
英検のCEFRは、英検協会の検証で1級がC1、準1級がB2、2級がB1、準2級がA2、3級がA1に対応づけられていて、成績表には英検CSEスコアから出した技能別と4技能総合のCEFRレベルが表示されます。
「英検2級ってCEFRだと何レベル?」「成績表のCEFRの欄が空いている」という質問は、成績表が届いたあとによく受けます。
ユタカ英検とCEFRって、どうつながってるん?
英検とCEFRは、英検CSEスコアを通して対応づけられています。
- CEFRはA1〜C2の6段階で、外国語の力を「何ができるか」で表す国際的な枠組み
- 級ごとの目安は1級C1・準1級B2・2級B1・準2級A2・3級A1
- 成績表には技能別のCEFRレベルと4技能総合CEFRが表示される
- 級ごとにCEFRを出せる範囲が決まっていて、下回ると表示されない
- 4級・5級はCEFRの算出範囲外なので表示されない
英検のCEFRを見るときは、級の名前だけでなく、成績表の英検CSEスコアと合わせて読むのがいちばん正確です。
英検1級を持つ英語講師として受験指導をしている筆者が、英検協会の「英検CSEスコア」「英検とCEFRとの関連性について」のページを確かめてまとめました。
英検の級をCEFRに置きかえて知りたい人も、成績表のCEFRの欄の読み方を知りたい人も、自分に当てはまる章から読んでください。
英語で話す練習の場を探している人は、ネイティブキャンプとはどんなサービスかにまとめています。↓


英検の級とCEFRの対応【結論】
英検協会は、英検の各級とCEFRの関係を調べ、級ごとの目安を示しています。
| 英検の級 | CEFRの目安 |
|---|---|
| 1級 | C1 |
| 準1級 | B2 |
| 2級 | B1 |
| 準2級 | A2 |
| 3級 | A1 |
この目安は、リーディング・リスニング・スピーキングの対応付けと、ほかの試験との比べ合わせから出された検証結果です。
英検協会はこの結果をもとに、ライティングもCEFRに対応づける調査を行い、報告書にまとめました。
ただし、実際の成績表に出るCEFRは級の名前ではなく、その回の英検CSEスコアで決まる点に注意が必要です。
たとえば2級を受けた人でも、スコアによってはA2と表示されることもあれば、B1と表示されることもあります。
準2級プラスは、成績表の仕組みでは準2級と同じくA1とA2を出せる級として扱われていて、2級との間に入る級という位置づけです。



2級はB1が目安やで。
まずはここを基準にしてな
英検の話に出てくるCEFRとは
CEFRは「ヨーロッパ言語共通参照枠」と呼ばれる、外国語の力を同じ物差しで測るための枠組みです。
欧州評議会が、20年以上の調査・研究をもとに2001年に公開しました。
外国語を学ぶ人・教える人・評価する人が、同じ基準で力を判断できるように作られたものです。
英語だけでなく多くの外国語の指標として、世界の国や地域で、教育や仕事などの場面で使われています。
| 区分 | レベル | できることの例(要約) |
|---|---|---|
| 熟練した言語使用者 | C2 | 聞いたり読んだりしたほぼすべてを楽に理解し、自然に正確に表現できる |
| 熟練した言語使用者 | C1 | 高度で長い文章の含みまで理解し、学問や仕事で言葉を柔軟に使える |
| 自立した言語使用者 | B2 | 抽象的な話題でも複雑な文章の要点が分かり、母語話者と緊張せずにやりとりできる |
| 自立した言語使用者 | B1 | 身近な話題なら要点が分かり、筋の通った簡単な文章が書ける |
| 基礎段階の言語使用者 | A2 | 家族・買い物・仕事など身近なことについて、簡単な情報のやりとりができる |
| 基礎段階の言語使用者 | A1 | よく使う日常の表現が分かり、自己紹介や簡単な質問・答えができる |
CEFRは点数ではなく「その言語で具体的に何ができるか」という形(Can-do表現)でレベルを示すのが特長です。



CEFRは点数やなくて、何ができるかでレベルを決めるんよ
英検CSEスコアとCEFRの対照表
英検の成績表に出るCEFRレベルは、技能別のスコアと4技能総合スコアから決まります。
| CEFR | Reading | Listening | Writing | Speaking | 4技能総合 |
|---|---|---|---|---|---|
| C1 | 670〜 | 651〜 | 666〜 | 613〜 | 2600〜 |
| B2 | 595〜 | 600〜 | 586〜 | 519〜 | 2300〜 |
| B1 | 515〜 | 496〜 | 472〜 | 467〜 | 1950〜 |
| A2 | 436〜 | 445〜 | 415〜 | 404〜 | 1700〜 |
| A1 | 380〜 | 342〜 | 316〜 | 362〜 | 1400〜 |
4技能総合の境目は、C1が2600・B2が2300です。
B1は1950、A2は1700、A1は1400が4技能総合の境目で、技能ごとの境目を足し合わせて決められました。
技能ごとに境目のスコアが違うので、同じ人でもリーディングはB1、スピーキングはA2というように、技能別のCEFRがそろわないこともあります。
4技能総合CEFRの判定方法は、文部科学省の作業部会で示された平成30年3月版の「各資格・検定試験とCEFR対照表」にもとづいています。
英検CSEスコアのしくみは、英検CSEスコアとは?合格基準スコア・技能別の満点・英検バンドの見方を級ごとに整理にまとめています。↓





B2は4技能で2300からなんや!
英検の級ごとに出せるCEFRレベル
英検では、受けた級によって、成績表に出せるCEFRレベルの範囲が決まっています。
| 受けた級 | 表示できるCEFRレベル |
|---|---|
| 1級 | B2・C1 |
| 準1級 | B1・B2 |
| 2級 | A2・B1 |
| 準2級プラス | A1・A2 |
| 準2級 | A1・A2 |
| 3級 | A1 |
| 4級・5級 | 表示されない(算出範囲外) |
範囲を上回るスコアをとっても、その級で出せるCEFRの上限までしか表示されません。
たとえば2級でとても高いスコアをとっても、成績表に出るCEFRはB1が上限で、B2とは表示されない仕組みです。
1つ上のCEFRレベルを成績表で示したいときは、1つ上の級を受けて合格を目指すのが近道になります。
C1が表示されるのは1級だけなので、C1を証明したい人は1級を受けることになります。



2級やとB1が上限なんよ。
もっと上を示したいなら1つ上の級をねらおな
英検の合格基準スコアとCEFRの関係
英検の各級の合格基準スコアは固定されていて、回ごとに変わりません。
一次試験と二次試験の合格基準スコアを足すと、その級のCEFRの目安の境目にほぼ届くように並んでいます。
| 級 | 一次の合格基準 | 二次の合格基準 | 合計 | 4技能総合CEFRの境目 |
|---|---|---|---|---|
| 1級 | 2028 | 602 | 2630 | C1:2600〜 |
| 準1級 | 1792 | 512 | 2304 | B2:2300〜 |
| 2級 | 1520 | 460 | 1980 | B1:1950〜 |
| 準2級プラス | 1402 | 427 | 1829 | A2:1700〜 |
| 準2級 | 1322 | 406 | 1728 | A2:1700〜 |
| 3級 | 1103 | 353 | 1456 | A1:1400〜 |
合計の欄は、一次試験と二次試験の合格基準スコアを足して出したもので、英検協会が示した表ではありません。
たとえば準1級は合計2304で、4技能総合のB2の境目2300をわずかに上回る数字です。
合格基準ぴったりのスコアで一次・二次とも合格した場合、4技能総合CEFRは目安のレベルに届く計算です。
- 一次試験の合否は3技能(リーディング・リスニング・ライティング)の合計で決まる
- 二次試験の合否はスピーキングのスコアだけで決まる
- 4技能総合スコアが境目を上回っても、どちらかの合格基準に届かなければ不合格になる
反対に、合格していても技能のどれかが低いと、技能別のCEFRはその技能だけ1つ下のレベルで表示されることもあります。
合格基準スコアは過去の英検のテスト結果から出されたもので、1級・準1級は各技能の正答率が7割程度、2級以下は6割程度の受験者の多くが合格したと英検協会は紹介しています(2016年度第1回一次試験の例)。



合格ラインがCEFRの境目と重なってるんや
英検の技能別の満点とCEFRの境目
英検CSEスコアは、級ごとに技能別の満点が決まっていて、どの技能にも同じだけ配分されています。
| 級 | 技能ごとの満点 | 届く可能性のあるCEFRの境目(Reading) |
|---|---|---|
| 1級 | 850 | C1:670〜 |
| 準1級 | 750 | C1:670〜(表示はB2まで) |
| 2級 | 650 | B2:595〜(表示はB1まで) |
| 準2級プラス | 625 | B2:595〜(表示はA2まで) |
| 準2級 | 600 | B2:595〜(表示はA2まで) |
| 3級 | 550 | B1:515〜(表示はA1まで) |
スコアの上では上のレベルの境目を超えていても、成績表に出るのは受けた級の上限までです。
たとえば2級のリーディングの満点は650で、B2の境目595を超えることもありますが、2級で表示できるCEFRはB1までという決まりがあります。
技能別の満点は、1級が850、準1級が750、2級が650、準2級プラスが625、準2級が600、3級が550です。
スコアが上限の近くまで届いているなら、上の級に挑戦してCEFRの表示を1つ上げることを考えてよい段階だといえます。



スコアが満点に近かったら、上の級に挑戦してええ段階やで
英検の成績表に出るCEFRの見方
英検の成績表では、CEFRが2つの形で表示されます。
- 4技能総合CEFR:4技能の技能別スコアを足した「4技能総合スコア」から決まる
- 技能別のCEFRレベル:リーディング・リスニング・ライティング・スピーキングのそれぞれのスコアから決まる(2022年度から表示)
技能別のCEFRを見ると、自分の得意な技能と、ほかより低い技能がひと目で分かります。
4技能総合CEFRは、英語力全体をCEFRで示したいときに使う数字です。
4技能総合CEFRは、一次試験の成績だけでは表示されません。
1級〜3級は一次試験と二次試験の両方を受けて、4技能すべてのスコアがそろったときに4技能総合CEFRが出る仕組みです。
一次試験で不合格になった場合は二次試験を受けないので、その回の成績表には4技能総合CEFRが出ないことになります。



CEFRは技能ごとにも出るし、4技能総合でも出るんよ
英検でCEFRが表示されない条件
CEFRを出すための英検CSEスコアの範囲(CEFR算出範囲)を下回ると、CEFRレベルは表示されません。
| 受けた級 | 4技能総合CEFRが表示されない条件 |
|---|---|
| 1級 | 4技能総合スコアが2304未満(準1級の合格基準スコア) |
| 準1級 | 4技能総合スコアが1980未満(2級の合格基準スコア) |
| 2級 | 4技能総合スコアが1728未満(準2級の合格基準スコア) |
| 準2級プラス | 4技能総合スコアが1550未満 |
1級〜2級では、1つ下の級の合格基準スコアが表示の境目になっています。
つまり、1つ下の級に合格できる力がスコアで示されていないと、4技能総合CEFRは空欄になる仕組みです。
4級・5級はもともとCEFRの算出範囲外なので、どれだけ高いスコアでもCEFRレベルは表示されません。
成績表のCEFRの欄が空いていても、それは英語力がないという意味ではなく、受けた級の算出範囲に届かなかったということです。



空欄でも力がないわけやないで。
算出範囲に届かんかっただけやから安心してええよ
英検とCEFRの対応はどう決められたか
英検協会は、英検とCEFRの関係について調査研究を行い、その結果を公開しています。
ライティングの対応付けでは、英語教育やテスト開発の専門家12名が受験者の答案を読んでCEFRレベルを判定しました。
12名のうち10名が英語の母語話者、2名が日本語の母語話者で、大学・高校で英語を教える人や、試験作成・面接官・採点官の経験がある人が参加しています。
判定には、欧州評議会が2009年に出した手引きで提案されている方法のひとつ、コントラスティング・グループ法が使われました。
- CEFRや英検ライティングについての事前トレーニングを受ける
- 英検CSEスコアがついた過去の答案を、となり合う2つのCEFRレベルのどちらかに判定する
- Below A1/A1・A1/A2・A2/B1・B1/B2・B2/C1の5つの境目それぞれに10名分の答案を使う
- 判定を集計し、ほかの技能の境目と合わせて4技能総合の境目を決める
リーディング・リスニングは修正アンゴフ法、スピーキングはBody of Work法という別の方法で、以前に対応付けが行われています。
英検協会は、TEAP・センター試験・TOEFL ITPなどとも、同じ受験者が両方を受けたデータで比べる検証を行ってきたと報告書で説明しています。



専門家が答案を読んで決めたんや
英検S-CBTと英検IBAのCEFR
英検S-CBTは、英検(従来型)と問題形式・難易度・級認定・英検CSEスコアがすべて同じです。
英検CSEスコアが同じ物差しなので、CEFRの対照表も英検(従来型)と同じように読めます。
英検S-CBTは1日で4技能すべてを受けるので、4技能のスコアがそろった成績表を一度に受け取れる仕組みです。
英検IBAの個人成績表にも、CEFRレベルが技能別にのる形です。
英検CSEスコアは、英検協会が一般財団法人日本生涯学習総合研究所とともに、CEFRとの関連性を持たせて作ったスコア尺度(0〜4000)だと、英検IBAのよくある質問で説明されています。
- 英検IBAは1人500円(税込)から受けられる団体向けのテスト
- 個人成績表に技能別のCEFRレベルと英検級レベルがのる
- 学校や塾で受ける機会があれば、英検本番の前の目安になる
学習塾向けの英検プレテストの個人成績表には、CEFRレベルと英検の出題例はのらないので、CEFRを知りたいときは英検IBAか英検本体の成績表を見ましょう。
英検IBAのしくみは、英検IBAとは?受験料500円からのRL・WS・RLWSとテストレベル・英検プレテストとの違いにまとめています。↓





S-CBTでも、同じ対照表で読めるで
英検のCEFRを勉強に生かす方法
成績表のCEFRは、合否だけでは分からない自分の位置を知る手がかりになります。
- 技能別のCEFRを見て、いちばん低い技能を次の勉強の中心にする
- 対照表で、1つ上のCEFRまであと何点かを技能ごとに数える
- 上の級のCEFRの範囲を見て、次に受ける級を決める
技能ごとに英検CSEスコアの配分は同じなので、低い技能を上げるほど4技能総合スコアも上がりやすくなります。
CEFRのCan-do表現を読むと、次のレベルで何ができるようになればよいかが具体的に見えてくるはずです。
たとえば2級でスピーキングだけA2と表示された人は、面接の練習を増やすという計画を立てる形です。
成績表を何回分か並べて、技能別のCEFRがどう動いたかを見ると、勉強のやり方が合っているかを確かめる材料にもなります。
CEFRは英語以外の外国語にも使われる枠組みなので、ほかの言語を学ぶときにも同じ物差しで目標を立てられます。



低い技能が分かったら、そこから伸ばすんやで
英検とCEFRに関するよくある質問
英検とCEFRについて、よく受ける質問に英検協会の情報で答えます。
- 英検2級はCEFRでいうと何レベルですか?
-
英検協会の検証ではB1に対応づけられています。
成績表では、スコアによってA2かB1が表示されます。
- 英検準1級はCEFRのB2ですか?
-
検証結果ではB2に対応づけられています。
成績表に出せるのはB1とB2です。
- C1を取るには何級を受ければいいですか?
-
成績表にC1が表示されるのは1級だけです。
- 成績表のCEFRの欄が空いているのはなぜですか?
-
受けた級のCEFR算出範囲を下回ったか、二次試験を受けていないためです。
- 一次試験だけで4技能総合CEFRは出ますか?
-
出ません。
4技能すべてを受けたときに表示されます。
- 4級・5級でもCEFRは出ますか?
-
4級・5級はCEFRの算出範囲外なので表示されません。
- 4技能総合でB2になるスコアはいくつですか?
-
4技能総合スコアが2300以上でB2です。
- 英検S-CBTのCEFRは従来型と同じですか?
-
英検CSEスコアの仕組みが同じなので、同じ対照表で読めます。
- CEFRは何段階ですか?
-
A1・A2・B1・B2・C1・C2の6段階で、C2が最も高いレベルです。



CEFRのこと、これですっきりやわ
英検の各級のレベルや合格基準は、「英検の級とレベル一覧|5級〜1級の目安・CEFR・合格基準スコア・試験時間を表で比べる」の記事に表でまとめています。
まとめ|英検のCEFRは成績表のスコアで確かめる
英検とCEFRについて、この記事で確かめたことをまとめます。
- CEFRはA1〜C2の6段階で、何ができるかで外国語の力を表す
- 級ごとの目安は1級C1・準1級B2・2級B1・準2級A2・3級A1
- 成績表には技能別のCEFRと4技能総合CEFRが出る
- 4技能総合はC1が2600・B2が2300・B1が1950・A2が1700・A1が1400から
- 受けた級で出せるCEFRの範囲が決まっていて、上限より上は表示されない
- 4技能総合CEFRは4技能すべてを受けたときだけ表示される
級の名前だけでCEFRを決めつけず、成績表の英検CSEスコアと対照表を見くらべて、自分のいまのレベルを確かめましょう。
技能別のCEFRがそろっていないときは、低い技能から伸ばすことが、次のレベルへの近道になります。
2級や準2級を受ける人は、二次試験の面接に向けて英語で答える練習も早めに始めておくと安心です。
毎日少しずつ英語で話す相手がほしい人は、ネイティブキャンプのようなオンライン英会話を、面接の練習相手として使うのも1つの方法です。



成績表が届いたら、CEFRの欄をさっそく見てみてな
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あわせて読みたい記事も置いておきます。
英語で話す練習の場の中身は、ネイティブキャンプとはどんなサービスかにまとめています。↓


- 英検CSEスコア(英検協会)
- 英検とCEFRとの関連性について(英検協会)
- 英検ライティングスコアとCEFRレベル対応付け調査報告書(英検協会)
- 英検CSEスコアでの合否判定方法について(英検協会)
- 英検IBAの特長(英検協会)










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