
定年後の英語は、旅行・国際交流・仕事・海外ボランティア・学び直しの5つの場面で使えます。
ユタカ定年したら英語をやってみたいって、ずっと思っててんでも、この歳から始めて何に使えるんやろ…
「何に使うか」を先に決めておくと、定年後の英語は目標がはっきりして、途中でやめにくくなります。
- 旅行=海外旅行を自分の言葉で楽しむ
- 国際交流=訪日客の案内や地域の国際交流に参加する
- 仕事=全国通訳案内士は年齢などに関係なく受験できる国家試験
- 海外ボランティア=JICA海外協力隊は生年月日で応募資格が決まる
- 学び直し=放送大学なら好きな科目だけを学べる
アメリカ在住で英語の学び方を発信している筆者が、厚生労働省・JNTO・JICA・放送大学のサイトを2026年9月24日に確かめてまとめました。
使い道ごとに、公的な機関が出している条件や数字を出典つきで紹介しています。
自分に合う使い道が1つ見つかれば、今日から何を学べばいいかが決まるので、ぜひ最後まで読んでみてください。



定年後は、仕事の時間がそのまま自分の時間になるんよ。
やらずに後悔するより、使い道を1つ決めて始めてみてな。
定年後に英語を始めても遅くない?
定年後に英語を始めるのが遅いかどうかは、これから使える時間の長さで考えるとわかりやすくなります。
厚生労働省の厚生労働省「令和6年簡易生命表の概況」では、65歳の平均余命は男性19.47年、女性24.38年です。
70歳でも、男性は15.60年、女性は19.97年です。
| 年齢 | 男性の平均余命 | 女性の平均余命 |
|---|---|---|
| 65歳 | 19.47年 | 24.38年 |
| 70歳 | 15.60年 | 19.97年 |
平均余命は平均の数字なので、一人ひとりの人生を約束するものではありません。
それでも、定年後に10年、20年と英語を使える時間がある人は少なくないはずです。
定年のあとも働き方は広がっている
定年後の暮らし方も、以前より選択肢が増えています。
厚生労働省によると、令和3年4月1日から、70歳までの就業機会の確保が事業主の努力義務になりました(出典:厚生労働省「高年齢者雇用安定法の改正」)。
会社に残って働き続ける人もいれば、別の仕事や地域の活動を始める人もいます。
どちらの道を選んでも、英語は「自分でできること」を増やしてくれる道具の1つです。



20年近くあるんやったら、今から始めても十分使えそうやね
定年後に英語を使う5つの使い道
ここでは、定年後の英語の使い道を5つ紹介します。
どれも公的な機関や学校が条件を公開しているものなので、自分に合うかを確かめながら読んでください。
| 使い道 | 英語でできること | 始めやすさ |
|---|---|---|
| 海外旅行 | 買い物や食事、道をたずねるのを自分でする | 今日から |
| 国際交流 | 訪日客の案内や地域の交流イベントに参加する | 地域の協会に問い合わせてから |
| 全国通訳案内士 | 報酬を得て外国人の旅行を案内する | 国家試験に合格してから |
| JICA海外協力隊 | 海外で自分の経験を生かして活動する | 募集の時期に応募してから |
| 放送大学 | 英語や興味のある科目を大学で学ぶ | 学期ごとの入学の時期から |
海外旅行を自分の言葉で楽しむ
いちばん身近な使い道は、海外旅行です。
ツアーの添乗員さんに頼らず、お店で注文したり、道をたずねたりできるだけで、旅の自由度は大きく変わります。
筆者もアメリカで暮らしていて、短い一言でも自分で伝えられると、相手の反応が変わるのを日々感じています。
旅行の英語は場面が決まっているので、定年後の最初の目標にしやすい使い道です。
訪日客の案内や地域の国際交流
日本にいながら英語を使える場面も増えています。
JNTOの発表では、2025年の訪日外客数は42,683,600人で、年間の過去最多を更新しました(出典:JNTO(日本政府観光局)の訪日外客数の発表)。
駅や観光地で困っている旅行者に、英語でひと声かけられるだけでも、立派な英語の使い道です。
地域で国際交流に関わりたいなら、各地の地域国際化協会を調べてみてください。
総務省が、地域の国際交流を進めるのにふさわしい中核的な民間の国際交流組織として認定している団体です(出典:自治体国際化協会(CLAIR)の地域国際化協会の説明)。
交流イベントやボランティアの募集は団体ごとにちがうので、住んでいる都道府県や市の協会のページで確かめましょう。
全国通訳案内士として働く
英語を仕事にしたい人には、国家資格の全国通訳案内士があります。
全国通訳案内士は、報酬を得て、外国人に付き添い、外国語で旅行に関する案内をすることを業とする人と定められています(出典:JNTOの全国通訳案内士試験の概要)。
試験は年齢、性別、学歴、国籍などに関係なく受験が可能で、英語を含む10の言語から選べます。
合格までには準備の時間がかかるので、まずは旅行や地域の案内で英語を使いながら、目標の1つとして考えるのがよいでしょう。
JICA海外協力隊で海外へ
海外で自分の経験を生かしたい人は、JICA海外協力隊という選択肢もあります。
2026年秋募集の応募資格は、日本国籍を持ち、生年月日が1956年10月4日~2007年11月2日の人です(出典:JICA海外協力隊の募集概要)。
応募期間は2026年9月2日から10月2日までです。
語学証明書を出せない人や、語学資格が一定のレベルに満たない人は応募できません。
つまり、語学力の証明が応募の条件になっているので、次の募集に向けて今から英語の資格を準備しておく価値があります。
放送大学で学び直す
じっくり学びたい人には、放送大学があります。
放送大学では、何歳からでも何度でも入学して学び続けられるとされていて、好きな科目だけを選んで学ぶ選科履修生として入学できます(出典:放送大学の学費のページ)。
放送授業の授業料は、1科目(2単位)12,000円で、テキスト代も含まれています。
なお、放送大学の学費のページには、この金額が税込か税抜かの記載はありませんでした。
入学料は学生の種類によって異なるので、申し込む前に放送大学のページで確かめてください。



5つ全部やらんでええよ「これならやってみたい」と思ったものを1つだけ選んでな
定年後の英語で後悔しやすい3つのこと
定年後の英語は時間がたっぷりあるぶん、始め方によってはかえって続かないこともあります。
よくある3つのつまずきを先に知っておきましょう。
時間があるからと予定を決めない
定年後は時間があるので、「いつでもできる」と学ぶ時間を決めずに始めがちです。
ところが、いつでもできることは、後回しにしやすいことでもあります。
仕事をしていたころの出勤時間のように、英語の時間を毎日の予定に書き込むと続けやすくなります。
目標を決めずに教材だけ増やす
使い道が決まっていないと、教材ばかり増えて手が止まることがあります。
旅行なら旅行の場面、通訳案内士なら試験の範囲、というように、使い道が決まれば必要な教材も自然にしぼれます。
教材を買う前に、この記事の5つの使い道から1つを選んでおきましょう。
1人で抱え込んで話す機会がない
定年後は職場の人と話す機会が減るので、英語を声に出す場がなくなりやすくなります。
1人で読んだり聞いたりするだけでは、「話せる」という手ごたえがなかなか得られません。
地域の交流の場やオンライン英会話、AIとの会話など、英語を口に出す場を1つは持っておくことが大切です。
定年後の英語は、使い道を1つ決めて、話す場を1つ持つことが続けるコツです。
時間があるからこそ、毎日の予定に英語の時間を入れてしまいましょう。
定年後の英語で後悔しない目標の立て方
定年後の英語を長く続けるには、使い道を決めたあとに、目標を具体的な形にしておくことが大切です。
ここでは、目標を3つの要素に分けて考える方法を紹介します。
場面・期限・目安の3つで決める
目標は、どの場面で・いつまでに・どのくらいの3つで決めると、毎日の学習に落とし込みやすくなります。
| 使い道 | 目標の例 | 毎日の練習の例 |
|---|---|---|
| 海外旅行 | 半年後の旅行で、レストランの注文を自分でする | 注文とお願いの表現を声に出す |
| 国際交流 | 1年後に、地域の交流イベントで自己紹介をする | 自己紹介と趣味の話を英語で言う |
| 全国通訳案内士 | 試験の日程に合わせて、筆記試験の準備を始める | JNTOの過去問題を見て範囲を知る |
| JICA海外協力隊 | 次の募集までに、英語の資格の証明を用意する | 資格試験の問題集を少しずつ解く |
| 放送大学 | 次の学期に、英語の科目を1つ受ける | 授業の前に予習の時間を決めておく |
目標はあとから変えてもかまいません。
大事なのは、「なんとなく英語をやる」状態から抜け出すことです。
英語の資格は目安として使う
レベルの目安がほしいときは、英検の級を使うのもひとつの方法です。
英検の公式サイトでは、3級を中学卒業程度(出典:英検公式サイトの3級のページ)、2級を高校卒業程度(出典:英検公式サイトの2級のページ)のレベルとしています。
JICA海外協力隊のように語学の証明が応募の条件になるものもあるので、目指す使い道に合わせて、資格を取るかどうかを決めましょう。
資格を目的にしすぎると、使える英語より試験の点数ばかり気になることもあるので、あくまで目安として使うのがおすすめです。
小さな「できた」を記録する
定年後の学習は、ほめてくれる上司や先生がいないことが多いものです。
だからこそ、自分で「できた」を記録する習慣が続ける力になります。
「今日は道案内の表現を3つ言えた」「ラジオ講座を1週間続けた」のように、小さなことでも書き残しておくと、あとで見返したときの自信になります。



目標があいまいやったから、昔は続かへんかったんかもしれへんわ



せやねん「いつまでに、どこで、何を言えるようになるか」まで決めたら、毎日やることがはっきりするで
定年後の英語の学び方4つ
定年後の英語の学び方は、大きく分けて4つあります。
費用や通いやすさがちがうので、使い道と生活に合わせて組み合わせてください。
| 学び方 | 向いている人 | 費用の目安 |
|---|---|---|
| ラジオ講座・アプリで独学 | まずは自分のペースで始めたい | 無料から |
| 放送大学 | 大学の授業でじっくり学びたい | 放送授業1科目12,000円 |
| 地域の教室・交流の場 | 人と会いながら学びたい | 団体ごとにちがう |
| オンライン英会話・AI | 家で話す練習をしたい | サービスごとにちがう |
ラジオ講座やアプリで独学する
最初の一歩は、NHKのラジオ講座や無料のアプリで十分です。
毎日同じ時間に聞く習慣をつけると、定年後の生活にリズムも生まれます。
50代からのやり直しを前提にした始め方は、英語のやり直しの順番と続け方をまとめた記事で紹介しています。↓


放送大学で体系的に学ぶ
文法や読み書きを基礎からきちんと学び直したいなら、放送大学の授業が向いています。
テレビやインターネットで授業を受けられるので、通学の負担が少ないのも利点です。
地域の教室や交流の場に参加する
人と話しながら学びたい人は、地域の国際交流協会や公民館の講座を探してみてください。
同じように英語を学ぶ仲間ができると、続ける力にもなります。
国際交流協会の中には、外国人住民のための日本語教室や交流会を開いているところもあり、そうした場に参加すると、学んだ英語を実際に使う機会にもなります。
活動の内容や参加の条件は団体ごとにちがうので、まずは問い合わせてみるのが近道です。
オンライン英会話やAIで話す練習をする
家にいながら話す練習をするなら、オンライン英会話やAIが便利です。
筆者もオンライン英会話を1年で360回受けたことがあり、予約という決まりがあることで、続ける習慣がつきました。
AIを練習相手にする方法は、ChatGPTで英語学習をするやり方の記事にまとめています。↓


ただし、AIの答えにはまちがいがまじることもあるので、大事なことは教材や辞書でも確かめましょう。
定年後の英語のために定年前からしておきたい準備
定年がまだ先の人は、在職中のうちに準備しておくと、定年後すぐに動き出せます。
使い道と目標を決めておく
定年の1〜2年前から、5つの使い道のどれを目指すかを考えておきましょう。
JICA海外協力隊のように語学の証明が必要なものや、全国通訳案内士のように試験があるものは、準備に時間がかかります。
給付金の対象になるか確かめる
スクールや講座にお金をかけるなら、教育訓練給付制度も確かめておきましょう。
厚生労働大臣の指定を受けた講座を受けて修了すると、一般教育訓練なら費用の20%(上限10万円)が支給されます(出典:厚生労働省「教育訓練給付制度」)。
受給には一定の要件があり、要件はハローワークで確認するよう案内されています。
在職中と退職後では状況が変わることもあるので、講座を申し込む前に、自分が対象になるかを問い合わせておくと安心です。
退職後の生活リズムを先に考える
定年後は、毎日の起きる時間や外出の予定が大きく変わります。
在職中のうちに「退職したら朝の何時に英語をするか」を決めておくと、退職後の最初の1週間から迷わずに始められるはずです。
通勤がなくなるぶん、その時間をそのまま英語の時間に置きかえると、生活のリズムも保ちやすくなります。
たとえば「朝食のあとの30分は音読」「昼食の前に単語を10個」のように、毎日かならずある行動のすぐあとに英語を置くのがコツです。
何かのついでにする形にしておけば、やる気がない日でも手が動きやすく、三日坊主になりにくいでしょう。
定年後の1週間の英語スケジュール例
定年後の英語を続けるために、1週間の組み立て方の例を紹介します。
「毎日少し」と「週に1回話す」を組み合わせるのがポイントです。
| 曜日 | やること | 時間の目安 |
|---|---|---|
| 月〜金 | 朝にラジオ講座やアプリの音声を聞いて、声に出してまねする | 30分 |
| 火・木 | 夕方にAIやオンライン英会話で短い会話をする | 25分 |
| 土 | 地域の交流の場や英語の講座に参加する | 1〜2時間 |
| 日 | 1週間で覚えた表現を見直して、次の週の目標を書く | 15分 |
最初から全部をこなす必要はありません。
まずは月〜金の朝30分だけを1か月続けて、慣れたら話す日を足していきましょう。



朝の30分なら、定年後の生活にちょうどええリズムになるで。
まずは1か月続けてみてな。
定年後の英語についてよくある質問
定年後の英語について、よく聞かれる質問に答えます。
- 60代から英語を始めても話せるようになりますか?
-
話せるようになるまでの時間は人によってちがうので、断言はできません。
使い道を1つ決めて、その場面の表現から声に出して練習すると、使える英語が少しずつ増えていきます。
- 定年後に英語を生かせる仕事はありますか?
-
国家資格の全国通訳案内士は、JNTOの試験概要で年齢や学歴などに関係なく受験できるとされています。
英語で外国人の旅行を案内し、報酬を得る仕事です。
- JICA海外協力隊には何歳まで応募できますか?
-
2026年秋募集の応募資格は、生年月日が1956年10月4日~2007年11月2日の人です。
募集ごとに条件が変わる可能性があるので、応募の前にJICAの募集概要を確かめてください。
- 放送大学で英語だけを学べますか?
-
放送大学には、好きな科目だけを選んで学ぶ選科履修生という入学の形があります。
放送授業の授業料は1科目(2単位)12,000円で、テキスト代も含まれています。
- お金をかけずに始める方法はありますか?
-
NHKのラジオ講座や無料のアプリなら、費用をかけずに始められます。
話す練習がしたくなったら、地域の交流の場やオンライン英会話を考えれば十分です。
- 何から始めればいいか分かりません。
-
まずは5つの使い道から1つを選んでください。
使い道が決まれば、覚える表現や必要な準備が自然に決まります。
- 定年後に英語を学ぶ仲間はどうやって見つけますか?
-
住んでいる地域の国際交流協会や公民館の講座、放送大学の学習センターなどで、同じように学ぶ人と出会えることがあります。
まずは近くの協会や講座の情報を調べてみてください。
- 物覚えが悪くなっても続けられますか?
-
一度にたくさん覚えようとせず、毎日同じ時間に少しずつ続けるのがおすすめです。
使う場面と結びつけて声に出すと、忘れにくくなります。
50代・60代から英語をやり直したい方は、無料英語アプリおすすめ5選にまとめています。
まとめ|定年後の英語は使い道を1つ決めて今日から
定年後の英語は、使い道を決めて始めれば、これからの時間を広げてくれる道具になります。
- 65歳の平均余命は男性19.47年・女性24.38年(厚生労働省)
- 使い道は旅行・国際交流・通訳案内士・海外協力隊・放送大学の5つ
- 後悔しないコツは学ぶ時間を予定に入れて、話す場を1つ持つこと
- 講座にお金をかけるなら教育訓練給付制度の対象かを先に確認
全部を一度に始める必要はなく、使い道を1つ選んで、明日の朝30分だけ英語にふれるところからで十分です。
やらずに後悔するより、小さく始めて続いたものを育てていくほうが、定年後の英語は長く楽しめます。
無料の動画講座で見直す
これまで何度も英語に挑戦してきた人は、教材よりも先に、やり方や気持ちの面でつまずいていることがあります。
そんな人に知っておいてほしいのが、全4話を無料で見られる動画講座のイングリッシュブレークスルーです。
メールアドレスを登録すると本編が届くしくみで、中学校レベルの単語と文法で使えるシンプルな英語や、外国人と話すときの緊張をほどく考え方を扱うと案内されています。
講師は『会話はインド人に学べ!』などの著書があるサチン・チョードリーさんで、運営は株式会社スケールアイです。
案内のページには「効果には個人差があり、効果を保証するものではありません」と書かれているので、まずは無料の範囲で合うかを確かめてください。
\定年後の英語をやり方から見直す/
全4話の動画講座
筆者が見た感想は、イングリッシュブレークスルーの口コミと体験の記事にまとめています。↓












コメント