
英検IBAは、英検協会が学校や教育委員会向けに用意している、英語力を測るための団体向けテストです。
「学校で英検IBAを受けると言われたけれど、英検と何が違うの?」という質問を、生徒さんや保護者の方からときどき受けます。
ユタカ英検IBAって、ふつうの英検とはちがうテストなん?
英検IBAは、学校などの団体で受ける、英語力を測るためのテストです。
- 個人では申し込めず、学校などの団体が準会場の形で実施する
- 結果は英検級レベル・CEFRレベル・CSEスコアの3つで示される
- 受験料は1人500円(税込)から
- リーディング・リスニング(RL)、ライティング・スピーキング(WS)、4技能(RLWS)の3種類
- 学習塾向けには、同じしくみの英検プレテストがある
受ける側は、結果の英検級レベルを、英検で何級を受けるかを決める目安に使えます。
英検1級を持つ英語講師として受験指導をしている筆者が、英検協会の英検IBAのページ(トップ・特徴・テストレベル・よくあるご質問)を確かめてまとめました。
学校で受けることになった生徒さんも、先生や保護者の方も、この順番で読めば英検IBAの全体がつかめます。
英語で話す練習の場を探している人は、ネイティブキャンプとはどんなサービスかにまとめています。↓


英検IBAとはどんなテストか【結論】
英検IBAは、学校教育で育てたい英語力を測るためのテストとして、英検協会が案内しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 受ける場所 | 学校など、申し込んだ団体の中(準会場の形) |
| 個人での申し込み | できない |
| 実施日 | 団体が都合に合わせて選ぶ |
| 結果の示し方 | 英検級レベル・CEFRレベル・CSEスコア |
| 受験料(税込) | 1人500円〜3,000円(テストの種類と版による) |
英検IBAは、個人では申し込めないテストです。
英検協会のよくある質問でも、個人での受験はできず、団体単位で準会場の形で受けると答えています。
公開会場も置いていないので、受けたい人は通っている学校が実施するかどうかを先生に確かめる形になります。
生徒一人ひとりへのふり返りや、先生の授業の見直しに使うことが、英検IBAのねらいです。



英検IBAは、学校の中で受けるテストなんよ
英検IBAと英検プレテストの違い
2023年4月から、学校・教育委員会向けの英検IBAと、学習塾向けの英検プレテストに分かれました。
| くらべる点 | 英検IBA | 英検プレテスト |
|---|---|---|
| 実施する団体 | 小学校・中学校・高等学校・大学など、教育委員会 | 学習塾・英会話教室 |
| 測る技能 | RL・WS・RLWSから選ぶ | RL(リーディング・リスニング)だけ |
| 受験方式 | 従来版かオンライン版 | 従来版だけ |
| 事前の登録 | 不要(ウェブから直接申し込む) | 団体登録・準会場登録が必要 |
| 個人成績表のCEFRレベル | 成績表にのる | 裏面の二次元コードから見るウェブページにのる |
塾で受けるテストは英検IBAではなく英検プレテストという名前になります。
英検プレテストも、結果は英検級レベル・CEFRレベル・CSEスコアで示され、英検を受ける前の模擬テストとしても使えると案内されています。
名前は違っても、目標の級に合わせてテストのレベルを選ぶしくみは同じです。



塾やとプレテストって名前になるんや!
英検IBAの3種類のテスト(RL・WS・RLWS)
英検IBAは、測る技能によって3種類から選べます。
| テスト | 測る技能 | 試験時間 | 対象 |
|---|---|---|---|
| RL | リーディング・リスニング | 45分(R25分・L20分) | 30名以上の団体(学校・学習塾) |
| WS | ライティング・スピーキング | テストA・B約28分/テストC約23分 | 40名以上の団体(学校) |
| RLWS | 4技能 | 45分+約28分(テストCは+約23分) | 40名以上の団体(学校) |
RLは授業1コマの45分で終わる長さです。
WSのライティングはテストA・Bが20分、テストCが15分で、スピーキングはどれも約8分です。
スピーキングは、タブレットや1人1台端末に吹き込んで答えるCBT形式で行います。
WSは、受験者を前半組と後半組に分けて入れかえながら進める方式だと英検協会は説明しています。



RLやったら授業1コマで終わるで
英検IBAの受験料
英検IBAの受験料は、テストの種類と、従来版かオンライン版かで変わります。
| テスト | 従来版(税込) | オンライン版(税込) |
|---|---|---|
| RL(英検プレテストも同じ) | 500円 | 500円 |
| WS | 2,700円 | 500円 |
| RLWS | 3,000円 | 800円 |
いちばん安いRLは1人500円(税込)で受けられます。
受験料は答案を処理したあとに、実際に受けた人数分の請求書が団体に届き、団体が振り込む流れです。
RLは、受けた人が30名に満たないときでも30名分(15,000円・税込)が請求される決まりになっています。
生徒が受験料をどう払うかは学校ごとに決めるので、気になる場合は学校からの案内を確かめてください。
英検(従来型)を準会場で受ける場合とくらべても、英検IBAは受験料がかなり低くおさえられていて、英検協会も手軽に英語力を測れる点を特徴にあげています。



500円で受けられるのはありがたいなあ
英検IBAのテストレベル
英検IBAのテストは、目標の英検級に合わせて5つのレベルから選びます。
| テスト | 英検級レベルの目安 | CSEスコアの範囲(RL) |
|---|---|---|
| テストA | 準1級・2級 | 0〜2880(4技能の合計) |
| テストB | 2級〜3級 | 0〜2600(4技能の合計) |
| テストC | 準2級プラス〜4級 | 0〜2200(4技能の合計) |
| テストD | 3級〜5級 | 0〜1000(RLの2技能) |
| テストE | 4級・5級 | 0〜800(RLの2技能) |
WSとRLWSは、今のところテストA〜Cだけで受けられます。
テストCのWS版とRLWS版は、英検の4級にライティングがないため、ライティングと総合の級レベルの判定の下限が3級になっています。
そのため、テストCのWS版・RLWS版の英検級の目安は、準2級プラス〜3級です。
学年ではなく、生徒の今の力に合うレベルを団体が選ぶしくみです。
テストのレベルが違っても、CSEスコアは同じものさしで出るので、学年が上がってからテストのレベルを上げても伸びを見くらべられます。
テストA〜Cの4技能の満点とテストD・EのRLの満点は範囲が違うので、合計の点数だけをそのままくらべないようにしてください。



目標の級に合わせてレベルを選ぶんやで。
合計の点数だけでくらべんようにしてな
英検IBAのスコアと成績表の見方
英検IBAの結果は、個人成績表と団体成績表の2種類で返ってきます。
- 英検IBA CSEスコア(総合と技能別)
- 英検級レベル
- 技能別のCEFRレベル
- 級レベルに合った問題の出題例
- 同じ団体で前に受けていれば、前回・前々回のスコア
CSEスコアは、受けたテストのレベルや時期、学年に関係なく、同じものさしで英語力を表す絶対評価のスコアです。
前回・前々回のスコアは、同じ団体からの申し込みで、氏名・生年月日・性別が一致したときにのります。
団体成績表には、級レベル別の人数や、スコアの範囲ごとの人数などがまとめられる仕組みです。
成績資料は、英検協会が答案を受け取ってから、RLは3営業日、WS・RLWSは30〜60日で専用のウェブサイトに上がり、団体の責任者が受験者に配ります。
CSEスコアのしくみをくわしく知りたい人は、英検CSEスコアとは?合格基準スコア・技能別の満点・英検バンドの見方を級ごとに整理にまとめています。↓





前のスコアとくらべられるのはええな
英検IBAの申し込みと実施の流れ
英検IBAを申し込むのは、受験する生徒ではなく学校などの団体です。
| テスト | 申し込みの期限 |
|---|---|
| RL | 実施予定日の2週間前まで |
| WS・RLWS(従来版) | 実施週の月曜日の45日前まで |
| WS・RLWS(オンライン版) | 実施週の月曜日の40日前まで |
試験の日時と会場は申込責任者が決め、試験も団体の中で行う決まりです。
試験が終わったら、答案だけでなく問題冊子や使わなかった資材も含めて、すべて英検協会へ送り返します。
欠席者が出た場合も、RLなら全員が受け終わってから返送すればよく、WS・RLWSは実施予定期間の中なら受けられる扱いです。
教育委員会がまとめて申し込む場合は方法が違うので、英検協会の専用窓口に問い合わせる形になります。



申し込むのは学校のほうやで
英検IBAの従来版とオンライン版
英検IBAは、従来版とオンライン版のどちらかで受けられます。
| 版 | 進め方 |
|---|---|
| 従来版 | 英検協会が送る問題冊子・リスニングCD・タブレット(スピーキング用)を使う |
| オンライン版 | 団体の1人1台端末で問題を見て、マークシートに答える(スピーキングは端末に吹き込む) |
オンライン版は、WSとRLWSの受験料が従来版より安いのが大きな違いです。
そのかわり、端末やヘッドセット、学校のネットワークが英検協会の決めた条件に合っている必要があります。
解答用紙は、オンライン版でも英検協会が送るものを使います。



オンライン版は安くなるんか
英検IBAの有料オプション
英検IBAのRLには、受験料のほかに、団体が必要に応じて選べる有料オプションがあります。
| オプション | 料金(税込) | 内容 |
|---|---|---|
| 成績表の印刷・送付 | 1人80円+送料1,000円(発送先ごと) | PDFの成績表をカラー印刷して送る |
| 問題冊子の仕分け(従来版) | 1人50円 | クラスごとに分けて梱包する |
| 名簿マッチング | 1人50円 | 名簿データと解答用紙を突き合わせて成績データを作る |
| イヤホン購入(オンライン版) | 1個100円 | リスニング用のイヤホンを買える |
| 予備端末の貸し出し(オンライン版) | 1セット(2台)25,000円〜 | 充電切れや持ち忘れにそなえた予備の端末 |
成績表はふだんはPDFで届くので、紙で配りたい団体だけが印刷・送付のオプションを選ぶ形になります。
オプションを使う場合も、受験者が30名に満たないときは30名分の料金がかかります。
従来版のRLでは、答案を送り返す送料と、受験料を振り込むときの手数料も団体の負担です。
WS・RLWSの従来版とオンライン版は、資材に入っている着払いの伝票を使うので、答案の返送費用はかかりません。



紙の成績表はオプションなんよ
英検IBAのオンライン版で気をつけること
英検IBAのオンライン版は、学校のネットワークを使って受けるので、英検協会がいくつかの注意点をあげています。
- いくつものクラスで同時に一斉に受けるのはひかえる
- 試験中に、同じネットワークを使う別の授業をしない
- 受験システム以外のウェブサイトを開いたまま受けさせない
- サイトの閲覧を制限している端末は、受験システムのURLへのアクセスを許可しておく
ネットワークが混み合ったり、ほかのサイトの影響を受けたりすると、試験を正しく行えないことがあるためです。
RLのオンライン版は原則としてイヤホンを使い、WS・RLWSのオンライン版はヘッドセットかマイク付きイヤホンを使います。
受験者どうしで端末を共有して受けることは、英検協会のよくある質問で問題ないと答えています。



受けてる間は、ほかのサイトを開いたらあかんで
英検IBAと英検の違い
英検IBAと英検(従来型)は、どちらも英検協会のテストでも、受け方と結果の出方が違います。
| くらべる点 | 英検IBA | 英検(従来型) |
|---|---|---|
| 申し込み | 団体だけ | 個人でも団体でもできる |
| 試験日 | 団体が選ぶ | 年3回の決まった日 |
| 受けるもの | 目標の級に合わせたテストA〜E | 受けたい級 |
| 結果 | 英検級レベル・CEFRレベル・CSEスコア | 級ごとの合否とCSEスコア |
| 受験料・検定料(税込) | 500円〜3,000円 | 級ごとの検定料 |
英検IBAで出るのは、英検の何級くらいの力があるかという目安です。
英検の級を取りたい場合は、英検(従来型)か英検S-CBTに申し込んで受ける必要があります。
英検IBAの英検級レベルは、次にどの級を受けるかを決める材料として使うのがいちばん役に立ちます。
英検の級ごとの検定料は、英検の検定料はいくら?本会場・準会場・英検S-CBTの金額と払い方を英検協会の案内で整理にまとめています。↓





級の合格とはちがうんや!
英検IBAと英検S-CBTの違い
コンピューターで受ける英検として、英検S-CBTと英検IBAのオンライン版を取りちがえる人もいます。
| くらべる点 | 英検IBA | 英検S-CBT |
|---|---|---|
| 申し込み | 団体だけ | 個人で申し込む |
| 会場 | 学校などの団体の中 | 全国のテストセンター |
| 結果 | 英検級レベルなどの目安 | 英検(従来型)と同じ級・スコア |
| 受けられる級 | テストA〜Eから選ぶ | 準1級・2級・準2級プラス・準2級・3級 |
英検S-CBTは、1日で4技能を測り、英検(従来型)と同じ級・スコアとしてあつかわれる試験です。
つまり、英検の級を取るために受けるのは英検S-CBTで、英検IBAは今の力を測るために受けるテストという分け方になります。
英検IBAで級レベルの目安をつかみ、日程の選びやすい英検S-CBTで本番の級に挑戦する、という順番も考えられます。
英検S-CBTの日程と申し込み方は、英検S-CBTとは?従来型との違い・日程・検定料・当日の持ち物を英検協会の案内で整理にまとめています。↓





級を取りたいなら、S-CBTのほうやで
英検IBAの結果を英検の受験に生かす
英検IBAを受けたあとは、結果を英検の受験計画に使うと、テストを受けた意味が大きくなります。
- 英検級レベルを見て、次に受ける英検の級を決める
- 技能別のCSEスコアで、いちばん低い技能を見つける
- 成績表の出題例を解いて、苦手な分野をおさらいする
- 次の英検IBAで、スコアがどれだけ伸びたかを見くらべる
技能別のスコアが出るので、リーディングは高いのにスピーキングが低い、といった差がひと目で分かります。
英検では二次試験で面接があるので、スピーキングが低かった人は、話す練習の量を増やすことから始めると効果的です。
小学生がどの級から受けるかの目安は、小学生の英検は何級から?学年別の目安と各級の難易度にまとめています。↓





苦手な技能が分かるのは助かるわ
英検IBAに関するよくある質問
英検IBAについて、よく受ける質問に英検協会の情報で答えます。
- 英検IBAは個人で受けられますか?
-
受けられません。
団体単位で、準会場の形で受けるテストです。
- 英検IBAの受験料はいくらですか?
-
RLは1人500円(税込)です。
WSは従来版2,700円・オンライン版500円、RLWSは従来版3,000円・オンライン版800円(いずれも税込)です。
- 英検IBAの結果に英検級レベルは出ますか?
-
出ます。
RL版・WS版・RLWS版で、それぞれの技能での英検級レベルが表示されます。
- 英検IBAと英検プレテストは何が違いますか?
-
英検IBAは学校向け、英検プレテストは学習塾・英会話教室向けです。
英検プレテストはRLの従来版だけです。
- 英検IBAの結果はいつ分かりますか?
-
英検協会が答案を受け取ってから、RLは3営業日、WS・RLWSは30〜60日で成績資料がアップロードされます。
受験者には団体の責任者から配られます。
- 英検IBAは何人から実施できますか?
-
RLは30名以上、WS・RLWSは40名以上の団体が対象です。
RLは受けた人が30名に満たなくても、30名分の受験料がかかります。
- 英検IBAのスピーキングはどうやって受けますか?
-
タブレットや1人1台端末に答えを吹き込むCBT形式です。
従来版は英検協会が貸し出すタブレット、オンライン版は団体の端末を使います。
- 英検IBAのテストレベルは誰が決めますか?
-
申し込む団体が、受験者の目標の英検級や習熟度に合わせて選びます。
- 英検IBAの成績表は紙で届きますか?
-
成績表はカラーのPDFファイルで提供され、期間中は自由に見たりダウンロードしたりできます。
紙で配りたい団体は、有料の印刷・送付オプションを選べます。
- 英検IBAの結果は入試に使えますか?
-
英検協会は、英検IBAを学習の到達度を測り、授業や学習に生かすためのテストとして案内しています。
入試で英検の級が求められる場合は、英検(従来型)か英検S-CBTで級を取ってください。
- 英検IBAを休んだら、あとから受けられますか?
-
RLは、団体が答案を返送する前なら受けられます。
WS・RLWSは実施予定期間の中なら受けられます。



英検IBAのこと、よう分かったわ
英検の各級のレベルや合格基準は、「英検の級とレベル一覧|5級〜1級の目安・CEFR・合格基準スコア・試験時間を表で比べる」の記事に表でまとめています。
まとめ|英検IBAは英検の級を選ぶための団体向けテスト
英検IBAについて、この記事で確かめたことをまとめます。
- 英検IBAは、学校などの団体が準会場の形で行う英語力のテスト
- 個人では申し込めず、学習塾向けには英検プレテストがある
- RL・WS・RLWSの3種類で、受験料は1人500円〜3,000円(税込)
- テストA〜Eから、目標の英検級に合わせてレベルを選ぶ
- 結果は英検級レベル・CEFRレベル・CSEスコアで示される
- 英検の級を取るには、英検(従来型)か英検S-CBTを受ける
学校で英検IBAを受ける機会があれば、結果を受け取ったあとに成績表をじっくり読み、自分の得意と苦手を言葉にしておくことをおすすめします。
英検IBAの結果を手がかりに、次に受ける英検の級と、伸ばしたい技能を決めましょう。
2級や準2級を受ける人は、受ける級が決まったら英語で話す練習も早めに始めておくと安心です。
毎日少しずつ英語で話す相手がほしい人は、ネイティブキャンプのようなオンライン英会話を、面接の練習相手として使うのも1つの方法です。



苦手な技能が分かったら、次に受ける級も決めやすくなるで!
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あわせて読みたい記事も置いておきます。
英語で話す練習の場の中身は、ネイティブキャンプとはどんなサービスかにまとめています。↓


- 英検IBA・英検プレテスト(英検協会)
- 英検IBA 特徴(英検協会)
- 英検IBA テストレベル(英検協会)
- 英検IBA RLお申し込み(英検協会)
- 英検IBA よくあるご質問(英検協会)










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