アメリカのスーパーで、レジに並んだ瞬間に頭が真っ白になったことはないでしょうか。
棚から商品を取るところまでは、誰でもできます。
値段はタグに書いてあり、欲しいものは目で見れば分かるので、英語が一言も要らないからです。
ところがレジに立った途端、こちらの準備を待たずに、決まった質問が上から順に飛んできます。
しかもレジの人は、こちらが外国人だと分かっていても速度を落としません。
後ろに列ができているので、当然といえば当然です。
つまりアメリカのスーパーで必要な英語は「たくさんの単語」ではなく、「決まった質問への即答」です。
この記事では、アメリカ・カリフォルニアで日常的にスーパーへ行っている私が、店の入口からレジ、袋詰め、返品までを「実際に歩く順番」で並べ直しました。
フレーズは、英文/直訳/実際どういう意味か/どう答えるか、の4点セットで出します。
直訳だけ知っていても答えられないのが、スーパーの英語のいちばん厄介なところだからです。
この記事で分かること(アメリカのスーパーで使う英語の全体像)
- ✓ 会話が起きるのは店内の5か所だけ。そこだけ準備すれば足りる
- ✓ 売り場で「どこにありますか」を一発で聞く形と、aisle(アイル)の使い方
- ✓ レジで飛んでくる定番の質問6つを、1問ずつ「実際の意味」と「返し方」で潰す
- ✓ Debit or credit? と Cash back? という、日本には無い2つの質問の正体
- ✓ セルフレジが止まったときの英語と、店員の呼び方
- ✓ 返品(return)と rain check という、フレーズ集に載っていない2場面
アメリカのスーパーで使う英語は「動線の順」に5か所だけ覚える
結論から書くと、アメリカのスーパーで英語が必要になる場所は5か所しかありません。
入口、売り場、量り売りのカウンター、レジ、そしてサービスカウンター(返品)です。
逆に言えば、この5か所以外では一言も話さずに買い物が終わります。
フレーズ集を最初のページから覚えようとすると挫折するのは、この「使わない場所の英語」まで一緒に覚えようとしてしまうからです。
覚えるのは単語ではなく「聞かれる質問」
スーパーの英語の特徴は、こちらが話す量より、聞かれる量のほうが圧倒的に多いことです。
野菜の名前を100個覚えても、レジの質問が聞き取れなければ会計は止まります。
だから優先順位は、①レジで聞かれる質問 ②売り場で聞く質問 ③商品の名前、の順です。
この記事も、その優先順位のとおりに厚さを変えてあります。
フレーズは4点セットでしか身につかない
英文と和訳だけが並んでいるフレーズ集を読んでも、店では出てきません。
理由は単純で、実際の会話で必要なのは「意味が分かること」ではなく「次に何を言うか決まっていること」だからです。
この記事のフレーズは、英文/直訳/実際の意味/どう答えるか、の4点をすべて書きます。
特に3つ目の「実際の意味」が抜けると、直訳どおりに答えて相手を困らせることになります。
店の種類で英語はほとんど変わらない
Ralphs のような大型のチェーン、Trader Joe's のような小さめの店、Costco のような会員制の倉庫型。
店の雰囲気はまったく違いますが、レジで飛んでくる質問はほとんど同じです。
違うのは、会員カードを聞かれるかどうか、袋をどうするか、といった枝葉の部分だけです。
だから1軒分の英語を用意すれば、そのまま他の店でも使えます。
入口からカートまで|アメリカのスーパーで最初に飛んでくる英語
最初のハードルは、実は入口です。
入った瞬間、近くにいた店員が顔を上げてこちらに声をかけてくることがあります。
ここで固まる人がとても多いのですが、入口の一言は「用件」ではなく「あいさつ」です。
How's it going? は質問ではなく「こんにちは」
| 英文 | 直訳 | 実際の意味 | どう答えるか |
|---|---|---|---|
| How's it going? | それはどう進んでいますか | こんにちは(あいさつ) | Good, thanks. How are you? |
| How are you doing today? | 今日はどうしていますか | いらっしゃいませに近い声かけ | Good, thank you. |
| Hi, welcome in. | ようこそ中へ | 入店の合図。返事は要らない | Hi. または軽く会釈 |
| Let me know if you need anything. | 何か要るなら知らせて | 困ったら声かけてね | Thanks, I will. |
How's it going? に体調や進捗を答える必要はありません。
Good, thanks. と返して、そのまま歩き続けて構いません。
むしろ立ち止まって考え込むほうが、相手に「何か用があるのかな」と思わせてしまいます。
カートとカゴの言い方
- ✓ cart = 押して歩く大きいカート。shopping cart とも言う
- ✓ basket = 手で持つカゴ。hand basket と言うこともある
- ✓ 南部では cart を buggy と呼ぶ地域がある。通じなければ cart に言い換えれば済む
- ✓ カートが見当たらないときは Where are the carts? で足りる
日本語の「カート」はそのまま cart で通じるので、ここで詰まることはあまりありません。
気をつけたいのは、カートを取りに行く動線が入口の外側にある店があることです。
見当たらなければ、店員に Where are the carts? と聞けば指をさして教えてくれます。
通路をふさいでしまったときの一言
アメリカのスーパーの通路は広いようで、カートが2台並ぶと簡単に詰まります。
後ろに人が立っていることに気づいたら、Sorry. と言ってカートを寄せます。
自分が通りたいときは Excuse me. です。
Excuse me. は「すみません(通ります)」、Sorry. は「ごめんなさい(じゃまして)」と、役割がはっきり分かれています。
棚の前に立っている人の後ろの商品を取りたいときは、Excuse me, can I just grab that? と言いながら手を伸ばせば、たいてい体をずらしてくれます。
売り場で店員に聞くときのアメリカのスーパー英語
探しているものが見つからないとき、日本人がいちばんやりがちなのは「探し続けること」です。
アメリカのスーパーは売り場が広く、日本の感覚だと「そこに置く?」という場所に商品があります。
10秒探して無ければ、聞いたほうが早いです。
「どこにありますか」は Where can I find ~? の一択でいい
| 英文 | 直訳 | 実際の意味 | いつ使うか |
|---|---|---|---|
| Where can I find the soy sauce? | 醤油はどこで見つけられますか | 醤油はどこですか | 商品名が言えるとき(万能) |
| Which aisle is the rice in? | 米はどの通路にありますか | 何番の棚ですか | 売り場の番号を知りたいとき |
| Do you carry tofu? | 豆腐を運んでいますか | 豆腐は置いていますか(取扱いの有無) | そもそも扱いがあるか不明なとき |
| I'm looking for baking soda. | 重曹を探しています | 重曹はどこですか | 疑問文が苦手なとき。これでも通じる |
Where is ~? でも通じますが、Where can I find ~? のほうが店では自然に響きます。
Do you carry ~? は「置いているか」を聞く言い方で、無ければ We don't carry that. と返ってきます。
疑問文の形を作るのが苦手なら、I'm looking for ~. だけ覚えておけば全部まかなえます。
aisle は「アイル」。s を読まない
売り場の通路は aisle と書いて「アイル」と読みます。
s を発音しないので、文字を見てから言おうとすると必ず一瞬遅れます。
店員は It's in aisle seven. のように番号で答えてくるので、数字だけは確実に聞き取れるようにしておきたいところです。
聞き取れなかったら、Sorry, which aisle? と番号だけを聞き返すのがいちばん速いです。
Sorry? や What? だけで聞き返すと、相手は文全部をもう一度言い直します。
欲しいのは番号だけなので、which aisle? と絞って聞くほうが、お互い一往復で済みます。
在庫と鮮度を聞く言い方
- ✓ Do you have any more in the back? = 奥(バックヤード)に在庫はありますか
- ✓ Is this all you have? = 棚にあるのが全部ですか
- ✓ When do you restock? = いつ補充されますか
- ✓ Is this fresh? = これは新しいですか(生鮮売り場で)
in the back は「後ろ」ではなく「バックヤード」を指します。
棚が空でも奥に在庫がある場合があるので、この一言で買えることがあります。
賞味期限の表示は、店や商品によって Sell by / Best by / Use by と書き方が分かれています。
どれも日付の意味合いが少しずつ違うので、気になるときはパッケージの表記そのものを見るのが確実です。
量り売りとデリのカウンターで使うアメリカのスーパー英語
ハムやチーズ、ローストビーフを切り売りしているカウンターを deli(デリ)と呼びます。
ここは店内で数少ない「注文が必要な場所」で、しかも順番待ちの仕組みが日本と違います。
番号札を引いて、自分の番号が呼ばれるまで待つ、という形の店が多いです。
Now serving number ~ が聞こえたら自分の札を見る
| 英文 | 直訳 | 実際の意味 | どう答えるか |
|---|---|---|---|
| Now serving number forty-two. | 今42番にお出ししています | 42番の方どうぞ | 自分なら That's me. と手を挙げる |
| Who's next? | 次は誰ですか | 次の方どうぞ(札が無い店) | I think I am. / Go ahead. |
| What can I get for you? | 何をあなたに取ってこられますか | ご注文は? | Can I get a half pound of turkey? |
| Anything else? | 他に何か | 他にご注文は? | No, that's it. Thank you. |
That's me. は「それ私です」という意味で、番号が呼ばれたときの定番の返しです。
No, that's it. は「いいえ、それで全部です」で、注文の終わりの合図になります。
that's it は「それだけ」であって、「それだよ!」という強い肯定ではない点に注意してください。
量の言い方は pound を基準にする
- ✓ a pound = 1ポンド。会話では a pound of ~ の形で使う
- ✓ half a pound / a half pound = 半ポンド。どちらの語順でも通じる
- ✓ a quarter pound = 4分の1ポンド。少量だけ欲しいときはこれ
- ✓ a few slices = 数枚。枚数で頼みたいときに便利
グラムで頼むと、店員が計算し直すことになるので、ポンドで言えたほうがスムーズです。
切り方を聞かれることもあり、その代表が How would you like it sliced? です。
答えは Thin, please. か Thick, please. の2語で足ります。
迷ったら Medium, please. でも構いません。
切ったあと Is this good? と厚さを見せて確認してくれる店員もいるので、そのときは Perfect, thank you. と返します。
野菜や果物の量り売りはレジで測る
野菜や果物は、袋に入れてそのままレジへ持っていき、レジで重さを測る形が一般的です。
値札に per lb(1ポンドあたり)と書いてあれば量り売り、each と書いてあれば1個いくらです。
per lb か each かを見分けられると、レジで金額が想像と違って驚くことが減ります。
lb は pound の略で、読むときは「パウンド」と読みます。
レジで聞かれる6つの質問|アメリカのスーパー英語の山場
ここからが本題です。
レジで飛んでくる質問は、店が変わってもほとんど同じ顔ぶれです。
下の6つを潰しておけば、アメリカのスーパーの会計で言葉に詰まる場面はほぼ無くなります。
まず全体を一覧で見てから、1問ずつ細かく見ていきます。
| 英文 | 直訳 | 実際の意味 | どう答えるか |
|---|---|---|---|
| Did you find everything okay? | 全部を大丈夫に見つけましたか | 欲しいものは全部ありましたか | Yes, thank you. |
| Do you have a rewards card? | 特典カードを持っていますか | 会員カードはお持ちですか | No, I don't. / Yes, here it is. |
| Paper or plastic? | 紙かプラスチックか | 袋は紙とビニールどちらにしますか | Paper, please. / I have my own bags. |
| Debit or credit? | デビットかクレジットか | 暗証番号で払いますか、サインで払いますか | Credit, please. |
| Do you want cash back? | 現金を戻したいですか | 会計と一緒に現金を引き出しますか | No, thank you. |
| Do you need the receipt? | レシートは必要ですか | レシートはお持ちになりますか | Yes, please. / No, I'm good. |
Did you find everything okay? は「全部見つかりましたか」
レジで最初に飛んでくる確率がいちばん高い質問です。
直訳すると妙な日本語になりますが、意味は「探していたものは全部ありましたか」です。
Did you find everything alright? や Find everything okay? と短く言う人もいます。
答えは Yes, thank you. の一択で構いません。
ただし、本当に見つからなかった商品がある場合は、ここが唯一の申告のタイミングになります。
そのときは Actually, I couldn't find the ginger. と言えば、店員が場所を調べてくれることがあります。
Actually は「実は」という前置きで、いきなり否定から入る印象をやわらげてくれます。
Do you have a rewards card? は会員カードの確認
チェーンによっては、会員カードや電話番号を登録しておくと割引価格が適用される仕組みがあります。
その確認が Do you have a rewards card? です。
店によって呼び方が変わり、loyalty card、member number、phone number と言われることもあります。
持っていなければ No, I don't. で終わりです。
ここで黙ってしまうと、店員は聞き取れなかったと判断してもう一度言い直すので、かえって時間がかかります。
電話番号を聞かれたときは、数字を2桁ずつ区切って言うと聞き取ってもらいやすくなります。
Paper or plastic? は袋の種類を聞いている
紙袋かビニール袋か、という質問です。
答えは Paper, please. か Plastic, please. のどちらかで済みます。
ただし、私がふだん行くカリフォルニアの店では、この聞かれ方自体が減っています。
袋が有料の店が多く、質問が Do you need a bag? や How many bags? に変わっているからです。
エコバッグを持っている場合は、レジに着いた時点で I have my own bags. と先に言ってしまうのがいちばん早いです。
先に言うと、店員がこちらの袋に詰めてくれるか、詰めやすい位置に置いてくれます。
Debit or credit? は「暗証番号か、サインか」
日本に無い質問なので、ここでいちばん多くの人が止まります。
カードを機械に入れると、支払いの処理方法を2つのどちらかから選ぶ画面が出ることがあります。
debit を選ぶと暗証番号(PIN)の入力を求められ、credit を選ぶとサインで通る、という違いです。
日本発行のクレジットカードを使うなら、Credit, please. と答えるのが基本です。
この質問は口頭で来ることもあれば、カードリーダーの画面に Debit / Credit のボタンとして出ることもあります。
どちらの形で来ても、選ぶものは同じです。
Cash back? は「ついでに現金を下ろしますか」
これも日本には無い仕組みで、直訳の「キャッシュバック」とはまったく違います。
デビット払いのときに、会計金額に上乗せして引き落とし、その差額を現金で受け取れる、という意味です。
つまり「割引」ではなく「レジでのお金の引き出し」です。
ATMを探す手間が省けるので現地では便利ですが、旅行者や日本のカードでは使えない場面が多いです。
要らないときは No, thank you. で終わります。
ここで言葉の意味を取り違えて Yes と答えると、渡された現金の分だけ多く引き落とされることになります。
Do you need the receipt? の答え方
レシートを渡すかどうかの確認です。
Do you want your receipt? や Receipt with you? と言われることもあります。
後で返品する可能性が少しでもあるなら、Yes, please. と受け取っておくのが安全です。
要らないときの返しは No, I'm good. が自然です。
I'm good. は「私は良い人間です」ではなく「大丈夫です、結構です」という断りの表現です。
この I'm good. は、店内のあらゆる「要りますか」に使える万能の断り方なので、覚えておくと一気に楽になります。
レジではこの6問以外に、募金の協力をたずねられることもあります。
Would you like to donate ~? や Do you want to round up? がそれで、断るときはやはり No, thank you. や No, I'm good. で構いません。
AIを英語学習にどう組み込むかを、手を動かしながら学べる無料のウェブセミナーもあります。
支払いでつまずいたときのアメリカのスーパー英語
レジの質問に答えられても、機械の側で止まることがあります。
カードリーダーの画面は英語の単語がぽんと1つ出るだけなので、意味を知らないと手が止まります。
カードリーダーに出る単語だけ先に覚える
| 画面の英語 | 直訳 | 実際の意味 | どうするか |
|---|---|---|---|
| Insert card | カードを挿入 | ICチップを下にして差し込む | 音が鳴るまで抜かない |
| Tap to pay | 触れて払う | タッチ決済 | カードやスマホをかざす |
| Swipe | こする | 磁気ストライプを通す | 溝に沿って一定の速さで通す |
| Remove card | カードを取り除く | カードを抜いてください | 抜かないと会計が完了しない |
| Approved | 承認された | 決済が通った | そのまま待つ |
| Declined | 断られた | 決済が通らなかった | 別のカードか現金に切り替える |
いちばん多い足止めは Remove card です。
差したままだと処理が終わらず、店員に Go ahead and take your card. と促されます。
Go ahead and ~ は「どうぞ〜してください」という、店員がよく使う柔らかい指示の形です。
Declined と出ても、慌てて何度も差し直す必要はありません。
Can I try a different card? と言って別の手段に切り替えるほうが、結果的に早く済みます。
値段が表示と違うときの言い方
棚のセール価格とレジの金額が違う、ということは普通に起こります。
そのときに使うのが ring up という動詞です。
- ✓ It rang up wrong. = 登録された金額が違います
- ✓ Isn't this on sale? = これセールじゃないですか
- ✓ The tag said a different price. = 値札は違う値段でした
- ✓ Can you take that one off? = その商品を会計から外してもらえますか
言い方はどれでも構いませんが、責める口調になるとお互いに気分が悪くなります。
Isn't this on sale? のように疑問の形にしておくと、確認を頼む言い方になって角が立ちません。
rain check = 売り切れのときの引換の約束
セール品が売り切れていたときに、後日そのセール価格で買えるようにしてもらう仕組みを rain check と呼びます。
もともとは雨で流れた試合の振替券を指す言葉です。
頼むときは Can I get a rain check? と言います。
全部の店でやっているわけではないので、断られることもあります。
扱いの有無は店ごとに違うため、聞いてみて No と言われたら、そこは引き下がるのが早いです。
ちなみに日常会話では、誘いを断って「またの機会に」と言うときにも Can I take a rain check? が使われます。
セルフレジが止まったときに使うアメリカのスーパー英語
セルフレジは self-checkout と呼びます。
人と話さずに済むので楽に見えますが、止まったときに機械のほうが英語で話しかけてくるのが厄介です。
機械がしゃべる英語は数が決まっている
| 音声・表示 | 直訳 | 実際の意味 | どうするか |
|---|---|---|---|
| Please place the item in the bagging area. | 商品を袋詰めエリアに置いてください | スキャンした物を台に載せて | 載せ忘れを探す |
| Unexpected item in the bagging area. | 予期しない物が袋詰めエリアに | 台の重さが合っていない | 余計な荷物や自分のバッグをどける |
| Please wait for assistance. | 援助を待ってください | 店員が来るまで待って | 触らずに待つ |
| Approval needed. | 承認が必要 | 店員の確認が要る商品です | 年齢確認などを待つ |
Unexpected item in the bagging area. は、セルフレジで最も多く聞く英語だと思います。
台の上の重さで会計を照合しているため、エコバッグや財布を置いただけでも鳴ります。
解決策は、余計な物を台から下ろすことです。
店員を呼ぶときの一言
セルフレジのそばには、たいてい係の店員が1人立っています。
その人に向かって Excuse me, can you help me over here? と言えば来てくれます。
over here を付けると「こっちに来てほしい」という意図まで一度に伝わります。
何が起きたか説明できないときは、画面を指さして It's stuck. と言えば通じます。
お酒を買うと、年齢確認のために画面が止まります。
そのとき店員は Can I see your ID? と聞いてくるので、パスポートなどの身分証を出します。
ID は身分証明書のことで、identification の略です。
袋詰めと会計後のひとことで使うアメリカのスーパー英語
アメリカのスーパーでは、店員が袋に詰めてくれる店と、自分で詰める店の両方があります。
詰めてくれる店では、こちらは何もしなくて構いません。
自分で詰めたいときの言い方
- ✓ I'll bag it myself. = 自分で詰めます
- ✓ I brought my own bags. = 自分の袋を持ってきました
- ✓ Could you keep the eggs on top? = 卵は上に載せてもらえますか
- ✓ Can you double bag that? = 袋を二重にしてもらえますか
bag は名詞だけでなく「袋に詰める」という動詞としても使います。
double bag は、重いものを入れるときに袋が破れないようにする定番の頼み方です。
牛乳や飲料をまとめ買いした日は、これを言えるかどうかで帰り道の安心感が変わります。
Do you need help out? は親切の申し出
荷物が多いと Do you need help out? と聞かれることがあります。
これは「車まで運ぶのを手伝いましょうか」という意味です。
要らなければ No, I'm good. Thank you. で丁寧に断れます。
お願いするなら Yes, please. That would be great. です。
Have a good one. への返し
会計が終わると、Have a good one. や Have a good day. と言われます。
a good one の one は day のことで、意味はほとんど同じです。
返しは You too. だけで足ります。
Thanks, you too. と言えれば十分すぎるほどです。
ここで黙って立ち去っても怒られはしませんが、一言返すだけで店の空気がまったく変わります。
返品(return)で使うアメリカのスーパー英語
フレーズ集にはあまり載っていないのに、暮らしていると必ず出てくるのが返品です。
行き先は、レジではなく customer service(カスタマーサービス)のカウンターです。
最初の一言は I'd like to return this. だけで足ります。
返品で使う4つの文
| 英文 | 直訳 | 実際の意味 | いつ使うか |
|---|---|---|---|
| I'd like to return this. | これを返したいです | 返品をお願いします | 最初の一言 |
| Can I exchange this? | これを交換できますか | 同じ物と取り替えたい | 返金でなく交換したいとき |
| It was spoiled when I opened it. | 開けたとき傷んでいました | 中身が傷んでいた | 生鮮品の理由を言うとき |
| I bought the wrong one. | 間違ったものを買いました | 買い間違えました | 理由が自分の側にあるとき |
理由を細かく説明しなければいけない、と身構える人が多いのですが、聞かれるのはたいてい一言だけです。
What's the reason for the return? と聞かれたら、上の表の理由を1文で返せば十分です。
その後、Do you have the receipt? とレシートを求められます。
あるなら Yes, here you go. と渡します。
here you go は「はい、どうぞ」と物を手渡すときの決まり文句です。
レシートが無いときと、返金の形
レシートが見つからないときは I don't have the receipt. と正直に言います。
カードで払っていれば、そのカードから購入履歴を探してもらえることがあるので、カードを見せながら I paid with this card. と言い添えます。
返金の方法や条件は店ごとに違うので、ここでは「こうなる」と断定できません。
返ってくる形が現金なのか、カードへの返金なのか、店で使える金券なのかは、その場で Will it go back on my card? と聞くのが確実です。
アメリカ人のパートナーに当てて確かめた「ここで事故る英語」3つ
ここまでのフレーズを、アメリカ人のパートナーに実際に声に出して当ててみました。
その場で「それは硬い」「そうは言わない」と反応が返ってきたものだけを、3つに絞って書きます。
①I'm fine, thank you. And you? は教科書の音がする
How are you? への返しとして日本で最初に習う形ですが、店では少し硬く聞こえるという反応でした。
実際にレジで多いのは Good, how are you? か I'm good, thanks. です。
間違いではないので通じますが、短いほうが会話のテンポに合います。
②Can I have ~? より Can I get ~? のほうが店では自然
デリのカウンターでの注文を2通り言って比べてもらいました。
どちらも通じるものの、アメリカの店では Can I get ~? のほうが耳になじむとのことでした。
丁寧さを足したいなら、Can I get a half pound of turkey, please? のように please を最後に置きます。
③日本人がいちばん苦しむのは「断る」場面
3つのうち、いちばん大きかったのがこれです。
Cash back? や Do you need help out? に対して、断りたいのに笑顔で Yes と答えてしまう人が多い、という話になりました。
No, I'm good. は、まったく失礼になりません。
むしろ、はっきり断るほうが列が進み、お互いにとって親切です。
この3つは、意味を知っていても口が動かない類のものなので、家で声に出して練習しておく価値があります。
アメリカのスーパー英語を、家で口が動くまで練習する手順
読んで分かることと、レジの前で口が動くことは別物です。
そこで、家でできる練習の形を3段階で書きます。
①レジの6問を「音」で浴びる
この記事のレジの6問を、順番をばらばらにして自分に投げてもらいます。
AIの音声機能を使えば、店員役として同じ質問を何度でも出してくれます。
大事なのは、順番を固定しないことです。
順番を覚えてしまうと、店で違う順に聞かれた瞬間に止まります。
②AIに店員役をやらせる指示の出し方
- ✓ 役を指定する(あなたはアメリカのスーパーのレジ係です)
- ✓ 場面を指定する(会計の最初から袋詰めまで)
- ✓ 話す速さを指定する(普通の速さで、待たずに次を聞く)
- ✓ 直しは最後にまとめてもらう(途中で止めない)
途中で直させないのがコツです。
実際の店では誰も直してくれないので、最後まで流し切る練習のほうが本番に近くなります。
③声に出すところまでやる
頭の中で答えても、口の筋肉は動きません。
Paper, please. も No, I'm good. も、2語か3語です。
この短さでも、声に出した回数がゼロなら、本番では出てきません。
逆に言えば、数分の音読を何日か続けるだけで、レジの前の緊張はかなり下がります。
AIを英語学習にどう組み込むかを、手を動かしながら学べる無料のウェブセミナーもあります。
まとめ|アメリカのスーパーで使う英語は「聞かれる質問」から覚える
最後に、この記事の要点をまとめます。
- ✓ 英語が要るのは入口・売り場・デリ・レジ・サービスカウンターの5か所だけ
- ✓ 覚える順番は「聞かれる質問 → 聞く質問 → 商品名」。逆にすると店で止まる
- ✓ 売り場では Where can I find ~? と I'm looking for ~. の2つで足りる
- ✓ レジの定番は6つ。Did you find everything okay? / rewards card / Paper or plastic? / Debit or credit? / Cash back? / receipt
- ✓ Cash back? は割引ではなく、レジでの現金の引き出し。意味を取り違えると多く引き落とされる
- ✓ セルフレジの音声は数が決まっている。止まったら Excuse me, can you help me over here?
- ✓ 返品は customer service へ行き、I'd like to return this. から始める
- ✓ 断り方は No, I'm good. の一択。これが言えると買い物全体が軽くなる
アメリカのスーパーで使う英語は、量ではなく順番で覚えるものです。
入口からレジまでの動線を1回なぞっておけば、次の買い物から景色が変わります。

コメント