
ユタカ英検Jr.って、ふつうの英検とは何がちがうん?
5級とどっちから受けさせたらええか、迷ってるんやけど
英検Jr.は、合否が出ない子ども向けのリスニングテストで、成績は正答率で返ってきます。
- グレードはBRONZE・SILVER・GOLDの3つで、小学校低学年から高学年までが目安
- ペーパー版の受験料は2,500円〜2,900円(税込)で、学校や塾などのグループ会場で受ける
- 英検5級は合否があり、リーディングとリスニングで中学初級程度の力をはかる
英語を始めたばかりで試験に慣れていない子は英検Jr.から、5級の過去問で半分以上とれる子は英検5級からがおすすめです。
英検1級を持つ英語講師の筆者が、日本英語検定協会の英検Jr.のページと英検5級の試験内容を読んで、この記事をまとめました。
この記事を読めば、お子さんが英検Jr.と英検5級のどちらから始めればいいのかがわかるので、ぜひ最後まで読んでみてください。
英検Jr.とは?合否のない子ども向けのテスト
英検Jr.は、日本英語検定協会が児童向けに1994年に開発した、リスニングのテストです。
公式は英検Jr.を、子どもの英語を育てるための「育成型ゲーム感覚」のテストと位置づけています。
- 問題はすべてリスニングで、聞いた英語に合うイラストなどに○をつける
- 成績は合否ではなく「正答率」で示され、次のグレードに進む目安も通知される
- グレードはBRONZE・SILVER・GOLDの3つ
- 問題用紙はカラーで、子どもの興味を引くイラストが描かれている
この4つから、英検Jr.が「試験に受かる」ことより、英語に親しむことを大切にしているのがわかります。
もとは児童英検
英検Jr.は、以前は「児童英検」という名前で行われていたテストです。
日本英語検定協会が英検の名前のつく試験をまとめたときに、「英検Jr.」へ名前が変わりました。
いまは、実用英語技能検定と英検Jr.、英検IBAを合わせて「英検」と呼ぶ形になっています。
小学校の外国語活動に対応
公式は、英検Jr.が小学校の外国語活動に対応していると示しています。
英語の音や基本的な表現に慣れ親しむことなど、外国語活動の目標に合わせた内容になっているのが特徴です。
学校で英語にふれ始めた子が、その成果を確かめる場としても使えるテストといえるでしょう。
文字が読めなくても答えやすい
英検Jr.は、流れてくる英語を聞いて、合うイラストに○をつける形が中心です。
一部に選択肢が文字で書かれた問題もありますが、多くは絵を見て答えられるようになっています。
そのため、まだ英語の文字を読むのに慣れていない子でも取り組みやすいテストです。



合否が出えへんテストなんや!
それやったら、小さい子でも気楽に受けられそうやな
英検Jr.の3つのグレードの目安
英検Jr.には、子どもの成長に合わせた3つのグレードがあります。
| グレード | 対象の目安(公式の記載) | 試験時間(ペーパー版) |
|---|---|---|
| BRONZE | 小学校低学年を対象としたエントリーテスト | 約30分 |
| SILVER | 小学校中学年程度、BRONZEで正解率80%以上の児童 | 約35分 |
| GOLD | 小学校高学年程度、SILVERで正解率80%以上の児童 | 約45分 |
表のとおり、次のグレードに進む目安は前のグレードで正解率80%以上とされています。
最初はBRONZEから
公式は、サンプル問題に挑戦するときも、最初はBRONZEから始めるようにすすめています。
学年が上でも、英語を始めたばかりならBRONZEから受けると、自信をつけやすいでしょう。
BRONZEで80%以上とれたら、次はSILVERへ、という順番で進むのが自然な流れです。
2つのグレードを同時に
ペーパー版では、となり合った2つのグレードを同じ日に受ける「ダブル受験」もできます。
たとえばBRONZEとSILVERを一緒に受ければ、どちらのグレードが合っているのかを一度に確かめられます。
ただし、試験時間がそれぞれ30分以上あるので、子どもの集中力に合わせて選ぶことが大切です。
独自のシラバスで出題
英検Jr.で使われる語句や表現は、英検Jr.独自のシラバスにもとづいています。
ヒントを聞いて答えを考えたり、想像力を使ったりする問題もあるのが特徴です。
英検5級のように中学の学習内容をもとにしたテストとは、出題の考え方がちがうと考えておきましょう。



BRONZEで80%とれたら次はSILVERやで。
学年より、とれた点で進んでいくんよ
英検Jr.の受験料と2026年度の日程
英検Jr.のペーパー版は、学校や塾、友達どうしでグループの会場を作って受ける形です。
| グレード | ペーパー版の受験料(税込) |
|---|---|
| BRONZE | 2,500円 |
| SILVER | 2,700円 |
| GOLD | 2,900円 |
納めた受験料は、返金や次の回への充当はできないとされています。
| 回 | テスト日 | 受付期間 |
|---|---|---|
| 第1回 | 6月6日(土)〜6月14日(日) | 4月20日(月)〜5月18日(月) |
| 第2回 | 10月31日(土)〜11月8日(日) | 8月17日(月)〜10月5日(月) |
| 第3回 | 2027年1月30日(土)〜2月7日(日) | 2026年11月30日(月)〜2027年1月12日(火) |
受付期間はいずれも協会必着で、テストの日はグループの申し込み責任者が期間の中から決めます。
公開会場はない
英検Jr.は、2011年度から公開会場での実施をやめています。
個人で受けたい場合は、自宅で受けられるオンライン版を使うように案内されています。
ペーパー版を受けたいときは、通っている塾や英語教室がグループで申し込んでいるかを確かめてみてください。
問題冊子に直接○をつける
ペーパー版の答え方は、問題冊子に直接○を書きこむ形で、マークシートは使いません。
マークシートをぬるのに慣れていない小さな子でも、迷わずに答えられるしくみです。
英検5級ではマークシートで答えるので、ここも二つのテストの大きなちがいの一つです。
問題は公開されない
英検Jr.は2013年度から、各グレードで過去の問題を使う形になっています。
そのため問題は公開されず、受けた人への問題と解答の配布もなくなりました。
事前に問題の形を知りたいときは、公式サイトのサンプル問題を使うのがよいでしょう。



個人で受けるならオンライン版やで。
塾でまとめて受けられるかも聞いてみてな
英検Jr.オンライン版のしくみと料金
英検Jr.には、自宅のパソコンやタブレットでいつでも受けられるオンライン版もあります。
オンライン版では、受けた結果をその場で確かめられ、1日無料で体験することもできます。
| 商品 | 有効期限 | BRONZE | SILVER | GOLD |
|---|---|---|---|---|
| テストのみ | 3ヵ月 | 2,300円 | 2,500円 | 2,700円 |
| ラーニング+テスト(フルパック) | 1ヵ月 | 3,900円 | 4,100円 | 4,300円 |
| ラーニング+テスト(フルパック) | 3ヵ月 | 5,400円 | 5,600円 | 5,800円 |
| ラーニング+テスト(フルパック) | 6ヵ月 | 7,300円 | 7,500円 | 7,700円 |
料金はすべて税込で、オンライン版の運用は株式会社教育測定研究所が行っています。
使える端末を確かめる
オンライン版は、WindowsやMacのパソコンのほか、iPadやAndroidのタブレットでも使えます。
タブレットは画面の大きさなどに条件があり、動作確認のページで事前にチェックするよう案内されています。
リスニングのテストなので、ヘッドホンを使うか、静かな場所で受けるようにしてください。
練習とテストを組み合わせる
フルパックには、ドリルやゲーム、もぎテストなどの「ラーニング」と、本番のテストがセットになっています。
いきなりテストを受けるのが不安な子は、ラーニングで問題の形に慣れてから受けると安心です。
有効期限が長いプランほど1ヵ月あたりの料金は下がるので、続けられそうな期間に合わせて選びましょう。
学校版もある
英検Jr.には、ペーパー版とオンライン版のほかに、学校や自治体だけが申し込める「英検Jr.学校版」もあります。
学校版は、テストを行うだけでなく、指導に役立つ分析の資料も学校に返される点が特徴です。
塾や英会話スクール、個人では学校版を申し込めないので、家庭で受けるならペーパー版のグループ会場かオンライン版を選びます。



オンライン版は1日無料で試せるんよ。
まずはそれで、子どもが楽しめるか見てみてな
英検Jr.と英検5級のちがい
ここからは、英検Jr.と英検5級のちがいを、公式の情報から並べてみます。
| 項目 | 英検Jr.(ペーパー版) | 英検5級 |
|---|---|---|
| 合否 | なし(正答率で表示) | あり(英検CSEスコアで判定) |
| はかる技能 | リスニングのみ | リーディング・リスニング(スピーキングテストは任意) |
| レベルの目安 | BRONZE・SILVER・GOLDの3段階 | 中学初級程度 |
| 答え方 | 問題冊子に直接○をつける | マークシート |
| 受ける場所 | グループ会場(個人はオンライン版) | 本会場・準会場 |
| 受験料(税込) | 2,500円〜2,900円 | 4,000円(2026年度・個人・本会場) |
いちばん大きなちがいは、合否があるかどうかです。
5級は合格がねらい
英検5級は、850点中419点という合格基準スコアに届けば合格となる試験です。
リーディング25問とリスニング25問があり、文字を読んで答える問題も半分あります。
合格という形で結果が残るので、目標をはっきりさせて勉強したい子に向いています。
英検Jr.は経験がねらい
英検Jr.は、合否ではなく、どれだけ聞きとれたかを正答率で返すテストです。
公式は、「できた!」という喜びを感じることが学習のやる気につながる、という考えを示しています。
試験という形に慣れながら、英語を楽しむ気持ちを育てたい子に向いたテストといえるでしょう。
話す試験があるかどうか
英検Jr.は、公式がオールリスニングのテストとしているとおり、聞く力をはかるテストです。
一方で英検5級を申し込むと、一次試験とは別に、録音形式のスピーキングテストも受けられるようになります。
英語を話す力も確かめたい場合は、5級のスピーキングテストを使うという選び方もできます。
英検の級を学年ごとにどう選ぶかは、小学生の英検の記事にまとめています。↓





合否があるかないかが、いちばん大きなちがいやで。
目的に合わせて選んだらええよ
英検Jr.と英検5級はどちらから受けるか
英検Jr.と英検5級のどちらから受けるかは、子どもの英語の経験と、テストに何を求めるかで決めるのがおすすめです。
| 子どものようす | おすすめ(筆者の目安) |
|---|---|
| 英語を始めたばかりで、文字はまだ読めない | 英検Jr. BRONZE |
| 英語の音には慣れているが、試験は初めて | 英検Jr. SILVERまたはGOLD |
| 英語の文字が読めて、5級の過去問で半分以上とれる | 英検5級 |
| 合格という目標があると、がんばれるタイプ | 英検5級 |
この表は筆者の指導経験からの目安で、日本英語検定協会が決めたものではありません。
5級の過去問で決める
迷ったときは、公式サイトにある英検5級の過去問を1回分解いてみるのがいちばん確実です。
半分以上とれれば、英検5級から受けても合格をねらえる力があると考えられます。
半分に届かない場合は、英検Jr.で英語を聞く経験を重ねてから、5級に進むほうが自信につながるはずです。
両方受けるのもよい
英検Jr.と英検5級は、どちらか一方しか受けられないわけではありません。
英検Jr.で聞く力を確かめながら、5級に向けた読む勉強を進めるという組み合わせもできます。
英検Jr.のGOLDに慣れてきたころを、5級に挑戦するタイミングの一つの目安にするとよいでしょう。
子どもの気持ちを優先する
どちらを選ぶときも、いちばん大切なのは、子どもが英語を楽しいと感じ続けられることです。
不合格がつらく感じそうな子には、合否のない英検Jr.から始めるのも立派な選び方です。
逆に、合格を目指すほうがやる気になる子なら、早めに5級に挑戦させてあげてください。
5級を受けると決めたら、英検5級の勉強法の記事で勉強の順番を確かめられます。↓





迷ったら、5級の過去問で半分とれるかを見たらええってこと?
それならわかりやすいわ
英検Jr.を受ける前にしておきたい準備
英検Jr.は合否のないテストですが、少し準備をしておくと、子どもが当日を楽しく過ごせます。
サンプル問題で形を知る
公式サイトでは、英検Jr.のサンプル問題に何度でも無料で挑戦できます。
問題の形やイラストの雰囲気を先に見ておくと、本番で「何をすればいいの?」と戸惑わずにすみます。
親子で一緒に聞いて、答えがわかったら○をつけるという流れを、遊びの感覚で試してみてください。
英語の音にふれる時間を作る
リスニングだけのテストなので、ふだんから英語の音を聞く時間を作っておくことが一番の準備になります。
1日5分でも、英語の歌や絵本の音声を流す時間を決めておくと、英語の音に耳がなじんでいきます。
聞きながら絵を指さしたり、まねして口ずさんだりすると、子どもは楽しみながら英語を覚えていくでしょう。



サンプル問題って何回でもタダで試せるんや?
それなら本番の前に、親子で遊びながら慣れとけるね
英検Jr.の結果の生かし方
英検Jr.の結果は、合否ではなく、次の学習のヒントとして使うのがポイントです。
公式は、年齢や英語を学んだ年数が同じ受験者の平均値も示すとしていて、ほかの子とくらべた目安も確かめられます。
正答率で次のグレードを決める
結果で正答率が80%以上なら、次のグレードに進む目安を満たしています。
80%に届かなかった場合は、同じグレードをもう一度受けて、正答率が上がるかを確かめるのもよい方法です。
点数が上がっていく様子を見せると、子どもは自分の成長を実感できます。
聞く練習を家で続ける
英検Jr.はリスニングのテストなので、家での練習も英語を聞くことが中心になります。
英語の歌や絵本の読み聞かせの音声を、毎日少しずつ流すだけでも耳はなれていくものです。
話す相手がほしいときは、ネイティブキャンプにキッズ向けのコースがあり、英語を聞いて答える練習の場として使えます。
5級に進むときの準備
英検Jr.から英検5級に進むときは、英語の文字を読む練習を少しずつ足していきましょう。
5級はマークシートで答え、リーディングの問題もあるので、英文を読んで意味をつかむ力が必要です。
英検Jr.で育てた聞く力は、5級のリスニングでそのまま生きるはずです。



英検Jr.で育てた耳は、5級のリスニングでも役に立つんよ
英検Jr.に関するよくある質問
英検Jr.について、よく聞かれる質問に答えます。
- 英検Jr.に合格・不合格はありますか?
-
英検Jr.には合否はありません。
成績は正答率で示され、次のグレードに進む目安も通知されます。
- 英検Jr.は何歳から受けられますか?
-
公式はBRONZEを小学校低学年を対象としたエントリーテストとしています。
英語を始めたばかりの子は、BRONZEから始めるのがおすすめです。
- 英検Jr.を個人で受けることはできますか?
-
ペーパー版はグループ会場での実施で、2011年度から公開会場はありません。
個人で受けたい場合は、自宅で受けられるオンライン版を利用します。
- 英検Jr.と英検5級ではどちらが難しいですか?
-
二つは合否の有無もはかる技能もちがうため、単純にはくらべられません。
英検5級はリーディングもある中学初級程度の試験なので、文字を読む力が必要になる点で、英検Jr.より準備することが多くなります。
- 英検Jr.の過去問はありますか?
-
英検Jr.は2013年度から過去の問題を使う形になったため、問題と解答は公開されていません。
問題の形を知りたいときは、公式サイトのサンプル問題を何度でも無料で使えます。
- 英検Jr.にスピーキングの試験はありますか?
-
公式は英検Jr.をオールリスニングのテストとしていて、話す試験は案内されていません。
話す力を確かめたい場合は、英検5級・4級の申込者が受けられるスピーキングテストを使う方法があります。
- 英検Jr.の受験料はいくらですか?
-
ペーパー版はBRONZE 2,500円、SILVER 2,700円、GOLD 2,900円(税込)です。
オンライン版のテストのみは2,300円〜2,700円(税込)です。
ラーニングとテストがセットになったフルパックは、期間とグレードによって3,900円〜7,700円(税込)の幅があります。
- 英検Jr.のオンライン版は無料で試せますか?
-
英検Jr.オンライン版ラーニングは、全グレードを1日無料で試せると案内されています。
子どもが楽しめるかを確かめてから申し込めるので、迷っているときはまず体験版を使ってみてください。



合否がないから、最初の一歩にちょうどええんよ。
まずはBRONZEからやで
合格までの勉強の進め方を知りたい方は、英検5級の勉強法は何から始める?合格までの手順と毎日のやり方にまとめています。
まとめ|英検Jr.は英語に親しむ最初の一歩
英検Jr.について、この記事のポイントをまとめます。
- 英検Jr.は合否のない子ども向けのリスニングテストで、成績は正答率で返る
- BRONZE・SILVER・GOLDの3グレードで、80%以上で次に進むのが目安
- ペーパー版は2,500円〜2,900円で、個人はオンライン版を使う
- 英検5級は合否があり、リーディングとリスニングで中学初級程度の力をはかる
- 迷ったら5級の過去問を1回分解き、半分以上とれるかで決める
まずは公式サイトのサンプル問題を開いて、BRONZEの問題を親子で一緒に聞いてみるところから始めてみてください。
英検Jr.で英語を聞く楽しさを知ったら、英検5級へと一歩ずつ進んでいけます。
お子さんのペースに合わせて、楽しみながら次の目標を決めていきましょう。



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あわせて読みたい記事も置いておきます。
5級に進むときの単語の覚え方は、英検5級の単語の記事にまとめています。↓


5級の話す試験については、英検5級のスピーキングテストの記事で確認できます。↓


- 英検Jr.(日本英語検定協会)
- 英検Jr.の特徴とメリット(日本英語検定協会)
- 英検Jr.のテスト内容(日本英語検定協会)
- 英検Jr.の受験案内(日本英語検定協会)
- 個人でのお申し込み(オンライン版)(日本英語検定協会)
- 受験の状況(日本英語検定協会)
- 5級の試験内容(日本英語検定協会)










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