
全国通訳案内士は60代からでも受験できます。
ユタカ定年したあと、英語で外国の人を案内する仕事ができたらええなあ
でも国家試験やろ?この歳で受けられるんやろか
全国通訳案内士試験は、年齢、性別、学歴、国籍などに関係なく受験が可能な国家試験です(出典:JNTO(日本政府観光局)の全国通訳案内士試験概要)。
受験に必要な学歴も、上限の年齢もありません。
- 年齢の条件はない=年齢・性別・学歴・国籍に関係なく受験できる
- 試験は年1回=筆記(8月)と口述(11月)の2段階
- 2025年度の合格者は585人・延登録者数は27,950人(2025年4月1日現在)
- 資格がなくても有償の通訳案内はできる(2018年の法改正)
アメリカ在住で英語の学び方を発信している筆者が、JNTO(日本政府観光局)と観光庁のページを2026年9月24日に確かめてまとめました。
試験の日程も合格者数も、すべて公表されている数字です。
この記事を読めば、60代から間に合う準備の順番と、資格を取らない場合の選択肢まで分かるので、ぜひ最後まで読んでみてください。



年齢で門を閉めていない国家試験は、案外すくないんよ
まずは何を測られる試験なのかを知ってから決めよか
全国通訳案内士は60代でも受けられる?
全国通訳案内士は60代でも70代でも受験できます。
全国通訳案内士試験は、年齢・性別・学歴・国籍に関係なく受験できる国家試験です(出典:JNTO(日本政府観光局)の全国通訳案内士試験概要)。
年齢の条件はない
受験資格に年齢の上限はありません。
学歴の条件もないので、大学を出ていなくても受けられます。
日本語を母語としない人も受験でき、外国籍の合格者もいます。
つまり、60代で始めても「受けられない」という壁はどこにもない試験です。
英語のやり直しを50代・60代で始めた人が、そのまま国家試験まで進める道がつながっています。
受けるかどうかを決めるのは自分だけ、という作りになっています。
2025年度は585人が合格した
2025年度の試験では585人が合格しました(出典:JNTO(日本政府観光局)の全国通訳案内士試験概要)。
登録者の数は、2025年4月1日現在の言語別延登録者数で27,950人に達しています。
毎年数百人が新しく加わる、数の少ない資格です。
年度ごとの受験者数と合格者数はJNTOの受験者及び合格者数・合格基準のページで公開されているので、自分が受ける言語の実績を見ておくと現実的な見通しが立ちます。
試験を実施しているのはJNTO
全国通訳案内士試験は、観光庁の代行機関としてJNTO(日本政府観光局)が毎年1回実施しています。
制度そのものの説明は観光庁の通訳ガイド制度のページにまとまっているので、一度目を通してください。
民間の検定ではなく国家試験なので、内容も日程も公表されたとおりに進みます。



年齢で切られへんのやったら、あとは中身の問題やね
全国通訳案内士はどんな資格?60代で何ができるのか
全国通訳案内士は、通訳案内士法で決められた国家資格です。
法律では「報酬を得て、通訳案内(外国人に付き添い、外国語を用いて、旅行に関する案内をすることをいう)を行うことを業とする」とされています(出典:JNTO(日本政府観光局)の全国通訳案内士試験概要)。
合格したら都道府県に登録する
国家試験に合格したあと、「全国通訳案内士」として都道府県に登録します。
登録をして初めて名乗れる資格です。
登録は合格した年にしなければならないものではなく、準備が整ってからでも進められます。
会社を辞める時期に合わせて登録する人も少なくありません。
試験の合格者や現役の案内士に向けて、通訳案内士団体が新人研修や法定研修を行っています。
合格がゴールではなく、研修を受けながら現場に出ていく形になっています。
試験の外国語は10言語ある
試験で選べる外国語は10言語です。
| 区分 | 言語 |
|---|---|
| ヨーロッパの言語 | 英語・フランス語・スペイン語・ドイツ語・イタリア語・ポルトガル語・ロシア語 |
| アジアの言語 | 中国語・韓国語・タイ語 |
英語で受ける人がいちばん多い言語です。
学んできた言語が英語なら、そのまま英語で受験するのが自然な選び方になります。
学んできた言語がそのまま使える資格なので、英語をやり直してきた人には道がつながっています。
60代の経験がそのまま強みになる
全国通訳案内士は、語学力だけでなく日本全国の歴史・地理・文化の知識を使って日本を紹介する役割を負っています。
ここは、長く日本で暮らしてきた人のほうが有利な部分です。
旅先で見てきたもの、仕事で覚えた土地の話、季節の行事の由来。
60代までに積み上げてきたものが、そのまま受験勉強の土台になります。



語学だけの試験やないから、人生の後半に受けるほうが理にかなってるんよ
全国通訳案内士試験 2026年度の日程と出願のしかた
全国通訳案内士試験は、1年をかけて進みます。
2026年度の日程は次のとおりです(出典:JNTOの2026年度全国通訳案内士試験のページ)。
| 段階 | 日付 |
|---|---|
| ガイドライン公開 | 2026年4月6日(月) |
| 官報公示 | 2026年4月28日(火) |
| 施行要領公開 | 2026年5月22日(金) |
| 願書受付 | 2026年6月1日(月)〜7月9日(木) |
| 筆記試験 | 2026年8月16日(日) |
| 筆記試験合格発表 | 2026年9月25日(金)(予定) |
| 口述試験 | 2026年11月29日(日) |
| 最終合格発表 | 2027年1月22日(金)(予定) |
出願は電子申請だけ
2026年度は、施行要領の公開も出願も電子申請のみになりました。
郵送での要項の配付と出願の受付は行われません。
パソコンやスマートフォンから申し込む形なので、操作に不安がある人は早めに準備してください。
家族や近くの人に手伝ってもらうなら、願書受付の期間に入る前に声をかけておくと安心できます。
1年の流れを先に決めておく
願書受付は6月、筆記は8月、口述は11月です。
つまり勉強の本番は年明けから夏までで、秋は口述の練習にあてる形になります。
2026年度の願書受付はすでに終わっているので、これから目指す人は次の年度が目標です。
1年ある、と考えると気が楽になるはずです。
全国通訳案内士試験は筆記と口述の2段階
全国通訳案内士試験は、筆記試験に合格した人が口述試験に進む形です。
筆記は夏、口述は秋の終わりに行われます。
免除の制度がある
筆記試験には免除の制度があります。
どの試験のどの成績で何が免除されるかは、その年度のガイドラインと施行要領で決まります。
年度によって改正されることがあるので、必ずその年の資料で確かめてください。
英語の資格を持っている人は、英検を目標に置く勉強のしかたの記事も合わせて読んでみてください。↓


口述は「話す試験」
口述試験は、面接の形で行われます。
つまり、読んで書くだけの勉強では通らず、声に出して説明する練習が必要です。
日本の文化や場所について、外国語で2分ほど説明できる力が求められます。
ここでつまずく人が多いので、筆記の勉強と同時に話す練習を始めるのが賢いやり方です。
相手は日本語を話さない人だと考えて、身のまわりのものから説明してみてください。
神社の鳥居、桜の花見、駅の改札の通り方。
身近なものほど説明はむずかしく、練習になります。
英語の到達点の目安
英語の力をどこまで上げればいいか迷う人もいます。
目安の1つは英検1級で、英検公式サイトの1級のページで出題の形を見られます。
ただし、英検に合格することが目的ではありません。
日本のことを外国語で説明する力は、試験の過去問で慣らすのがいちばん近道です。



筆記だけやなくて、話す試験もあるんやね
それやったら早めに口に出す練習をせなあかんわ
全国通訳案内士がなくても通訳案内はできる|それでも取る意味
全国通訳案内士の制度は、2018年に大きく変わりました。
平成30年1月4日に改正通訳案内士法が施行され、資格を持たない人でも有償で通訳案内業務を行えるようになりました(出典:JNTO(日本政府観光局)の全国通訳案内士試験概要)。
名称は資格がないと使えない
業務独占の規制はなくなりましたが、名称は守られています。
資格を持たない人が「全国通訳案内士」やこれに類似する名称を使うことはできません。
名刺やプロフィールにどう書けるかが変わるので、ここは押さえておいてください。
仕事として受ける場合、依頼する側が国家資格を見ていることも少なくありません。
旅行会社から依頼を受ける道を考えるなら、資格の有無で受けられる仕事の幅が変わってきます。
趣味の範囲で案内するだけなら、資格がなくても困りません。
それでも資格を取る3つの意味
- 信頼の証=国家試験に合格して都道府県に登録した人だと示せる
- 学ぶ順番が決まる=日本地理・日本歴史・一般常識まで体系的に学べる
- 研修と仲間=案内士団体の研修や同期のつながりができる
資格がなくてもできる仕事だからこそ、資格は「選ばれる理由」になります。
訪日の旅行者は増え続けていて、2025年の訪日外客数は42,683,600人で過去最多を更新しました(出典:JNTOの訪日外客数の発表)。
案内を必要とする人の数は、これからも減りそうにありません。
60代から全国通訳案内士を目指す準備の順番
全国通訳案内士は60代から目指すなら、順番を間違えないことが大事です。
試験の科目・免除・合格基準は年度ごとの資料で決まります。
まず最新のガイドラインを読んで、何を測られるのかを把握します。
JNTOのサイトで筆記試験の過去問が一部公開されています。
解けなくてよいので、どこが遠いのかだけ先に見ます。
英語だけ、歴史だけに偏らせないのがコツです。
毎日英語に触れ、週末に日本地理や歴史をまとめて進める形が続きます。
口述試験があるので、話す練習は初日から始めます。
身近な行事や近所の名所を、2分で説明してみるところからです。
出願は電子申請のみで、期間を過ぎると1年待ちになります。
受付が始まる前に必要なものをそろえておきます。
1日の組み立て方
| 時間帯 | やること | 目安 |
|---|---|---|
| 朝 | 英語の音声を聞いて声に出す | 30分 |
| 昼 | 日本地理・日本歴史の教材を読む | 30分 |
| 夜 | 名所や行事を外国語で2分説明する練習 | 15分 |
| 週末 | 過去問を1科目ずつ解く | 2時間 |
毎日全部をやる必要はありません。
続けるコツは、朝の30分だけは何があっても英語にすると決めておくことです。
残りは、できる日に足していく形で十分に間に合います。
1年で筆記、翌年に口述と分けて考える人も少なくありません。
自分の生活に合う速さで進めるほうが、途中でやめずにすみます。
全国通訳案内士を取らずに英語を活かす道もある
全国通訳案内士の試験を受けない選択も、もちろんあります。
英語を使って人の役に立つ場は、資格がなくても用意されています。
グッドウィルガイド(善意通訳)
JNTOは、外国人旅行者に善意で手を差しのべる活動としてグッドウィルガイドを紹介しています。
活動の内容や団体はJNTOのグッドウィルガイドのページのページで確かめられる形です。
報酬を得る仕事ではありませんが、英語を使って旅行者を助ける入口になります。
地域の国際交流の場
住んでいる地域の国際交流協会でも、通訳や案内のボランティアを募集していることがあります。
募集の有無は団体ごとに違うので、都道府県や市の協会のページを直接見てください。
国家試験を受けるかどうかを決める前に、まず現場を1回体験してみるのも良い判断材料になるでしょう。
旅行の英語から始める
いきなり案内する側に立たなくてもかまいません。
自分の旅行で英語を使うところから始めれば、使う英語の感覚が身につきます。
順番に迷ったら、定年後の英語の使い道をまとめた記事も参考にしてください。↓


全国通訳案内士でやらずに後悔しやすい3つのこと
全国通訳案内士を目指す人が後悔するのは、落ちたときではありません。
受けないまま年が過ぎたときです。
願書の期間を逃す
願書受付は6月から7月の約5週間だけです。
電子申請しか受け付けていないので、期間を過ぎたら1年待ちになります。
受けると決めたら、翌年の受付開始日を今すぐ手帳に書いてください。
英語だけ勉強して口述で止まる
筆記のために英語と知識を詰め込み、話す練習を後回しにする人がいます。
口述は面接なので、書けるだけでは通りません。
1日15分でも、声に出して説明する時間を最初から入れておいてください。
「この歳で今さら」と決めつける
年齢の条件がない試験を、自分で年齢で閉ざしてしまうのがいちばんの後悔です。
2025年度も585人が合格し、その中には人生の後半で挑んだ人がいます。
1年あれば、準備の土台は作れます。
60代で受けた人が、70代で現役の案内士として働いている道もあるでしょう。
いま決められるのは、来年の6月に願書を出すかどうかだけです。



受付の日を手帳に書くだけでも、今日できることやね
全国通訳案内士と60代についてよくある質問
全国通訳案内士は60代で目指せるのかについて、よく聞かれる質問に答えます。
- 全国通訳案内士に年齢制限はありますか?
-
ありません。
全国通訳案内士試験は、年齢・性別・学歴・国籍などに関係なく受験できます。
- 何歳まで働けますか?
-
資格そのものに年齢の上限はありません。
実際の仕事は体力や依頼の内容によるので、無理のない範囲で受ける人もいます。
- 試験は年に何回ありますか?
-
年1回です。
筆記試験が8月、口述試験が11月で、最終の合格発表は翌年1月になります。
- 独学でも合格できますか?
-
独学で合格する人もいます。
その年度のガイドラインで科目と合格基準を確かめ、公開されている過去問で慣らすのが基本です。
- 英語の資格があると有利ですか?
-
筆記試験には免除の制度があり、対象や条件は年度ごとのガイドラインと施行要領で決まります。
持っている資格が当てはまるかを必ずその年の資料で確かめてください。
- 資格がないと外国人を案内できませんか?
-
案内はできます。
2018年1月4日施行の改正通訳案内士法で業務独占の規制が廃止され、資格がなくても有償で通訳案内業務を行えます。
ただし「全国通訳案内士」やこれに類似する名称は使えません。
- 合格したあとは何をしますか?
-
「全国通訳案内士」として都道府県に登録します。
通訳案内士団体が新人研修や法定研修を実施しています。
- 受験する言語は英語以外も選べますか?
-
英語・フランス語・スペイン語・ドイツ語・中国語・イタリア語・ポルトガル語・ロシア語・韓国語・タイ語の10言語から選べます。
- 受験料はいくらですか?
-
受験料と払い込みの方法は、その年度の施行要領に載っています。
出願の前に必ず最新の施行要領で確かめてください。
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まとめ|全国通訳案内士は60代からでも間に合う
全国通訳案内士は60代から目指しても、制度の上で不利になることはありません。
- 試験は年齢・性別・学歴・国籍に関係なく受験できる(JNTO)
- 2025年度の合格者は585人・延登録者数は27,950人
- 2026年度は願書受付6月1日〜7月9日・筆記8月16日・口述11月29日
- 資格がなくても有償の通訳案内はできるが名称は使えない
- 後悔しないコツは願書の日を先に手帳へ書くこと
いちばん大事なのは、受けるかどうかを年齢で決めないことです。
次の年度の願書受付は6月です。
それまでに英語と日本のことを並行で進めれば、1年で受験の形は作れます。
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