ユタカ英検準2級の文法って、どこまでやっとけばええの?
高校の文法を全部やらなあかんのか、気になるわ
- 英検準2級の文法の目安は、協会のレベル表示どおり高校中級程度まで
- 公開されている過去問3回分では、大問1の15問は単語10問+熟語5問で、文法だけを問う問題は0問
- 文法が効くのは会話文・長文の読み取りと、Eメール・英作文と面接
- 覚える順番は中学の文法の総復習→現在完了・受動態の応用→高校で増える形
英検準2級の文法の範囲と出題のされ方を、英検1級を持つ英語講師の筆者が、日本英語検定協会の公式ページと過去問を確かめてまとめました。
この記事を読めば、準2級の文法をどこまで、どの順番で固めればよいかが分かるので、ぜひ最後まで読んでみてください。
英検準2級の文法はどこまで出る?範囲の目安
英検準2級の文法は、協会のレベルの目安と同じく高校中級程度までを見ておけば足ります。
ただし、協会は「この文法が出る」という一覧は公開していません。
そこで、協会のレベル表示と公開されている過去問の英文から、範囲を逆算するのが確かな方法です。
協会が示すレベル
協会は準2級を「高校中級程度」とし、日常的な話題の概要をとらえ、基本的な語句で情報や考えを伝える力を求めるとしています。
高校の文法をすべて終えている必要はなく、中学の文法を土台に、高校1〜2年で習う形が加わる段階です。
筆者の見立て
講師として見ると、準2級の文法は中学の文法を正確に使えるかが8割、高校で増える形が2割という配分です。
つまり、中学の文法の穴をふさぐのが先で、高校の文法を先に広げても点にはつながりにくい級です。



中学の文法が8割って聞いたら、ちょっと安心するわ
英検準2級の文法が問われる場所
英検準2級の一次試験には、文法だけを単独で問う大問がありません。
協会の試験内容のページでは、リーディングは次の4つの形式で構成されています。
| 大問 | 形式 | 問題数 | 文法との関わり |
|---|---|---|---|
| 1 | 短文の語句空所補充 | 15 | 単語と熟語が中心 |
| 2 | 会話文の文空所補充 | 5 | 会話の流れと時制を読む |
| 3 | 長文の語句空所補充 | 2 | 文と文のつながりを読む |
| 4 | 長文の内容一致選択 | 7 | 長い文の構造をつかむ |
大問1は単語と熟語
公開されている3回分では、大問1の(1)〜(10)は選択肢が同じ品詞の単語、(11)〜(15)は熟語や前置詞のまとまりでした。
動詞の形や関係詞を選ばせる、いわゆる文法問題は3回とも出ていません。
文法は読む力の土台
それでも文法が要らないわけではなく、会話文や長文の選択肢は、時制や主語を取り違えると正解を選べない作りです。
準2級の文法は、英文を正しく読むための道具として効いてきます。



文法だけの問題が無いからって、文法がいらんわけやないで。
英文を正しく読むための道具なんよ
英検準2級の文法を過去問3回分で確かめた
英検準2級の文法が実際にどう使われているかを、協会が公開している一次試験の過去問3回分の英文で確かめました。
過去問の英文はそのまま載せられないので、出てきた形の名前と、自作の例文で紹介します。
| 文法の形 | 3回分での出方 | 自作の例文 |
|---|---|---|
| 現在完了 | 3回とも会話文と長文に複数 | I have lived here for five years. |
| 受動態(完了形を含む) | 3回とも長文に複数 | The festival has been held since 1990. |
| 動名詞(前置詞のあと) | 3回とも大問1や長文に | Thank you for helping me. |
| 比較級・最上級 | 3回とも | This is the best book I have ever read. |
| 間接疑問 | 3回とも会話文や長文に | I'm not sure if he will come. |
| let・make・help+人+動詞の原形 | 3回とも | My mother made me clean my room. |
| 前置詞や接続詞のまとまり | 大問1の後半に | You can go out as long as you finish your homework. |
現在完了と受動態がいちばん多い
3回分を通して目立ったのは、現在完了と受動態で、「have been told」のように両方を合わせた形も出ています。
長文の内容一致では、この形を読み違えると「いつ・だれが」を取り違えてしまいます。
会話文は間接疑問と依頼
会話文の問題では、「Do you know if 〜?」のような間接疑問や、「Let me 〜」のような言い方がくり返し出ています。
会話の流れを読む問題なので、形を見てすぐ意味が浮かぶところまで慣れておくと速く解けます。



過去問で数えてみると、何から覚えたらええかがはっきりするで
英検準2級の文法で3級から増える形
3級は中学卒業程度なので、英検準2級で新しく意識したいのは高校1〜2年で習う形です。
筆者が講師として、準2級の英文を読むときに押さえておきたい形を、3級までの形と並べました。
| 3級までの形 | 準2級で増える形 | 自作の例文 |
|---|---|---|
| 現在完了 | 現在完了進行形 | It has been raining since this morning. |
| 過去形 | 過去完了 | When I arrived, the train had already left. |
| 関係代名詞 who・which | 関係副詞 where・when | This is the town where I was born. |
| 不定詞 | 使役動詞・知覚動詞 | I saw him enter the room. |
| 分詞の形容詞的用法 | 分詞構文 | Walking along the beach, I found a shell. |
| if の文(条件) | 仮定法過去 | If I had more time, I would travel abroad. |
仮定法は書くときに効く
仮定法過去は、長文で頻繁に出る形ではありませんが、英作文で「もし〜なら」と意見の理由を書くときに使えます。
「If I were 〜, I would 〜.」の形を一つ覚えておくだけで、理由の書き方の幅が広がります。
分詞構文は読めれば十分
分詞構文は、長文で意味が取れれば十分で、英作文で無理に使う必要はありません。
書くときは、自信を持って正しく書ける形だけを使うほうが、文法の減点を防げます。
中学で習わない文法の話は、英検準2級は中学生でも受かるかの記事でも整理しています。↓





読めればええ形と、書けなあかん形を分けて覚えるのがコツやで
英検準2級の文法はライティングと面接で点になる
英検準2級の文法が直接点数に響くのは、ライティングと二次試験の面接です。
Eメールと英作文の2題
準2級のライティングは、返信メールを書く問題と、質問に対する意見を書く英作文の2題です。
協会が採点の観点を公開している2級以上の英作文では、文法は「文構造のバリエーションやそれらを正しく使えているか」で見られます。
準2級でも、同じ形の文ばかり並べないことを意識すると、読みやすい答えになります。
I think students should learn cooking at school.
First, cooking is a skill that they will use for their whole lives.
Second, if they learn how to cook, they can help their families at home.
上の自作例では、関係代名詞・if の文・how to を1つずつ使い、文の形を変えています。
面接も文法が観点の一つ
二次試験の面接は、応答内容・発音・語い・文法・語法・情報量・意欲や態度などの観点で評価されると、協会は案内しています。
面接では、主語と動詞をそろえた短い文で答えるほうが、長くてくずれた文よりも伝わります。



書くときも話すときも、まずは正しい短い文からやで
英検準2級の文法を単元ごとに確認する
英検準2級で増える文法の形を、意味の取り方と自作の例文で1つずつ確認します。
現在完了進行形
現在完了進行形は「have been + 動詞のing」の形で、過去から今まで続いている動作を表します。
長文では、ある活動が何年も続いていることを説明する場面でよく使われる形です。
She has been studying English for three years.
(彼女は3年間ずっと英語を勉強している)
過去完了
過去完了は「had + 過去分詞」で、過去のある時点より前に起きたことを表します。
物語文で出来事の順番を入れかえて書くときに使われるので、どちらが先かを意識して読みます。
When we got to the theater, the movie had already started.
(劇場に着いたとき、映画はもう始まっていた)
関係副詞 where と when
関係副詞は、場所や時を表す語のあとに続けて、その場所や時を説明する形です。
「the place where 〜」「the day when 〜」のまとまりで覚えると、長文で区切りやすくなります。
I still remember the day when I first met her.
(彼女に初めて会った日を今も覚えている)
使役動詞と知覚動詞
make・let・have は「人に〜させる」、see・hear は「人が〜するのを見る・聞く」で、どちらも後ろは動詞の原形です。
help も「help + 人 + 動詞の原形」の形をとり、過去問3回分すべてに出ていた形です。
My teacher let me use her dictionary.
I heard someone call my name.
受動態の完了形
「has been + 過去分詞」は、「ずっと〜されてきた」「もう〜された」を表します。
説明文で、制度や建物がいつから使われているかを述べるときによく出てくる形です。
This bridge has been used for over 100 years.
(この橋は100年以上使われてきた)
間接疑問
間接疑問は、疑問詞や if のあとが「主語+動詞」のふつうの語順になる形です。
会話文では「I wonder if 〜」「Do you know where 〜」のように、相手にやわらかく聞く場面で使われます。
Do you know where the station is?
I wonder if it will rain tomorrow.
分詞構文
分詞構文は、文の頭や終わりに動詞のingや過去分詞を置き、「〜しながら」「〜なので」の意味を加える形です。
意味は前後の文から決まるので、長文では「時・理由・同時」のどれに当たるかを考えて読みます。
Feeling tired, he went to bed early.
(疲れていたので、彼は早く寝た)
仮定法過去
仮定法過去は「If + 主語 + 過去形, 主語 + would + 動詞の原形」で、今の事実と違うことを想像して話す形です。
形は過去でも、意味は今の話である点が、ふつうの過去形との大きな違いです。
If I were you, I would ask the teacher.
(もし私があなたなら、先生に聞くだろう)



例文と一緒に見たら、どれも読めそうな気がしてきたわ
英検準2級の文法ミスを英作文で防ぐチェック
英検準2級の英作文は、書き終わったあとに文法の見直しを1分取るだけで、減点を減らせます。
- 主語が三人称単数のとき、動詞に s を付けたか
- 過去の話なのに現在形で書いていないか
- 数えられる名詞に a や複数形の s を付けたか
- because の文だけで1文を終わらせていないか
- 同じ形の文を3回以上続けていないか
because だけの文に注意
「Because it is fun.」のように because の部分だけで1文にすると、英作文では文として不完全です。
「I like it because it is fun.」のように、主となる文とつなげて書きます。
見直しの時間を先に決める
筆記は80分なので、英作文とEメールのあとに見直す時間を数分残しておくと、あわてずに直せます。
大問ごとの時間の目安は、英検準2級の時間配分の記事で整理しています。↓





書いたあとの1分の見直しで、点が変わるんよ。
必ず時間を残しといてな
英検準2級の文法の覚え方
英検準2級の文法は、中学の総復習から高校の形へという順番で進めると、むだがありません。
時制・不定詞・動名詞・比較・関係代名詞を、問題を解きながら確かめます。
まちがえた単元だけに印をつけておきます。
準2級の英文でいちばん多い形なので、完了形の受動態まで読めるようにします。
現在完了進行形・過去完了・関係副詞・分詞構文・仮定法過去を、例文ごと覚えます。
協会の過去問を解いたあと、本文の中から覚えた形を探して印をつけます。
関係代名詞・if の文・不定詞など、自分が正しく書ける形を3つ決めて練習します。
問題集は1冊を何周も
文法の問題集は、新しい本を何冊も買うより、1冊を3周して解けない問題を0にするほうが力になります。
準2級向けの本の選び方は、英検準2級の問題集の記事で比べています。↓


熟語は文法と分けて覚える
大問1の後半は熟語なので、文法とは別に、熟語のまとまりで覚える時間を取ります。
熟語の覚え方は、英検準2級の熟語の記事でまとめています。↓





中学の総復習から始めたら、遠回りせんで済むで
英検準2級の文法についてよくある質問
- 英検準2級に文法問題はありますか?
-
公開されている過去問3回分では、大問1の15問は単語と熟語で、文法だけを問う問題は出ていません。
文法は会話文・長文・ライティング・面接で使われます。
- 英検準2級の文法は高校何年生のレベルですか?
-
協会の目安は高校中級程度です。
高校1〜2年で習う形まで読めると安心です。
- 中学の文法だけで準2級に受かりますか?
-
中学の文法が正確に使えることが土台になります。
そのうえで、現在完了進行形や関係副詞など高校で増える形が読めると、長文で迷いにくくなります。
- 仮定法は準2級で出ますか?
-
公開過去問の大問1では出ていません。
英作文で意見の理由を書くときに使える形として覚えておくと役に立ちます。
- 分詞構文は覚えるべきですか?
-
長文で意味が取れれば十分です。
英作文で無理に使う必要はありません。
- 文法の勉強はどのくらいの期間が必要ですか?
-
中学の文法に穴が少ない人なら、総復習と高校で増える形の確認で数週間がめやすです。
穴が多い場合は総復習に時間をかけます。
- 文法の問題集は準2級用を買うべきですか?
-
中学の文法に不安があるなら、まず中学範囲の総復習の本を1冊仕上げ、そのあと準2級用の問題集や過去問に進む順番がむだのない進め方です。
- ライティングで文法をまちがえると0点になりますか?
-
文法のまちがいだけで0点になるとは案内されていません。
協会は2級以上の英作文について、問いに答えていない答えをすべての観点で0点にすることがあると案内しています。
- 面接で文法はどのくらい見られますか?
-
協会は、応答内容・発音・語い・文法・語法・情報量・意欲や態度などの観点で評価するとしています。
文法は観点の一つです。
- 準2級プラスでは文法の範囲が変わりますか?
-
準2級プラスの目安は高校上級程度で、準2級より一段上です。
準2級の文法を固めたうえで、より長く複雑な英文に慣れていく形になります。
- 文法と単語はどちらを先にやるべきですか?
-
大問1の15問は単語と熟語なので、点数に直結するのは単語と熟語です。
文法は毎日少しずつ並行して進めるのがおすすめです。
- 英検準2級の文法は独学でも身につきますか?
-
身につきます。
中学範囲の総復習の本と準2級の過去問があれば、一人でも十分に進められる範囲です。
英作文の文法は、だれかに読んでもらうとまちがいに気づきやすくなります。
- 会話文の問題で文法はどう使いますか?
-
空所の前後の時制や主語を手がかりに、会話の流れに合う選択肢を選びます。
間接疑問やLet me 〜のような決まった言い方を知っていると速く解けます。
- 英検準2級の英作文で使うとよい文法はありますか?
-
関係代名詞・if の文・不定詞など、自分が正しく書ける形を2〜3種類まぜると、同じ形の文が続くのを防げます。
- 過去問で文法を勉強するにはどうすればいいですか?
-
解き終わったあと、長文や会話文の中から現在完了や受動態などの形を探して印をつけ、意味を説明できるか確かめます。



文法の位置づけが分かったら、何をやるか決めやすいな
合格までの勉強の順番は、「英検準2級の勉強法は?技能別の対策とEメール・面接まで2か月で仕上げる進め方」の記事にまとめています。
まとめ|英検準2級の文法は中学の総復習から固めよう
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 範囲の目安 | 高校中級程度。中学の文法が土台で、高校1〜2年の形が加わる |
| 出る場所 | 大問1は単語と熟語。文法は会話文・長文・ライティング・面接で効く |
| 多い形 | 現在完了・受動態・動名詞・比較・間接疑問・使役 |
| 増える形 | 現在完了進行形・過去完了・関係副詞・分詞構文・仮定法過去 |
| 覚える順番 | 中学の総復習→現在完了と受動態→高校の形→過去問で探す |
英検準2級の文法は、文法問題として出るのではなく、読む・書く・話すすべての土台として効いてきます。
まずは中学の文法の穴をふさぎ、過去問の英文の中で形を見つけられるようにしていきましょう。
過去問の手に入れ方は、英検準2級の過去問の記事で紹介しています。↓





まずは中学の文法の総復習から始めてみてな。
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参考文献
- 準2級の試験内容(日本英語検定協会)
- 準2級の過去問(日本英語検定協会)
- ライティングテスト(英作文)の採点に関する観点および注意点(日本英語検定協会)










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