
ユタカTOEICの勉強法って、初心者は何から手をつけたらええん?
単語からやれって言う人と、問題集からやれって言う人がおって、もう分からんのやけど。
TOEICの勉強法で初心者が最初にやることは、①試験の形を知る ②目標を「まず600点」に置く ③1日の枠を先に決める の3つです。
- やる順番は「単語 → 音 → 文法 → 実戦」。この順番は、研究で効果が確かめられている練習の性質から決まる
- 単語は「眺めて覚える」のではなく、間隔をあけて思い出す。思い出す練習は、2日後・1週間後の記憶で再読を大きく上回る
- リスニングはシャドーイングから。日本の大学生を対象にした研究では、聞き取りの点が伸びたのは英語力が低い群だけだった=初心者向きの練習
- 50代・60代のやり直しでも手は打てる。年齢で落ちるのは「文法を覚える速さ」であって、語彙と音の練習は年齢の影響を受けにくい
この記事では、公式(IIBC)が出している試験の数字と、第二言語習得・記憶の研究の一次ソースだけを使って、初心者が迷わない順番にならべます。
アメリカに住んで英語で暮らしている編集部が、公式サイトの出題形式と、ハーバード大学やカリフォルニア大学などの研究論文を1本ずつ確かめてまとめました。
- 初心者が最初にやること3つと、やる順番
- 公式の数字で見るTOEICの試験の形(問題数・時間・スコア)
- リスニングとリーディングの、初心者が最初に伸びる練習手順
- 12週間の予定表と、朝と夜のどちらに勉強を入れるか
- 50代・60代のやり直しのTOEIC勉強法と、研究が示す年齢の本当の影響
- 無料で続ける方法と、やる気が続く仕組みの作り方
- 初心者のチェックリストとよくある質問
この記事を読めば、
- 今日から何を何分やればいいか
- 買う前に公式問題集をどう使うか
- 伸びないときにどこを疑えばいいか
までそろうので、教材を買う前に、勉強の順番が決まります。
スマホで使える教材から試したい人は、TOEICのアプリをまとめた記事 で無料で使える範囲まで比べています。↓


TOEICの勉強法を初心者が始めるときに最初にやること3つ
TOEICの勉強を初心者が始めるとき、教材選びより先に決めることが3つあります。
ここを飛ばして問題集を買うと、自分に合わない難易度の本を3か月持ち続ける という一番もったいない失敗になります。
試験の形と自分の現在地を数字で知る
TOEIC Listening & Reading は、リスニング100問・リーディング100問の合計200問を、約2時間で解くテストです。
この数字を知らないまま勉強を始めると、「1問にかけられる時間」が分からず、ゆっくり読む練習ばかりしてしまいます。
現在地は、公式が無料で出しているサンプル問題を解いて、どのパートで手が止まるか で測ります。
点数を出す必要はありません。
初心者が知りたいのは「聞き取れないのか、語彙が無いのか、時間が足りないのか」の3つのうちどれかだけです。
目標は「まず600点」に置く
初心者の最初の目標は、600点に置くのが現実的です。
公式のレベル別評価では、リスニングは270点以下だと「情報が繰り返される場合に主旨が理解できることがある」段階、リーディングは320点以下だと「限られた長さの文章で簡単な推測ができる」段階と説明されています。
つまりリスニング300点台・リーディング250点台まで持ち上げること が、最初に越える壁です。
700点や800点の勉強法は、600点を越えてから中身が変わります。
先に調べても使えないので、ここでは扱いません。
1日の枠を先に決めてから教材を選ぶ
教材を決めてから時間を探すと、ほぼ必ず続きません。
先に「平日は何時から何分」「休日は何時から何分」を決めて、その枠に入る量の教材だけを選びます。
平日20分・休日60分でも、12週間の合計は26時間。
この「枠が先」は、あとで出てくる やる気ではなく段取りで決める の研究とも合っています。



教材をポチるのは最後でええ。
先に枠を決めた人だけが、3か月後も机に座ってるんや。
TOEICの試験の形を初心者向けに整理(公式の問題数・時間・スコア)
ここは公式(IIBC)が出している数字だけで整理します。
勉強法を選ぶときに どのパートに何問あるかを知らないと配分を間違える です。
リスニングは100問・約45分の4パート
| パート | 内容 | 問題数 |
|---|---|---|
| Part 1 | 写真描写問題 | 6問 |
| Part 2 | 応答問題 | 25問 |
| Part 3 | 会話問題 | 39問 |
| Part 4 | 説明文問題 | 30問 |
Part 3 と Part 4 だけで69問=リスニングの約7割です。
写真描写(Part 1)の対策本から始める人が多いのですが、問題数で見ると6問しかありません。
リーディングは100問・75分の3パート
| パート | 内容 | 問題数 |
|---|---|---|
| Part 5 | 短文穴埋め問題 | 30問 |
| Part 6 | 長文穴埋め問題 | 16問 |
| Part 7 | 読解問題(1つの文書29問+複数の文書25問) | 54問 |
Part 7 が54問=リーディングの半分を超えます。
75分で100問なので、単純に割ると1問あたり45秒 です。
初心者が「最後まで解き終わらない」のは実力以前の構造で、ここは解く順番と時間配分で先に手当てできます。
スコアは10〜990点の5点刻み
スコアはリスニング5〜495点、リーディング5〜495点、合計10〜990点で、5点刻みで出ます。
正答数そのままの素点ではなく、スコアの同一化(Equating)という統計処理で換算点に置き換えられています。
だから「何問正解で何点」という換算表は公式には出ていません。
回ごとの難易度の差が点に出にくい のは、この仕組みがあるからです。



せやから「今回は難しかったから点が低い」は、あんまり起きへんのやで。
難しい回は難しいまま換算されるようになってるからな。
初心者のTOEIC勉強法は「単語→音→文法→実戦」の順番
多くの記事は「単語→文法→実践問題」の順番をすすめます。
ただ、初心者に限っていうと、文法より前に「音」を入れる ほうが先に点が動きます。
理由は、リスニングが100問=全体の半分あり、しかも音が取れないと語彙も文法も使えないからです。
単語=間隔をあけて思い出す
単語は、1日で何十回も見るより、日をあけて思い出すほうが残ります。
カリフォルニア大学などの研究チームが1,350人以上を対象に行った実験では、復習までの間隔を広げるとテストの成績はいったん上がり、その後ゆるやかに下がりました。
最適な間隔は「覚えておきたい期間の約10〜20%」で、数週間先の試験なら20%前後、1年先なら5%前後でした。
3か月後に受験するなら、同じ単語に再会するのは1〜2週間後 が目安になります。
音=シャドーイングで作る
音は、聞き流しではなく、聞きながら同じ速さで口に出すシャドーイングで作ります。
日本の大学生44人を対象に、1か月(週2回・20分)シャドーイングの授業を行った研究では、音の聞き取りのテストが有意に改善しました。
さらに、聞き取りの理解テストの点が上がったのは英語力が低い群だけ でした。
中級の群は伸びていません。
つまりシャドーイングは、初心者がいま選ぶべき練習だということです。
文法=Part 5 に出る形だけ先に
文法は、文法書を1冊通すのではなく、Part 5 の30問に出る形から入ります。
品詞の見分け・動詞の形・接続詞と前置詞の区別で、Part 5 の多くが決まります。
600点までなら、関係詞の複雑な形や仮定法の細かい区別は後回しでかまいません。
実戦=公式問題集で時間を計る
実戦は、公式が出している問題集を使って、本番と同じ時間で解きます。
ここで初めて「何分で何問まで行けるか」が数字で出ます。
ただし初心者が最初の1か月で模試を何度も解くのは早い。
土台が無い状態で解いても、分からない問題が増えるだけで、復習に使える材料が出てこないからです。



順番を守るだけで、同じ教材でも伸び方が変わるで。
焦って4つ同時にやるのが一番遠回りやねん。
TOEICのリスニングの勉強法|初心者が最初に伸びる練習手順
リスニングは、初心者が一番早く変化を感じる場所です。
ここでは、シャドーイングの手順をステップで出します。
手順どおりにやらないと効果が出ないのがシャドーイング からです。
シャドーイングの7ステップ
まず音だけで、どこが聞き取れないかを体で確かめます。
意味が半分しか分からなくてかまいません。
聞き取れなかった場所に印を付けます。
多いのは、単語を知らなかったのではなく、2語がくっついて別の音になっていた場所です。
知らない単語と表現を調べます。
意味が分からない文をシャドーイングしても、音のまねだけで終わります。
音声と同時に、文字を追いながら読みます。
詰まる場所が、自分の口が動いていない場所です。
1〜2語遅れて、聞こえたまま口に出します。
最初は3割しか言えません。
それが普通です。
全文をやり直すのではなく、詰まった2〜3秒だけを繰り返します。
日をあけて戻るほうが、入った音かどうかが分かります。
前日に言えなかった場所が言えていたら、その音は入ったということです。
1本の音声は30〜60秒あれば足ります。
毎日15分、同じ音声を3日続けて、4日目に新しい音声へ移る形が回しやすいです。
ディクテーションで聞き落としを見つける
シャドーイングで詰まる場所が自分で分からないときは、聞こえたまま書き出すディクテーションを挟みます。
書けなかった場所が、そのまま弱点の一覧になります。
毎日はやりません。
週に1回・30秒ぶんだけで足ります。
発音は「自分で出せる音」から聞こえる
シャドーイングが聞き取りに効くのは、自分の口で音を作れるようになると、同じ音を聞き分けられるようになるからです。
先ほどの研究でも、改善が確かめられたのは「音の聞き取り」のテストでした。
だから初心者は、きれいな発音を目指す必要はありません。
狙うのは音のかたまりの区切りが分かること です。



編集部も、シャドーイングの添削を1年以上、400回以上出し続けたで。
伸びたんは発音の美しさより「どこで切れてるか」が分かるようになったことやった。
TOEICのリーディングの勉強法|初心者が時間内に解き切る手順
リーディングは、読む力より先に「時間の設計」で点が動きます。
75分・100問という条件を変えられないので、どこに何分使うか を先に決めます。
Part 5 は30問を10分で抜ける
Part 5 の30問は、1問20秒を目安にします。
20秒で分からない問題は、その場で選んで次に行くのが前提です。
ここで粘ると、54問ある Part 7 の時間が消えます。
Part 6 は16問を10分で
Part 6 は、空所の前後だけでなく、段落のつながりを見る問題が混ざります。
文を入れる問題は後回しにして、語彙と文法の空所から埋めます。
Part 7 は54問に55分を残す
Part 7 に残したい時間は55分です。
1つの文書の問題(29問)を先に解き、複数の文書の問題(25問)を後に回すと、取りやすい問題から拾えます。
初心者のうちは、最後の数問はマークだけになる を前提に順番を決めるほうが点が上がりやすいです。
解き終わらないことを失敗と考えると、焦って前半の正答率まで落ちます。
音読とスラッシュリーディングで速さを作る
速さの土台は、黙読を速くする練習ではなく、音読で作ります。
意味のかたまりごとに「/」で区切り、区切りごとに意味を取りながら声に出す形です。
同じ文章を3回読むと、3回目には区切りが体に入っています。
これはリスニングのシャドーイングと同じ仕組みで、読む練習と聞く練習が1本につながる になります。



時計は机の上に置いときや。
腕時計をチラ見する癖があると、それだけで1問ぶん損するで。
TOEICの単語の勉強法|初心者が最初に入れる語と覚え方
単語は、覚え方を変えるだけで残り方が変わります。
ここは研究の結論がはっきりしている場所です。
覚え方は「思い出す」が先
同じ時間を使うなら、読み返すよりテストするほうが残ります。
ワシントン大学の研究では、文章を読んだあと「もう一度読む」群と「思い出して書き出す」群を比べました。
5分後のテストでは読み返した群が勝ちましたが、2日後と1週間後 では思い出した群が大きく上回りました。
単語帳でいえば、意味を隠して先に思い出し、思い出せなかった語だけ答えを見る形です。
最初に入れる語の型
TOEICは職場の場面が中心なので、初心者が最初に入れる語は日常会話の単語とは少しずれます。
場面ごとに、よく出る型を先に押さえます。
| 場面 | よく出る動きの語 | よく出るモノ・ヒトの語 |
|---|---|---|
| 会議・予定 | ・schedule ・reschedule ・postpone | ・agenda ・minutes ・attendee |
| 注文・納品 | ・place(an order) ・ship ・deliver | ・invoice ・shipment ・supplier |
| 採用・人事 | ・apply ・hire ・promote | ・applicant ・résumé ・department |
| 設備・修理 | ・repair ・inspect ・install | ・maintenance ・equipment ・facility |
| お金・契約 | ・issue ・refund ・renew | ・receipt ・warranty ・contract |
この5場面の語を先に入れると、Part 3・Part 4・Part 7 の設定がつかめるようになります。
1日20語を新しく入れ、前日ぶんと1週間前ぶんを思い出す形で回します。
単語帳とアプリの使い分け
紙の単語帳は、どこまでやったかが見えるので続けやすいです。
アプリは、間隔をあけて出し直す仕組みが機械で動くので、思い出す練習とよく合います。
使える範囲と運営会社をまとめたのは、TOEICのアプリをまとめた記事 です。↓





両方いるん?



どっちか1つでええよ。
大事なんは「思い出す形で回す」ことやから、紙でも機械でも同じや。
初心者のTOEIC勉強スケジュール|12週間の予定表
ここまでの順番を、12週間の予定表に落とします。
平日20分・休日60分が前提です。
やる量より、やめないこと を優先しています。
| 週 | 単語 | 音(リスニング) | 文法・読解 | 実戦 |
|---|---|---|---|---|
| 1〜2週 | 1日20語(場面=会議・注文) | シャドーイング15分(30秒の音声) | 品詞の見分けだけ | — |
| 3〜4週 | 1日20語(場面=採用・設備) | シャドーイング15分+週1回ディクテーション | 動詞の形 | サンプル問題でPart 1・2だけ |
| 5〜6週 | 1日20語(場面=お金・契約) | シャドーイング15分(60秒の音声へ) | 接続詞と前置詞 | Part 5 を10問・時間を計る |
| 7〜8週 | 既出の復習(1週間前ぶん) | シャドーイング+音読 | Part 6 の形 | Part 7 を1文書だけ・時間を計る |
| 9〜10週 | 弱い語だけ抜き出して回す | シャドーイング+スピードを上げた音読 | 間違えた形だけ戻る | 公式問題集をリスニングだけ通す |
| 11週 | 弱い語の総復習 | シャドーイング10分に短縮 | — | 公式問題集を本番の時間で1回通す |
| 12週 | 見直しだけ | 毎日5分だけ音に触れる | — | 間違えた問題の復習のみ |
1〜4週は土台づくりで点は動かない
最初の1か月は、点が動かないのが普通です。
単語と音の土台を作っている時期で、問題を解く量はわざと少なくしています。
ここで「伸びていない」と判断して教材を変えるのが、初心者の一番多い失敗です。
9〜12週で時間配分を固める
最後の1か月は、新しいことを入れません。
本番と同じ時間で解いて、どのパートで時間が足りなくなるか を確かめます。
ここで決めた解く順番を、本番でそのまま使います。
朝と夜のどちらに入れるか
「朝活がいい」と言われますが、研究が支持しているのは時刻そのものではなく、学習と睡眠の順番です。
睡眠と記憶の総説では、覚えたあとに眠ると記憶が定着しやすいことが広くまとめられています。
だから組み方は、新しく覚えるものは夜、思い出す練習は朝 が理にかなっています。
- 夜=新しい単語を入れる・シャドーイングの新しい音声
- 朝=前日の単語を思い出す・前日の音声をもう一度シャドーイング
- 通勤・家事の時間=音を流して口を動かす(覚える時間には数えない)
朝に起きられない日があっても、夜の分だけは残ります。
この形なら、朝が崩れても勉強が止まりません。



予定表は紙に印刷して壁に貼るんがええで。
アプリの中にしまうと、見んようになるからな。
50代・60代のやり直しのTOEIC勉強法|研究が示す年齢の影響
「もう年だから」で止まる人がとても多いので、ここは研究の中身をそのまま書きます。
結論からいうと、年齢で落ちるのは文法を覚える速さで、語彙と音の練習は年齢の影響を受けにくい です。
年齢で落ちるのは「文法を覚える速さ」
ハーバード大学のスティーブン・ピンカー教授らが、66万9,498人の英語話者のデータを解析した研究があります。
この研究が示したのは、文法を覚える力が17.4歳ごろまでほぼ落ちず、その後ゆるやかに下がっていくという形でした。
ここで大事なのは、「ゼロになる」とは書かれていない ことです。
しかもこの研究が測ったのは文法です。
語彙を増やすこと、音を聞き分けること、読む速さを上げることは、この結果の対象ではありません。
大人の強みは背景知識と段取り
TOEICは職場の場面が中心です。
請求書・納期・社内の異動・設備の点検といった話は、働いてきた人のほうが状況を想像できます。
Part 3・Part 4・Part 7 は、状況が読めると答えの候補が絞れる問題が多いので、ここは経験がそのまま有利に働きます。
さらに、12週間の予定を自分で管理できること も大人の強みです。
1回を短く、回数を増やす
やり直しで気をつけるのは、1回の長さです。
90分まとめてやるより、20分を3回に割ったほうが、間隔をあけて思い出す形に自然になります。
単語の研究が示した「間隔をあけるほうが残る」は、1日の中でも同じ向き。
英語のやり直しそのものの順番は、英語のやり直しは50代からでも遅くないかを調べた記事 でまとめています。↓





文法の速さだけなんや。
なんか安心したわ。



そうや。
しかも仕事の場面が分かるんは強みやで。
知らん世界の話を聞き取るより、知ってる話を聞き取るほうが絶対ラクやからな。
TOEICの勉強を無料でやる方法|YouTube・映画・公式サンプル
お金をかけずに始めたい場合も、やることは変わりません。
ただ、無料の教材で足りるところと、足りないところ は決めておきます。
公式のサンプル問題で形を知る
まず使うのは、IIBCが公式サイトで公開しているサンプル問題です。
出題のされ方が本物なので、市販の模擬問題より先にこちらを見ます。
YouTubeは「音源」として使う
YouTubeは、解説動画を見る道具ではなく、シャドーイングの音源として使うのが効率的です。
選ぶ条件は3つです。
- 字幕(スクリプト)がある
- 1本が30秒〜2分で区切れる
- ニュースや仕事の話題(TOEICの場面に近い)
解説動画を何本も見ても、口が動いていないので音は入りません。
映画・ドラマは「英語字幕→字幕なし」の順
映画とドラマは、TOEICの点を直接上げる教材ではありません。
会話の速さと省略が本番より強く、職場の語彙ともずれるからです。
使うなら、日本語字幕→英語字幕→字幕なし の順で、同じ5分を繰り返します。
役割は「英語をやめない仕組み」で、点を上げる練習は別に置きます。
無料で足りないのは「直してもらう」ところ
無料でそろうのは、音源・問題の形・単語です。
そろわないのは、自分の音や答えを他人に直してもらうところ です。
ここだけは、人に見てもらうか、採点してくれる仕組みを使うことになります。



無料で始めて、足りんとこだけお金を使う。
これが一番かしこい順番やで。
TOEICの勉強でやる気を出す方法|初心者が続けられる仕組み
やる気は、出すものではなく、出なくても動く形を作るものです。
ここも研究の一次ソースがあります。
if-thenで予定に埋める
「やろうと思う」だけでは実行率が上がらないことは、心理学で何度も確かめられています。
効くのは、「もし夜に食器を洗い終えたら、単語を20語やる」 のように、場面と行動を1つに結びつけた形に変えることです。
ニューヨーク大学のゴルヴィツァー教授が整理した「実行意図(implementation intentions)」で、やると決めたことを具体的な場面に結びつけると実行率が上がると報告されています。
- ×「毎日単語をやる」 → ○「朝、コーヒーを入れたら、単語アプリを開く」
- ×「通勤中に英語を聞く」 → ○「電車に座ったら、昨日の音声を再生する」
- ×「週末に模試をやる」 → ○「土曜の朝9時に、キッチンのタイマーを75分にする」
記録は「できた数」で残す
記録は、点数ではなく回数で付けます。
点数が動くのは3か月に1回、回数が動くのは毎日です。
カレンダーに「○」を付けるだけでも、続いている証拠が目に見える形 になります。
「やらされている」形にしない
動機づけの研究では、自分で選んでいる感覚(自律性)、できている感覚(有能感)、人とつながっている感覚(関係性)の3つが、続ける力を支えるとまとめられています。
だから、教材も時間も、人がすすめたものをそのまま受け取るより、自分で1つ選び直すほうが長く続きやすいです。
「できている感覚」は、12週間の予定表のうち今週の行をやり切ること で作れます。



やる気が出る日を待ってたら、3か月は一瞬で終わるで。
先に場面を決めとくんが勝ちや。
初心者がやりがちなTOEIC勉強法の失敗5つ
ここまでの逆を、失敗の形でまとめます。
| 失敗 | 何が起きるか | どう直すか |
|---|---|---|
| 聞き流しで終わる | 音が入らないまま時間が過ぎる | 口に出す(シャドーイング)に替える |
| 単語を眺めて覚える | 2日後に残らない | 意味を隠して先に思い出す |
| 1か月目から模試を何度も解く | 分からない問題が増えるだけで復習材料が出ない | 5週目以降にパート単位で入れる |
| 文法書を1冊通す | Part 5 に出ない形に時間を使う | 品詞・動詞の形・接続詞と前置詞から入る |
| Part 5 で粘る | Part 7 の54問の時間が消える | 1問20秒で切り上げる |
どれも、やる気や才能の話ではありません。
順番と時間の設計 だけで直ります。



この5つ、どれもまじめな人がやる失敗やねん。
手を抜いてる人の失敗やないから、落ち込まんでええで。
TOEICの勉強法に迷う初心者は独学かスクールか
独学で足りるのか、人に見てもらうのか。
ここは条件で分かれます。
独学で足りる人
- 12週間の予定表を、自分で書いて自分で守れる
- 詰まったときに、自分で原因を切り分けられる
- 音を口に出す練習を、人に聞かれなくても続けられる
人に見てもらうほうが早い人
- 何をやっても伸びている気がせず、原因が分からない
- 声に出す練習が、合っているのか不安でやめてしまう
- 予定を立てても、2週間でカレンダーが空になる
話す量を増やしたい場合は、回数を気にせず受けられるオンライン英会話も選択肢になります。
残業がある平日でも回せるかは、ネイティブキャンプを社会人が続けられるか調べた記事 で確かめました。↓


ただし、オンライン英会話は話す練習の場で、TOEICのスコアを直接狙う教材ではありません。
スコアを上げる練習と、話す練習 は分けて考えます。



迷ったら、まず2週間ひとりでやってみ。
続いたら独学、崩れたら人の手を借りる。
それで決まるわ。
初心者のTOEIC勉強法のチェックリスト
今日の勉強が形になっているかを、これで確かめます。
- 公式サイトで出題形式を見た(200問・約2時間・パートごとの問題数)
- サンプル問題を解いて、止まる場所が「音・語彙・時間」のどれか決めた
- 目標を600点に置いた
- 平日と休日の勉強の枠を、時刻で決めた
- 12週間の予定表を書いた
ここが埋まっていれば、教材を買う準備ができています。
- 新しい単語を入れた(目安20語)
- 前日の単語を、意味を隠して思い出した
- シャドーイングを口に出した(10〜15分)
- カレンダーに○を付けた
毎日のチェックは4行だけです。
全部できなくても、○が付く日を増やす にしています。



全部に○が付く日なんて、めったに来へんで。
3つ付いたら上出来やと思っといてな。
TOEICの勉強法について初心者によくある質問
初心者からよく届く質問にまとめて答えます。
TOEICの勉強法は初心者なら1日どれくらいやればいいですか?
平日20分・休日60分から始めて、12週間続ける形をおすすめします。
長さより、やめない形が優先。
間隔をあけて思い出すほうが残るので、1回を短く、回数を増やすほうが理にかなっています。
TOEIC初心者は何点くらいから始まりますか?
スコアはリスニング5〜495点、リーディング5〜495点、合計10〜990点の5点刻みで出ます。
公式は「何問正解で何点」という換算表を出していないので、初回の点を予想することはできません。
最初の目標を600点に置くのが現実的です。
単語と文法はどちらを先にやるべきですか?
単語が先です。
さらに初心者の場合は、文法より前に「音」を入れるほうが点が動きやすくなります。
リスニングが100問=全体の半分あり、音が取れないと語彙も文法も使えないからです。
TOEICの勉強を無料だけで600点まで行けますか?
音源・問題の形・単語は、公式サンプル問題とYouTubeで無料でそろいます。
そろわないのは、自分の音や答えを他人に直してもらうところです。
ここだけは、人に見てもらうか採点してくれる仕組みを使うことになります。
50代・60代からTOEICを始めても間に合いますか?
研究で年齢の影響が確かめられているのは、文法を覚える速さです。
語彙を増やすこと、音を聞き分けること、読む速さを上げることは対象になっていません。
さらにTOEICは職場の場面が中心なので、働いてきた背景知識がそのまま有利に働きます。
TOEICと英検はどちらを受けるべきですか?
仕事で使うならTOEIC、級という形で残したいなら英検です。
この記事はTOEICの勉強法に絞っています。
英検を大人が受ける意味と級の決め方は、英検は社会人が受けても意味があるかを調べた記事 にまとめています。↓


模試(公式問題集)はいつから解けばいいですか?
5週目以降に、パート単位で入れるのをおすすめします。
土台が無いうちに通して解くと、分からない問題が増えるだけで、復習に使える材料が出てきません。



ここに無い質問は、だいたい続け方の話やねん。
中身より、やめへん形のほうが大事やからな。
初心者のTOEIC勉強法のまとめ
初心者のTOEICの勉強法を、やることと根拠で並べ直します。
| やること | ひとことで言うと |
|---|---|
| 最初にやること3つ | 試験の形を知る・目標は600点・1日の枠を先に決める |
| やる順番 | 単語 → 音 → 文法 → 実戦 |
| 単語 | 間隔をあけて、意味を隠して思い出す |
| リスニング | シャドーイング7ステップを1日10〜15分 |
| リーディング | Part 5 は10分・Part 7 に55分を残す |
| 予定 | 12週間。最初の1か月は点が動かないのが普通 |
| 朝と夜 | 新しく覚えるのは夜、思い出すのは朝 |
| 50代・60代 | 落ちるのは文法の速さだけ。1回を短く、回数を増やす |
| やる気 | if-thenで予定に埋め、記録は回数で残す |
やる気や才能ではなく、順番と時間の設計 で決まります。



ここまで読んだんやから、もう「何からやるか」で迷わんで済むな。
今日は夜に単語20語、それだけでええで。
明日の朝に思い出したら、もう勉強は始まってるからな。
\12週間を独学で走るか、見てもらって走るか/
期間と料金で、自分が続けられる1社に絞る
あわせて読みたい関連記事
50代・60代が毎日5分で続けられる形は、英語で脳トレのやり方を調べた記事 でまとめています。↓


英語のやり直しそのものの順番は、英語のやり直しは50代からでも遅くないかを調べた記事 で読めます。↓


- TOEIC Listening & Reading Test 出題形式(IIBC公式サイト)
- TOEIC Listening & Reading Test テスト結果について(IIBC公式サイト)
- TOEIC Listening & Reading Test レベル別評価の一覧表(IIBC公式サイト)
- TOEIC Listening & Reading Test サンプル問題(IIBC公式サイト)
- A critical period for second language acquisition: Evidence from 2/3 million English speakers(Cognition 177巻 263-277ページ/ハーバード大学 Steven Pinker 研究室)
- Spacing effects in learning: A temporal ridgeline of optimal retention(Psychological Science 19巻11号 1095-1102ページ/カリフォルニア大学 eScholarship)
- Test-enhanced learning: Taking memory tests improves long-term retention(Psychological Science 17巻3号 249-255ページ/Wiley)
- Shadowing: Who benefits and how? Uncovering a booming EFL teaching technique for listening comprehension(Language Teaching Research 20巻1号 35-52ページ/ERIC)
- About sleep's role in memory(Physiological Reviews 93巻2号 681-766ページ/American Physiological Society)
- Implementation intentions: Strong effects of simple plans(American Psychologist 54巻7号 493-503ページ/コンスタンツ大学 社会心理学・動機づけ研究室)
- Self-determination theory and the facilitation of intrinsic motivation, social development, and well-being(American Psychologist 55(1), 68-78)(自己決定理論 公式サイト)










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