
英検2級の熟語は、一次試験の大問1で毎回7問出ていて、単語と並んで点数を左右する部分です。
ユタカ英検2級の熟語って、どれくらい出るの?
熟語帳を買ったけど、ただ並んだ順に覚えるだけでいいのか不安です。
公開されている2級の過去問3回分では、大問1の17問のうち後半の7問が熟語・句を選ぶ問題でした。
3回分の21問を選択肢の形で分けると、句動詞と副詞句がそれぞれ5問ずつで、残りは前置詞のまとまりや形容詞+前置詞などに散らばっていました。
熟語帳を順に進めながら、形ごとに覚え方を変えると、似た熟語の取り違えが減ります。
英検1級を持つ英語講師として、2級の公開過去問3回分の熟語問題21問を1問ずつ形で分け、覚え方の工夫をまとめました。
熟語がなかなか覚えられない人も、どこから手を付ければいいか迷っている人も、今日からの進め方が決まるはずです。
英検2級の熟語は大問1で7問|17問中の後半
2級の一次試験のリーディングは31問で、大問1の短文の語句空所補充が17問、大問2の長文の語句空所補充が6問、大問3の長文の内容一致選択が8問です。
公式サイトで公開されている直近3回の問題冊子で、大問1の17問を1語か2語以上かで分けてみました。
| 回 | 1語を選ぶ問題 | 熟語・句を選ぶ問題 |
|---|---|---|
| 2026年度第1回 | 10問(1〜10) | 7問(11〜17) |
| 2025年度第3回 | 10問(1〜10) | 7問(11〜17) |
| 2025年度第2回 | 10問(1〜10) | 7問(11〜17) |
※ 英語講師が問題冊子の選択肢を見て数えたものです。
11〜17番が熟語のまとまり
3回とも、1番から10番までは1語の選択肢が並び、11番から17番までは2語以上の選択肢が並ぶ順番でした。
つまり、大問1の後半に入ったら、ここからは熟語の知識で選ぶ問題だと切り替えて読めます。
リーディング31問のうち7問、およそ4分の1近くが熟語の問題という計算になります。
熟語を覚えているかどうかが、そのまま7問分の差になると考えておきましょう。
準2級・準2級プラスと比べると
同じように公開過去問を数えると、準2級の大問1は15問のうち5問、準2級プラスは17問のうち7問が熟語・句の問題でした。
準2級から上がってきた人にとっては、熟語の問題が2問増えることになります。
また、2級の選択肢には in search of や as a general rule のように3語以上の長いまとまりも並んでいて、準2級より形がひとつ長くなる傾向が見られました。
準2級プラスの熟語の形は、別の記事でまとめています。
準2級プラスの熟語7問の形は、英検準2級プラスの単語帳の記事も読んでみてください。↓





17問のうち7問も熟語なんや、思ってたより多いんやね。
英検2級の熟語問題に出る7つの形
公開3回分の熟語・句の問題21問を、選択肢の形で分けると次の表のようになりました。
| 選択肢の形 | 問題数 | 選択肢に並んだ例 |
|---|---|---|
| 句動詞(動詞+前置詞・副詞) | 5問 | went off / feed on / lay off / go along with |
| 副詞句・つなぎの言葉 | 5問 | for the time being / more or less / safe and sound / in other words |
| 前置詞で始まるまとまり | 3問 | free of charge / in search of / on his own |
| 動詞+名詞 | 2問 | make sense / take a nap |
| 形容詞+前置詞 | 2問 | identical to / distinct from |
| 名詞のまとまり | 2問 | a number of / a series of |
| 接続の表現 | 2問 | rather than / as long as |
※ 公開3回分(2026年度第1回・2025年度第3回・2025年度第2回)の大問1の11〜17を、英語講師が選択肢の形で分けた数です。例は選択肢に並んでいた表現で、正解とは限りません。
句動詞と副詞句で半分
21問のうち10問、ほぼ半分が句動詞と副詞句・つなぎの言葉でした。
句動詞は go off や lay off のように、基本の動詞に短い前置詞や副詞が付いた形です。
副詞句は for the time being や bit by bit のように、文全体や動詞に意味を付け足す数語のまとまりです。
まず固めるのは句動詞と副詞句、という順番を意識すると、熟語帳の進め方にもメリハリがつきます。
残りの11問は5つの形に散らばる
残りの11問は、前置詞で始まるまとまり、動詞+名詞、形容詞+前置詞、名詞のまとまり、接続の表現に分かれていました。
どれも2〜3問ずつなので、1つの形だけを集中して覚えても点数はあまり伸びません。
熟語帳の見出しを進めるときに、いま覚えている熟語がどの形かを意識しておくのがおすすめです。
形を意識しておくと、本番で見たことのない選択肢が並んでも、文の中でどの形が入るかを手がかりに絞り込めます。



句動詞と副詞句で半分やから、まずそこから固めよな。
英検2級の熟語を形ごとに覚えるコツ
熟語は、ただ見出しを上から順に眺めるより、形ごとに注目する部分を決めて覚えるほうが記憶に残ります。
ここでは、7つの形のうち問題数の多いものを中心に、講師が授業ですすめている覚え方を紹介します。
句動詞は後ろの小さな語に注目
句動詞は、動詞が同じでも後ろに付く on・off・up・out などの小さな語で意味が大きく変わるのが特徴です。
たとえば lay off と lay out、catch up と catch on のように、前半が同じで後半だけ違う組を並べて覚えると、取り違えが減ります。
後ろの語には、off なら「離れる・止まる」、up なら「上へ・すっかり」のような大まかなイメージがあります。
後ろの語のイメージと動詞の意味を組み合わせて考えるくせをつけると、初めて見る句動詞でも意味の見当がつきやすくなるでしょう。
副詞句は文のどこに置くかと一緒に
副詞句やつなぎの言葉は、文の頭に置くものと、文の途中や終わりに置くものがあります。
in other words や on the contrary のように前の文とのつながりを示すものは、文の頭でコンマと一緒に使われることが多い表現です。
覚えるときは、熟語帳の例文で、その副詞句が文のどの位置にあるかまで確かめておきましょう。
前後の文が言いかえなのか、反対の内容なのかを読み取れれば、つなぎの言葉の問題はぐっと解きやすくなります。
形容詞+前置詞は後ろの形を見る
identical to や distinct from のような形容詞+前置詞は、形容詞と前置詞をペアで覚えるのが基本です。
同じ「似ている」「違う」という意味でも、後ろに来る前置詞が to か from かで選択肢が絞れる場合もあるでしょう。
接続の表現は、後ろに名詞が来るのか、主語と動詞のある文が来るのかで使えるものが変わります。
because of のあとには名詞、even though のあとには文が続く、というように、後ろに来る形まで一緒に覚えておくと選びやすくなります。
動詞+名詞と名詞のまとまりは冠詞まで
make sense や take a nap のような動詞+名詞の形は、どの動詞と組むかが決まっている表現です。
「昼寝をする」を do a nap としないように、動詞と名詞の組み合わせごと覚えることが欠かせません。
a number of や a series of のような名詞のまとまりも、a と the のどちらが付くかで意味が変わるものがあります。
たとえば a number of は「いくつもの」、the number of は「〜の数」という意味になるので、冠詞まで含めて1つの熟語として覚えておくと安心です。
熟語帳の見出しに a や the が付いているときは、そこにも印を付けておきましょう。



熟語ごとに、見るところを決めて覚えるのがコツやで。
英検2級の熟語は何個覚える?熟語帳の量の目安
2級の熟語を何個覚えれば足りるかは、使う熟語帳によって変わります。
ここでは、2級向けの単語帳の例として、旺文社の『英検2級 でる順パス単 新装5訂版』の熟語編の量を見てみます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 価格 | 1,650円(税込) |
| 単語編 | でる度A 500・B 400・C 400 |
| 熟語編 | でる度A 200・B 200 |
| そのほか | 会話表現100・英作文表現38 |
※ 旺文社の商品ページの記載をもとにまとめています。
熟語編の400が1つの目安
この本の熟語編は、でる度A・Bをあわせて400です。
大問1の熟語7問に加えて、長文やリスニングにも熟語は出てくるので、まずはこの400を一回りすることを目標にするとよいでしょう。
でる度Aの200は出やすい熟語を集めたまとまりなので、時間がない人はAを先に二回りしてからBに進む方法もあります。
熟語帳を別に買う場合も、2級向けとしてまとめられた数百の熟語を、まず一冊やり切ることが大切です。
単語帳の熟語編で足りるか
熟語だけを集めた本を別に買うべきか迷う人もいると思います。
講師としては、2級向けの単語帳に熟語編が入っているなら、まずはそれをくり返すことをすすめています。
熟語編を三回りしても過去問の熟語問題で落とす語が多い場合に、熟語専用の本を足すかどうかを考えれば十分です。
単語帳の選び方そのものは、別の記事でくわしくまとめています。
2級の単語帳の型と選び方は、英検2級の単語帳の記事も読んでみてください。↓





まずは単語帳の熟語編400を回すのが先やで。
英検2級の熟語の1日の進め方
熟語編400を一回りするのにかける期間を決めて、1日の量を逆算しておくと、毎日迷わずに続けられます。
| 一回りにかける期間 | 1日の熟語の目安 |
|---|---|
| 4週間(28日) | 約15個 |
| 6週間(42日) | 約10個 |
| 8週間(56日) | 約7個 |
※ 熟語400を日数で割った目安です。進め方の例は英語講師としての提案です。
単語と並行して進める場合は、1日の単語の量に、この熟語の数を足したものがその日の分量になります。
熟語は単語よりも1つあたりに時間がかかるので、数は少なめでも、例文を読む時間をしっかりとっておきましょう。
1日の流れは「読む・言う・確かめる」
まず、その日の熟語の見出しと意味、例文を読み、音声があれば一緒に聞きます。
次に、意味を隠して熟語を見たときに日本語が言えるか、日本語を見て熟語が言えるかを、両方向で試します。
最後に、前の日までに印を付けた熟語を見直して、その日の分は終わりです。
1日の時間は、熟語だけなら15分ほどあれば足りるでしょう。
両方向で試しておくと、読むときにも書くときにも使える熟語になります。
週末はまとめて見直す
平日は新しい熟語を少しずつ進め、週末にその週の分をまとめて見直す形にすると、忘れかけた熟語を拾い直せます。
見直しでは、7つの形のどれに当たるかを声に出して確かめながら進めるのもおすすめです。
同じ形の熟語が続けて出てきたら、並べて違いを確かめておくと、取り違えの予防になります。
音読を取り入れたいときは、別の記事の手順も参考になります。
例文を音読して覚える手順は、英語の音読のやり方の記事も読んでみてください。↓





熟語は数より、1つずつ例文で覚えるのが大事なんやね。
英検2級の熟語を長文・英作文・面接で生かす
熟語の知識は、大問1だけでなく、2級のほかの問題でも役に立ちます。
長文ではつなぎの言葉が道しるべ
大問2の長文の語句空所補充では、文と文のつながりを示す言葉を選ぶ問題も出ます。
in other words・on the contrary・as a result のようなつなぎの言葉を知っていれば、前後の文の関係から答えを決めやすくなります。
また、大問3の長文を読むときも、つなぎの言葉に印を付けながら読むと、話の流れが追いやすくなるはずです。
英作文と要約では使い慣れた熟語だけ
2級の英作文は、与えられたトピックについて自分の意見と理由を書く形です。
理由を並べるときの for example や in addition、結論をまとめるときの for these reasons などは、そのまま答案で使える熟語です。
ただし、意味がはっきりしない熟語を無理に使うと、かえって不自然な英文になるおそれがあります。
英作文で使うのは、例文ごと自信を持って使える熟語だけにしぼっておきましょう。
面接では話し言葉の熟語が役立つ
二次試験の面接では、イラストの説明や質問への答えで、自分の言葉で英語を話します。
句動詞は話し言葉でよく使われるので、熟語帳の句動詞を口に出して覚えておくと、面接でも言葉が出やすくなります。
熟語帳の会話表現のページも、面接の受け答えの練習に使えるでしょう。



熟語を覚えたら、長文も英作文も面接も楽になるんよ。
英検2級の熟語を過去問で確かめる
熟語帳で覚えた熟語が本番で使えるかは、過去問を解いて確かめるのがいちばん確実です。
英検協会の公式サイトでは、2級の一次試験の過去問が直近3回分公開されていて、問題冊子と解答を見られます。
11〜17番だけを先に解いてみる
熟語の仕上がりを見たいときは、大問1の11番から17番だけを、時間を計って解いてみるのも一つの方法です。
7問のうち何問を自信を持って選べたかを記録しておくと、熟語帳を回すごとの伸びが分かります。
答え合わせのあとは、正解だけでなく、ほかの3つの選択肢の意味も熟語帳で調べておきましょう。
選ばなかった選択肢も覚えると、1問から4つの熟語を学べることになります。
落とした熟語の形を記録する
落とした問題は、7つの形のどれだったかをノートに書き出しておきましょう。
句動詞ばかり落としているなら句動詞を、つなぎの言葉ばかり落としているなら副詞句を重点的に見直す、というように、次にやることがはっきりします。
公式の過去問は3回分しかないので、熟語帳が一回り終わったあとに使うと、仕上がりを正しく測れます。
公式の過去問の手に入れ方と自己採点の方法は、英検2級の過去問の記事も読んでみてください。↓





選ばんかった選択肢も覚えたら、1問で4つ覚えられるで。
英検2級の熟語でよくある3つの失敗
熟語の勉強で生徒がつまずきやすいところを、講師の目から3つ挙げておきます。
日本語の意味だけを覚える
熟語の見出しと日本語の意味だけを覚えて、例文を読まずに進めてしまうのが、いちばん多い失敗です。
大問1は文の中の空所に入る熟語を選ぶので、例文の中での使われ方を知らないと、意味は分かっても選べないことがあります。
熟語は必ず例文と一緒に覚える、と決めておきましょう。
似た熟語をばらばらに覚える
前置詞が1つ違うだけの熟語や、同じ動詞で始まる熟語を、ばらばらに覚えてしまうのも失敗のもとです。
本番では、そうした似た形の熟語が選択肢に並ぶことが多くあります。
熟語帳を進めながら、似た熟語を見つけたらノートに並べて書き、違いを1行で書き添えておくと、取り違えを防げます。
熟語を単語のあとに回す
単語編を全部終えてから熟語編に入ろうとして、試験までに熟語が一回りできなかった、という声もよく聞きます。
2級の大問1では7問が熟語なので、熟語を後回しにすると、その分の点を落とすおそれがあります。
単語と熟語は、同じ日に両方を少しずつ進めるのが安全な進め方です。



例文ごと、似たもの同士並べて覚えるのが大事なんやな。
英検2級の熟語についてよくある質問
- 英検2級の熟語は何個覚えればいいですか?
-
2級向けの単語帳に入っている熟語編を一回りするのが目安で、でる順パス単2級なら熟語は400です。
まずはその400を一回りし、過去問で落とした熟語を足していく形で十分です。
- 英検2級の熟語問題は何問ありますか?
-
公開されている3回分の過去問では、大問1の17問のうち11〜17番の7問が熟語・句を選ぶ問題でした。
長文やリスニングでも熟語は出てくるので、7問以上に熟語の知識は使われます。
- 熟語専用の本は買ったほうがいいですか?
-
単語帳に熟語編があるなら、まずはそれをくり返すのがおすすめです。
熟語編を三回りしても過去問で落とす熟語が多いときに、専用の本を足すかを考えれば十分でしょう。
- 熟語がなかなか覚えられません。どうすればいいですか?
-
見出しと意味だけでなく、例文を声に出して読み、どんな場面で使うかと一緒に覚えるのが近道です。
似た熟語を並べて違いを書き出しておくと、取り違えも減ります。
- 英検2級の熟語は準2級の熟語とどう違いますか?
-
公開過去問を見ると、準2級は大問1の熟語・句が5問、2級は7問で、2級のほうが2問多くなっていました。
2級では in search of のような3語以上のまとまりや、つなぎの言葉も選択肢に並ぶので、形の幅が広がると考えておきましょう。
- 英作文で熟語を使うと点が上がりますか?
-
熟語を使うこと自体で点が上がるわけではなく、意味が正しく伝わるかどうかが大切です。
自信を持って使える熟語だけを、意見や理由を述べる場面で使いましょう。



熟語は数より、例文と形で覚えてな。
今日から少しずつ進めよな。
合格までの勉強の順番は、「英検2級の勉強法は何から始める?4技能ごとの対策と合格までの3か月の進め方」の記事にまとめています。
英検2級の熟語のまとめ
英検2級の熟語の出題と覚え方を、表にまとめます。
| 確かめること | ひとことで言うと |
|---|---|
| 熟語の問題数 | 大問1の17問のうち11〜17番の7問(公開3回分) |
| 多い形 | 句動詞5問・副詞句とつなぎの言葉5問(21問中) |
| 覚え方 | 形ごとに注目するところを決め、例文と一緒に覚える |
| 覚える量の目安 | 2級向け単語帳の熟語編(パス単2級なら400) |
| 1日の進め方 | 6週間で一回りなら1日約10個 |
| 仕上がりの確認 | 過去問の11〜17番で確かめ、落とした形を記録 |
英検2級の熟語は、形を意識しながら、例文と一緒に毎日少しずつ覚えていけば、7問を安定して取れるようになります。
まずは今日、熟語帳の最初の10個を、例文ごと声に出して読むところから始めてみてください。
熟語以外も含めた2級の勉強の進め方は、英検2級の勉強法の記事も読んでみてください。↓


覚えた熟語を、実際の英会話で口に出して使ってみたい人は、オンライン英会話のレッスンを活用する手もあります。
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参考文献
- 2級の過去問・試験内容(日本英語検定協会公式サイト)
- 2級の試験内容(日本英語検定協会公式サイト)
- 英検2級 でる順パス単 新装5訂版(旺文社)










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