
英検準2級は高校の範囲の級なので、中学生のうちに受けても受かるのか迷う人は多いでしょう。
ユタカ中学生でも英検準2級って受かるの?
3級には受かったけど、次にすぐ準2級を受けていいのか分からないです。
英検準2級は受ける学年に決まりがないので、中学生でも受けられますし、受かる人もいます。
ただし英検協会が示すレベルは高校中級程度で、3級の中学卒業程度より一段上です。
中学生が受かるには、高校で習う文法や語彙を少し先取りし、3級には無いEメールの問題と、意見を答える面接に早めに慣れておくことが近道になります。
英検1級を持つ英語講師として、英検協会の準2級と3級の案内、文部科学省の英語教育実施状況調査、中学生向けの準2級の本の目次を読み、中学生が準2級を目指すときの考え方を整理しました。
英検準2級は中学生にとってどのくらいのレベル?
英検協会の案内では、準2級のレベルは「高校中級程度」と示されています。
一つ下の3級は「中学卒業程度」なので、準2級は中学で習う英語より先の内容を含む級です。
| 級 | 英検協会が示すレベル | CEFRの目安 |
|---|---|---|
| 3級 | 中学卒業程度 | A1 |
| 準2級 | 高校中級程度 | A2 |
| 準2級プラス | 高校上級程度(推奨目安) | ― |
| 2級 | 高校卒業程度 | B1 |
※ 日本英語検定協会の各級の案内と、文部科学省の調査資料にある対応(A1=英検3級、A2=英検準2級、B1=英検2級相当)をもとにまとめています。
中学生でも受ける資格はある
英検には受ける人の年齢や学年の条件が無く、準2級も中学生が申し込めます。
3級に受かっていないと準2級を受けられない、という決まりもありません。
つまり、受けられるかどうかではなく、受かる力がそろっているかどうかを考えればよいということです。
高校中級程度は高校2年生ごろ
高校中級程度という言い方は、高校の英語のうち、まん中あたりまでの内容をさしています。
中学生から見ると、1年から2年ほど先の学年で習う単語や文の形が試験に出てくるということです。
学年でいえば、中学3年生から見ても高校2年生までは2年ほどの差があることになります。
そのため、中学生が準2級を受けるときは、学校の授業だけを待たずに、高校の内容を少し先に学ぶ時間が必要になります。



準2級は、中学の内容より一段上のレベルなんよ。
高校の内容を少し先取りしよな
英検準2級と3級の試験の違いを中学生向けに比べる
3級に受かった中学生が準2級に進むとき、まず知っておきたいのが試験の形の違いです。
| 項目 | 3級 | 準2級 |
|---|---|---|
| リーディング・ライティングの時間 | 65分 | 80分 |
| リスニング | 約25分 | 約25分 |
| ライティング | 英作文(25〜35語) | Eメール(40〜50語)と英作文(50〜60語) |
| 二次試験(面接) | 約5分 | 約6分 |
| 一次試験の合格基準スコア | 1103 | 1322 |
| 二次試験の合格基準スコア | 353 | 406 |
※ 日本英語検定協会の3級・準2級の試験内容と合格基準スコアの案内をもとにまとめています。
書く問題が1題から2題に増える
3級のライティングは英作文1題ですが、準2級ではEメールへの返信と英作文の2題を書きます。
書く語数も、3級の25〜35語から、準2級では合わせて100語近くまで増えることになります。
中学生にとっていちばん差を感じやすいのは、この書く量の増え方かもしれません。
試験時間が15分長くなる
リーディングとライティングを合わせた時間は、3級の65分から準2級では80分になります。
時間が長くなる分、問題の数や長文の長さも増えるので、最後まで集中を保つ練習が欠かせません。
過去問を解くときは、本番と同じ80分を測って、時間の感覚を体に覚えさせておきましょう。
面接で自分の意見を聞かれる
準2級の面接は約6分で、問題カードの英文を音読したあと、5つの質問に答えます。
後半の2つの質問では、カードの内容から離れて、受ける人自身の考えや経験を英語で答える形になっています。
中学の授業で自分の意見を英語で話す機会が少なかった人は、ここで答えの組み立て方を練習しておくと安心です。
面接の流れと答え方は、英検準2級の面接の記事も読んでみてください。↓





書く量と面接の質問が、3級よりぐっと増えるんやね。
文部科学省の調査で見る中学生の英語力と英検準2級
中学生の英語力については、文部科学省の英語教育実施状況調査に数字があります。
ただ、この調査で中学3年生について数えているのは、CEFR A1レベル、つまり英検3級相当以上の力です。
| 年度 | CEFR A1レベル相当以上を達成した中学3年生の割合 |
|---|---|
| 平成25年度 | 32.2% |
| 令和5年度 | 50.0% |
| 令和6年度 | 52.4% |
※ 文部科学省「令和6年度 英語教育実施状況調査」概要。取得している生徒と、相当の力があると思われる生徒を合わせた割合です。
国の目標は中学卒業で3級相当
国の第4期教育振興基本計画では、中学校卒業の段階でCEFR A1レベル相当以上を達成した中学生を6割以上にする目標が立てられています。
令和6年度の52.4%は、この目標まであと8ポイントほどの位置です。
国が中学卒業の段階で目指しているのは3級相当なので、準2級はその一段上の目標といえます。
準2級を持つ中学生の割合は分からない
この調査では、中学生について準2級相当以上の人数は数えられていません。
そのため、準2級を持つ中学生が何割いるかを示す公的な数字は見当たらないのが実情です。
一方で、高校3年生では準2級相当以上の結果を持つ生徒が31.8%なので、中学生のうちに準2級を取れば、高校生と比べても早い段階で通過したことになるでしょう。
中学生の3級の取得率は、英検3級と中学生の割合の記事も読んでみてください。↓





中学生は3級までで数えられてるから、準2級は一歩先の目標なんよ
中学生が英検準2級でつまずきやすいところ
中学生が準2級の過去問を解くと、点を落としやすい場所がいくつかあります。
ここでは、中学生向けに作られた準2級の本の目次も手がかりにして、つまずきやすい点を4つに分けて見ていきます。
高校で習う文法が出てくる
旺文社の『中学生のための英検準2級合格レッスン 改訂版』の目次には、過去完了や、場所・時・理由を表す語で名詞を後ろから説明する文の形が並んでいます。
これらは、高校の英語の授業で本格的に学ぶことが多い文法です。
仮定法を使って願望やたとえを表す形も、目次の項目として取り上げられています。
中学生向けの本でもこうした項目が入っているのは、準2級では中学の範囲を超えた文法も問われるからだと読めます。
単語の数と難しさが上がる
準2級の語彙の問題には、学校の教科書ではまだ出てこない単語や熟語も入ります。
3級で覚えた単語だけでは意味の取れない文が増えるので、準2級向けの単語帳を1冊決めて覚えていくのが近道です。
覚えるときは、単語の意味だけでなく、一緒に使われる前置詞や熟語の形もまとめて確かめておくと、長文でも役に立ちます。
単語帳の選び方と使い方は、英検準2級の単語帳の記事も読んでみてください。↓


Eメールの返信は3級に無い形
準2級のEメールの問題は、届いたメールを読み、相手の質問に答えたうえで、自分からも質問を書く形です。
3級の英作文とは書く手順がちがうので、初めて解くと何を書けばよいか戸惑う中学生も多いでしょう。
まずは解答例を何度か書き写して、メールの書き出しから終わりまでの流れをつかむところから始めてください。
Eメールと英作文の書き方は、英検準2級のライティングの記事も読んでみてください。↓


長文の話題が大人向けになる
準2級の長文では、社会のできごとや科学、くらしの変化のように、中学生にはなじみの薄い話題も出てきます。
英語は読めても、話題そのものを知らないと内容がつかみにくいことがあるはずです。
ふだんから日本語のニュースや本で、社会や科学の話題にふれておくと、英語の長文の内容も追いやすくなります。
リスニングは選択肢も耳で聞く
準2級のリスニングは第1部から第3部まで各10問で、第1部では選択肢も問題用紙に書かれず音声で読み上げられます。
会話を聞いたあとに、読み上げられる3つの応答から正しいものを選ぶので、聞きながら答えを覚えておく力が求められるのが特徴です。
学校の授業でまとまった英語の音声を聞く時間が少ない中学生は、毎日少しずつ英語の音声を聞く習慣をつけておくと本番で慌てずにすみます。
過去問の音声を使い、聞き取れなかった部分をスクリプトで確かめてからもう一度聞く、という流れをくり返すのが効果的です。



文法と単語、Eメールと長文、それに聞き取り。
ここがつまずきどころやで
中学生が英検準2級を受ける学年の決め方
準2級を中学生のうちに受けるかどうかは、学年よりも、今の力と受ける目的から決めるのが基本です。
3級の過去問で力を確かめる
準2級に進む前に、まず3級の過去問を本番と同じ時間で解いてみましょう。
リーディングとリスニングで大きく点を落とさず、英作文も語数どおりに書けるなら、準2級の対策に入る目安になります。
反対に、3級の過去問で時間が足りないなら、先に3級の範囲を固めたほうが、結果として準2級にも早く届きやすいでしょう。
中学1・2年生は3級の合格を先に
中学1年生や2年生で準2級を目指すなら、まず3級に受かっておくと、試験の形にも慣れられます。
3級の英作文で語数どおりに書く練習をしておくと、準2級のEメールと英作文にも同じ書き方の土台が使えます。
3級の面接を一度経験しておけば、準2級の面接で緊張しすぎることも減るはずです。
準2級は、3級に受かったあとの次の回か、その次の回を目標にすると、無理のない計画になります。
3級に受かってから準2級を受けるまでの間は、高校の文法の先取りと、Eメールの書き方の練習にあてるとよいでしょう。
中学3年生は受験の予定と合わせる
中学3年生の場合は、高校受験の勉強と準2級の準備をどう両立させるかが大きな課題です。
準2級の文法や長文の勉強は、高校入試の英語の力を伸ばすことにもつながるので、すべてが別々の勉強になるわけではありません。
それでも、入試の直前に英検の試験日が重なると負担が大きくなるので、受験の山場をさけた回を選ぶのが安心です。
受ける回は年3回とS-CBTから選ぶ
英検の従来型の試験は年3回あり、パソコンで受ける英検S-CBTも別の日程で受けられます。
学校の定期テストや部活の大会と重ならない回を、学校の年間予定表を見ながら選ぶとよいでしょう。
従来型は一次試験に受かったあとに二次試験の面接があるので、2回分の試験日を空けておく必要があります。
S-CBTの日程と受け方は、英検S-CBTの記事も読んでみてください。↓





受ける学年は、学年より今の力と予定から決めるのがええで
中学生向けの英検準2級の本と勉強の進め方
中学生が準2級を目指すときは、中学生向けに書かれた本を1冊使うと、先取りの部分を無理なく学べます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 書名 | 中学生のための英検準2級合格レッスン 改訂版 |
| 出版社 | 旺文社 |
| 価格 | 1,540円(税込) |
| 本冊 | B5判・136ページ・オールカラー |
| 主な中身 | 34のレッスン、そっくり模試、面接試験1回分、直前対策BOOK |
| 対応アプリ | 英語の友(音声)、学びの友(自動採点) |
※ 旺文社の商品ページの内容をもとにまとめています。
レッスンと確認問題で先取りする
この本は、要点を学ぶレッスンのあとに、英検と同じ形の4択問題ですぐに確かめる作りになっています。
さらにチェックテストで忘れていないかを確かめる3段階で進むので、分かったつもりのまま先に進むことを防げます。
高校の文法を初めて学ぶ中学生にとっては、例文とイラストで説明される形のほうが取り組みやすいでしょう。
模試と面接の練習も1冊でできる
巻末には本番に近い模擬試験が入っていて、学びの友のオンラインマークシートに入力すると自動で採点できます。
面接試験も1回分が収められていて、英語の友のスピーキング機能で発音の判定を試せる仕組みです。
試験会場に持っていける直前対策BOOKには、よく出る単語や表現がまとめられているので、当日の見直しに使えます。
単語帳を1冊組み合わせる
中学生向けの本は文法や問題の解き方が中心なので、単語は別に単語帳を1冊用意すると覚える量を確保できます。
旺文社の『英検準2級 でる順パス単 新装5訂版』は、過去5年分の試験を分析して出る順に単語と熟語を並べた本で、価格は1,540円(税込)です。
単語編と熟語編のそれぞれにテストが入っていて、音声は英語の友のアプリで聞けます。
1日に覚える数を決めて、通学や寝る前の短い時間にくり返し見るのが、中学生でも続けやすいやり方でしょう。
過去問は本の仕上げに使う
本のレッスンを一通り終えたら、英検協会のサイトにある準2級の過去問を本番と同じ時間で解いてみましょう。
点を落とした大問が分かれば、本のどのレッスンに戻ればよいかもはっきりします。
過去問を解いた日付と点数を書き残しておくと、試験の前にどれだけ伸びたかを確かめられます。
過去問の解き方と見直し方は、英検準2級の過去問の記事も読んでみてください。↓


学校の授業と並行して進める
中学生は定期テストの勉強もあるので、準2級の勉強だけに時間を使うのは難しいはずです。
平日は単語とレッスンを1つずつ進め、週末に長文やEメールをまとめて解く、というように平日と週末で役割を分けると続けやすくなります。
定期テストの前の1〜2週間は学校の勉強を優先し、英検は単語の復習だけにしぼるのも一つの方法です。
勉強期間の決め方は、英検準2級の勉強期間の記事も読んでみてください。↓


家族ができる手助け
中学生の家族にできるのは、試験の日程と申し込みの締め切りを一緒に確かめることです。
面接の練習で質問を読む役を引き受けると、本人は声に出して答える回数を増やせます。
Eメールや英作文の答案は、学校の英語の先生に見てもらえないか相談するよう、声をかけてあげるのもよいでしょう。



中学生向けの本で先取りして、過去問で仕上げるんやね。
高校入試と中学生の英検準2級
中学生が英検を受ける理由の一つに、高校入試で使えるかどうかがあります。
使い方は高校ごとにちがう
高校によっては、英検の級を出願の条件にしたり、点数に加えたりする場合があります。
ただし、英検を使うかどうかや、何級から扱うかは、都道府県や学校ごとに決められています。
志望校が決まったら、その学校の募集要項で英検の扱いを必ず確かめておきましょう。
合格の時期が出願に間に合うか
入試で英検を使うときは、出願までに合格していることが条件になるのが一般的です。
二次試験まである従来型では、申し込みから合格が分かるまでに時間がかかるので、出願の時期から逆算して受ける回を決めておく必要があります。
中学3年生の秋以降に初めて準2級を受けると、出願に間に合わない回もあるので、余裕を持って計画を立ててください。
入試に使わなくても役に立つ
入試で英検を使わない場合でも、準2級の勉強で身につけた文法や語彙は、高校の授業にそのままつながります。
高校に入ってから習う内容を一部先に学んでいるので、高校1年生の英語に余裕を持って取り組めるでしょう。
高校3年生のうち準2級相当を持つ人の割合は、英検準2級と高校生の割合の記事も読んでみてください。↓


高校で準2級プラスや2級を目指すときにも、中学のうちに準2級を通過しておけば、その分だけ早く次の級に進めます。



入試で使うなら、募集要項と合格が要る時期を先に確かめてな
英検準2級と中学生についてよくある質問
- 中学生でも英検準2級に受かりますか?
-
英検には学年や年齢の条件が無く、中学生でも受けられますし、受かる人もいます。
レベルの目安は高校中級程度なので、高校で習う文法や語彙を少し先取りしておくことが大切です。
- 3級に受かっていなくても準2級を受けられますか?
-
3級に受かっていなくても、準2級に申し込むことはできます。
ただ、3級の過去問で時間内に解けない場合は、先に3級の範囲を固めたほうが結果として早く準2級に届きやすいでしょう。
- 中学生で準2級を持っている人は何割くらいですか?
-
文部科学省の調査では、中学生について準2級相当以上の人数は数えられていないので、割合は分かりません。
調査が中学3年生について数えているのは3級相当以上で、令和6年度は52.4%でした。
- 中学生向けの準2級の本はありますか?
-
旺文社から『中学生のための英検準2級合格レッスン 改訂版』が出ていて、価格は1,540円(税込)です。
34のレッスンと模試、面接1回分が入っています。
- 準2級のEメールの問題は中学生には難しいですか?
-
Eメールの返信は3級に無い形なので、初めは戸惑う人が多いはずです。
解答例を書き写して流れをつかみ、決まった手順で書く練習を重ねれば、中学生でも書けるようになります。
- 高校入試で英検準2級は使えますか?
-
英検を出願の条件や点数に使う高校もありますが、使い方は都道府県や学校ごとにちがいます。
志望校の募集要項で、英検の扱いと合格していなければならない時期を確かめてください。
準2級の技能ごとの対策は、英検準2級の勉強法の記事も読んでみてください。↓





学年の決まりはないから、準備しだいで中学生でも十分ねらえるで
準2級の勉強の進め方を決めたい方は、英検準2級の勉強法は?技能別の対策とEメール・面接まで2か月で仕上げる進め方にまとめています。
英検準2級と中学生のまとめ
英検準2級と中学生について、この記事の要点を表にまとめます。
| 項目 | 要点 |
|---|---|
| 準2級のレベル | 高校中級程度(3級は中学卒業程度) |
| 受ける学年の決まり | 無い(中学生も受けられる) |
| 3級からの主な差 | Eメールの問題が増え、試験時間が15分長く、面接で意見を答える |
| 中学生向けの本 | 中学生のための英検準2級合格レッスン 改訂版(1,540円・税込) |
英検準2級は中学生でも受かる級ですが、高校の文法と語彙の先取り、Eメールと面接の練習が合格の分かれ目になります。
まずは3級の過去問で今の力を確かめ、中学生向けの本でレッスンを進めながら、学校の予定に合う回を決めてみてください。
合格までの進め方は、英検準2級の勉強法の記事も読んでみてください。↓


面接で自分の意見を英語で答える練習をしたい人は、オンライン英会話で講師に質問を読んでもらう方法もあります。
\英検の教材もそろうオンライン英会話/
英検の教材を使ったレッスンも受けられる
今なら7日間の無料トライアルを開催中
参考文献
- 準2級の試験内容(日本英語検定協会公式サイト)
- 3級の試験内容(日本英語検定協会公式サイト)
- 英語教育実施状況調査(文部科学省)
- 令和6年度「英語教育実施状況調査」概要(文部科学省)
- 中学生のための英検準2級合格レッスン 改訂版(旺文社)










コメント