英検の二次試験の音読|黙読20秒で決める区切りと減点されやすい読み方・級ごとの語数

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ユタカ

英検の二次試験の音読って、どこを見られてるん?
読み間違えたら落ちるんかと思うと、こわいわ

回答
  • 英検の二次試験の音読は、3級・準2級・準2級プラス・2級にある課題(準1級・1級はなし)
  • 流れは黙読20秒→面接委員の指示→英語のタイトルから音読
  • パッセージは3級30語・準2級50語・準2級プラス55語・2級60語程度
  • 面接委員の採点票にはReading Aloud(音読)の欄があり、音読は独立して採点される

英検の二次試験の音読の流れと、読み方のポイントを、英検1級を持つ英語講師の筆者が、日本英語検定協会の公式ページと過去問を確かめてまとめました。

この記事を読めば、音読で何を見られているかと、20秒の黙読から読み終えるまでの手順が分かるので、ぜひ最後まで読んでみてください。

二次試験の全体の流れは、英検の二次試験の流れの記事で確認できます。↓

目次

英検の二次試験で音読がある級と語数

英検の二次試験の音読は、3級から2級までの4つの級にあります。

級面接の時間音読するパッセージ音読のあとの質問
3級約5分30語程度No.1〜No.5
準2級約6分50語程度No.1〜No.5
準2級プラス約7分55語程度No.1〜No.4
2級約7分60語程度No.1〜No.4
準1級・1級約8分・約10分音読はないナレーション・スピーチが中心

協会の各級の試験内容のページをもとに、筆者が表にまとめました。

音読のあとすぐにパッセージの質問が来る

どの級も、音読のあとのNo.1は音読したパッセージの内容についての質問です。

音読は読むだけで終わりではなく、次の質問の準備にもなっていると考えておきましょう。

話題は級ごとに違う

協会は、3級の題材を身近なことに関する話題、準2級を日常生活の話題、準2級プラスを身近な社会的な話題、2級を社会性のある話題としています。

級が上がるほど、ニュースで見かけるような言葉が増えると考えて準備します。

級が上がるとパッセージが長くなる

3級の30語程度から2級の60語程度まで、級が上がるにつれてパッセージは約2倍の長さになります。

語数が増えると、1文が長くなり、つなぎの言葉も増えるため、どこで区切るかを決める力がより大切になります。

ひとつ下の級で音読に慣れている人も、受ける級の長さで練習し直しておきましょう。

ユタカ

準1級からは音読がないんか。
知らんかったわ

英検の二次試験の音読の流れ

英検の二次試験の音読は、問題カードを受け取ってから次の手順で進みます。

STEP
問題カードを受け取る

面接委員から、パッセージとイラストが印刷された問題カードを受け取ります。

STEP
パッセージを黙読する(20秒)

面接委員から黙読するように指示されます。

黙読の時間は20秒です。

STEP
音読する

面接委員から音読するように指示があります。

英語のタイトルから読みます。

STEP
No.1に答える

音読したパッセージの内容について質問されます。

問題カードのパッセージとイラストを見て答えてかまいません。

タイトルから読むのを忘れない

協会の案内では、音読は英語のタイトルから読むように書かれています。

いきなり本文から読み始めないよう、タイトルを読んで一呼吸おいてから本文に入ります。

音読の指示は英語で出る

黙読や音読の指示は、面接委員から英語で出されます。

Please read the passage silently.やPlease read it aloud.のような言い方を聞き取れるようにしておくのがおすすめです。

指示の英語の言い回しは筆者が想定した例で、実際の言い方は回や面接委員によって違うことがあります。

ねこりん

音読はタイトルから読むのが決まりやで

英検の二次試験の音読が採点されるしくみ

英検の二次試験の音読は、ほかの質問とは別の欄で採点されています。

面接カードの裏にある採点欄

協会が公開している面接カードの見本では、裏面がEIKEN Speaking Test SCORE CARDという面接委員の記入面になっています。

そこにはReading Aloud(音読)の欄が、Questions No.1〜No.5やAttitude(態度)の欄と並んで設けられた形です。

つまり音読は、質問への答えとは別に、ひとつの課題として評価されていることが分かります。

評価の観点

協会は、3級〜2級の二次試験を、応答内容・発音・語い・文法・語法・情報量・積極的にコミュニケーションを図ろうとする意欲や態度などの観点で評価するとしています。

音読では特に、発音や、意味のまとまりで区切って伝わるように読めているかが大切だと筆者は考えています。

音読は面接の最初の課題

音読は、あいさつのあとに受験者が話す最初の課題です。

ここで落ち着いて読み切れると、そのあとの質問にもリズムよく入れるようになります。

反対に音読でつまずくと、その動揺が次の質問まで続きやすいので、音読の練習は面接全体の土台づくりと考えておきましょう。

ねこりん

音読は、ほかの質問とは別の欄で採点されるんよ。
手を抜かんといてな

英検の二次試験の音読の前の黙読20秒の使い方

英検の二次試験の音読は、黙読の20秒をどう使うかで出来が変わります。

時間やること
最初の5秒タイトルと最初の文を読み、何の話かをつかむ
次の10秒読み方に迷う単語・固有名詞・数字を探す
最後の5秒長い文の区切る場所を決める

時間の配分は筆者のおすすめで、協会が決めたものではありません。

読み方に迷う語を先に見つける

固有名詞や数字、見慣れない単語は、黙読の間に読み方を決めておくと、本番で止まらずにすみます。

読み方に自信がない単語も、止まらずに一定の速さで読み切るほうが、伝わる音読になります。

区切る場所に印は付けられない

面接中はメモが禁止されているので、問題カードに線や印を書き込むことはできません。

区切る場所は、カンマやand、becauseなどの前を目安に、頭の中で決めておきます。

話題をつかむと読み方も決まる

タイトルと最初の文で話題が分かると、本文に出てくる言葉の見当がつき、読み方にも迷いにくくなります。

20秒の最初に何の話かをつかむことが、残りの15秒を使いやすくするコツです。

ねこりん

20秒の黙読の間に、読み方と区切りを決めとこな

英検の二次試験の音読で大切な読み方のポイント

英検の二次試験の音読で意識したいのは、速さより伝わりやすさです。

意味のまとまりで区切る

1語ずつ切って読むと、聞き手には文の意味が伝わりにくくなります。

主語のかたまり、動詞のかたまり、前置詞のかたまりのように、意味のまとまりごとに区切って読みます。

内容を伝える語を強く読む

名詞・動詞・形容詞など、内容を伝える語は少し強めに、a や the、to などは軽く読みます。

強弱がつくと、英語らしいリズムになり、聞き手も意味をつかみやすくなります。

語尾の音を落とさない

過去形の-edや、3人称単数の-s、複数形の-sは、日本語にない音なので落としやすい部分です。

語尾が聞こえないと、時制や数が伝わらないので、最後の音まではっきり読みます。

数字や固有名詞は落ち着いて

パッセージに年号・数・人名・地名が出てきたら、黙読の間に英語での読み方を決めておきます。

たとえば 2025 は twenty twenty-five、15% は fifteen percent のように、読み方が一つに決まっているものは迷わず読めるようにしておきたいところです。

読み間違えたら言い直してよい

読み間違えに気づいたら、その語だけを落ち着いて言い直して先へ進みます。

何度も文の頭から読み直すより、止まらずに最後まで読み切ることを優先しましょう。

ユタカ

区切り、強弱、語尾。
この3つを意識するんやな

英検の二次試験の音読をNo.1の答えにつなげる

英検の二次試験の音読は、次のNo.1の準備も兼ねています。

意味を取りながら読む

No.1は、音読したパッセージの内容についての質問です。

音を読むことだけに集中すると、何が書かれていたかを覚えていないまま質問を聞くことになります。

黙読の20秒と音読の間に、だれが・何を・なぜをつかみながら読むと、No.1で答えを探す時間が短くなります。

No.1はカードを見て答えてよい

協会の案内では、パッセージやイラストに関する質問に答えるときは、問題カードを見てもかまわないとされています。

質問の中の言葉をパッセージから探し、その前後の文を使って答えを組み立てるのが基本です。

答えるときは、パッセージの文をそのまま読むのではなく、主語を代名詞に置きかえるなど、質問に合う形に整えると自然な答えになります。

ねこりん

音読しながら中身もつかんどくと、No.1がぐっと楽になるで

英検の二次試験の音読を自作のパッセージで練習する

ここでは、英検の二次試験の音読と同じ長さの自作パッセージで練習します。

パッセージは筆者が作った練習用で、実際の試験問題ではありません。

2級相当(58語)

Learning from Online Videos

Today, many people use online videos to learn new skills. Some videos show how to cook dishes or repair things at home. People can watch them at any time, and they can stop the videos when they want. By doing so, they can learn at their own pace. Such videos are becoming popular among people of all ages.

区切る場所の例は次のとおりです。

Today, / many people use online videos / to learn new skills. / Some videos show / how to cook dishes / or repair things at home. / People can watch them at any time, / and they can stop the videos / when they want. / By doing so, / they can learn at their own pace. / Such videos are becoming popular / among people of all ages.

By doing soのような、前の文を受けてつなぐ言葉の後ろでは、少し間をとると流れが伝わります。

3級相当(30語)

Summer Festivals

Many towns in Japan have summer festivals. People enjoy dancing, eating food, and watching fireworks. Some people wear yukata at these festivals. Summer festivals are good chances to meet friends.

dancing, eating food, and watching fireworksのように3つ並ぶところは、カンマごとに軽く区切り、最後の and の前で少し上げ調子にすると聞きやすくなります。

どちらも、タイトルから読み、時間を計って読み終えるまでの時間を記録してみてください。

ねこりん

スラッシュを入れて読むと、区切りが分かりやすいで

英検の二次試験の音読の練習法

英検の二次試験の音読は、毎日短い時間でもくり返すことで安定します。

一次試験の長文を音読に使う

二次試験用の教材がなくても、一次試験の過去問の長文を60語ほど切り出せば、音読の練習に使えます。

協会のサイトで公開されている過去問を使えば、級に合った語彙で練習できます。

録音して聞き直す

自分の音読をスマートフォンで録音し、語尾の音が落ちていないか、不自然な所で止まっていないかを確かめます。

聞き直すときは、1回につき1つの点だけを見ると、直す所がはっきりします。

20秒の黙読から通しで練習する

本番と同じように、20秒の黙読から音読、No.1の質問までを通しで練習します。

家族や友人に面接委員の役をしてもらい、英語で指示を出してもらうと、より本番に近い形になります。

2級の音読のあとの質問の答え方は、英検2級の二次試験の流れと対策の記事で解説しています。↓

音声のあとを追うシャドーイング

過去問のリスニング音声のように、英文と音声がそろった教材があれば、音声のすぐあとを追って読むシャドーイングも効果的です。

お手本の区切り方や強弱をまねることで、自分では気づきにくい読み方のくせが直ります。

1日10分を毎日続ける

筆者のおすすめは、1日10分の音読を毎日続けることです。

同じパッセージを3日ほどくり返し、区切りと強弱が自然につくようになったら、新しいパッセージに進みます。

長い時間をたまにやるより、短い時間を毎日続けるほうが、口の動きが英語に慣れていきます。

ユタカ

過去問の長文を、音読の練習に使えばええんやな

英検の二次試験の音読でよくある失敗

英検の二次試験の音読では、緊張から起きる失敗が多く見られます。

よくある失敗
  • タイトルを読まずに本文から始める=協会の案内ではタイトルから読む
  • 早口で読み切ろうとする=区切りがなくなり、意味が伝わりにくい
  • 小さな声で読む=面接委員に音が届かず、発音が伝わらない
  • 1語でつまずいて文の頭から読み直す=流れが止まり、時間もかかる

速さは「ふつうに話す速さ」でよい

緊張すると早口になりやすいですが、音読は速く読むほど評価されるものではないと筆者は考えています。

聞き手が1回で意味を取れる速さを目安に、区切りと強弱をつけて読むほうが伝わります。

声の大きさは面接委員に届くかどうかで決める

面接委員とは机をはさんで向かい合うので、ふだんの会話より少し大きめの声を意識します。

声が届けば、発音や区切りの工夫も面接委員に伝わります。

ねこりん

早口より、面接委員に届く声と速さが大事やで

英検の二次試験の音読についてよくある質問

英検の二次試験の音読は何級にありますか?

3級・準2級・準2級プラス・2級にあります。

準1級と1級には音読はありません。

黙読の時間は何秒ですか?

20秒です。

面接委員から黙読するように指示されてから始まります。

音読はどこから読み始めますか?

英語のタイトルから読みます。

協会の案内にそう書かれています。

問題カードに区切りの印を書いてもいいですか?

書けません。

面接中のメモは禁止されているので、区切りは頭の中で決めておきます。

読み間違えたら減点されますか?

読み間違えが評価に影響することはありえますが、止まらずに言い直して最後まで読み切ることを優先しましょう。

ユタカ

音読のことが、だいぶ分かったわ

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まとめ|英検の二次試験の音読は20秒の準備と伝わる読み方で決まる

場面ポイント
対象の級3級30語・準2級50語・準2級プラス55語・2級60語(準1級・1級はなし)
流れ黙読20秒→指示を聞いて英語のタイトルから音読→No.1
採点面接カードの裏に Reading Aloud の欄があり、独立して評価される
黙読20秒話題をつかむ→読み方に迷う語→区切る場所
読み方意味のまとまりで区切る・内容語を強く・語尾を落とさない

英検の二次試験の音読は、20秒の黙読で準備し、伝わる読み方を意識すれば、落ち着いて読み切れます。

まずはこの記事の自作パッセージを、タイトルから声に出して読んでみてください。

ねこりん

まずはタイトルから、声に出して読んでみてな

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参考文献

ねこりん先生
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この記事を書いた人

海外在住歴15年、アメリカ在住の英語インフルエンサー「ねこりん」のライターチーム
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