
英検準2級の単語帳は、大問1の15問と長文・ライティングの土台になる語を、試験までに1冊で固めるために使います。
ユタカ英検準2級の単語帳って、どれを選んでどう進めたらええの?
3級のときはなんとなくで受かったんやけど。
英検準2級の大問1は、公開されている3回分の過去問を見ると、単語10問と熟語・句5問という並びでした。
単語帳は、準2級向けに作られた本を1冊選び、単語と熟語の両方を同じペースで進めるのが基本です。
1日の量を決めて毎日少しずつ進め、覚えた語を過去問で確かめるところまでを1つの流れにすると、本番で使える語彙になります。
この記事は、英検1級を持つ英語講師が、準2級の公式の過去問と単語帳の中身を照らし合わせて、選び方と進め方をまとめたものです。
3級から準2級に上がる人も、しばらく英語から離れていた人も、今日から何をどれだけ覚えればよいかがはっきりします。
英検準2級で単語帳が必要な理由|大問1は10語+5熟語
準2級の一次試験のリーディングは29問で、そのうち最初の15問が短文の語句空所補充です。
英検協会の公式サイトで公開されている3回分の問題冊子を見ると、15問の内訳は次のようになっていました。
| 回 | 単語を選ぶ問題 | 熟語・句を選ぶ問題 |
|---|---|---|
| 2026年度第1回 | 10問 | 5問 |
| 2025年度第3回 | 10問 | 5問 |
| 2025年度第2回 | 10問 | 5問 |
※ 公開されている問題冊子をもとに、英語講師が選択肢の形で分けた数です。
単語の10問は品詞がまんべんなく出る
単語を選ぶ10問では、名詞・動詞・形容詞・副詞の選択肢がまんべんなく並んでいて、特定の品詞だけを覚えておけば足りるという形ではありません。
単語帳を進めるときは、品詞ごとに意味を言えるかを確かめながら覚えると、選択肢の中から正解を選びやすくなります。
たとえば同じ意味の語でも、名詞と動詞で形が変わるものは、どちらの形も見分けられるようにしておく必要があります。
単語帳の見出し語の横にある品詞の記号にも目を向けて、意味と品詞をセットで覚えるくせをつけましょう。
熟語の5問は2語以上のまとまり
残りの5問は、動詞と前置詞の組み合わせ、前置詞で始まるまとまりなど、2語以上でひとつの意味になる表現を選ぶ問題です。
1語ずつの意味を知っていても、まとまりの意味を知らないと解けないので、単語帳の熟語のページも同じ重さで進める必要があります。
熟語は、1語ずつの意味から想像できるものと、想像しにくいものに分かれます。
後者ほど、単語帳で形ごと覚えておく価値が大きいと考えてください。



15問のうち5問は熟語なんやね、単語だけ覚えてたらあかんのか。
英検準2級の単語帳に求める3つの条件
準2級の単語帳を選ぶときは、次の3つを確かめておくと、遠回りをせずにすみます。
- 準2級の試験のために作られている
- 単語だけでなく熟語のページがある
- 音声が付いていて、発音を確かめられる
準2級向けに作られた本を選ぶ
学校で配られた単語帳や大学受験用の単語帳にも準2級の語は入っていますが、どの語が準2級に出やすいかは分かりません。
英検の過去問を分析して作られた準2級向けの本なら、出やすい語から順に覚えられるので、限られた時間を有効に使えます。
準2級向けの本の多くは、出やすさの順やレベル別にまとまりが分かれているので、どこまで進めたかもひと目で分かるはずです。
まずは自分が使う1冊を決めて、ほかの本に目移りしないことが語彙を積み上げる土台です。
音声付きの本を選ぶ
準2級のリスニングは30問あり、単語を目で見て分かっても、耳で聞いて分からなければ点につながりません。
音声が付いた単語帳なら、単語を覚えるのと同時にリスニングの耳づくりも進められます。
音声を聞くときは、英語のあとに日本語の意味がすぐ言えるかを試すと、聞きながら覚えたかをその場で確かめられます。
通学の時間や寝る前の数分も、音声があれば単語を進める時間に変わるでしょう。



耳で聞いて分かるところまでいって、はじめて単語を覚えたってことやで。
英検準2級の単語帳の例|でる順パス単準2級の中身
ここでは例として、旺文社の『英検準2級 でる順パス単 新装5訂版』の中身を、版元の説明をもとに整理します。
| まとまり | 内容 | 見出し語の数 |
|---|---|---|
| 単語編 でる度A | 常にでる基本単語 | 400 |
| 単語編 でる度B | よくでる重要単語 | 400 |
| 単語編 でる度C | 差がつく応用単語 | 300 |
| 熟語編 でる度A | よくでる重要熟語 | 200 |
| 熟語編 でる度B | 差がつく応用熟語 | 200 |
| 会話表現編 | 会話で使われる表現 | 100 |
| 英作文編 | 英作文に使える表現 | 32 |
価格は1,540円(税込)で、版元の説明では、過去5年分の英検の過去問を分析して、よく出る語を「でる順」に並べた本です。
単語1,100語と熟語400の配分
単語編と熟語編を合わせると、見出し語は1,500になり、そのうち熟語が400を占めています。
大問1で熟語・句の問題が5問あることを考えると、熟語編を後回しにしないことが大切です。
単語を1周するあいだに熟語も1周できるよう、ペースを合わせておくと進めやすくなります。
単語を全部終えてから熟語に入ると、試験の直前に熟語が手つかずのまま残ってしまうかもしれません。
熟語は単語と同じ日に、少しずつ進めるのが安全です。
新装版と5訂版は中身が同じ
版元の説明では、新装5訂版は『英検準2級 でる順パス単 5訂版』のカバーを変えたもので、内容は同じとされています。
すでに5訂版を持っている人は、買い直す必要はありません。
買うときは、表紙の色や題名の「新装」の有無だけで別の本だと思わず、版元の説明で中身を確かめておけば安心でしょう。
テストと音声が付いている
単語編と熟語編には、見出し語を覚えたかを確かめるチェックテストがあり、音声はダウンロードやアプリで聞けます。
1つのまとまりを終えるたびにテストを解くと、どこまで覚えられたかを自分で確かめながら進められるはずです。
テストで間違えた語は、その場で印を付けておき、次の日の最初に見直すと記憶に残りやすくなります。
正解数を記録しておけば、まとまりごとの覚えやすさの差も見えてくるはずです。



熟語が400もあるんやね、単語と同じくらい大事なんや。
英検準2級の単語帳と書き覚えノートの使い分け
同じ旺文社からは、パス単に収録された単熟語を書いて覚えるための『英検準2級 でる順パス単 書き覚えノート 新装改訂版』も出ています。
| 本 | 価格(税込) | 特徴 |
|---|---|---|
| でる順パス単 新装5訂版 | 1,540円 | 見出し語を見て、聞いて覚える |
| でる順パス単 書き覚えノート 新装改訂版 | 1,210円 | 日本語から英語を書いて覚える |
書いて覚えるのが向いている人
ノートは、意味を見て英語を書く形なので、日本語から英語を思い出す力をつけたい人に向いています。
Eメールや英作文で語のつづりを正しく書きたい人や、目で見るだけでは覚えにくいと感じる人は、ノートを足すと覚えやすくなるでしょう。
書いたあとに声に出して読み、音とつづりを結びつけておくと、リスニングにも役立ちます。
ノートには会話表現と英作文表現がない
版元の説明では、書き覚えノートは単語帳の「会話表現」と「英作文表現」を収録していません。
ノートだけで進めるのではなく、単語帳を中心にして、覚えにくい語だけをノートで書くという使い方がむだのない組み合わせです。
会話表現と英作文表現は単語帳の本体で読んで覚え、ノートでは単語と熟語を書く練習に集中する役割分担がおすすめです。



ノートは単語帳の代わりやなくて、足して使うものなんよ。
英検準2級の単語帳と3級の語彙をつなげる
3級から準2級に上がる人は、単語帳を始める前に、3級の語がどれくらい身についているかを確かめておくと安心です。
3級の語があやしい人は先に見直す
準2級の単語帳の例文には、3級までに習う語が当たり前のように出てくるので、そこでつまずくと1語を覚えるのに時間がかかります。
例文を読んで知らない語がいくつも出てくる人は、3級の単語帳を1〜2週間で見直してから準2級に進むのが、結果として近い道になります。
3級の語の見直しは、知らない語だけを拾い出して覚え直す形にすると、短い期間でも終えられるはずです。
全部を最初からやり直す必要はありません。
3級の語は準2級の例文で復習する
3級の語がおおむね分かる人は、別に見直しの時間を取らず、準2級の単語帳の例文を読む中で、3級の語も一緒に復習していけば十分です。
講師としての経験では、例文を声に出して読むと、新しい語と古い語の両方が同時に定着しやすくなります。
単語を音読で覚える手順は、英語の音読のやり方の記事も読んでみてください。↓


例文に出てくる3級の語で意味があやしいものがあれば、その場で調べて余白に書いておきましょう。
こうした小さな書き込みが、2回目に見たときの助けになります。



3級の単語があやしいなら、先に見直してから進もな。
英検準2級の単語帳の1日の進め方
単語帳は、1日の量を決めて毎日続けることが何より大切です。
ここでは、見出し語が単語1,100と熟語400の単語帳を、8週間で一回りする場合の進め方を例にします。
| 期間 | 進める範囲 | 1日の目安 |
|---|---|---|
| 1〜3週目 | 単語のでる度A・B(800語) | 約40語 |
| 4〜5週目 | 単語のでる度C(300語)と熟語のでる度A(200) | 約35語 |
| 6〜7週目 | 熟語のでる度B(200)と会話表現・英作文編 | 約25語 |
| 8週目 | テストで間違えた語の見直し | 苦手な語だけ |
※ 進め方の例は英語講師としての提案です。
1回目は意味が分かればよい
1回目に完ぺきに覚えようとすると、1日の量が終わらなくなり、続かなくなる原因になります。
1回目は、英語を見て意味がぱっと出てくるかだけを確かめ、出てこない語に印を付けて先に進みましょう。
印を付けた語の数を毎日記録しておくと、2回目以降にどれだけ減ったかが分かります。
数字で減っていくのが見えると、続ける励みにもなるでしょう。
2回目からは印の付いた語を中心に
2回目からは、1回目に印を付けた語を中心に見直し、すぐに意味が出てきた語は飛ばしてかまいません。
同じ語に印が3つ付いたら、その語は例文ごとノートに書き出して、通学の時間などに見返すようにしてください。
3回目には、印の付いた語だけを短い時間で見直せるようになっているはずです。
そこまで来れば、試験直前の見直しもぐっと楽になります。
2回目以降も、テストで正しく答えられた語にだけ印を外していく決まりにしておくと、覚えたつもりの語が残りにくくなります。



1回目は完ぺきじゃなくていいんやね、気が楽になったわ。
英検準2級の単語帳をEメールと英作文に生かす
単語帳で覚えた語は、選択問題だけでなく、Eメールや英作文を書くときにも使えます。
英作文編の表現を自分の文に入れる
パス単準2級の英作文編には32の表現がまとめられているので、意見や理由を書くときに使える形を、自分の文に入れて練習しておきましょう。
覚えた表現を使って1文書いてみると、意味を知っているだけの語が、自分で使える語に変わっていきます。
英作文編の表現は、意見を述べる形や理由を加える形など、どのQUESTIONでも使い回せるものから覚えるのが効率的です。
表現を覚えたら、過去問のQUESTIONを使って実際に1題書き、覚えた形を入れられるかを試してみてください。
書けるつづりを増やす
Eメールと英作文は手で書くので、意味が分かっていても、つづりを間違えると伝わりにくくなります。
よく使いそうな語は、単語帳を読むときに一度ノートに書いてみて、正しく書けるかを確かめておくと安心です。
Eメールと英作文で使える表現は、英検準2級ライティングの記事も読んでみてください。↓


つづりの確認は、毎日のまとまりの中から5語ほどを選んで書くだけでも十分です。
続ければ、Eメールや英作文の書き間違いが目に見えて減っていくでしょう。



覚えた語を自分の英文で使ってみると、使える語になるんよ。
英検準2級の単語帳で覚えた語を過去問で確かめる
単語帳を進めたら、公式の過去問の大問1を解いて、覚えた語が本番の形で選べるかを確かめます。
過去問で知らなかった語は単語帳で探す
過去問の大問1で知らなかった語が、使っている単語帳にのっているかを探して、のっていればその語に印を付けてください。
単語帳にのっていた語を落としたときは、その語のまわりのページをもう一度見直すと、似た語もまとめて復習できます。
過去問で落とした語が単語帳のどのでる度にのっていたかを見ると、自分の仕上がりの目安になります。
長文で出てきた語も拾っておく
長文やリスニングの原稿に出てきた知らない語も、単語帳にのっているかを確かめて、のっていれば同じように印を付けます。
単語帳にのっていない語は、ノートの最後に書きためておき、試験の前にまとめて見直すと、取りこぼしを減らせます。
公式の過去問の手に入れ方と解き方は、英検準2級の過去問の記事も読んでみてください。↓


長文の中で出会った語は、前後の文と一緒に覚えるのがコツです。
単語帳だけで覚えた語よりも、意味のイメージがはっきり残るはずです。



過去問で答えを選べるかどうかが、覚えたかどうかの本番なんやね。
英検準2級の単語帳でつまずきやすい3つの失敗
ここでは、英語講師として生徒を見てきた中で、単語帳の使い方でつまずきやすい形を3つ挙げます。
どれも少しの工夫で防げるものばかりです。
1日の量を増やしすぎて続かない
最初の数日にやる気があるあまり、1日に何百語も進めようとする人は少なくありません。
ところが、量が多いと1語あたりにかけられる時間が減り、覚えたかどうかを確かめないまま先へ進むことになります。
1日の量は、テストまで含めて毎日続けられる量にしぼるのが基本です。
足りないと感じたら、量を増やすより、くり返す回数を増やすほうが確実でしょう。
たとえば1日の新しい語を少なめにして、その分を前の日までの語の見直しに回すと、覚えた語が抜けにくくなります。
毎日同じ時間帯に単語帳を開く習慣をつけるのも、続けるための小さな工夫です。
朝の登校前に新しい語、夜の寝る前にその日の語のテスト、のように時間帯で役割を分けておくと、迷わずに取りかかれるでしょう。
意味が言えるだけで満足する
単語帳の英語を見て意味が言えても、それだけでは試験で使える力とは言えません。
大問1では、文の流れに合う語を4つの中から選ぶので、例文の中での使われ方まで知っておく必要があります。
Eメールや英作文では、日本語から英語を思い出して、正しいつづりで書かなければなりません。
例文を読む・音声を聞く・ときどき書く、の3つをそろえると、使える語に近づきます。
熟語を後回しにする
単語のページばかり進めて、熟語のページを試験の直前まで開かないという失敗もよく見かけます。
大問1の15問のうち5問は熟語なので、後回しにすると、その分の点を取りこぼすおそれがあります。
単語と熟語は、同じ日に少しずつ両方を進めるのが安全です。
熟語は前置詞や副詞の1語が違うだけで意味が変わるものも多いので、似た形をまとめて見比べておくと取り違えを防げます。



毎日ちょっとずつ、単語と熟語を両方進めるのがコツやで。
英検準2級の単語帳についてよくある質問
- 英検準2級の単語帳は何冊必要ですか?
-
講師としては、準2級向けの単語帳を1冊にしぼり、くり返し使うことをすすめています。
何冊も手を広げるより、1冊の見出し語をすべて言えるようにするほうが、本番で使える語彙になります。
- 英検準2級の単語帳は、熟語も覚えないといけませんか?
-
公開されている3回分の過去問では、大問1の15問のうち5問が熟語・句を選ぶ問題でした。
単語と同じように、熟語のページも試験までに一回りしておきましょう。
- 単語帳は試験の何か月前から始めればいいですか?
-
見出し語が1,500ある単語帳を毎日進めると、一回りにおよそ2か月かかります。
2回目の見直しの時間も考えると、試験の3か月ほど前から始めておくと余裕があります。
- 学校の単語帳と英検準2級の単語帳は両方やるべきですか?
-
学校の単語テストがある人は、学校の単語帳も続ける必要があります。
英検準2級の単語帳は1日の量を少なめにして、両方を並行して進めると無理なく続けられます。
- 英検準2級の単語帳の音声はどうやって聞きますか?
-
でる順パス単準2級の場合、版元の説明では、音声は無料のダウンロードか、旺文社のアプリ「英語の友」で聞けます。
スマホで聞けるようにしておくと、移動の時間も単語の練習に使えます。
- スマホのアプリだけで覚えてもいいですか?
-
アプリでも意味を覚えることはできますが、Eメールや英作文では手でつづりを書く必要があります。
よく使う語は、一度は紙に書いて覚えておくと安心です。



何冊も手を出すより、1冊をくり返すほうがええで。
まずは今日の分から始めよな。
準2級の勉強の進め方を決めたい方は、英検準2級の勉強法は?技能別の対策とEメール・面接まで2か月で仕上げる進め方にまとめています。
英検準2級の単語帳のまとめ
英検準2級の単語帳について、ポイントを表にまとめます。
| 確かめること | ひとことで言うと |
|---|---|
| 単語帳が要る理由 | 大問1は単語10問+熟語・句5問(公開3回分) |
| 選ぶ条件 | 準2級向け・熟語のページあり・音声付き |
| 例:でる順パス単準2級 | 単語1,100+熟語400、1,540円(税込) |
| 書き覚えノート | 書いて覚えたい人向け、1,210円(税込) |
| 1日の進め方 | 8週間で一回りなら1日25〜40語 |
| 覚えたかの確認 | 過去問の大問1と長文で確かめる |
英検準2級の単語帳は、単語と熟語を同じペースで、毎日少しずつ進めることで、試験までに使える語彙に育ちます。
まずは今日、1つ目のまとまりの最初の40語に目を通すところから始めてみてください。
単語帳以外の勉強の進め方は、英検準2級の勉強法の記事も読んでみてください。↓


覚えた単語を英会話の中で口に出して使ってみたい人は、オンライン英会話のレッスンを活用するのも一つの手です。
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参考文献
- 準2級の過去問・試験内容(日本英語検定協会公式サイト)
- 準2級の試験内容(日本英語検定協会公式サイト)
- 英検準2級 でる順パス単 新装5訂版(旺文社)
- 英検準2級 でる順パス単 書き覚えノート 新装改訂版(旺文社)










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