
英検準2級を持っている高校生はどれくらいいるのか、自分や子どもが遅れていないか気になる人は多いでしょう。
ユタカ英検準2級って、高校生はみんな持ってるの?
まだ受けていないので、周りと比べて遅れていないか心配です。
文部科学省の令和6年度の調査では、公立高校3年生のうち、英検準2級相当(CEFR A2)以上の外部試験の結果を持っている生徒は31.8%でした。
結果は持っていないが同じくらいの力があると先生が判断した生徒を合わせると51.6%で、国は高校卒業の段階でこれを6割以上にする目標を立てています。
つまり、高校3年生でも準2級相当の結果を持っているのは3人に1人ほどなので、まだ受けていなくても焦る必要はなく、受ける時期を決めて準備を始めれば十分に間に合います。
英検1級を持つ英語講師として、文部科学省の「英語教育実施状況調査」の令和6年度の結果と、日本英語検定協会の準2級の案内を読み、高校生と英検準2級の関係を整理しました。
この記事の数字は、文部科学省が公表している調査結果の資料から読み取ったものです。
英検準2級を持つ高校生は何割?令和6年度の調査
英検準2級を持っている高校生の割合を、英検協会が直接まとめた数字は出ていません。
手がかりになるのが、文部科学省が毎年行っている「英語教育実施状況調査」です。
この調査では、公立高校3年生のうち、英検準2級などCEFR A2レベル相当以上の英語力を持つ生徒の数を学校ごとに集めています。
| 区分 | 人数 | 3年生全体に対する割合 |
|---|---|---|
| 公立高校3年生の生徒数 | 596,344人 | ― |
| 外部試験を受けたことがある生徒 | 296,852人 | 49.8% |
| CEFR A2レベル相当以上を取得している生徒 | 189,629人 | 31.8% |
| CEFR A2レベル相当以上の力があると思われる生徒 | 118,297人 | 19.8% |
| 合計(達成している生徒) | 307,926人 | 51.6% |
※ 文部科学省「令和6年度 英語教育実施状況調査」高等学校の調査結果の人数をもとに、割合は英語講師が計算しました(小数第2位を四捨五入)。
取得と「思われる」の違い
表の「取得している生徒」は、英検などの外部試験で、実際にCEFR A2レベル相当以上の級やスコアを取った生徒です。
一方の「力があると思われる生徒」は、級やスコアは取っていないものの、学校のテストなどから同じくらいの力があると英語の先生が判断した生徒を指します。
そのため、実際に準2級相当以上の結果を持っている高校3年生は31.8%と読むのが正確です。
準2級ちょうどの生徒と2級以上の生徒
取得している31.8%の内訳を見ると、CEFR A2レベル相当(準2級相当)が102,853人、CEFR B1レベル相当以上(2級相当以上)が86,776人です。
3年生全体に対する割合にすると、準2級相当が約17.2%、2級相当以上が約14.6%になります。
準2級を取ったあと、さらに2級まで進んでいる高校生も少なくないことが、この数字から分かるはずです。
外部試験を受けた生徒は約半数
外部試験を受けたことがある高校3年生は296,852人で、3年生全体のおよそ半分にあたります。
受けたことがある生徒のうち、準2級相当以上を取得している生徒の割合を計算すると、6割を超えます。
裏を返せば、高校生が準2級を持っていないのは、力が足りないからではなく、まだ受けていないだけという場合も多いと考えられるでしょう。
私立高校と1・2年生は入っていない
この調査の対象は、公立の高校と中等教育学校の後期課程です。
私立高校の生徒は数に入っていないので、高校生全体の割合とは少しずれがあることも頭に入れておきましょう。
また、数えているのは高校3年生だけなので、1年生や2年生で準2級を持っている人の割合は、この調査からは分かりません。



実際に持ってるのは3人に1人くらいなんよ。
英検準2級の高校生の割合の移り変わりと国の目標
調査の概要の資料には、CEFR A2レベル相当以上を達成した高校生の割合の移り変わりも載っています。
| 年度 | A2相当以上を達成した高校3年生の割合 |
|---|---|
| 平成25年度 | 31.0% |
| 平成30年度 | 40.2% |
| 令和3年度 | 46.1% |
| 令和4年度 | 48.7% |
| 令和5年度 | 50.6% |
| 令和6年度 | 51.6% |
※ 取得している生徒と、相当の力があると思われる生徒を合わせた割合です(文部科学省「令和6年度 英語教育実施状況調査」概要)。
10年あまりで2割ほど増えた
平成25年度に31.0%だった割合は、令和6年度には51.6%まで上がっています。
年ごとの伸びは1〜3ポイントほどですが、少しずつ着実に増えてきた形です。
準2級相当の英語力は、高校生にとって、特別な一部の人だけのものではなくなってきたといえます。
国の目標は6割以上
国の第4期教育振興基本計画は、高校卒業の段階でCEFR A2レベル相当以上を達成した高校生の割合を6割以上にする目標を掲げています。
令和6年度の51.6%から見ると、目標まではまだ8ポイントあまりの差があります。
高校の授業でも準2級相当の力を目指す流れが続いているので、学校で受験をすすめられる機会も増えていくでしょう。
2級相当以上の目標は3割以上
同じ計画では、CEFR B1レベル相当以上、つまり英検2級相当以上の高校生の割合を3割以上にする目標もあります。
令和6年度の調査では、この割合は21.2%で、令和5年度の19.8%から少し上がりました。
準2級は2級に進むための通り道でもあるので、準2級で止まらず2級まで見すえると、高校3年間の計画が立てやすくなります。



国は高校を出るまでに6割を目指してるんか。
英検準2級の高校生の割合は学科ごとに差がある
調査では、普通科・英語系の学科・その他の専門学科と総合学科の3つに分けた数字も出ています。
| 学科 | 達成している割合 | うち取得している割合 |
|---|---|---|
| 普通科 | 64.7% | 40.4% |
| 英語教育を主とする学科・国際関係の学科 | 95.3% | 73.2% |
| その他の専門学科・総合学科 | 22.5% | 12.0% |
※ 文部科学省「令和6年度 英語教育実施状況調査」高等学校の調査結果の人数をもとに英語講師が計算しました。
普通科は約4割が取得
普通科では、準2級相当以上を取得している3年生が40.4%で、相当の力があると思われる生徒を合わせると64.7%になります。
普通科の高校生なら、卒業までに準2級を取っている人は珍しくないといってよいでしょう。
大学入試で英検のスコアを使う人が多いことも、普通科で取得の割合が高い理由の一つと考えられます。
英語系の学科は9割を超える
英語教育を主とする学科や国際関係の学科では、達成している割合が95.3%と、ほとんどの生徒が準2級相当以上の力を持っています。
取得している割合も73.2%と高く、学科として外部試験を受ける機会が多いことがうかがえます。
英語系の学科に通っているなら、準2級は早めに通過して、2級や準1級を目標にするのが自然な流れでしょう。
専門学科・総合学科は2割ほど
その他の専門学科と総合学科では、達成している割合が22.5%、取得している割合が12.0%です。
専門の科目の勉強が多い学科では、英語の外部試験を受ける機会そのものが少ないことも関係していると考えられます。
その分、準2級を持っていれば、同じ学科の中で英語力を示せる材料になるはずです。
中学生の英検3級の取得率は、英検3級と中学生の割合の記事も読んでみてください。↓





学科によって、けっこうちがうんよ。
英検準2級のレベルと高校生の学年の目安
英検協会の準2級の案内に書かれているレベルは、「高校中級程度」です。
| 級 | 英検協会が示すレベル | CEFR |
|---|---|---|
| 3級 | 中学卒業程度 | A1 |
| 準2級 | 高校中級程度 | A2 |
| 準2級プラス | 高校上級程度(推奨目安) | ― |
| 2級 | 高校卒業程度 | B1 |
※ 日本英語検定協会の各級の案内と、文部科学省の調査資料の対応(CEFR A1=英検3級、A2=準2級、B1=2級相当)をもとにまとめています。
高校中級は高校2年生ごろが目安
高校中級程度という言い方は、高校の英語のうち、まん中あたりまでの内容が分かるという意味です。
学年にあてはめると高校2年生ごろが一つの目安になりますが、高校1年生で受かる人も、3年生で受ける人もいます。
学年はあくまで目安なので、自分の今の力に合わせて受ける時期を決めるのが基本です。
中学生のうちに準2級を取る人もいれば、高校に入ってから3級を受け直して力を確かめる人もいるので、周りの学年と比べすぎないことも大切でしょう。
準2級プラスと2級へのつながり
準2級と2級の間には、準2級プラスという級があります。
準2級に受かったあと、2級との差が大きいと感じる人は、準2級プラスを間にはさむと、一段ずつ上がっていけます。
準2級に受かったら次の級をどうするかを早めに決めておくと、高校3年間で2級という目標にも手が届きやすくなるでしょう。
準2級プラスと2級の違いは、英検準2級プラスの記事も読んでみてください。↓





準2級は高校のまん中くらいのレベルやで。
英検準2級を高校生が受ける時期の決め方
英検の従来型の試験は年3回あり、パソコンで受ける英検S-CBTも別の日程で受けられます。
高校生が準2級を受ける時期は、学校の行事や定期テスト、大学入試の予定から逆算して決めると無理がありません。
高校1年生は3級の力を確かめてから
高校1年生で準2級を受けるなら、まずは中学の英語、つまり3級の範囲がしっかり身についているかを確かめましょう。
3級の過去問を解いて、リーディングとリスニングで大きく点を落とさないなら、準2級の対策に進んでよい目安になります。
高校1年生のうちに準2級を取っておくと、2年生以降を準2級プラスや2級の準備にあてられます。
高校2年生は2級までの計画を立てる
高校2年生で準2級を受けるなら、その先の2級までをひと続きの計画として考えるのがおすすめです。
大学入試で英検のスコアを使う予定があるなら、出願に使える時期までに目標の級を取っておく必要があります。
いつまでに取った成績が使えるかは大学ごとにちがうので、志望校の募集要項で確かめておきましょう。
入試での英検の使われ方は、大学入試の英検利用の記事も読んでみてください。↓


定期テストと重ならない回を選ぶ
準2級の一次試験の前は、単語や英作文の練習に時間をかけたい時期です。
定期テストの直前と英検の試験日が重なると、どちらの準備も中途半端になりがちです。
学校の年間予定表を見て、テストの前後をさけた回を選ぶか、日程を選びやすいS-CBTを使うのも一つの方法でしょう。
S-CBTの日程の決まり方は、英検S-CBTの記事も読んでみてください。↓


一次と二次の日程をまとめて押さえる
従来型の英検は、一次試験に受かったあとに二次試験の面接があるので、合格までに2回の試験日を空けておく必要があります。
部活の大会や学校行事が二次試験の日と重なると、日程の調整に困ることもあります。
申し込む前に、一次と二次の両方の日程を手帳に書き込んでおくと安心でしょう。



学校の予定から逆算して、受ける回を決めてな。
英検準2級の試験の中身を高校生向けに整理
準2級の一次試験は、リーディングとライティングを合わせて80分で29問を解き、そのあとに約25分のリスニングがあります。
| 技能 | 主な中身 |
|---|---|
| リーディング | 語彙・熟語・文法、会話文の空所、長文の内容一致 |
| ライティング | Eメールへの返信(40〜50語)と英作文(50〜60語) |
| リスニング | 第1部〜第3部の各10問(第1部は選択肢も読み上げ) |
| 二次試験(面接) | 約6分・音読と5つの質問 |
※ 日本英語検定協会の準2級の試験内容の案内をもとにまとめています。
高校の授業との重なり
語彙や文法の問題は、高校の英語の授業で学ぶ内容とかなり重なります。
一方で、Eメールの返信や英作文のように、決まった語数で自分の考えを書く問題は、授業だけでは練習が足りないことも多いはずです。
準2級の対策では、学校の授業で足りない部分を、書く問題と面接に時間をかけて補うのが効率のよい進め方です。
時間の使い方を決めておく
80分で29問を解くには、リーディングに時間を使いすぎず、ライティングの2題を書く時間を残しておく必要があります。
過去問を解くときから、どの大問に何分使うかを決めておくと、本番で時間が足りなくなるのを防げます。
大問ごとの時間の目安は、英検準2級の時間配分の記事も読んでみてください。↓


面接は約6分で音読と5つの質問
二次試験の面接は約6分で、問題カードの英文の音読と、5つの質問に答える形です。
授業で英語を話す機会が少ない人ほど、早めに声に出す練習を始めておくと、落ち着いて本番を迎えられるはずです。
面接室での流れは、英検協会の「英検バーチャル二次試験」で、音声つきのアニメーションとして確かめられます。



書く問題と面接は、授業だけやと足りへんのやな。
高校生が英検準2級に合格するための進め方
ここからは、高校生が準2級に向けて勉強を進めるときの順番を紹介します。
単語は学校の教科書と単語帳を両方使う
準2級の語彙の問題は、高校の教科書に出てくる単語と重なるものも多いので、まずは授業で出た単語を確実に覚えることが土台になります。
そのうえで、準2級向けの単語帳を1冊決めて、出る順に覚えていくと、試験に出やすい語を効率よく押さえられます。
単語帳の使い方は、英検準2級の単語帳の記事も読んでみてください。↓


過去問で今の位置を知る
英検協会のサイトには準2級の過去問が公開されているので、勉強を始める前に一度解いてみましょう。
どの大問で点を落としているかが分かれば、残りの期間で何を優先するかがはっきりします。
解いたあとは、点数だけでなく、時間が足りたかどうかや、Eメールと英作文を最後まで書けたかどうかも書き留めておきましょう。
試験の直前にも同じ過去問を解き直すと、始めたころからどれだけ伸びたかを確かめられるでしょう。
過去問の解き方と見直し方は、英検準2級の過去問の記事も読んでみてください。↓


英作文と面接は人に見てもらう
英作文やEメールの答案は、学校の英語の先生に見てもらえないか、一度相談してみるのがおすすめです。
面接も、先生や家族に質問を読んでもらい、声に出して答える練習をしておくと、本番で落ち着いて話せます。
一人で進めたいときの方法は、準2級の独学の記事でくわしく紹介しています。
一人で進めるときの計画は、英検準2級の独学の記事も読んでみてください。↓


忙しい日は短い時間をつなげる
部活や課題で忙しい高校生は、毎日まとまった時間を取るのが難しいことも多いでしょう。
通学の時間に単語の音声を聞き、家では過去問の大問を1つだけ解く、というように短い時間を毎日つなげるのが続けるコツです。
週末に時間が取れる日は、英作文を1題書き、時間を測って仕上げる練習にあててください。
家族ができる手助け
高校生の子どもを持つ家族にできるのは、試験の日程を一緒に確かめ、申し込みの締め切りを忘れないようにすることです。
面接の練習で質問を読む役を引き受けるだけでも、本人にとっては大きな助けになります。
勉強の中身に細かく口を出すより、勉強を続けられる時間を確保できるように生活の予定を整えてあげるほうが、本人も取り組みやすいはずです。



学校の授業と単語帳、過去問を組み合わせるのがええで。
英検準2級と高校生についてよくある質問
- 英検準2級を持っている高校生は何割くらいですか?
-
文部科学省の令和6年度の調査では、公立高校3年生のうち、英検準2級相当以上の外部試験の結果を持っている生徒は31.8%でした。
相当の力があると先生が判断した生徒を合わせると51.6%になります。
- 高校何年生で英検準2級を取るのが普通ですか?
-
英検協会や文部科学省が決めた学年はありません。
英検協会の案内では準2級のレベルは高校中級程度なので、高校2年生ごろが一つの目安ですが、自分の力と入試の予定に合わせて決めるのが基本です。
- 高校3年生で準2級を持っていないと遅れていますか?
-
調査では、準2級相当以上の結果を持っている高校3年生は約3人に1人です。
外部試験を一度も受けていない生徒も約半数いるので、持っていないこと自体を心配しすぎる必要はありません。
- この調査には私立高校の生徒も入っていますか?
-
英語教育実施状況調査の対象は公立の高校と中等教育学校の後期課程なので、私立高校の生徒は入っていません。
私立高校を含めた全体の割合は、この調査からは分かりません。
- 英検準2級は大学入試で使えますか?
-
英検のスコアを出願や試験の点数に使える大学はありますが、使い方や求める級・スコアは大学ごとにちがいます。
使える成績の取得時期も決まっていることが多いので、志望校の募集要項で早めに確かめておきましょう。
- 準2級のあとは何級を目指せばいいですか?
-
国は高校卒業の段階で2級相当以上の高校生を3割以上にする目標を立てています。
準2級に受かったら、準2級プラスか2級を次の目標にすると、高校の間に一段ずつ上がっていけます。
準2級の技能ごとの対策は、英検準2級の勉強法の記事も読んでみてください。↓





今持ってへんでも、受ける時期を決めたら間に合うで。
安心してな。
準2級の勉強の進め方を決めたい方は、英検準2級の勉強法は?技能別の対策とEメール・面接まで2か月で仕上げる進め方にまとめています。
英検準2級と高校生のまとめ
文部科学省の令和6年度の調査をもとに、英検準2級と高校生の関係を表にまとめます。
| 項目 | 数字 |
|---|---|
| 準2級相当以上を取得している高校3年生 | 31.8% |
| 相当の力があると思われる生徒を合わせた割合 | 51.6% |
| 国の目標(高校卒業段階) | 6割以上 |
| 普通科で取得している割合 | 40.4% |
英検準2級を持っている高校3年生は3人に1人ほどなので、まだ持っていなくても、受ける時期を決めて準備すれば十分に間に合います。
まずは過去問を1回分解いて今の位置を確かめ、学校の予定と入試の予定から受ける回を決めてみてください。
合格までの進め方は、英検準2級の勉強法の記事も読んでみてください。↓


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参考文献
- 英語教育実施状況調査(文部科学省)
- 令和6年度「英語教育実施状況調査」概要(文部科学省)
- 令和6年度 公立高等学校における英語教育実施状況調査(文部科学省)
- 準2級の試験内容(日本英語検定協会公式サイト)
- 英検バーチャル二次試験(日本英語検定協会公式サイト)










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