
ユタカ英検1級の対策に英字新聞は使えますか?
The Japan Timesとアルファのどちらを読めばいいのかも迷っています。
英検1級の対策に英字新聞は使えますが、単語帳と過去問の代わりではなく、長文・要約・英作文・二次試験の題材に慣れるための教材として使います。
準1級に受かったばかりで英字新聞に慣れていない人は語注と和訳が使えるThe Japan Times Alphaから、長い記事を辞書なしで追える人はThe Japan Timesから始めると続けやすいです。
どちらを選んでも、読むだけで終わらせず、要点を英語で短くまとめる練習までをセットにしてください。
英検1級の英語講師である筆者が、英検協会の1級の試験内容と、ジャパンタイムズとAlphaの公式サイトを確かめてまとめました。
この記事を読めば、英字新聞を買ったのに読まずに積んでしまうことを避け、1級の得点につながる読み方で始められるので、最後まで読んでみてください。
1級の勉強全体の進め方は、英検1級の勉強法|合格基準スコアから逆算する技能別の進め方と社会人の1日にまとめています。↓


英検1級の対策に英字新聞が向いている理由
英検協会の1級の試験内容のページでは、出題の話題として、社会生活一般、芸術、文化、歴史、教育、科学、自然・環境、医療、テクノロジー、ビジネス、政治などが挙げられています。
これは英字新聞が毎日扱っている分野とほとんど重なるので、新聞を読むことがそのまま1級の題材に慣れる練習になります。
| 1級の問題 | 英字新聞が役に立つところ |
|---|---|
| 長文の語句空所補充・内容一致選択 | 説明文や評論文を速く読む力 |
| 英文要約 | 記事の要点をつかむ力 |
| 英作文 | 社会的なテーマへの意見の材料 |
| 二次試験のスピーチ | 時事的な話題への意見と理由 |
左の列は英検協会の1級の試験内容のページの問題の種類で、右の列は筆者が考える英字新聞の役立て方です。



新聞の分野と1級の話題が、そんなに重なってるんや。
長文と要約の題材が近い
2026年度第1回の1級の英文要約の問題では、指示の文が「Read the article below」となっていて、記事を読んで90語から110語で要約する形でした。
長文の問題も、説明文や評論文が中心です。
どちらも、新聞の記事のように1つのテーマを論じた文章を読み、筆者の言いたいことを取り出す力が求められます。
英作文と二次試験の意見づくり
同じ回の英作文のトピックは、きれいな水を自由に使えることを基本的人権とするべきか、という問いでした。
英作文は3つの理由を挙げて200語から240語で書く形式で、二次試験でも社会的な話題について2分間のスピーチをします。
社会の出来事について、賛成と反対の両方の理由を知っておくことが、どちらの試験でも土台になります。
英検1級の対策に使える英字新聞2紙の違い
日本で英語学習者がよく手に取る英字新聞に、ジャパンタイムズが発行するThe Japan TimesとThe Japan Times Alphaがあります。
ジャパンタイムズの会社概要によると、同社は1897年の創立で、この2紙のほかに週末版のThe Japan Times weekend editionも発行しています。
| 比べるところ | The Japan Times | The Japan Times Alpha |
|---|---|---|
| 読者 | 英語で日本のニュースを読む人 | 英語学習者 |
| 発行 | ウェブで毎日更新 | 毎週金曜日 |
| 英語の量 | 1日に多数の記事 | 1号あたり約8,000語 |
| 日本語の助け | なし | 語注・和訳(和訳は定期購読会員) |
| 1級対策での使い方 | 長文の速読と時事の幅 | 精読と語彙の定着 |
表のAlphaの列は公式サイトの説明で、「読者」と「1級対策での使い方」の行は筆者の見方です。



同じ会社の新聞でも、中身はだいぶ違うで。
1級対策での使い方も分けて考えてな。
The Japan Times
The Japan Timesは、日本と世界のニュースを英語で伝える新聞で、公式サイトには政治、経済、科学、文化、スポーツ、オピニオンまでの欄があり、記事は毎日更新されています。
英語学習者向けの語注はないので、1級の長文と同じように、知らない語があっても前後から意味を推し量って読み進める練習になります。
紙の新聞とデジタル版の購読があり、料金や読める記事の範囲は公式サイトで確かめてください。
The Japan Times Alpha
「Alphaとは」のページによると、Alphaは1951年に『Student Times』として創刊された英語学習者のための英字新聞で、2018年7月に今の名前になりました。
公式サイトでは、英検準1級レベル以上に対応した内容と説明されていて、毎週金曜日に、タブロイド判で標準20ページの紙面が出ます。
定期購読会員になると、紙面のほかに、全記事の読み上げ音声と和訳、バックナンバーの記事をウェブで使えます。
英検1級の対策で英字新聞を選ぶ基準
どちらの新聞が合うかは、いまの英語力と、1日に使える時間で決めるのが現実的です。
筆者は、次の3つを目安にしています。
- 準1級に合格したばかり、または準1級の長文で時間が足りない人は、Alpha
- 準1級の長文は時間内に読めて、1級の長文で時間が足りない人は、The Japan Times
- 平日に30分も取れない人は、週1回で読み切れる量のAlpha



どっちを読むかは、いまの自分の力と使える時間で決めたらええで。
1級の長文は、準1級よりも語彙が硬く、1つの段落も長くなります。
いきなり語注のない新聞を毎日読もうとすると、知らない語が多すぎて続かないことがよくあります。
まずAlphaで、硬い語に日本語の助けを借りながら慣れ、記事の要点を追えるようになってから、The Japan Timesに移る順番でも遅くありません。
Alphaの購読方法と料金
Alphaの「購読・購入方法のご案内」のページに載っている料金は、次のとおりで、すべて税込みです。
| 買い方 | 料金(税込み) |
|---|---|
| 1部 | 380円 |
| 定期購読(月額払い) | 1回あたり334円 |
| 定期購読(3ヵ月・13回) | 4,450円 |
| 定期購読(6ヵ月・26回) | 8,900円 |
| 定期購読(12ヵ月・52回) | 17,400円 |
| 新聞販売店の月ぎめ | 1,450円 |
定期購読はFujisanマガジンサービスからの申し込みで、6ヵ月以上の定期購読ではデジタル版も使えます。
新聞販売店からの購読は、北海道・山口県・九州地区では扱いがないと案内されています。
まず無料で記事を読む方法
Alphaには無料のメルマガ会員があり、登録すると月3本まで記事をウェブで読めます。
買う前に、記事の長さと難しさが自分に合うかを確かめたい人は、ここから始めるとよいでしょう。
英検1級の対策で英字新聞を読む手順
英字新聞をただ眺めるだけでは、1級の点にはつながりにくいです。
筆者は、1本の記事を次の5つの手順で読むことをすすめています。
新聞の記事は、最初の段落に要点がまとまっていることが多いので、ここで何の話かをつかみます。
知らない語があっても止まらずに読み、記事全体の流れを追います。
各段落が何を言っているかを、日本語か英語で1行にまとめます。
意味が分からないと要点がつかめなかった語を3つ選び、辞書で確かめます。
段落ごとの要点をつなげて、英語で5文ほどの短い要約を書きます。
手順は、1級の長文と英文要約の形式に合わせて筆者がすすめる読み方です。



知らない語を全部調べるんやなくて、3つだけでええんか。
知らない語を全部調べると、1本の記事に何十分もかかり、毎日は続けられません。
要点をつかむのに欠かせなかった語だけを調べるほうが、1級の長文を時間内に読む練習にもなります。
書いた5文は、そのまま1級の英文要約の下書きの練習になります。
1級対策で優先して読む欄
新聞のすべての欄を同じように読む必要はありません。
1級の話題の分野に合わせるなら、科学・健康、経済、社会、オピニオンの欄を優先すると、長文と英作文の両方の題材に近い記事に当たりやすくなります。
スポーツや芸能の記事は、気分転換に読む程度でかまいません。
| 欄 | 1級のどこに近いか |
|---|---|
| Science & Health(科学・健康) | 長文の説明文、二次試験の科学の話題 |
| Business・Economy(経済) | 長文の評論文、英作文の経済の話題 |
| Society(社会) | 英作文と二次試験の社会の話題 |
| Opinion・Editorials(オピニオン・社説) | 英作文の意見と理由の組み立て |
欄の名前はThe Japan Timesの公式サイトの見出しで、右の列は筆者の見方です。
辞書の使い方
調べる3つの語は、英英辞典で意味を確かめると、言い換えの表現も一緒に覚えられます。
要約や英作文では、記事の語をそのまま使わずに言い換える力が要るので、英英辞典の説明文は、そのまま言い換えの手本です。
スマートフォンの辞書アプリを使う人は、調べた語を履歴から週に1回見直すと、覚えた語が定着しやすくなります。
英検1級の語彙問題に英字新聞の記事を生かす方法
英検協会の1級の試験内容によると、リーディングの最初の大問は短文の語句空所補充で、22問あります。
ここで問われる硬い語の多くは、単語帳で覚えても、文の中で見る機会がないとすぐに忘れてしまうものです。
英字新聞では、政治や経済、科学の記事で、同じような硬い語がくり返し出てきます。



単語帳で覚えた語に、新聞でまた会えるんよ。
それで忘れにくくなるんやで。
単語帳で覚えた語を新聞の記事で見つけたら、その文ごとノートに書き写しておくと、語の使われ方まで覚えられます。
反対に、新聞で何度も見かけるのに単語帳に載っていない語は、別のページにまとめておきましょう。
語彙問題の準備の中心は単語帳と過去問で、英字新聞は覚えた語を定着させるための補助と考えるのが現実的です。
1級の語彙問題では、2026年度第1回でも、equivocate、bolster、incumbent、clemency のような硬い語が選択肢に並んでいました。
こうした語は、政治や司法、経済の記事で使われることが多いので、新聞の該当する欄を読んでいると、単語帳の外で出会う機会が増えます。
出会った語は、記事の見出しと日付と一緒に書き留めておくと、どんな話題で使われたかまで思い出せるようになります。
1級の語彙の準備に使う単語帳は、英検1級の単語帳はどれを選ぶ?語彙問題の出題数から決める1冊目と回し方にまとめています。↓


英検1級の要約と英作文を英字新聞で鍛える方法
1級のライティングは、英文要約と英作文の2つで、どちらも記述式です。
英字新聞は、この2つの練習の材料として特に使いやすい教材です。
英文要約の練習
読んだ記事を、本番と同じ90語から110語で要約してみてください。
記事の中の文をそのまま写すのではなく、自分の言葉で言い換えることが、本番の要約でも求められます。
慣れてきたら、時間を計って20分以内に書く練習に切り替えると、本番の時間配分の感覚がつかめます。



毎日の記事が、そのまま要約の練習問題になるんやな。
英作文の練習
英作文は、トピックについて3つの理由を挙げ、序論・本論・結論の形で200語から240語で書く形式です。
新聞の社説やオピニオンの欄を読むと、1つのテーマについて賛成と反対の理由がどう組み立てられているかが分かります。
記事を読んだら、そのテーマで自分ならどちらの立場を取るかを決め、理由を3つ英語で書き出しておきましょう。
英作文の理由は、新聞で読んだ事実や数字を根拠にすると説得力が増します。
ただし、本番では記事を見られないので、細かい数字よりも、何が起きているかを自分の言葉で説明できるようにしておくことが大切です。
英検1級の二次試験に英字新聞を生かす方法
英検協会によると、1級の二次試験は約10分の面接で、5つのトピックから1つを選び、1分間考えてから2分間のスピーチをします。
考える時間にメモは取れず、スピーチのあとは4分間の質疑応答です。
過去の出題例には、科学の発展は常に有益か、世界経済における日本の役割、選挙権の行使を義務化するべきか、といった社会的なテーマが並んでいます。



こういう社会的なテーマは、その場で一から考えるのは難しいで。
新聞で読んだテーマで、日ごろから意見を声に出しとこな。
その場で話す内容を一から考えるのは難しいので、新聞で読んだテーマについて意見を声に出して言う練習を日ごろから続けておくのが近道です。
記事を1本読んだら、そのテーマで1分考え、2分話してみる練習を、スマートフォンの録音を使って続けてみてください。
録音を聞き返して、意見と理由がはっきりしているかを確かめると、本番の評価の観点にも近づけます。
スピーチの組み立て方
2分間のスピーチは、最初に意見を1文で言い、理由を2つか3つ述べ、最後に意見をもう一度まとめる形にすると収まりやすくなります。
理由ごとに、新聞で読んだ出来事を1つ例として添えると、話の中身に具体性が出ます。
質疑応答への備え
質疑応答では、スピーチの内容に対して、別の立場からの質問が来ることがあります。
新聞の記事を読むときに、反対の立場の人がどんな理由を挙げているかにも注意しておくと、質問を受けても落ち着いて答えられるでしょう。
オピニオンの欄で同じテーマの賛成と反対の記事を読みくらべるのも、よい準備になります。
英検1級の対策で英字新聞を続けるための量と期間
Alphaの「学習の進め方」のページでは、1号あたり約8,000語なので、毎週1号を読み続けると約3ヶ月で10万語、約6ヶ月で20万語に届くと説明されています。
1級の一次試験は年に3回あるので、次の回までの約4ヶ月で、Alphaなら15号ほどを読める計算です。



毎週1号でも、半年で20万語になるんか。
量よりも大切なのは、毎週同じ曜日に読む習慣を作ることです。
Alphaは毎週金曜日の発行なので、届いた週末に読む、と決めておくと続けやすくなります。
The Japan Timesを使う人は、毎日すべてを読もうとせず、1日1本の記事を5つの手順で読むところから始めましょう。
1週間の読み方の例
Alphaを定期購読で読む社会人を例に、筆者がすすめる1週間の使い方をまとめました。
| 曜日 | やること |
|---|---|
| 週末 | 届いた号の目次を見て、読む記事を5本選ぶ |
| 月〜金 | 1日1本を5つの手順で読み、要点を英語で5文にまとめる |
| 週に1回 | その週に読んだテーマで1つ、1分考えて2分話す練習をする |
| 週に1回 | その週に調べた語を見直し、単語帳の語と重なるものに印を付ける |
1日に使う時間は、記事1本と要約で30分ほどが目安です。
続かなくなったときの立て直し方
読まずにたまった号があっても、全部を読み切ろうとしなくてかまいません。
最新の号から1本だけ読むところに戻すと、習慣を立て直しやすくなります。
それでも続かないときは、記事が難しすぎる可能性があるので、Alphaの中でも短い記事や、興味のある分野の記事から選び直してください。
英字新聞だけで1級の対策が終わるわけではありません。
語彙は単語帳、問題の形式と時間配分は過去問で準備し、英字新聞はその間をつなぐ教材として使ってください。
1級の合格に必要なスコアは、英検1級の合格点は何点?一次2028・二次602のCSEスコアと技能ごとの目安にまとめています。↓


英検1級の英字新聞についてよくある質問
ここでは、英検1級の対策に英字新聞を使うときに、よく出る質問に答えます。
- 英字新聞を読むだけで英検1級に合格できますか?
-
英字新聞だけでは、語彙問題の22問や、要約と英作文の書き方の練習が足りないので、単語帳と過去問と組み合わせて使ってください。
- The Japan TimesとAlphaは、どちらが英検1級向きですか?
-
語注のない英文を時間内に読む練習にはThe Japan Times、硬い語を日本語の助けを借りて定着させるにはAlphaが向いていて、いまの力で選ぶのが現実的です。
- Alphaは英検何級くらいのレベルですか?
-
Alphaの公式サイトでは、英検準1級レベル以上に対応した内容と説明されています。
- 英字新聞はデジタル版と紙のどちらがいいですか?
-
書き込みながら精読したい人は紙、音声と和訳をすぐに確かめたい人はデジタル版が使いやすく、Alphaは6ヵ月以上の定期購読でデジタル版も使えます。
- 英字新聞を読むのに時間がかかりすぎるときはどうすればいいですか?
-
1本の記事を最後まで読むのに30分以上かかるなら、いまの力には難しすぎるので、語注の付いたAlphaに切り替えるか、短い記事から始めてください。
- 英字新聞の音声はリスニングの対策に使えますか?
-
Alphaの定期購読会員は全記事の読み上げ音声を使えるので、読んだ記事を音声で聞き直すと、1級のリスニングの文の内容一致選択に近い練習になります。
- 英字新聞の記事は1日に何本読めばいいですか?
-
数よりも続けることが大切なので、まずは1日1本を、要点をまとめる手順まで含めて読み切ることから始めてください。



迷ったら、まず無料の記事で自分に合うか試してみてな。
1級の勉強の進め方を決めたい方は、英検1級の勉強法|合格基準スコアから逆算する技能別の進め方と社会人の1日にまとめています。
まとめ|英検1級の対策に英字新聞を使うなら
- 英検1級の話題の分野と、英字新聞の分野はほとんど重なる
- 準1級に受かったばかりならAlpha、長い記事を辞書なしで追えるならThe Japan Times
- 読むときは要点を段落ごとに書き、英語で5文にまとめる
- 要約と英作文、二次試験のスピーチの練習の材料に使う
- 語彙は単語帳、形式は過去問で準備し、英字新聞はその補助にする



新聞は読んだら終わりやなくて、書いて話すところまでがセットやで。
まずは1日1本から始めよな。
英字新聞で読んだテーマについて、英語で意見を話す練習まで進めると、1級の二次試験の準備にもなります。
話す相手がいない人は、オンライン英会話で、記事を読んで考えた意見を講師に話してみるのも1つの方法です。
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- 1級の試験内容(英検協会公式サイト)
- 1級の過去問・試験内容(英検協会公式サイト)
- 『The Japan Times Alpha』とは(The Japan Times Alpha公式サイト)
- 購読・購入方法のご案内(The Japan Times Alpha公式サイト)
- 学習の進め方(The Japan Times Alpha公式サイト)
- About Us(The Japan Times公式サイト)










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