
英検2級を独学で目指すとき、いちばん気になるのは「塾や学校の先生なしで本当に受かるのか」という点でしょう。
ユタカ英検2級って、独学でも受かるの?
塾に通う時間もお金もないので、一人で勉強するしかありません。
英検2級は、単語・長文・リスニングの大部分を一人で進められる級です。
一人でやりにくいのは、要約と意見文の採点と、面接で声に出して答える練習の2つです。
この2つだけを、採点基準での自己採点や、公式のバーチャル二次試験、オンライン英会話などで補えば、独学でも十分に合格を目指せます。
英検1級を持つ英語講師として、2級の技能ごとに「一人でできる部分」と「誰かの手を借りたい部分」を分けて紹介します。
2級のレベルは、英検協会のサイトで「高校卒業程度」とされている級なので、準2級までの力を土台に一つずつ積み上げていく形になります。
英検2級を独学で受けるときに一人でできる範囲
2級の試験を技能ごとに見ると、一人で進めやすい部分と、一人では確かめにくい部分がはっきり分かれます。
| 技能 | 試験の中身 | 独学のしやすさ |
|---|---|---|
| リーディング | 大問1(語彙17問)〜長文 | ◎ 答えが選択式で自己採点できる |
| リスニング | 第1部・第2部 各15問・放送は1回 | ◎ 音声と答えがあれば一人で練習できる |
| ライティング | 英文要約・意見文の2題 | △ 書くのは一人でできるが採点が難しい |
| 面接 | 約7分(音読・質問・3コマの説明・意見) | △ 声に出して答える相手がほしい |
※ 試験の中身は英検協会の公開問題と案内をもとに英語講師がまとめたものです。
選択式の部分は一人で十分
リーディングとリスニングは、すべて選択肢から答えを選ぶ形なので、問題集の答えと照らし合わせれば一人で正誤が分かります。
間違えた理由も、解説を読めばたいていは自分で理解できるので、ここに先生の手が必要になる場面は多くありません。
点数の大部分を占める選択式の問題は、独学でも伸ばせると考えてよいでしょう。
書く・話すは確かめ方を工夫する
一方で、要約や意見文は、自分の答案が何点くらいなのかを一人で判断するのが難しい部分です。
面接も、問題集を読むだけでは身につかず、実際に声に出して答える練習が欠かせません。
独学で合否を分けるのは、この2つをどう補うかだと言っても言いすぎではないはずです。
反対に言えば、補い方さえ決めておけば、独学だからといって不利になる部分はそれほど大きくありません。
塾や学校の授業は、決まった時間に決まった内容を進めてくれる点が強みですが、独学でも計画を自分で立てれば同じ役割を果たせます。



選ぶ問題は一人でできるんよ。
書くのと話すのが工夫のしどころやで。
英検2級の独学に必要な教材|3冊と公式の無料過去問
独学で使う教材は、多すぎると管理しきれなくなるので、最初は3冊にしぼるのがおすすめです。
| 教材 | 役割 | 例 |
|---|---|---|
| 単語帳 | 語彙問題と長文の土台 | 2級向けのでる順の単語帳 |
| 問題集(予想問題か教本) | 形式に慣れ、解き方を学ぶ | 7日間完成 予想問題ドリル/総合対策教本 |
| 過去問 | 仕上げと弱点探し | 公式の無料3回分+市販の過去問集 |
※ 例は旺文社の2級向けの本です。英語講師が独学の生徒にすすめている組み合わせです。
過去問は公式サイトで無料
英検協会のサイトでは、2級の一次試験の過去問が直近3回分、問題とリスニングの音声、解答つきで公開されています。
独学の人にとって、本番と同じ問題を無料で解けるのは大きな助けになります。
市販の過去問集を買う前に、まずは公式の3回分のうち1回分を解いて、今の実力を確かめておきましょう。
公式の過去問の使い方は、英検2級の過去問の記事も読んでみてください。↓


教材費の目安
旺文社の2級向けの本を例にすると、単語帳の『でる順パス単』が1,650円(税込・以下同じ)、予想問題ドリルが1,595円、過去6回全問題集が1,980円です。
この3冊に面接の問題集の1,650円を足しても、合計は7,000円を下回るので、独学の教材費は1万円以内に収まる計算になります。
公式の無料過去問を先に使えば、過去問集を買うかどうかは、その結果を見てから決めても遅くありません。
問題集は1冊を何周もする
独学では、問題集を何冊も買うより、1冊を3周するほうが確実に力がつきます。
問題集の選び方は、目的別に4つのタイプに分けて紹介した記事を参考にしてください。
教本・予想問題・過去問・面接の選び方は、英検2級の問題集の記事も読んでみてください。↓





最初は3冊にしぼって、過去問は公式の無料のを使ったらええで。
英検2級の独学の進め方|土台・演習・仕上げの3段階
独学では、誰かに「次はこれ」と言ってもらえないので、自分で段階を決めて進むことが大切です。
単語帳を毎日進めながら、問題集で大問ごとの解き方を一つずつ確かめます。
この段階では点数より、解き方を理解することを優先します。
予想問題や過去問を1回分ずつ時間を測って解き、間違えた問題を見直します。
ライティングは毎週1題ずつ書いて自己採点します。
過去問で弱点の大問を確かめ、そこだけを集中して直します。
一次試験のあとは面接の練習に切り替えます。
段階の切り替えは点数で決める
土台から演習へ進むタイミングは、日付ではなく、問題集の大問ごとの正答率を見て決めると失敗しません。
たとえば、語彙問題と長文でおおむね6割以上取れるようになったら、演習の段階に入る目安にしています。
仕上げの段階では、新しい教材を増やさず、これまでに解いた問題の見直しに時間を使いましょう。
1週間の時間割を先に決める
独学が続く人の多くは、何曜日に何をやるかを最初に決めています。
平日は単語とリスニングを短く、週末にまとまった時間をとって長文とライティング、という分け方が一つの例です。
やる内容を曜日で固定すると、毎日「今日は何をしよう」と迷う時間がなくなります。
準2級から時間がたっている人は
準2級に合格してから1年以上たっている人や、英語から離れていた社会人は、土台づくりの段階を少し長めにとりましょう。
いきなり2級の問題を解いて点数が低いと、やる気をなくしてしまうことがあるからです。
土台を固める期間を惜しまないほうが、結果として合格までの道のりは短くなる、というのが講師としての実感です。
最初の数週間は、2級の単語帳と並行して、中学から高校初級の文法を短く見直しておくと、そのあとの問題演習がぐっと楽になります。
公式の過去問を1回分解いてみて、どの大問で点を落としているかを見てから、見直す範囲を決めるのが無駄のない進め方です。
技能ごとのくわしい勉強法は、2級の勉強法の記事にまとめています。
4技能ごとの対策は、英検2級の勉強法の記事も読んでみてください。↓





曜日でやることを決めとけば、迷わんで済むんやね。
英検2級の独学で単語と文法を固める
どの技能を伸ばすにも、土台になるのは単語と文法です。
2級の大問1は、1語を選ぶ問題10問と、熟語・句を選ぶ問題7問の17問で、ここは知っているかどうかで点が決まります。
単語帳は毎日少しずつ
単語帳は、週末にまとめて覚えるより、毎日決まった時間に少しずつ進めるほうが記憶に残ります。
1日に新しく覚える語は20〜30語ほどにとどめ、前の日に覚えた語のテストから始めるのがおすすめです。
音声を聞きながら発音もまねしておくと、リスニングで同じ語が出たときに反応しやすくなるでしょう。
熟語は単語より後回しにされがちですが、大問1の7問は熟語なので、単語と並行して進めます。
文法は間違えた問題から戻る
独学では、文法の参考書を最初から順番に読むより、問題を解いて間違えたところから参考書に戻るやり方が効率的です。
2級の長文や英作文では、関係代名詞や分詞、仮定法など、高校で習う文法が当たり前のように出てきます。
問題集の解説で分からない文法用語が出てきたら、そのつど高校の教科書や文法書で確かめておきましょう。
こうして必要な文法だけを拾っていくと、苦手な文法のリストが自然にでき上がっていきます。



単語は毎日少しずつ、文法は間違えたところから戻るのがコツやで。
英検2級の独学で難しい要約と意見文を一人で見直す
独学でいちばん手薄になりやすいのが、ライティングの2題です。
2級のライティングは、英文を読んで45〜55語にまとめる要約と、与えられた質問に対して自分の意見を書く意見文の2題で構成されています。
採点の4つの観点で自己採点する
意見文は、内容・構成・語彙・文法の4つの観点で採点されます。
- 内容:質問に答え、理由が2つ書けているか
- 構成:意見→理由→まとめの順になっているか
- 語彙:同じ語のくり返しが多すぎないか
- 文法:主語と動詞の形、時制、冠詞に誤りがないか
書き終えたら、この4つを1つずつ確かめ、できていない観点に印を付けておきます。
同じ観点で何度も印が付くなら、そこが次に練習すべき部分だと分かるはずです。
問題集の解答例と自分の答案を並べて、理由の書き方や、つなぎの言葉の使い方を比べてみるのも、一人でできる良い見直し方でしょう。
解答例で使われている表現を1つずつノートに写しておけば、次に書くときの引き出しが増えていきます。
4つの観点のくわしい見方は、英検2級の採点基準の記事も読んでみてください。↓


要約は本文との対応を確かめる
要約は、本文の要点を言いかえてまとめる問題なので、自分の答案が本文のどの部分に対応しているかを線で結んで確かめます。
本文の文をそのまま写している部分が多ければ、言いかえが足りていないサインです。
要約の書き方の手順は、要約問題の記事で4つのステップに分けて紹介しています。
45〜55語にまとめる手順は、英検2級の要約の記事も読んでみてください。↓


時間をおいて読み直す
書いた直後は自分の間違いに気づきにくいので、1日おいてから読み直すのがおすすめです。
声に出して読むと、文のつながりが不自然な部分や、冠詞の抜けに気づきやすくなります。
可能なら、学校の英語の先生やオンライン英会話の講師に、月に1〜2回だけでも答案を見てもらうと、自己採点のずれを直せるでしょう。



1日おいて声に出して読むと、自分の間違いに気づけるんよ。
英検2級の面接を独学で練習する方法
2級の面接は約7分で、英文の黙読と音読、英文についての質問、3コマのイラストの説明、自分の意見を答える質問が出ます。
バーチャル二次試験で流れを知る
英検協会のサイトには、2級の面接室に入ってから出るまでの流れを、音声付きのアニメーションで見られる「英検バーチャル二次試験」があります。
英検協会の説明では、これは流れをつかむためのもので、練習問題ではないので、問題の練習は問題集で行う形です。
初めて面接を受ける人は、一次試験の前に一度見ておくと、当日の緊張をかなり減らせます。
問題集の音声に合わせて答える
面接の問題集には、質問の音声が付いているものが多く、音声を止めながら自分の答えを声に出す練習ができます。
スマホで自分の答えを録音して聞き直すと、声の大きさや、答えるまでの間の長さにも気づけるでしょう。
一次試験から二次試験までの期間は長くないので、面接の問題集は一次試験の前に用意しておくのが安心です。
3コマの説明は一人でも練習できる
3コマのイラストの説明は、カードに書かれた最初の文から話し始め、20秒の準備時間のあとに、絵の流れにそって話す問題です。
独学でも、問題集のイラストを見ながら、1コマにつき2文ずつ話すと決めて練習すれば、話す量の目安がつかめます。
話す内容を紙に書いてから読むのではなく、絵だけを見て声に出すことを最初から意識しておくと、本番に近い練習になります。
録音を聞き直して、動詞の時制が過去形でそろっているかを確かめると、一人でも直せる間違いがたくさん見つかるはずです。
相手のいる練習も1回は入れる
録音での練習だけでは、面接委員の質問を聞き取ってすぐに答える感覚までは身につきにくい面があります。
家族に質問を読んでもらう、オンライン英会話で面接の練習をお願いするなど、本番前に一度は相手のいる練習を入れておきましょう。
面接の流れと答え方は、英検2級の面接の記事も読んでみてください。↓





流れは公式のアニメで見て、練習は問題集と相手のいる練習なんやね。
英検2級のリスニングを独学で伸ばす方法
2級のリスニングは第1部と第2部が15問ずつで、放送は1回だけです。
1回で聞き取る力をつけるには、問題を解くだけでなく、解いたあとの音声の使い方が大切になります。
解いたあとにスクリプトで確かめる
問題を解いたら、スクリプトを見ながらもう一度聞き、聞き取れなかった部分に線を引きます。
線を引いた部分が、知らない単語だったのか、音がつながって聞こえなかったのかを分けておくと、次にやることが決まります。
音のつながりが原因なら、音声のあとについて声に出す練習をくり返すのが効果的です。
第1部と第2部で聞き方を変える
第1部は2人の会話、第2部はひとまとまりの英文を聞いて、内容についての質問に答える形です。
会話の第1部では、誰が何をしたいのか、最後にどうすることになったのかに注意して聞きます。
第2部では、最初の1〜2文で話題をつかみ、そのあとに続く理由や結果を追いかけるように聞くと、質問に答えやすくなります。
放送前に選択肢に目を通しておくと、何について聞かれそうかの見当がつけられるので、選択肢の先読みを習慣にしておきましょう。
第1部・第2部の解き方は、英検2級のリスニングの記事も読んでみてください。↓





聞き取れんかった理由を分けると、次にやることがはっきりするで。
英検2級の独学が続かないときの工夫
独学のいちばんの敵は、教材の難しさよりも、途中で手が止まってしまうことです。
| よくある止まり方 | 工夫 |
|---|---|
| 何をやればいいか分からなくなる | 曜日ごとにやる内容を固定する |
| 点数が伸びず、やる気が落ちる | 大問ごとの正答数を記録して小さな変化を見る |
| ライティングを後回しにする | 週に1題だけ、曜日を決めて書く |
| 面接の準備が間に合わない | 一次の前に問題集を用意しておく |
※ 英語講師が独学の生徒から相談を受けることの多いパターンをまとめたものです。
受ける回を先に決める
いつ受けるかが決まっていないと、勉強の計画も立てにくく、だらだらと続けてしまいがちです。
英検は年に3回あるので、まず受ける回を決めて申し込み、試験日から逆算して3段階の期間を割り振りましょう。
パソコンで受ける英検S-CBTは、従来型とは別に日程が組まれているので、自分の予定に合う日を選べる場合もあります。
S-CBTの日程と流れは、英検S-CBTの記事も読んでみてください。↓


勉強する場所と時間を決める
家ではなかなか集中できない人は、図書館や自習室など、勉強する場所を決めてしまうのも一つの方法です。
場所と時間がセットで決まっていると、「その場所に行けば勉強が始まる」という流れができ、やる気に頼らずに続けられます。
スマホは通知を切るか、別の部屋に置いておくと、単語帳を開いている時間の密度が上がるでしょう。
記録をつけて小さな変化を見る
独学でやる気が落ちる原因の一つは、自分が伸びているかどうかが見えにくいことです。
問題集や過去問を解いたら、日付と大問ごとの正答数を、ノートの1ページに表にして書き足していきましょう。
全体の点数が変わらなくても、語彙問題だけは2問増えている、というような小さな変化が見えると、続ける力になります。
記録は、仕上げの段階でどの大問を直すべきかを決める材料にもなるので、面倒でも続ける価値があります。



先に受ける回を決めたら、逆算して計画が立てられるんよ。
英検2級の独学についてよくある質問
- 英検2級は独学で何か月かかりますか?
-
講師の目安としては、準2級に合格した直後なら、毎日1時間ほどの勉強で3か月前後です。
準2級から時間がたっている人は、単語と文法の見直しに1か月ほど足しておくと安心です。
- 独学だとライティングが不安です。
-
採点の4つの観点で自己採点し、1日おいて読み直すだけでも、答案の質は上がります。
月に1〜2回だけでも、先生やオンライン英会話の講師に見てもらうと、自己採点のずれを直せます。
- 面接の練習相手がいません。
-
問題集の音声に合わせて答え、録音して聞き直す練習を中心にしましょう。
本番前に一度は、家族やオンライン英会話の講師など、相手のいる練習を入れておくと安心です。
- 独学で使う教材は何冊必要ですか?
-
単語帳1冊、問題集1冊、過去問(公式の無料3回分と、必要なら市販の過去問集)が基本です。
一次試験のあとは、面接の問題集を1冊足します。
- 独学と塾、どちらがいいですか?
-
リーディングとリスニングは独学で十分に伸ばせるので、時間とお金を考えると独学から始めるのは合理的です。
ライティングと面接で伸び悩んだときだけ、添削や面接練習のサービスを部分的に使う形がおすすめです。
独学の計画づくりに役立つ勉強法は、英検2級の勉強法の記事も読んでみてください。↓





独学でも、書くのと話すのだけ人の手を借りたら大丈夫や。
がんばってな。
面接やスピーキングの練習相手がほしい方は、英語が全く話せない人におすすめのオンライン英会話にまとめています。
英検2級の独学のまとめ
英検2級を独学で目指すときのポイントを、表にまとめます。
| 項目 | ポイント |
|---|---|
| 一人でできる範囲 | リーディング・リスニング(選択式) |
| 補いたい範囲 | 要約・意見文の採点/面接の声に出す練習 |
| 教材 | 単語帳+問題集+過去問(公式の無料3回分) |
| 進め方 | 土台→演習→仕上げの3段階・曜日で内容を固定 |
| ライティング | 4つの観点で自己採点し、1日おいて読み直す |
| 面接 | バーチャル二次試験で流れ→問題集の音声→相手のいる練習 |
英検2級の独学は、選択式は一人で、書く・話すは確かめ方を工夫して進めれば、塾に通わなくても合格を目指せます。
まずは公式サイトの過去問を1回分解いて、今の自分の位置を確かめるところから始めてみてください。
独学で使う問題集の選び方は、英検2級の問題集の記事も読んでみてください。↓


面接の練習相手が見つからない人は、オンライン英会話で講師に質問を読んでもらう方法もあります。
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参考文献
- 2級の過去問・試験内容(日本英語検定協会公式サイト)
- バーチャル二次試験/バーチャルスピーキングテスト(日本英語検定協会公式サイト)
- 英検S-CBT(日本英語検定協会公式サイト)
- 10日でできる!英検2級 二次試験・面接 完全予想問題 新装改訂版(旺文社)










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