
英検を大学入試で利用する方法は、大きく「出願資格」「得点換算」「試験免除」「判定優遇・合否参考」の4つです。
ユタカ英検って大学入試でどうやって使うの?
2級を持ってたら英語の試験がなくなるって聞いたけど、ほんま?
英検の大学入試での使われ方は、大学・学部・入試方式ごとに4つのどれかに決まっています。
英語の試験が免除になる大学、英語の点数に置きかえる大学、出願の条件にするだけの大学と、扱いはさまざまです。
どの使われ方でも、級だけでなく英検CSEスコアが条件になることがあり、出願のときは合格証明書かデジタル証明書を出します。
英検1級の英語講師が、英検協会の公式ページと活用校検索の項目を1つずつ確かめてまとめました。
この記事を読めば、志望校の募集要項のどこを見ればよいか、出願までに何をそろえればよいかまで分かるので、ぜひ最後まで読んでみてください。
英検の大学入試利用の結論|4つの方法と出願までの流れ
英検の大学入試での利用は、次の4つの方法のどれかです。
| 方法 | どう使われるか | 受験生にとっての意味 |
|---|---|---|
| 出願資格 | 決められた級やスコアがないと出願できない | 持っていないと受けられない |
| 得点換算 | 級やスコアを英語の点数に置きかえる | 英語の得点が先に決まる |
| 試験免除 | 英語の試験を受けなくてよくなる | 当日の科目が減る |
| 判定優遇・合否参考 | 合否を決めるときに参考にする・加点する | 同じ点数なら有利になることがある |
この4つの区分は、英検協会の「英検・TEAP・IELTS活用校検索」で、活用方法の項目としてそのまま使われています。
同じ大学でも、学部や入試方式によって使われ方が変わることがあるので、大学名だけで判断しないのが大事です。
出願までの流れは「募集要項で使われ方と条件を確かめる → 英検を受けて条件を満たす → 証明書を出願書類として出す」の3段階で進みます。
どの段階でも、最後に頼りになるのは志望校の募集要項なので、募集要項を先に読んでから受ける級と回を決めるのが近道です。
英検を先に受けてから使い道を探すと、必要な級に届いていなかったり、締め切りに間に合わなかったりすることも少なくありません。
反対に、使い道を先に決めておけば、目標の級とスコア、受ける回まで一気に決まります。
候補の大学を3つほど選んで、それぞれの使われ方を並べて書き出すだけでも、目指す級が見えてきます。



使い道を先に決めてから、受ける級と回を決める順番やで。
大学入試で英検を利用する4つの方法
ここからは、4つの方法を1つずつ見ていきます。
どれに当たるかで、英検の重みも、当日までにやることも変わります。
出願資格として利用する
出願資格は、「英検2級以上」のように決められた級やスコアを持っている人だけが出願できる使い方です。
条件を満たしていないと、ほかの科目がどれだけできても出願そのものができません。
学校推薦型選抜や総合型選抜で多い形なので、推薦や総合型を考えている人は、高校2年生のうちに条件を満たしておくと出願の時期にあわてずにすみます。
得点換算として利用する
得点換算は、英検の級やCSEスコアを、その大学の英語の点数に置きかえる使い方です。
たとえば「この級ならこの点数」という表が募集要項に載っていて、英語の試験を受けずにその点数になるか、当日の英語の点数と比べて高いほうを使う形になります。
置きかえの表は大学ごとに違うので、自分の級やスコアで何点になるかを募集要項の表で確かめておきましょう。
当日の英語と比べて高いほうを使う大学なら、英検の結果を持っていても当日の英語を受けて点数を上乗せできる場合があります。
反対に、英検の点数だけで英語の得点が決まる大学では、当日の英語を受けられないこともあるので、出願の方式を選ぶときに注意が必要です。
英語の試験免除として利用する
試験免除は、条件を満たしていれば英語の試験を受けなくてよくなる使い方です。
当日の科目が減るので、そのぶんほかの科目の勉強に時間を回せます。
ただし、免除になったうえで英語を満点あつかいにするのか、決められた点数にするのかは大学によって違います。
免除の条件が級なのかスコアなのかも大学ごとに決まっていて、スコアの条件に届かなければ同じ2級合格でも免除にはなりません。
判定優遇・合否参考として利用する
判定優遇・合否参考は、合否を決めるときに英検の結果を参考にしたり、加点したりする使い方です。
出願の条件ではないので、持っていなくても受けられますが、持っていると有利になることがあります。
どのくらい有利になるかは公表されていないことも多いので、加点の点数が書かれているかを募集要項で確かめてください。
加点の点数が決まっている大学なら、当日の試験で何点取れば合格ラインに届くかを逆算しやすくなります。
点数が書かれていない場合は、英検はあくまで追い風と考えて、当日の試験で合格点を取る準備を中心に進めるのが安全な考え方です。



4つのうちどれかによって、英検の重みが全然ちゃうんやね。
まずは志望校がどれなんか調べてみる!



同じ級でも、大学によって英検の重みはこんなに違うんやで。
募集要項で必ず確かめよな。
英検を利用できる大学入試の入試区分
英検は、一般選抜・学校推薦型選抜・総合型選抜のどの入試区分でも使われています。
活用校検索でも、この3つの入試区分で絞りこめるようになっています。
| 入試区分 | 英検の使われ方で多い形 | 準備の時期の目安 |
|---|---|---|
| 一般選抜 | 得点換算・試験免除 | 出願の締め切りまでに結果が出る回 |
| 学校推薦型選抜 | 出願資格 | 出願の前の回(高校2年生のうちが安心) |
| 総合型選抜 | 出願資格・判定優遇 | 出願の前の回(高校2年生のうちが安心) |
表の「多い形」は、それぞれの入試区分でよく見られる傾向をまとめたもので、すべての大学に当てはまるわけではありません。
一般選抜で英検を利用する
一般選抜では、英検の結果を英語の点数に置きかえたり、英語の試験を免除したりする使い方が中心です。
英語が得意な人は、早めに級やスコアを取っておくと、直前期にほかの科目へ時間を回せます。
一般選抜の出願は年が明けてからが多いので、高校3年生の秋までの回で結果を出しておくと、スコアが足りないときにもう1回受け直す余裕が生まれます。
学校推薦型選抜で英検を利用する
学校推薦型選抜では、「英検準2級以上」「英検2級以上」のように、出願の条件として級が決められていることがあります。
推薦の出願は秋に始まることが多いので、条件の級は夏までに取っておくつもりで計画を立てましょう。
総合型選抜で英検を利用する
総合型選抜でも、出願の条件にしたり、書類の評価の参考にしたりする使い方があります。
面接や小論文と組み合わせて見られることが多いので、英検の結果は出願書類の1つとして早めにそろえておくと安心です。
志望理由書で英語を学んできたことを書くときにも、級やスコアがあると具体的に伝えられます。



推薦や総合型では、英検の結果も出願書類の1つや。
早めにそろえておこな。
大学入試の英検利用で見られる級とCSEスコア
大学入試の英検利用では、「何級に合格したか」に加えて、英検CSEスコアの点数が条件になることがあります。
英検CSEスコアは、どの級でも共通のものさしで英語力を表したスコアで、成績表にはすべての級で技能ごとのスコアと合計が出ます。
級で指定される場合
「英検2級以上」と書かれていれば、2級・準1級・1級のどれかに合格していれば条件を満たします。
英検協会は、2級を「高校卒業程度」、準2級プラスを「高校上級程度」、準2級を「高校中級程度」のレベルとしています。
| 級 | 英検協会が示すレベル | 大学入試での位置 |
|---|---|---|
| 2級 | 高校卒業程度 | 入試活用・単位認定・海外留学などで幅広く使われる |
| 準2級プラス | 高校上級程度 | 高校入試・大学入試での活用が広がる級 |
| 準2級 | 高校中級程度 | 入試活用・単位認定に使われる |
CSEスコアで指定される場合
「英検CSEスコアの合計が何点以上」のようにスコアで条件が書かれている場合は、合否ではなくスコアで判断されます。
CSEスコアは各技能に同じ点数が割りふられていて、級ごとに1技能あたりの満点が決まっています。
| 級 | 1技能あたりの満点 | 一次試験の合格基準スコア | 二次試験の合格基準スコア |
|---|---|---|---|
| 2級 | 650 | 1520 | 460 |
| 準2級プラス | 625 | 1402 | 427 |
| 準2級 | 600 | 1322 | 406 |
各級の合格基準スコアは固定されていて、回によって変わりません。
一方で、同じ正答数でも回によってスコアは変わるので、正答数からスコアを自分で計算することはできないと英検協会は説明しています。
募集要項にスコアの条件があるときは、何級の何点なのか、4技能の合計なのか技能ごとなのかまで読んでおきましょう。
英検バンドで合格ラインとの距離を見る
英検の成績表には、CSEスコアと一緒に「英検バンド」も表示されます。
英検バンドは、合格基準スコアを起点にスコアを25点刻みで区切ったもので、合格ラインを上回れば「+1」「+2」、下回れば「-1」「-2」のように表されます。
たとえば2級の一次試験で合計が1575なら、合格基準スコアの1520から+3のバンドに入り、余裕を持って合格した、と読めるわけです。
次の回でスコアの条件を満たしたい人は、バンドと技能ごとのスコアを見て、どの技能を伸ばすかを決めると勉強の無駄が減ります。
スコアは4つの技能に同じだけ割りふられているので、苦手な技能を放っておくと合計が伸びにくくなります。
得意な技能をさらに伸ばすより、苦手な技能を平均に近づけるほうが、合計スコアを上げる近道になることも多いです。
2級のレベルや合格率をくわしく知りたい人は、英検2級のレベルや難易度の記事も読んでみてください。↓


英検S-CBTの結果も使える
英検S-CBTは、コンピュータで受ける英検で、従来型の英検と同じ級・資格・英検CSEスコアを取ることができます。
毎週土日を中心に全国のテストセンターで行われ、1日で試験が終わるので、出願の締め切りに合わせて受ける日を選びやすいのが特徴です。
ただし、受け付ける試験の種類は大学ごとに決めるので、S-CBTの結果を使えるかは募集要項で確かめてください。



S-CBTでも同じ級とスコアがもらえて、1日で終わるんや!
大学入試の英検利用で出す証明書
出願のときは、英検の結果を証明する書類を出します。
英検協会が出している証明書は、紙の証明書とデジタル証明書の2つの形があります。
| 証明書 | 対象 | 費用 |
|---|---|---|
| 合格証明書(紙) | 合格した人 | 合格時に和文・英文で各1通を無料で発行、追加は1通1,200円(税込・送料込み) |
| 英検CSEスコア証明書(紙) | 合否を問わず受験した人 | 1通1,200円(税込・送料込み) |
| デジタル証明書 | 合格証明書・CSEスコア証明書の対象者 | 検定料の中で使え、何度提出しても追加料金なし |
紙の合格証明書
合格証明書は、就職や入試で使える正式な証明書で、合格した人には合否通知と一緒に無料で1通届きます。
合格証明書には英検CSEスコアも表示されるので、級とスコアの両方を1枚で示せるのが便利な点です。
なくした場合や複数の大学に出す場合は、有料で再発行を申し込みます。
英検CSEスコア証明書
英検CSEスコア証明書は、合格・不合格を問わず、受験したときのCSEスコアを証明する書類です。
不合格だった回のスコアを出したいときや、スコアだけが条件の大学に出すときに使います。
デジタル証明書
デジタル証明書は、オンラインで合格証明書・英検CSEスコア証明書を確認・提出できる正式な証明書です。
ウェブで合否を見られる日の当日から提出でき、何度使っても追加の費用がかからないので、複数の大学に出願する人ほど手間とお金を減らせます。
受験者マイページの「デジタル証明書一覧」から確認でき、提出のときは共有キーを使います。
デジタル証明書を受け付けるかどうか、どう出すかは提出先によって違うので、出願前に募集要項で確かめてください。
紙で出す大学とデジタルで出せる大学が混ざっているときは、両方を用意しておくと安心できます。
合格したら、受験者マイページにログインできるかを早めに確かめておくと、出願の直前にあわてずにすみます。



紙とデジタルのどっちで出すかも、大学ごとに確かめてな。
英検を大学入試で利用するときの注意点
英検を大学入試で使うときに、つまずきやすいところを4つまとめます。
有効期限は大学が決める
英検の級そのものに有効期限はありませんが、大学入試で使えるのは「出願の何年前からの結果か」を大学ごとに決めています。
英検協会も、提出先によっては証明書の有効期限を決めている場合があると案内しているので、いつ受けた結果まで使えるかを必ず確かめましょう。
出願の締め切りに結果が間に合うか
出願の締め切りまでに結果が出ていないと、その回の英検は使えません。
一次試験と二次試験がある級は、合格が決まるまで時間がかかるので、締め切りから逆算して受ける回を決めるのが安全です。
学部・入試方式ごとに条件が違う
同じ大学でも、学部や入試方式によって英検を使えるかどうか、必要な級やスコアが違うことがあります。
大学のパンフレットだけでなく、志望する学部・方式の募集要項まで読むのが確実です。
併願する大学が多いときは、大学ごとに次の4つを横に並べて比べると、見落としを防げます。
- 使える級・スコア
- 使われ方(出願資格・得点換算・試験免除・判定優遇)
- 有効期限
- 受け付ける証明書
条件がいちばん厳しい大学に合わせて目標を決めると、ほかの大学の条件も同時に満たせることが多くなります。
比べた表は、担任や進路の先生と相談するときにもそのまま使えるはずです。
紙の証明書の再発行には時間がかかる
紙の証明書の再発行は、ウェブで申し込んだ場合は入金の確認後、通常1週間〜10営業日ほどで届きます。
11月〜1月は申し込みが集中して時間がかかると英検協会が案内しているので、紙で出す人は早めに申し込みましょう。
提出先の学校へ英検協会から直接送ってもらうことはできないので、自分で受け取ってから出願書類に入れます。
申し込みができるのは本人か家族だけで、申し込んだあとのキャンセルや返金もできません。
出願先が多いときは、どの大学に何をいつまでに出すかを1枚の表にまとめておくと、証明書の出し忘れを防げます。



証明書は学校へ直接送ってもらわれへんくて、自分で受け取ってから出すんやね。
大学入試で英検を利用するまでの準備の順番
ここまでの内容を、準備の順番にまとめます。
- 志望校・学部・入試方式を決めて、募集要項で英検の使われ方(4つのどれか)を確かめる
- 必要な級・CSEスコア・有効期限・受け付ける試験の種類(S-CBTを含むか)をメモする
- 出願の締め切りから逆算して、受ける回(従来型かS-CBTか)を決める
- 今の実力と必要な級の差を、過去問と英検CSEスコアで確かめて勉強の計画を立てる
- 結果が出たら、デジタル証明書か紙の証明書のどちらで出すかを決めて準備する
いちばん大事なのは、1と2を高校2年生のうちに済ませておくことです。
条件が早く分かれば、受ける回にも勉強の時間にも余裕が生まれます。
二次試験がある級では、面接の練習も早めに始めると、一次試験に受かってからあわてずにすみます。



先に募集要項を読んで、それから受ける回を決めるんやね。
締め切りから逆算するの、やってみる!



一次の勉強と一緒に、面接の練習も少しずつ始めておこな。
準2級の面接の流れとコツは、英検準2級二次試験の記事も読んでみてください。↓


英検の大学入試利用のよくある質問
- 英検は何級から大学入試で利用できますか?
-
大学によって違います。
準2級から使える大学もあれば、2級以上や準1級以上を条件にする大学もあるので、志望校の募集要項で確かめてください。
- 不合格でもCSEスコアは大学入試で使えますか?
-
スコアだけを条件にしている大学なら、不合格の回のスコアを使える場合があります。
英検CSEスコア証明書は合否を問わず発行されますが、使えるかどうかは大学の決まりしだいです。
- 英検S-CBTの結果は大学入試で利用できますか?
-
英検S-CBTでは従来型と同じ級・資格・英検CSEスコアが取れます。
ただし受け付けるかどうかは大学ごとに決めるので、募集要項で確かめてください。
- 何年前に取った英検まで使えますか?
-
英検の級そのものに期限はありませんが、入試で使える期間は大学が決めています。
受けた時期の条件は募集要項の出願資格の欄に書かれていることが多く、そこを読めば確実です。
- デジタル証明書はどの大学でも使えますか?
-
使えるかどうか、どう出すかは提出先によって違います。
募集要項にデジタル証明書の扱いが書かれていないときは、大学の入試担当に確かめると安心です。



迷ったら、まずは志望校の募集要項を確かめるところから始めてな。
英検の各級のレベルや合格基準は、「英検の級とレベル一覧|5級〜1級の目安・CEFR・合格基準スコア・試験時間を表で比べる」の記事に表でまとめています。
英検の大学入試利用のまとめ
英検の大学入試での利用を表にまとめます。
| 確かめること | ひとことで言うと |
|---|---|
| 使われ方 | 出願資格・得点換算・試験免除・判定優遇の4つ |
| 入試区分 | 一般選抜・学校推薦型選抜・総合型選抜のどれでも使われる |
| 条件 | 級だけでなくCSEスコアや技能ごとの点数が条件になることがある |
| 証明書 | 紙の合格証明書・CSEスコア証明書、またはデジタル証明書 |
| 注意点 | 有効期限と締め切りは大学ごとに違う |
英検は、使い方を知って早めに準備すれば、大学入試の大きな味方になります。
まずは志望校の募集要項を開いて、英検がどの使われ方になっているかを確かめるところから始めてみてください。
二次試験の面接は、英語で人と話す経験が多いほど落ち着いて受けられるので、オンライン英会話で話す練習をしておくのもおすすめです。
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準2級の合格ラインと対策は、英検準二級の合格ラインの記事も読んでみてください。↓


一次試験で差がつきやすいライティングの対策なら、英検2級ライティングの記事で表現と書き方の型をまとめています。↓


参考文献
以下はすべて日本英語検定協会公式サイトのページです。










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