
英検2級に向けて、どれくらいの勉強期間を見ておけばいいのか分からず、受ける回を決められない人もいるでしょう。
ユタカ英検2級って、何か月くらい勉強すれば受かるの?
準2級には受かったけど、次の回に間に合うのか知りたいです。
英検2級の勉強期間について、英検協会は「何か月で受かる」という期間の目安を出していません。
期間を決める材料は、今の級(準2級か準2級プラスか)、2級の過去問を1回分解いた結果、受けたい回の日程の3つです。
準2級から上がる人は、ライティングの要約と面接の3コマの説明が新しく加わるので、この2つにかかる時間を最初から期間に入れて計画しましょう。
英検1級を持つ英語講師として、英検協会の2級・準2級・準2級プラスの案内と試験日程のページを読み、勉強期間の決め方と計画の立て方を整理しました。
この記事で紹介する期間の組み方は、英語講師としての目安で、だれにでも当てはまる決まった数字ではありません。
英検2級の勉強期間を決める3つの材料
英検協会が2級について示しているのは、「高校卒業程度」という級の目安と、合格基準スコアです。
何か月勉強すれば届くという数字は出ていないので、自分の材料から期間を見積もることになります。
1つ目は今持っている級
準2級に受かったばかりの人と、準2級プラスにも受かっている人では、2級までの距離がちがいます。
準2級プラスは、準2級と2級の間に置かれた級で、試験の形が2級にかなり近いのが特徴です。
準2級プラスに受かっている人は、すでに2級とほぼ同じ形の試験を経験しているので、そのぶん期間を短く見積もれます。
2つ目は過去問の結果
英検協会のサイトには2級の過去問が公開されているので、勉強を始める前に1回分を本番と同じ時間で解いてみましょう。
リーディングとリスニングの正解の数、要約と意見文を時間内に書けたかどうかを書き留めておくと、どこにどれだけ時間がかかりそうかが見えてきます。
最初の1回は点数が低くても気にする必要はなく、どこが足りないかを知るための材料だと考えてください。
準2級の成績表も材料になる
準2級や準2級プラスを受けたことがある人は、その成績表に技能ごとの英検CSEスコアが書かれています。
級によって満点がちがうので、スコアの数字をそのまま2級の合格基準と比べることはできませんが、どの技能が得意でどの技能が苦手かは読み取れます。
たとえばライティングのスコアがほかの技能より低いなら、2級でも書く練習に多めの期間を割り当てる、というように計画に生かしてみてください。
無料の過去問の使い方は、英検2級の過去問の記事も読んでみてください。↓


3つ目は受けたい回の日程
英検の従来型の検定は年3回で、受ける回が決まれば、そこまでに使える週の数が決まります。
学校の定期テストや部活の大会、仕事の繁忙期なども書き出し、本当に勉強に使える週を数えておくと、計画が崩れにくくなるでしょう。



勉強期間は、今の級・過去問の結果・受ける回の日程の3つで決めるんやで。
英検2級と準2級・準2級プラスの差から見る勉強期間
どれだけの期間がかかるかは、今の級と2級の差の大きさで変わります。
| 項目 | 準2級 | 準2級プラス | 2級 |
|---|---|---|---|
| レベルの目安 | 高校中級程度 | 高校上級程度(推奨目安) | 高校卒業程度 |
| 読む・書くの時間 | 80分 | 85分 | 85分 |
| リーディングの問題数 | 29問 | 31問 | 31問 |
| ライティング | Eメール+英作文 | 要約+英作文 | 要約+英作文 |
| 要約の語数 | ― | 25〜35語 | 45〜55語 |
| 面接の時間 | 約6分 | 約7分 | 約7分 |
| 一次の合格基準スコア | 1322 | 1402 | 1520 |
| 二次の合格基準スコア | 406 | 427 | 460 |
※ 日本英語検定協会の各級の案内と、英検CSEスコアの合格基準をもとにまとめています。
準2級からはライティングの差が大きい
準2級のライティングはEメールの返信と英作文ですが、2級では英文要約と意見文に変わります。
特に英文要約は準2級にはない問題なので、要約の書き方を一から練習する時間を、期間の中に必ず入れておきましょう。
2級の要約は45〜55語で、元の英文の要点を自分の言葉で言いかえる力が求められます。
要約の書き方の手順は、英検2級の要約の記事も読んでみてください。↓


面接は3コマの説明が加わる
準2級の面接では、イラストの人物の行動を説明する問題が出ます。
2級では、3コマのイラストの話の流れを順番に説明する問題に変わり、面接の時間も約7分になります。
一次試験に受かってから練習を始めると間に合わないこともあるので、勉強期間の後半には面接の練習も入れておくのが安全です。
準2級プラスからは量と話題の差
準2級プラスと2級は、リーディングの問題数やライティングの組み立てが同じです。
ちがうのは、要約の語数が25〜35語から45〜55語に増えることと、文章の話題が社会的な内容に広がることです。
準2級プラスに受かっている人は、形式に慣れる時間より、語彙と話題を広げる時間を多めに取ると効率がよくなります。
準2級プラスと2級の違いは、英検準2級プラスの記事も読んでみてください。↓





準2級からやと、要約と3コマの説明が新しく増えるんやな。
英検2級の勉強期間を年3回の検定から逆算する
勉強期間は、受ける回の一次試験の日から逆に数えて決めると、むりのない計画になります。
一次と二次の両方を期間に入れる
従来型の英検は、一次試験に受かったあとに二次試験の面接があり、その間は数週間ほどです。
一次試験の合否が出てから面接の練習を始めると、練習できる日数がかぎられてしまいます。
一次試験の勉強をしながら、週に1回は面接の音読や質問への答え方を練習しておくと、二次試験の前に慌てずに済むはずです。
間に合わないと感じたら次の回にずらす
過去問の結果を見て、受けたい回まででは間に合わないと感じたら、無理に受けるより次の回にずらすのも一つの方法です。
英検の検定料は級ごとに決まっていて、受けるたびにかかるので、準備が足りないまま受けるのはもったいないといえます。
ただし、本番の雰囲気に慣れる目的で早めに一度受けるという考え方もあるので、自分に合うほうを選んでください。
申し込みの締め切りも数に入れる
英検は、試験日の少し前に申し込みの受付が締め切られます。
受ける回を決めたら、試験日だけでなく申し込みの締め切りもカレンダーに書き込み、決めた期間の途中で申し込みを忘れないようにしておきましょう。
申し込みを済ませると受ける日がはっきりするので、勉強期間の後半に気持ちを切りかえるきっかけにもなるはずです。
S-CBTなら日程を選びやすい
パソコンで受ける英検S-CBTは、従来型とは別の日程で実施されています。
従来型の回に間に合わないときや、部活や仕事の都合で日程が合わないときは、S-CBTの日程も合わせて確かめておきましょう。
S-CBTの日程の決まり方は、英検S-CBTの記事も読んでみてください。↓





一次と二次の両方の日程を入れて、受ける回から逆算して決めよな。
今の力ごとの英検2級の勉強期間の組み方
ここでは、今の級ごとに、勉強期間をどう組むかの目安を紹介します。
| 今の状態 | 期間の組み方の目安 | 多めに時間を取ること |
|---|---|---|
| 準2級プラスに合格している | 次の回か、その次の回を目標にする | 語彙・社会的な話題・要約の語数 |
| 準2級に合格している | 1〜2回先の回を目標にする | 要約・意見文・3コマの説明・語彙 |
| 準2級を受けていない | まず準2級の過去問で力を確かめる | 準2級の範囲の土台づくり |
※ 英語講師の目安です。過去問の結果によって前後します。
準2級プラスに受かっている人
準2級プラスに受かっている人は、試験の形にはすでに慣れているので、2級の語彙と話題に慣れる時間が中心になります。
2級の過去問で、リーディングの語彙の大問と長文の正解の数を確かめ、足りない分を単語帳で補いましょう。
要約は語数が増えるので、45〜55語で書き切る練習を週に1〜2回入れておくと安心でしょう。
準2級に受かったばかりの人
準2級に受かったばかりの人は、要約と意見文、3コマの説明という新しい問題に慣れる時間が必要です。
最初の数週間で要約の型と意見文の型を覚え、そのあとで問題集を使って本番の形で練習する、という順番にすると迷わずに進められます。
語彙も準2級より一段広がるので、2級の単語帳を1冊決めて、毎日少しずつ進めることが欠かせません。
単語帳の選び方は、英検2級の単語帳の記事も読んでみてください。↓


準2級を受けていない人
準2級を受けていない人は、2級の過去問を解く前に、準2級の過去問で今の力を確かめてみてください。
準2級の過去問で大きく点を落とさないなら、2級の対策に進んでよい目安になります。
このとき、準2級のEメールや英作文を時間内に書けるかも確かめておくと、2級の要約と意見文に進んだときのつまずきを減らせます。
準2級の過去問でも点が伸びないときは、先に準2級か準2級プラスを受けて一段ずつ上がるほうが、結果として2級への近道になることもあるでしょう。



今の級によって、期間の組み方が変わるんやな。
英検2級の勉強期間を技能ごとに割り当てる
同じ勉強期間でも、4つの技能のどこに時間を使うかで、仕上がりは大きく変わります。
過去問の結果から、技能ごとに必要な時間を考えてみましょう。
リーディングは語彙で決まる
2級のリーディングは31問で、そのうち17問が短文の語句の空所補充です。
この大問は単語と熟語を知っているかどうかで正解が決まりやすいので、語彙を増やす時間がそのまま点につながります。
長文の問題は、語彙が増えると読む速さも上がるので、まずは語彙に期間を使うと考えると計画が立てやすくなります。
リスニングは毎日少しずつ
2級のリスニングは、会話の問題と文章の問題が15問ずつで、放送は1回だけです。
聞く力は、週末にまとめて練習するより、毎日短い時間でも英語を聞くほうが伸びやすい技能だといえます。
通学や通勤の時間に問題集の音声を聞くなど、ほかの勉強と重ならない時間を使うと、期間全体の負担を増やさずに練習を続けられるでしょう。
ライティングは書いた回数
要約と意見文は、型を覚えたうえで、実際に書いた回数が増えるほど時間内に仕上げられるようになります。
週に何題書くかを先に決め、勉強期間の中で合計何題書けるかを数えておくと、練習が足りているかを判断しやすくなります。
書いた答案は捨てずに残しておき、最初のころの答案と見比べると、自分の伸びを確かめられるはずです。
スピーキングは一次の前から
面接の練習は、一次試験に受かってからでいいと考えがちですが、3コマの説明は慣れるまでに時間がかかります。
一次試験の勉強の後半から、週に1回でも音読と3コマの説明を声に出して練習しておくと、二次試験までの期間を落ち着いて使えます。
声に出す練習は一人では続けにくいので、家族や友だちに質問を読んでもらうなど、相手のいる練習も取り入れてみてください。



過去問の結果を見て、技能ごとに時間の使い方を変えるのがコツやで。
英検2級の勉強期間の中での割りふり
勉強期間が決まったら、その期間をいくつかの段階に分けて、それぞれの段階でやることを決めます。
| 段階 | 主にやること |
|---|---|
| 前半 | 単語・熟語を進める、要約と意見文の型を覚える |
| 中盤 | 問題集を本番の形で解く、自動採点や答え合わせで弱点を探す |
| 後半 | 過去問を本番と同じ時間で解く、面接の練習を始める |
| 一次のあと | 面接の練習に集中する |
※ 英語講師の目安です。
前半は型を覚える
前半は、単語帳を毎日進めながら、要約と意見文の書き方の型を覚えることに時間を使います。
型を覚えないまま問題をたくさん解いても、書くたびにやり方が変わってしまい、上達が見えにくくなります。
要約は「要点を3つ前後にまとめる」、意見文は「意見・理由2つ・まとめ」といった型を、まず1つ決めておきましょう。
中盤は問題集で弱点を探す
中盤は、問題集を本番の形で解き、どの大問で点を落としているかを確かめる段階です。
間違えた問題は、なぜその答えになるのかを解説で確かめ、同じ形の問題で同じ間違いをしないようにしていきます。
問題集の選び方は、2級の問題集の記事でくわしく紹介しています。
問題集の4タイプと使う順番は、英検2級の問題集の記事も読んでみてください。↓


後半は過去問と面接
後半は、過去問を本番と同じ85分で解き、時間の使い方まで含めて仕上げていきます。
同時に面接の音読や3コマの説明の練習も始め、一次試験のあとは面接の練習に時間を集めましょう。
過去問は解いて終わりにせず、間違えた問題を翌日にもう一度解き直すところまでを1回分と数えると、同じ回からも多くのことを学べます。
面接の流れと答え方は、英検2級の面接の記事も読んでみてください。↓





前半は型、中盤は弱点、後半は過去問と面接なんやね。
英検2級の勉強期間が足りないときの優先順位
受けたい回までの期間が短いときは、すべてを同じように進めるのではなく、優先順位をつけることが大切です。
ライティングを先に固める
2級の一次試験は、リーディング・ライティング・リスニングの3技能でスコアが出るので、ライティングで大きく点を落とすと合計が伸びません。
要約と意見文は、型を覚えて数題書くだけでも変化が出やすいので、期間が短いときほど先に手を付けておきたいところです。
書く時間が取れない日は、過去問の解答例を声に出して読み、使われている言い回しを覚えるだけでも、次に書くときの助けになるでしょう。
書いた答案は解答例と見比べ、内容・構成・語彙・文法の4つの観点で自分の答案を見直してみてください。
単語は出る順に絞る
期間が短いときは、単語帳を最初から最後まで覚えようとせず、出る順の前半を確実に覚えることに集中しましょう。
覚えた語は、問題集や過去問の中で出てきたときに意味がすぐ分かるかを確かめると、記憶に残りやすくなります。
2級の合格点の考え方は、合格点の記事でくわしく紹介しています。
CSEスコアの見方は、英検2級の合格点の記事も読んでみてください。↓


直前は新しい教材を増やさない
試験が近づくと、新しい問題集や単語帳を買い足したくなるものです。
しかし、残りの期間が短いときほど、これまで使ってきた教材で間違えた問題を解き直すほうが、点数に結びつきやすくなります。
新しい教材は、合格したあとに次の級の勉強で使えばよいと割り切り、手元の1冊を仕上げることに集中しましょう。



期間が短いときは、ライティングを先に固めるんやで。
新しい教材より、手元の1冊を仕上げよな。
英検2級の勉強期間を最後まで続ける工夫
勉強期間を決めても、途中で予定どおりに進まなくなることは珍しくありません。
週の終わりに進み具合を見直す
1週間の終わりに、予定していた量と実際に進んだ量を比べる時間を、10分ほど取っておきましょう。
遅れが小さいうちに次の週の予定を少し組み直せば、試験の直前になって慌てることが減ります。
反対に予定より進んでいるときは、そのぶんを過去問や面接の練習に回すと、後半に余裕が生まれるでしょう。
途中で過去問をもう1回解く
勉強期間のまん中あたりで、最初に解いたものとは別の回の過去問を、本番と同じ時間で解いてみてください。
最初の結果と比べて伸びている技能と伸びていない技能が分かれば、残りの期間の使い方を見直す材料になります。
伸びていない技能があっても焦らず、残りの期間で何を優先するかを決め直せば十分です。
休む日も最初から決めておく
毎日休まずに勉強する計画は、1日崩れただけで気持ちが続かなくなることがあります。
週に1日は勉強しない日、または単語の音声を聞くだけの軽い日を最初から決めておくと、長い期間でも続けやすくなります。
学校や仕事が忙しい週は、その軽い日を2日にするなど、期間全体の中で調整していけば問題ありません。
同じ目標の人と進み具合を伝え合う
一人で長い期間を走り切るのは、思っているより大変です。
同じ回で2級を受ける友だちや家族と、週に1回だけ進み具合を伝え合うと、予定を守ろうという気持ちが保ちやすくなるでしょう。
相手がいないときは、手帳やアプリに毎日の勉強時間を書き残すだけでも、続けた日数が目に見えて励みになります。



予定どおりに進まんのは珍しないで。
週の終わりに見直して、組み直したらええんよ。
英検2級の勉強期間についてよくある質問
- 英検2級の勉強期間に公式の目安はありますか?
-
英検協会は、何か月勉強すれば2級に受かるという目安を出していません。
今の級、2級の過去問の結果、受けたい回の日程の3つから、自分で見積もるのが確かな方法です。
- 準2級に受かった次の回で2級に受かりますか?
-
準2級から2級では、要約や3コマの説明など新しい問題が加わるので、次の回に間に合うかは人によってちがいます。
2級の過去問を1回分解いて、どれだけ差があるかを確かめてから受ける回を決めましょう。
- 準2級プラスを受けずに2級を受けてもいいですか?
-
準2級プラスを受けずに2級を受けることもできます。
準2級から2級の差が大きいと感じる人は、準2級プラスを間にはさむと一段ずつ上がっていけます。
- 一次試験と二次試験の間はどれくらいありますか?
-
従来型の英検では、一次試験から二次試験まで数週間ほどです。
具体的な日程は回ごとにちがうので、英検協会の試験日程のページで確かめてください。
- 1日に何時間勉強すればいいですか?
-
英検協会が1日の勉強時間の目安を出しているわけではありません。
勉強期間と過去問の結果から、毎日続けられる時間を自分で決め、週ごとに見直すのがおすすめです。
一人で進めるときの計画は、英検2級の独学の記事も読んでみてください。↓





期間は自分の材料で決めて、週ごとに見直していこな。
合格までの勉強の順番は、「英検2級の勉強法は何から始める?4技能ごとの対策と合格までの3か月の進め方」の記事にまとめています。
英検2級の勉強期間のまとめ
英検2級の勉強期間を決めるときの手順を、表にまとめます。
| 手順 | やること |
|---|---|
| 1 | 今の級(準2級・準2級プラス)を確かめる |
| 2 | 2級の過去問を1回分解いて差を知る |
| 3 | 受けたい回の一次・二次の日程から逆算する |
| 4 | 前半・中盤・後半に分けてやることを決める |
英検2級の勉強期間は、今の級と過去問の結果、受けたい回の日程から自分で決めるのがいちばん確かな方法です。
まずは2級の過去問を1回分解いて今の位置を確かめ、受ける回までの週の数を数えてみてください。
技能ごとの対策は、英検2級の勉強法の記事も読んでみてください。↓


面接で声に出して答える練習をしたい人は、オンライン英会話で講師に質問を読んでもらう方法もあります。
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参考文献
以下はすべて日本英語検定協会公式サイトのページです。










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