
ユタカ英検1級を独学で目指しています。
スクールに通わずに、どこまで一人で準備できるものですか?
英検1級も、一次試験の大部分は独学で準備を回せます。
語彙・長文・リスニングは公開されている過去問で答え合わせができ、一人で回しにくいのは、200語以上を書く英作文と、2分間のスピーチのあとの質疑応答の2つです。
この2つだけ、採点の観点を使った自己点検と、話す相手を用意する工夫を足すと、独学の弱いところを埋められます。
英検1級の英語講師である筆者が、英検協会の1級の試験内容のページ、過去問のページ、ライティングテストの採点に関する観点のページ、英検CSEスコアのページを確かめてまとめました。
1級の勉強の全体の進め方は、英検1級の勉強法|合格基準スコアから逆算する技能別の進め方と社会人の1日にまとめています。↓


英検1級を独学で準備する範囲の全体
英検協会は1級の合格の目安を大学上級程度としていて、一次試験では3技能、二次試験ではスピーキングが測られます。
4技能はそれぞれ英検CSEスコアで850点満点、一次試験の合格基準スコアは3技能の合計で2028、二次試験はスピーキングだけで602です。
| 技能 | 1級の問題 | 独学での回しやすさ |
|---|---|---|
| リーディング | 語彙22問・長文の空所補充6問・長文の内容一致7問 | 答え合わせで回せる |
| リスニング | 会話10問・説明文10問・Real-Life形式5問・インタビュー2問 | 音源と原稿で回せる |
| ライティング | 英文要約1題・英作文1題(記述式) | 点検の観点が要る |
| スピーキング | 自由会話・2分間のスピーチ・質疑応答 | 話す相手が要る |
表は、英検協会の1級の試験内容のページをもとに、筆者が独学での回しやすさを書き加えたものです。



4つのうち2つは、一人でも回せるんやね。
一次は3技能の合計で決まる
一次試験は3技能の合計で合否が決まるので、独学で点を伸ばしやすいリーディングとリスニングで安定して点を取ることが、一次試験の土台になります。
そのうえで、ライティングで大きく崩れない状態を作れば、2028の基準に近づけます。
二次は1対2の面接
1級の二次試験は約10分の個人面接で、面接委員は2人です。
氏名の確認と簡単な日常会話のあと、5つのトピックから1つを選び、1分間考えてから2分間のスピーチをして、最後に4分間の質疑応答に答える流れです。
英検1級の独学で一人で回せる技能
独学の時間の多くは、答えが1つに決まる語彙・長文・リスニングに使い、毎日決まった量を回す仕組みを作るのが続けるこつです。



毎日決まった量を回す仕組みを作るのが、続けるコツやで。
語彙は1冊を決めて毎日回す
一次試験は、短文や会話文の空所に文脈に合う語句を補う問題が22問並ぶところから始まります。
1級の語彙は長文やリスニングでもそのまま出てくるので、1級向けの単語帳を1冊に絞り、毎日少しずつ回すのが独学の柱です。
新しい単語帳を足すより、同じ1冊の中で覚えていない語だけを抜き出して回すほうが、時間を無駄にしません。
1級の単語帳の選び方は、英検1級の単語帳はどれを選ぶ?語彙問題の出題数から決める1冊目と回し方にまとめています。↓


長文は過去問で読む順番を固める
長文の問題文は説明文や評論文などで、話題は社会生活一般から科学、医療、テクノロジー、ビジネス、政治まで幅広く示されています。
英検協会のサイトでは1級の過去問が3回分公開されていて、問題冊子と解答を無料で見られる仕組みです。
1回分を時間を計って解き、語彙・空所補充・内容一致のどこで点を落としたかを書き出すと、次の1週間に何をやるかが決まります。
英字の記事で読む量を増やす
過去問だけでは読む量が足りないと感じたら、英字新聞のように、1級の長文に近い話題の英文を毎日読む方法もあります。
読んだ記事の要点を英語で2〜3文にまとめておくと、あとで要約問題の練習にもつながります。
英字新聞の選び方と読み方は、英検1級の対策に英字新聞は使える?The Japan Timesとアルファの選び方と読み方にまとめています。↓


リスニングは放送1回に合わせる
1級のリスニングは4つのパートで27問あり、どのパートも放送は1回だけです。
公開されている過去問には音源と原稿が付いているので、1回で聞き取れなかった部分を原稿で確かめ、もう一度音源だけで聞き直すところまで一人で回せます。
最後のインタビューのパートは話が長いので、聞きながら話の要点だけを短く書き留める練習を、独学の段階から入れておきましょう。
1級のリスニングのパートごとの解き方は、英検1級のリスニング対策|4つのパートの形式と解き方・Real-Life形式の自作例題にまとめています。↓


英検1級の独学で英作文を一人で点検するしかた
1級のライティングは、文章の内容を英語で要約する問題と、指定されたトピックについて意見を英語で論述する問題の2題です。
2026年度第1回の1級の問題冊子では、要約は90〜110語、英作文は200〜240語が目安として示されていて、一人で書くと長い英文の中の論理のずれに気づきにくくなります。



200語を超えると、自分で読み返すのも大変そうやね。
英検協会の4つの観点で読む
英検協会は、1級・準1級・2級の英作文が採点される観点として、内容・構成・語彙・文法の4つを示しています。
内容は意見とそれに沿った理由が含まれているか、構成は英文の流れがわかりやすく論理的か、語彙は課題にふさわしい語を正しく使えているか、文法は文構造のバリエーションを正しく使えているかを見る観点です。
一人で点検するときは、4つの観点を1つずつ別々に読むと、まとめて読むより見落としが減ります。
点検で特に見る3つのずれ
- TOPICの問いにまっすぐ答えているか(答えていないと判断されると、すべての観点で0点となることがある)
- 意見と矛盾する理由や説明が混ざっていないか
- 理由のそれぞれに、具体的な例や説明が付いているか
この3つは、英検協会のライティングテストの採点に関する観点および注意点のページで、解答例とともに注意点として挙げられている内容です。
1級の英作文は理由を複数並べることが多いので、理由ごとに具体例や説明が付いているかを指で追いながら確かめると、一人でも抜けが見つかります。
要約は元の文章と並べて確かめる
要約は、元の文章の段落ごとの要点が、自分の要約に入っているかを並べて確かめるのが一人でできる点検です。
元の文章の言い回しをそのまま写していないかも、あわせて見ておきましょう。
100分の中で書く時間を決める
1級の一次試験は、リーディングとライティングを合わせて100分で解く形です。
独学で過去問を解くときから、要約と英作文に何分使うかを先に決めておき、その時間で書き切る練習をしておくと、本番で書く時間が足りなくなるのを防げます。
時間を計らずに書いた英文は本番の答案とは別物なので、点検する英文も、時間内に書いたものを使いましょう。
1級の要約の書き方は、英検1級の要約問題の書き方|90〜110語に収める5ステップと言い換えのコツにまとめています。↓


英検1級の独学でスピーチの練習相手を作る方法
二次試験は、スピーチの中身を一人で準備できても、そのあとの質疑応答は相手がいないと本番に近い練習ができません。
英検協会の1級の試験内容のページには、科学の発展は常に有益か、芸術への財政的支援増加の是非、遺伝子組み換え食品の安全性などの過去の出題例が載っています。
本番は5つのトピックから1つを選ぶ形なので、練習でも5つを並べて、どれなら話せるかを短い時間で決める練習をします。
考える時間は1分間でメモは取れないので、タイマーで時間を区切り、頭の中だけで主張と理由を組み立てて2分間話します。
スピーチのあとに、内容やトピックに関連した質問を相手に出してもらい、4分間答え続ける練習をします。



スピーチは、トピックを並べて選ぶところから練習するんよ。
話す順番の型を1つ決める
1分間で考えて2分間話すには、毎回ゼロから組み立てるより、話す順番の型を1つ決めておくほうが安定します。
たとえば、最初に主張を言い、理由を2つ挙げてそれぞれに具体例を付け、最後に主張をもう一度言うという順番を決めておくと、どのトピックでも、1分間をまるごと中身を考える時間に回せるはずです。
型は、英作文で使う意見と理由の組み立てと同じなので、書く練習と話す練習を同じ型でつなげておくと、独学の時間を両方に生かせます。
一人のときは録音と自問自答
相手がいない日は、スピーチを録音して聞き直し、自分で反論を1つ考えて英語で答える練習をすると、質疑応答に近い負荷をかけられます。
録音を聞くときは、主張が最初の数文で言えているか、2分の中で理由を言い切れているかの2点に絞ると、改善点が見つけやすくなります。
相手役は複数の人にお願いする
同じ人とばかり練習すると、質問の角度が似てきます。
本番の面接委員は2人なので、いろいろな角度の質問を受けられるように、相手役を複数の人にお願いするのが理想です。
英語で話せる知り合いが少ないときは、オンライン英会話で、講師に面接官役をお願いする方法があります。
スピーチの組み立て方とQ&Aの答え方は、英検1級の二次試験(面接)の流れと対策|2分間スピーチの組み立て方とQ&Aの答え方にまとめています。↓


英検1級の独学で使う教材の組み合わせ
1級の独学では、英検協会が公開している無料の過去問を軸にして、単語帳と問題集、音声アプリを足す組み方が、教材を増やしすぎない方法です。
| 教材 | 使いどころ | 費用 |
|---|---|---|
| 英検協会の過去問 | 問題冊子・音源と原稿・解答(3回分)で本番の形を確かめる | 無料 |
| 1級向けの単語帳 | 語彙問題と長文・リスニングの語彙の土台 | 本の価格 |
| 英語の友(旺文社) | 対応する本の音声や単語テスト | 無料(一部の機能は有料) |
| 学びの友(旺文社) | 対応する本の音声 | 無料(旺文社まなびIDの登録が必要) |
表は、英検協会の1級の過去問のページと、旺文社の英語の友・学びの友の案内ページの内容を筆者が整理したものです。



教材は、無料の過去問を真ん中に置くのがポイントや。
英語の友に対応する1級の本
旺文社の英語の友は、iOSとAndroidで使える無料のアプリで、一部の機能が有料です。
1級では、でる順パス単(6訂版)、過去6回全問題集、二次試験・面接の対策本(新装改訂版)などが対応する本に入っています。
パス単などの単語テストを回数の制限なく使える英語の友プレミアムは、App Storeに月額1,800円と表示されていますが、税込か税抜かの区別は書かれていません。
学びの友に対応する1級の本
旺文社の学びの友は、旺文社まなびIDの登録をすると無料で使えるサービスです。
1級では、7日間完成 英検予想問題ドリル、英検過去6回全問題集、DAILY英検集中ゼミなどの音声が対応しています。
ライティングAI採点(お試し)が案内されている3回過去問集は準1級から5級までなので、1級の英作文の点検は自分の目で行う前提で計画しましょう。
1級で使う旺文社の本の並べ方は、英検1級の参考書は何をそろえる?旺文社の12冊を単語・過去問・技能別・二次試験の順に並べたにまとめています。↓


英検1級の独学を1週間で回す組み方
独学では、何をいつやるかを自分で決めなければならないので、技能ごとの練習を1週間の中に固定しておくと、迷う時間が減ります。
下の表は、平日に一人で回す技能を置き、週末に書く・話す練習をまとめる組み方の一例です。
| 曜日 | 一人で回す練習 | 書く・話す練習 |
|---|---|---|
| 月〜金 | 単語帳を毎日・長文かリスニングを1日1つ | スピーチのトピックを1日1つ考える |
| 土 | 過去問の1パートを時間を計って解く | 要約か英作文を1本書く |
| 日 | 1週間の間違いを見直す | 書いた英文の点検・スピーチの録音か相手役との練習 |
表は、英検協会の1級の試験内容をもとに筆者が作った組み方の一例で、時間は自分の生活に合わせて変えて構いません。



平日と週末で、やることを分けるとええで。
平日は短い時間を積み上げてな。
平日は短い時間を積み上げる
平日は、通勤や家事の合間などの短い時間で単語帳を回し、まとまった時間が取れる日に長文かリスニングを1つ解く形にすると、無理なく続けられます。
スピーチのトピックは、1日1つだけ、主張と理由を頭の中で組み立てるところまでなら、数分でも十分な練習です。
考えたトピックを手帳やスマートフォンに1行で書き残しておくと、週末の録音練習でそのまま使えます。
週末は書く・話すをまとめる
週末は、要約か英作文を1本書き、時間をおいてから4つの観点で点検する流れを作ります。
スピーチは、平日に考えたトピックの中から5つを並べて1つを選び、1分考えて2分話す練習を録音しておくと、本番と同じ手順をくり返せます。
相手役との練習ができる週は、質疑応答の4分間に時間を多く使い、一人では作れない質問を受ける時間にしましょう。
1か月ごとに過去問で測る
1週間の練習を何回か重ねたら、公開されている過去問を1回分通しで解き、合格基準の2028との差がどれだけ縮んだかを確かめます。
差が縮んでいない技能があれば、次の1か月はその技能の練習を平日に1つ増やすなど、独学でも組み方を自分で直していけます。
英検1級を独学で受けるときの受験の条件
英検S-CBTで受けられるのは準1級から3級までで、1級は従来型で受けます。
1級と準1級は本会場だけで行われ、1級の二次試験は全国14の受験地で行われます。



1級は従来型・本会場だけやで。
申し込む前に確かめとこな。
申し込む前に決めておくこと
独学の場合は、申し込みをしたあとに勉強の計画を立てるより、申し込む前に、受ける回、二次試験の受験地、一次試験までに解く過去問の回数の3つを決めておくと、準備の流れが途切れません。
1級の二次試験の受験地は14か所に限られるので、移動の時間も計画に入れることを忘れないようにしましょう。
検定料と第3回の日程
2026年度の1級の検定料は12,400円(税込)で、一次試験免除で二次試験だけを受ける場合も同じ額です。
2026年度第3回は、申し込みが2026年10月30日から12月14日まで(コンビニは12月11日まで)、一次試験が2027年1月24日です。
二次試験はA日程が2月28日、B日程が3月7日で、A日程は21歳以上、B日程は20歳以下と年齢で分かれます。
独学なら一次免除の期限を使う
一次試験に合格して二次試験で不合格だったときは、翌年度の同じ回まで、一次試験免除で二次試験から受け直せます。
独学でスピーチの練習が足りなかったと感じたら、この期限の中で練習相手との時間を増やす計画に切り替えるのも1つの手です。
英検1級の独学についてよくある質問
- 英検1級は独学で合格できますか?
-
一次試験の語彙・長文・リスニングは過去問で答え合わせができるので独学で回せますが、英作文の点検とスピーチの質疑応答の練習には工夫が要ります。
- 英検1級の過去問は無料で見られますか?
-
英検協会のサイトで1級の過去問が3回分公開されていて、問題冊子・リスニングの音源と原稿・解答を無料で見られます。
- 英検1級の英作文は何語書きますか?
-
2026年度第1回の1級の問題冊子では、要約が90〜110語、英作文が200〜240語の目安で示されています。
- 英作文を独学で採点する方法はありますか?
-
英検協会が示している内容・構成・語彙・文法の4つの観点で、1つずつ別々に読み直す方法があります。
- 英検1級の合格基準スコアは何点ですか?
-
一次試験は3技能の合計で2028、二次試験はスピーキングで602が合格基準スコアで、4技能はそれぞれ850点満点です。
- 英検1級のリスニングは何回放送されますか?
-
会話・説明文・Real-Life形式・インタビューの4つのパートすべてで、放送は1回だけです。
- 独学で1週間をどう組めばいいですか?
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平日は単語帳と長文かリスニングを短い時間で回し、週末に英作文の点検とスピーチの録音や相手役との練習をまとめる組み方があります。
- 英検1級の二次試験の面接委員は何人ですか?
-
1級の二次試験は約10分の個人面接で、面接委員は2人なので、2人から質問を受ける場面を想定して練習しておくと安心です。
- スピーチの練習相手がいないときはどうすればいいですか?
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録音して聞き直し、自分で反論を考えて答える練習で形を固めたうえで、オンライン英会話の講師に面接官役をお願いする方法があります。
- 英検1級はS-CBTで受けられますか?
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1級は英検S-CBTの対象に入っていないので、従来型の本会場で受けます。
- 英検1級の検定料はいくらですか?
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2026年度の1級は12,400円(税込)で、一次試験免除を使って二次試験から受け直す人も、金額は変わりません。
- 英検1級の二次試験では何を話しますか?
-
5つのトピックから1つを選んで2分間のスピーチをし、そのあとスピーチの内容やトピックに関連した質問に答えます。



書くのと話すのに工夫を足せば、独学でも進められるんやね。
1級の勉強の進め方を決めたい方は、英検1級の勉強法|合格基準スコアから逆算する技能別の進め方と社会人の1日にまとめています。
まとめ|英検1級の独学は書く・話すの工夫で埋める
- 語彙・長文・リスニングは、公開されている過去問で一人で回せる
- 英作文は、英検協会の内容・構成・語彙・文法の4つの観点で1つずつ点検する
- スピーチはトピックの在庫を作り、1分考えて2分話す練習を録音で重ねる
- 質疑応答は相手役が要るので、複数の人に面接官役をお願いする
- 1級は従来型・本会場だけで、検定料は12,400円(税込)



一人で回すところと相手が要るところを、先に分けるんやで。
独学で1級を目指すなら、まずは公開されている過去問を1回分解いて、合格基準の2028との差を確かめるところから始めましょう。
スピーチのあとの質疑応答は一人では練習しきれないので、オンライン英会話で講師を相手に話す時間を足すのも1つの方法です。
\申し込みは数分・7日間は無料/
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以下はすべて英検協会(公益財団法人 日本英語検定協会)公式サイトのページです。










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