21.2% |
※ 文部科学省「令和6年度 英語教育実施状況調査」概要のグラフの数値です。
取得している生徒は毎年増えている
実際に2級相当以上の結果を持っている生徒の割合は、令和4年度の12.4%から、13.7%、14.6%と毎年上がっています。
合計の割合は令和5年度に一度下がりましたが、これは「思われる生徒」の割合が減ったことによるものです。
高校生が2級を実際に受けて取る流れは、少しずつ広がっていると読めます。
国の目標は3割以上
高校卒業の段階で2級相当以上の生徒を3割以上にすることが、国の第4期教育振興基本計画で目標になっています。
令和6年度の21.2%から見ると、目標までにはまだ9ポイント近くの開きがある状態です。
同じ計画では、準2級相当以上の高校生を6割以上にする目標もあり、こちらは令和6年度に51.6%まで来ています。
準2級相当にくらべると、2級相当は国の目標から見てもまだ伸びる余地が大きい級です。



国は高校を出るまでに3割を目指してるんか。
英検2級の高校生の割合は学科ごとに大きくちがう
調査の人数は、普通科、英語系の学科、その他の専門学科と総合学科の3つに分けて出されています。
| 学科 | 2級相当以上の合計 | うち取得している割合 |
|---|---|---|
| 普通科 | 26.9% | 18.4% |
| 英語教育を主とする学科・国際関係の学科 | 70.7% | 55.8% |
| その他の専門学科・総合学科 | 7.0% | 4.5% |
※ 文部科学省「令和6年度 英語教育実施状況調査」高等学校の調査結果の人数をもとに英語講師が計算しました。
普通科は約5人に1人が取得
普通科の3年生394,164人のうち、2級相当以上を取得しているのは72,528人で、割合は18.4%でした。
思われる生徒を合わせると26.9%となり、普通科ではおよそ4人に1人が2級相当の力に届いていることになります。
大学入試で英検のスコアを出す人が多い普通科では、2級は受験の準備の一つとして意識されていると考えられます。
英語系の学科は半分以上が取得
英語教育を主とする学科や国際関係の学科になると、2級相当以上を取得した3年生は55.8%にのぼります。
思われる生徒を合わせた割合は70.7%で、学科の中では2級がむしろ標準に近い位置づけです。
3年生の人数は9,895人と少ないものの、そのうち5,520人が2級相当以上の結果を持っています。
英語系の学科の生徒なら、2級を早い学年で済ませておき、準1級に照準を合わせる計画が立てやすいでしょう。
専門学科・総合学科は1割未満
その他の専門学科と総合学科では、2級相当以上を取得している生徒は4.5%、合計でも7.0%にとどまります。
専門の科目に多くの時間を使う学科では、英語の外部試験を受ける生徒そのものが少ないことも影響しているはずです。
その分、この学科で2級を持っていれば、英語力をはっきり示せる材料になるでしょう。



学科によって、2級を持ってる割合はずいぶんちがうんよ。
英検2級は高校生の何年生レベル?協会が示す目安
英検協会の案内では、2級のレベルは「高校卒業程度」で、入試での活用や単位の認定、海外留学の条件などに幅広く使われる級と紹介されています。
| 級 | 英検協会が示すレベル | 読む・書くの時間 | 面接 |
|---|---|---|---|
| 準2級 | 高校中級程度 | 80分 | 約6分 |
| 準2級プラス | 高校上級程度(推奨目安) | 85分 | 約7分 |
| 2級 | 高校卒業程度 | 85分 | 約7分 |
※ 日本英語検定協会の各級の試験内容の案内をもとにまとめています。
高校3年間の終わりの英語力
高校卒業程度という言い方は、高校で習う英語をひと通り使えるところまで身につけた段階をさしています。
学年にあてはめると高校3年生が目安になりますが、高校1・2年生で先に受かる人もいます。
学年はあくまで目安なので、自分の今の力と、2級を使いたい時期から逆算して考えるのが基本です。
調査でも、高校3年生の段階で2級相当以上の結果を持つ生徒は14.6%なので、高校の間に取れれば早いほうと考えてよいでしょう。
合格基準は一次1520・二次460
英検協会が示す2級の合格基準スコアは、一次試験が1520、二次試験が460です。
一次試験のスコアは、リーディング・ライティング・リスニングの技能ごとに出され、その合計で合否が決まります。
過去問を解いたときは、合計点だけでなく技能ごとの偏りも見ておくと、次に伸ばすところが見つけやすくなるはずです。
要約と意見文の2題を書く
2級のライティングは、英文を45〜55語でまとめる要約と、与えられた問いに自分の意見を書く英作文の2題です。
学校の授業で英文を要約する練習はあまり多くないので、高校生がいちばん差を感じやすいのはこの要約かもしれません。
要約は書き方の手順が決まっているので、手順を覚えてから練習を重ねると安定して点を取れるようになります。
要約の手順と解答例は、英検2級の要約の記事も読んでみてください。↓


準2級プラスを間にはさむ道もある
2025年度からは、準2級と2級の間に準2級プラスという級が加わりました。
準2級に受かったあと、2級の過去問で点が足りないと感じたら、準2級プラスで要約や85分の試験時間に先に慣れておく方法もあります。
準2級プラスで一度要約を経験しておくと、2級を受けるときに書く問題への不安が小さくなるはずです。
準2級プラスの試験の中身は、英検準2級プラスの記事も読んでみてください。↓





2級は高校で習う英語の仕上げのレベルなんやな。
高校生が英検2級を目指す学年の決め方
英検は従来型が年3回で、ほかにパソコンで解く英検S-CBTが別の日程で行われています。
高校生が2級を受ける時期は、準2級をいつ通過したかと、2級を何に使いたいかで決まってきます。
高校1年生は準2級の通過を先に
高校1年生で2級を目指すなら、まず準2級に受かっているかどうかを確かめましょう。
準2級をまだ持っていない場合は、準2級の合格を先にして、そのあとの回で2級に進むほうが、試験の形に段階的に慣れられます。
準2級をすでに持っているなら、2級の過去問を一度解いて、今の力との差を測るところから始めてください。
高校2年生は入試から逆算する
大学入試で英検のスコアを使う予定があるなら、高校2年生のうちに2級を取っておくと、3年生で準1級やスコアの上積みに時間を使えます。
入試で使える成績の取得時期は大学ごとに決められているので、志望校の募集要項で取得時期の条件を早めに確かめておきましょう。
出願までに間に合わせたい回が決まれば、そこから勉強を始める時期も自然に決まります。
大学が英検を使う4つの方法は、英検の大学入試での使われ方の記事も読んでみてください。↓


高校3年生は出願の時期を最優先に
高校3年生で2級を受けるときは、志望校の出願にその結果が間に合うかどうかを最初に確かめる必要があります。
従来型は一次試験に受かったあとに二次試験の面接があるので、申し込みから合格が分かるまでに時間がかかります。
日程を選びやすいS-CBTを使えば、出願の時期に合わせて受ける日を決めやすくなるでしょう。
S-CBTの申し込みと日程は、英検S-CBTの記事も読んでみてください。↓


2級のあとは準1級も視野に
高校2年生までに2級に受かった場合は、高校3年生で準1級に挑戦するという選択肢も出てきます。
準1級は2級よりさらに語彙の量が多く、社会的な話題について意見を書く力も求められる級です。
2級に受かった直後は単語や長文の勉強の流れができているので、その勢いのまま次の級の過去問を一度見ておくと、次の目標の距離感がつかめます。
定期テストや部活の予定と重ねない
2級の一次試験の前は、単語の仕上げや要約の練習に時間を使いたい時期です。
テスト前の週や大会の日程と試験日がぶつかると、どちらにも十分な時間を割けなくなってしまいます。
申し込む前に学校の年間予定表を見て、一次と二次の両方の日が空いている回を選ぶと安心です。



使う時期から逆に数えて、受ける回を選ぶのがコツやで。
高校生が英検2級に受かるための進め方
続いて、高校生が2級の合格までに進める勉強の順番を見ていきます。
過去問で今の位置を知る
2級の過去問は英検協会のサイトで公開されているので、まず1回分を本番どおりの時間で解くところから始めましょう。
リーディング、ライティング、リスニングのどこで点を落としたかが分かれば、残りの期間で何を優先するかがはっきりします。
合格の目安になるCSEスコアの見方を知っておくと、技能ごとの足りない分も読み取りやすくなるはずです。
過去問の解き方と自己採点は、英検2級の過去問の記事も読んでみてください。↓


単語は2級向けの単語帳で積み上げる
2級の語彙の問題には、高校の教科書だけでは出会わない語や熟語も含まれます。
2級向けの単語帳を1冊決めて、毎日決まった数を覚えていくと、語彙の問題だけでなく長文も読みやすくなります。
覚えた単語は、音声を聞いて発音も確かめておくと、リスニングや面接で聞き取れる語が増えていくでしょう。
単語帳の選び方と回し方は、英検2級の単語帳の記事も読んでみてください。↓


85分の時間配分を決めておく
2級のリーディングとライティングは85分で、長文を読んだあとに要約と英作文の2題を書く時間を残しておく必要があります。
練習の段階から大問ごとの持ち時間を決めておけば、本番で書く時間が足りなくなる失敗を避けられます。
85分の分け方は、2級の時間配分の記事も読んでみてください。↓


要約は毎週1題ずつ書く
要約は、書き方の手順を覚えたあとに、実際に何題も書くことで安定していきます。
毎週末に1題ずつ時間を測って書き、学校の先生に見てもらうか、解答例とくらべて足りない内容を書き出してみましょう。
同じ英文を数日あけてもう一度要約すると、1回目より短い時間でまとめられるようになったかを確かめられます。
面接はイラストの説明と意見の練習
2級の面接は約7分で、英文の音読のあと、3コマのイラストの流れを説明したり、自分の意見を答えたりします。
授業で英語を話す時間が少ない人ほど、一次試験の勉強と並行して声に出す練習を始めておくと、二次試験までの短い期間でも慌てずにすみます。
学校の先生や家族に質問を読んでもらい、時間を測って答える練習をくり返すとよいでしょう。
面接の流れと答え方は、英検2級の面接の記事も読んでみてください。↓


忙しい高校生は短い時間をつなぐ
部活や課題で忙しいと、毎日まとまった勉強時間を取るのは難しいものです。
通学の時間に単語の音声を聞き、家では長文を1題だけ読む、というように短い時間を毎日つなげると、勉強が途切れにくくなります。
週末に時間が取れる日は、要約と英作文を1題ずつ時間を測って書く練習にあててください。
1週間にやることを日曜日の夜に書き出しておくと、平日に何をするか迷う時間も減らせます。
合格までの期間の組み立て方は、英検2級の勉強期間の記事も読んでみてください。↓





過去問で今の位置を知って、単語・要約・面接を積み上げていこな。
英検2級と高校生に関するよくある質問
- 高校生で英検2級を持っている人はどのくらいですか?
-
令和6年度の文部科学省の調査によると、2級相当以上の外部試験の結果を持つ公立高校3年生は14.6%です。
先生が同等の力ありと判断した生徒も含めると21.2%に上がります。
- 英検2級は高校何年生で取るのが普通ですか?
-
何年生で取るべきという決まりは、英検協会にも文部科学省にもありません。
英検協会が示すレベルは高校卒業程度なので高校3年生が一つの目安ですが、入試で使う予定があれば、出願に間に合う時期から逆算して決めるのが基本です。
- 高校生で英検2級を持っていると有利ですか?
-
高校3年生でも2級相当以上の結果を持つ生徒は7人に1人ほどなので、同じ学年の中で英語力を示す材料になります。
入試での扱いは大学によって異なるため、志望校の募集要項を必ず見ておきましょう。
- 「思われる生徒」はどうやって判断されていますか?
-
文部科学省の資料では、2技能や3技能を測る試験のスコア(47.4%)や、CAN-DOリストにもとづく学校でのパフォーマンステストの結果(45.0%)などが判断の根拠として挙がっています。
正式な級やスコアではないので、入試などで証明として出せるのは「取得」のほうです。
- 準2級から2級までの差は大きいですか?
-
2級では読む・書くの時間が85分になり、要約の問題が加わり、面接も約7分になります。
差が大きいと感じる場合は、間にある準2級プラスで要約や85分の試験に先に慣れておく方法もあります。
- 英検2級の合格点はどれくらいですか?
-
2級は一次1520・二次460のCSEスコアが合格の基準になっています。
技能ごとにどのくらい取ればよいかは、合格点の記事でくわしく紹介しています。
合格基準スコアの見方は、英検2級の合格点の記事も読んでみてください。↓





持ってる人が少ないからこそ、取れたら強みになるで。
合格までの勉強の進め方を知りたい方は、英検2級の勉強法は何から始める?4技能ごとの対策と合格までの3か月の進め方にまとめています。
英検2級と高校生のまとめ
ここまでの数字を、英検2級と高校生という視点で表に整理しておきます。
| 項目 | 数字 |
|---|---|
| 2級相当以上の結果を持つ高校3年生 | 14.6% |
| 先生の判断による生徒も含めた割合 | 21.2% |
| 国が掲げる目標 | 3割以上 |
| 普通科の取得者の割合 | 18.4% |
英検2級相当の結果を持つ高校3年生はおよそ7人に1人なので、高校生のうちに2級に受かれば、同じ学年の中ではっきりした強みになります。
最初に過去問を1回分解いて今の実力をつかみ、2級を使いたい時期に合わせて受ける回を選んでみてください。
技能ごとの対策は、英検2級の勉強法の記事も読んでみてください。↓


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参考文献
- 英語教育実施状況調査(文部科学省)
- 令和6年度「英語教育実施状況調査」概要(文部科学省)
- 令和6年度 公立高等学校における英語教育実施状況調査(文部科学省)
- 2級の試験内容(日本英語検定協会公式サイト)










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