
ユタカ英検3級って、中学生やったらどれくらいの人が取ってるもんなん?
何年生で受けたらええのかも、ようわからんのよ
英検3級を取っている中学生の割合は、文部科学省の令和6年度の調査で見ると、公立中学校3年生のうち英検3級相当(CEFR A1)以上を外部試験で取得している生徒が27.8%でした。
- 取得はしていないが同じくらいの力があると先生が判断した生徒を合わせると52.4%
- 国は、中学校卒業の段階でこの割合を6割以上にする目標を立てている
- 英検3級の目安は「中学卒業程度」で、二次試験の面接まである
筆者は、学校の授業で中学2年生の文法をひととおり終えたころが、3級の準備を始める一つの目安だと考えています。
英検1級を持つ英語講師の筆者が、文部科学省の「英語教育実施状況調査」と、日本英語検定協会の3級の試験内容のページを読んで、この記事をまとめました。
この記事を読めば、まわりの中学生がどれくらい3級を取っているのかと、自分がいつ、どう準備すればいいのかがわかるので、ぜひ最後まで読んでみてください。
英検3級を取っている中学生は何割?文部科学省の令和6年度調査
英検3級を持っている中学生の割合を直接まとめた数字は、英検協会からは出ていません。
そこで手がかりになるのが、文部科学省が毎年行っている「英語教育実施状況調査」です。
この調査では、全国の公立中学校の3年生について、英検3級相当にあたるCEFR A1レベル以上の力があるかどうかを数えています。
| 令和6年度の調査(公立中学校3年生) | 人数 |
|---|---|
| 3年生の生徒数 | 965,678人 |
| 英語の外部試験を受けたことがある生徒 | 441,180人 |
| CEFR A1レベル相当以上を取得している生徒 | 268,914人 |
| 取得はしていないが、相当の力があると思われる生徒 | 236,648人 |
生徒数に対する割合にすると、取得している生徒が27.8%、相当の力があると思われる生徒が24.5%で、合わせて52.4%になります。
「取得」は英検だけの数ではない
注意したいのは、この「取得」が英検だけを数えたものではない点です。
調査が数えているのは英語能力に関する外部試験全体なので、英検以外の試験でA1レベル相当の結果を出した生徒も含まれています。
それでも、中学生が受ける外部試験として英検はとても身近なので、3年生の4人に1人ほどが英検3級くらいの資格やスコアを持っている、という感覚をつかむには役立つ数字です。
「思われる生徒」とはだれのこと
もう一方の「相当の力があると思われる生徒」は、外部試験の級やスコアは持っていないものの、英語の先生がそれに近い力があると判断した生徒を指します。
判断の材料には、学校で行うパフォーマンステストの結果や、公式の記録にならない試験のスコアなどが使われています。
つまり、実力はあるのに、まだ資格として形にしていない中学生が、全国にかなりいるということです。
ここ数年の動き
取得と「思われる」を合わせた割合は、令和4年度が49.2%、令和5年度が50.0%、令和6年度が52.4%と、少しずつ上がっています。
一方で、取得している生徒だけを見ると、令和4年度から令和6年度まで27%台でほぼ横ばいです。
力のある中学生がふえても、実際に3級を受けて合格するところまで進む人は、まだそれほどふえていないと読むこともできます。



中学生の4人に1人くらいが3級を取ってるんよ。
力はあるのに受けてへん人も多いんやで
英検3級は中学生にとってどのレベル?「中学卒業程度」の意味
英検3級の目安は、日本英語検定協会の試験内容のページで「中学卒業程度」とされています。
これは、中学生が3年間で習う英語を、ひととおり使いこなせるくらいの力を指していると考えるとわかりやすいでしょう。
| 級 | 協会が示す目安 |
|---|---|
| 5級 | 中学初級程度 |
| 4級 | 中学中級程度 |
| 3級 | 中学卒業程度 |
| 準2級 | 高校中級程度 |
5級と4級は中学校の途中までの内容なので、3級は中学校の英語のゴールにあたる級といえます。
中学3年生の内容も出る
「中学卒業程度」とされているので、3級には中学3年生で習う文法や語句も出てきます。
学校の授業がまだその単元まで進んでいない場合は、3年生で習う形だけを先に確かめておく必要があります。
たとえば、現在完了や関係代名詞のように、中学校の後半で習う形が問題文に入っていても、意味が取れるようにしておきたいところです。
4級との一番の差は「書く」と「話す」
4級までは一次試験がマークシートだけですが、3級ではEメールと英作文の2つの書く問題が加わります。
さらに、一次試験に合格すると、面接形式の二次試験を受けることになります。
中学生にとっては、知っている英語を自分で組み立てて書く・話す力が問われるようになる点が、4級から3級への一番大きな変化です。



中学校の英語のゴールが3級なんよ。
4級とちがって、書くのと話すのが入ってくるで
英検3級を中学生は何年生で受ける?学年ごとの考え方
英検3級を中学生が何年生で受けるべきかについて、協会や文部科学省が決めた学年はありません。
ここでは、学校の授業の進み方と3級の中身をもとに、筆者の考える目安を学年ごとに紹介します。
| 学年 | 筆者の考える受け方の目安 |
|---|---|
| 中学1年生 | 5級・4級から始め、3級は授業より先に進める人向け |
| 中学2年生 | 2年生の文法を終えたころに準備を始める |
| 中学3年生 | 夏前後までに3級を取り、準2級へつなげる |
学年は目安なので、学校の授業の速さや、塾や家での先取りの量に合わせて考えてください。
1年生で受ける場合
1年生で3級を受けるのは、学校の授業よりかなり先まで自分で進めている人です。
4級に合格していて、過去問で3級の語句の問題がある程度解けるなら、書く問題と面接の練習を足して挑戦する道もあります。
そうでなければ、1年生のうちは5級や4級で試験そのものに慣れておくほうが、3級の準備にもつながります。
2年生で受ける場合
2年生は、3級の準備を始めるのにちょうどよい学年だと筆者は考えています。
学校で2年生の文法をひととおり終えると、3級の問題文の多くは意味が取れるようになるからです。
3年生で習う形は、過去問で出てきたものから少しずつ確かめていけば十分間に合うでしょう。
3年生で受ける場合
3年生は、高校入試の勉強と時期が重なるので、受ける回を早めに決めておくことが大切です。
入試の直前に英検の準備が重なると負担が大きくなるので、筆者は夏前後までの回で3級を取っておく予定を立てることをすすめます。
3級に合格したあと余裕があれば、高校で目標になりやすい準2級の準備に進むこともできます。
反対に、3年生の秋以降に受けるなら、入試の英語の勉強と重なる語句や長文の問題を中心に進め、書く問題と面接の練習を週末にまとめて行うと負担を抑えられるでしょう。



2年生の文法が終わったころが始めどきやで。
3年生は入試とかぶらんように早めに受けよな
英検3級で中学生がつまずきやすい問題
英検3級の一次試験は、リーディングとライティングで65分、リスニングで約25分です。
中学生が特につまずきやすいのは、4級にはなかった問題と、時間の使い方の2つです。
| 技能 | 問題 | 問題数 |
|---|---|---|
| リーディング | 短文の語句・会話文・長文 | 15・5・10 |
| ライティング | Eメール・英作文 | 1・1 |
| リスニング | 第1部・第2部・第3部 | 10・10・10 |
書く問題は2問だけですが、点数の上では大きな割合をしめるので、ここを後回しにしないことが合格への近道です。
Eメールで質問に答えきれない
Eメールの問題では、相手からのメールに書かれた質問に答える返信を、英語で書きます。
中学生に多いのは、自分の言いたいことを書くのに夢中になって、聞かれた質問に答えていないというミスです。
書き始める前に、相手が何を聞いているかに下線を引いてから書くと、このミスはぐっと減らせます。
返信の型と解答例は、英検3級のEメール問題の記事でくわしく紹介しています。↓


英作文で書く時間が足りない
英作文は、質問に対する自分の意見を、理由を添えて英語で書く問題です。
リーディングの問題に時間をかけすぎると、最後の英作文を書く時間が残らなくなります。
65分の中で、書く2問に25分前後を残すことを、過去問で練習しておくと安心です。
リスニング第1部は1回しか流れない
リスニングの第1部は、放送が1回だけで、イラストを見ながら会話の最後の応答を選ぶ問題です。
第2部と第3部は2回ずつ流れるので、第1部だけは1回で聞き取る集中力が求められます。
4級までは全部の問題が2回流れていたので、中学生が戸惑いやすいところの一つです。



聞かれたことに答えてへんミス、ありそうやわ。
英作文の時間を先に取っとくのが大事なんやね
英検3級を中学生が部活と両立して勉強する1週間
英検3級の準備は、中学生の場合、部活や定期テストと並べて進めることになります。
長い時間をまとめて取るより、平日は短く、週末に少し長くという形のほうが続けやすいでしょう。
- 平日:単語と熟語を15分、リスニングを10分
- 水曜日か木曜日:Eメールを1題書く
- 土曜日:過去問の大問を1つ、時間を計って解く
- 日曜日:英作文を1題書き、面接の質問に声で答える
平日の25分は、通学の前や夕食のあとなど、毎日同じ時間に置くと習慣になりやすくなります。
定期テストの前は英検を休んでよい
定期テストの前の週は、英検の勉強を単語だけにして、学校の勉強を優先してかまいません。
学校の英語の勉強は、3級の文法や語句の力にもそのままつながるので、むだにはなりません。
テストが終わったら、土日の過去問から再開すると、英検の勉強のリズムに戻りやすくなります。
書いた英文はだれかに見てもらう
Eメールと英作文は、自分だけで見直すと、まちがいに気づきにくい問題です。
学校の英語の先生や塾の先生に、書いた英文を見てもらえるか、一度相談してみるとよいでしょう。
見てもらう人がいない場合は、公式の解答例と見くらべて、自分の英文に足りない部分を書き出すだけでも力がつきます。
4級との違いから組む勉強の順番は、英検3級の勉強法の記事にまとめています。↓





毎日25分なら部活の日でもできそうやわ。
テスト前は学校の勉強を優先してええんやね
英検3級の二次試験に中学生が備えること
英検3級の一次試験に合格すると、面接委員と1対1で話す約5分の二次試験があります。
中学生にとっては、大人と英語だけで話す初めての場面になることも多いので、流れを知っておくだけで気持ちがずいぶん楽になります。
| 二次試験の問題 | 問題数 | 内容 |
|---|---|---|
| 音読 | 1 | 30語程度の文章を声に出して読む |
| 文章についての質問 | 1 | 読んだ文章の内容に答える |
| イラストについての質問 | 2 | 人物の行動や物の様子を答える |
| 受験者自身についての質問 | 2 | 身近なことについて自分のことを答える |
面接では、答えの中身だけでなく、積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度も評価の観点に入っています。
入室から退室までの流れを覚える
二次試験は、入室して面接カードを渡し、着席してから、氏名と級の確認とあいさつをして始まります。
この流れを家族に面接委員の役をしてもらって一度練習しておくと、当日あわてずにすみます。
試験中のメモや録音は禁止されているので、覚えておくのは流れだけで十分です。
自分のことを英語で話す練習
最後の2問は、カードの話題から離れて、受験者自身のことを聞かれることがあります。
中学生なら、部活や好きな教科、休みの日の過ごし方などを、短い英文で言えるようにしておくと安心です。
長く話そうとしなくてよいので、主語と動詞のそろった一文で答えることを意識しましょう。
面接の練習のしかたは、英検3級の二次試験の記事でも紹介しています。↓





面接は態度も見られるんよ。
部活のことを英語で言えるようにしとこな
英検3級を中学生のうちに取る意味
英検3級を中学生のうちに取ることには、学校の英語の目標とつながる意味があります。
文部科学省の第4期教育振興基本計画が掲げるのは、中学校卒業の段階で英検3級相当以上の力を持つ生徒の割合を6割以上にする、という目標です。
同じ計画では、すべての都道府県と政令指定都市で、この割合を5割以上にすることも目標とされています。
令和6年度の調査では52.4%だったので、国の目標から見ると、3級は中学生のうちに届いてほしい級として位置づけられているといえます。
自分の力を形にして残せる
先ほど見たように、力はあると判断されていても、資格として持っていない中学生はたくさんいます。
3級に合格すれば、その力を合格証明書という形で残せるので、自分の英語の力を人に伝えやすくなります。
合格したという結果は、次の準2級に進むときの自信にもつながるでしょう。
高校入試での扱いは学校ごとにちがう
英検の級を高校入試でどう扱うかは、都道府県や高校ごとに決められています。
加点や優遇がある高校もあれば、特に扱いがない高校もあるので、志望校の募集要項で確かめるのが確実です。
入試での扱いだけを目的にせず、中学校の英語を仕上げる目標として3級を使うほうが、高校の英語にもつながります。



国は6割を目指してるんよ。
入試での扱いは、志望校の募集要項で確かめてな
英検3級を中学生が受ける場所は学校か本会場か
英検3級は、学校や塾などで受ける準会場と、協会が決める本会場のどちらかで受けるのが一般的です。
中学生の場合、学校が準会場になっていれば、ふだんの教室で受けられることもあります。
| 受験のしかた | 申し込み先 | 会場 |
|---|---|---|
| 学校や塾の団体で受ける | 学校や塾の英検担当者 | 学校や塾などの準会場 |
| 個人で受ける | 協会のサイトやコンビニなど | 協会が決める本会場 |
個人で申し込んだ場合の会場は協会が決め、試験の6日前までに届く受験票で知らされます。
本会場で受けるときの時刻
本会場の3級の一次試験は午前で、入場開始は9時5分、着席は9時45分、試験開始は10時25分、終了の目安は12時です。
準会場で受ける場合の時刻は会場によってちがうので、学校の英検担当の先生に確かめましょう。
本会場は自分の学校ではない場所になることが多いので、受験票が届いたら、会場までの道のりと移動にかかる時間を前もって調べておくと安心です。
午前の試験なので、朝ごはんをしっかり食べて、余裕をもって家を出ることが大切です。
学校で受けられるか先に聞く
学校で受けられるかどうかは、学校ごとに決まっているので、まず英語の先生に聞いてみるのが早道です。
学校で受けられない場合や、受けたい回が学校で実施されない場合は、個人で本会場に申し込みます。
どちらで受けても、3級の問題や合格の基準は同じなので、受けやすいほうを選んでかまいません。
個人で申し込むときの流れは、英検の申し込みの記事にまとめています。↓





学校で受けられることもあるんやね。
まずは英語の先生に聞いてみるわ
英検3級と中学生に関するよくある質問
英検3級と中学生について、よく聞かれる質問に答えます。
- 英検3級は中学生の何割くらいが取っていますか?
-
文部科学省の令和6年度の調査では、公立中学校3年生のうち、英検3級相当以上を外部試験で取得している生徒は27.8%でした。
取得はしていないが同じくらいの力があると判断された生徒を合わせると、52.4%になります。
- 英検3級は中学何年生のレベルですか?
-
協会は3級の目安を「中学卒業程度」としているので、中学3年生までに習う内容が出ると考えておきましょう。
2年生の文法を終えたころから準備を始めると、無理なく進めやすいと筆者は考えています。
- 中学1年生でも英検3級に受かりますか?
-
協会が示している「中学卒業程度」は力の目安で、何年生で受けるかを決めたものではありません。
ただし、3年生で習う文法や書く問題、面接まであるので、授業よりかなり先まで自分で進めている人向けといえます。
- 英検3級に受かるには、どれくらい勉強すればいいですか?
-
必要な時間は今の力によって大きくちがうので、まず過去問を1回分解いて、足りない部分を確かめるのがおすすめです。
毎日25分ほどの勉強を続け、週末に過去問の大問を時間を計って解く形なら、部活とも両立しやすいでしょう。
- 英検3級は高校入試で有利になりますか?
-
入試での扱いは都道府県や高校ごとに決められているので、志望校の募集要項で確かめてください。
扱いがない高校でも、3級の準備で身につく力は高校の英語の土台になります。
- 英検3級は学校で受けられますか?
-
学校が準会場として英検を実施していれば、学校で受けられることがあります。
実施しているかどうかは学校ごとにちがうので、英語の先生に聞いてみましょう。
- 英検3級の面接は何分ですか?
-
二次試験の面接は約5分で、音読と5つの質問に答える形です。
入室から退室までの流れを、家族と一度練習しておくと落ち着いて受けられます。



1年生で受けるのは、先取りしてる人向けやで。
面接は5分くらいやから、家で一度練習しといてな
英検3級の勉強をどこから進めるか知りたい方は、英検3級の勉強法は何から始める?4級との違いから組む合格までの順番にまとめています。
まとめ|英検3級は中学生の英語のゴールとして早めに計画しよう
英検3級と中学生について、この記事のポイントをまとめます。
- 公立中学校3年生で英検3級相当以上を外部試験で取得しているのは27.8%
- 相当の力があると思われる生徒を合わせると52.4%で、国の目標は6割以上
- 3級の目安は「中学卒業程度」で、書く問題と面接がある
- 2年生の文法を終えたころに準備を始め、3年生は夏前後までの回を目安にする
- 学校で受けられるかを英語の先生に聞き、無理なら個人で本会場に申し込む
まずは過去問を1回分解いて、書く2問と面接の準備にどれだけ時間がいるかを確かめてみてください。
そのうえで受ける回を決めれば、定期テストや入試と重ならない計画が立てられます。
中学校の英語のゴールである3級を早めに取っておくことは、高校で学ぶ英語への一番の準備になるはずです。



まずは過去問を1回解いてみるとこからやで!
受ける回も早めに決めとこな
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あわせて読みたい記事も置いておきます。
3級に出る単語と熟語の覚え方は、英検3級の単語の記事でくわしく紹介しています。↓


公式の過去問3回分の使い方は、英検3級の過去問の記事にまとめています。↓


- 令和6年度「英語教育実施状況調査」(文部科学省)
- 令和6年度「英語教育実施状況調査」概要(文部科学省)
- 令和6年度「英語教育実施状況調査」中学校の結果(文部科学省)
- 3級の試験内容(日本英語検定協会)
- 試験時間(日本英語検定協会)










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