
英検2級の勉強法は、単語を土台にして、リーディング・ライティング・リスニング・スピーキングの4技能を苦手なく伸ばすことが基本です。
ユタカ英検2級の勉強って何から始めたらええの?
準2級は受かったけど、2級は急に難しく感じる…
英検2級の勉強は、単語から始めて4技能をそろえる順番が近道です。
英検のスコアは4つの技能に同じだけ配られているので、1つの技能だけが得意でも、苦手な技能があると合格基準スコアに届きにくくなります。
単語帳を毎日回しながら、過去問で技能ごとの弱点を見つけ、ライティングと面接は早めに型を覚えるのがおすすめです。
英検1級の英語講師が、英検協会の公式ページにある2級の試験内容とスコアのしくみを1つずつ確かめてまとめました。
この記事を読めば、今日から何をどの順番で進めればよいか、試験の日までの3か月をどう使えばよいかまで分かるので、ぜひ最後まで読んでみてください。
英検2級の勉強法の結論|スコアのしくみから考える
英検2級の勉強法を考えるときに、最初に知っておきたいのが英検CSEスコアのしくみです。
英検協会の説明では、技能ごとに問題数は違っても、4つの技能にスコアが均等に配られているとされています。
| 区分 | 技能 | 1技能あたりの満点 | 合格基準スコア |
|---|---|---|---|
| 一次試験 | リーディング・ライティング・リスニング | 650 | 1520 |
| 二次試験 | スピーキング | 650 | 460 |
一次試験は3技能の合計が1520以上で合格なので、ライティングのように問題数が少ない技能でも、リーディングと同じ重さで合否にかかわるのです。
英検協会は、正答数の目安は出せないとしたうえで、2016年度第1回の一次試験では、2級以下は各技能6割程度の正答率の受験者の多くが合格したと公表しています。
つまり、どこか1つで満点をねらうより、どの技能も6割をこえる状態にそろえるほうが合格に近づきます。
苦手な技能を6割まで引き上げるほうが、得意な技能をさらに伸ばすより、合計スコアを上げやすいことも多いはずです。
同じ正答数でも回によってスコアは変わるので、過去問の正答数だけで合否を判断しないことも大切です。
勉強の順番は単語から
4技能のどれを伸ばすにも、土台になるのは単語と熟語です。
単語が分からないままだと、長文を読んでも、リスニングを聞いても、英作文を書いても、つまずく場所が増えてしまいます。
逆に、単語が増えるほど4技能すべての練習がスムーズに進むので、最初の1か月は特に単語に時間を多めに使ってください。
単語帳を毎日回す時間を先に決めてから、残りの時間を技能ごとの対策に回すと、勉強の計画が立てやすくなります。
成績表で技能ごとのスコアを見る
英検の成績表には、合計のスコアだけでなく、技能ごとのスコアも表示されるのが特徴です。
一度受けたことがある人は、どの技能が合計を下げているかを成績表で確かめてから勉強の計画を立てると、時間のむだが減ります。
初めて2級を受ける人は、過去問を1回分解いて、技能ごとの正答率を自分で出してみると、同じように弱点が見えてきます。



ライティングもリーディングと同じだけの点数なんや!



1つの技能だけ得意でも足りへんよ。
4つをそろえるのが大事なんやで
英検2級の試験の形と勉強法の関係
英検2級の勉強法は、試験の形に合わせて組み立てると、何をどれだけやればよいかがはっきりします。
| 技能 | 形式 | 問題数 | 勉強のポイント |
|---|---|---|---|
| リーディング | 短文の語句空所補充 | 17問 | 単語・熟語 |
| リーディング | 長文の語句空所補充 | 6問 | 文のつながり |
| リーディング | 長文の内容一致選択 | 8問 | 速く正確に読む |
| ライティング | 英文要約 | 1題 | 言いかえとまとめ方 |
| ライティング | 英作文 | 1題 | 意見と理由の型 |
| リスニング | 会話の内容一致選択 | 15問 | 放送は1回 |
| リスニング | 文の内容一致選択 | 15問 | 放送は1回 |
一次試験の時間は、リーディングとライティングが合わせて85分、リスニングが約25分です。
二次試験は約7分の個人面接で、60語程度の文章の音読、文章についての質問、3コマのイラストの説明、自分の意見を答える質問が出ます。
2級のレベルは高校卒業程度
英検協会は、2級の目安を「高校卒業程度」としています。
話題も、学校や趣味のような身近なものから、教育・科学・医療・テクノロジー・ビジネスのような社会性のあるものまで広がるのが特徴です。
準2級までとの違いは、社会の話題を英語で読み、自分の意見を英語で言う力が求められるところにあります。
従来型とS-CBTのどちらで受けるか
英検S-CBTは、コンピュータで受ける英検で、従来型と同じ級・資格・英検CSEスコアが取れます。
毎週土日を中心に全国のテストセンターで行われ、4技能を1日で受け終わるので、日程の都合で受ける形を選べます。
どちらで受けるにしても、試験の中身と合格基準スコアは同じなので、勉強法を変える必要はありません。
2級のレベルや合格率は、英検2級のレベルや難易度の記事でくわしく紹介しています。↓





話題が一気に大人っぽくなるんやね…



社会の話題に慣れておくのも、2級の勉強のうちやで
英検2級のリーディングの勉強法|単語から長文へ
英検2級のリーディングは、単語と熟語を固めてから、長文を時間内に読む練習に進む順番がおすすめです。
単語帳を1冊決めて毎日回す
大問1の17問は、文脈に合う語句を4つの選択肢から選ぶ問題なので、単語と熟語を知っているかどうかで答えが決まる問題が多く入ります。
単語帳は1冊に決めて、1日1セクションを目安に3周して、見出し語を見て1秒で意味が言える状態を目ざしてください。
単語帳の選び方と回し方は、別の記事でくわしくまとめています。
どの単語帳を選ぶか迷っている人は、英検2級の単語帳の記事も読んでみてください。↓


長文は時間を計って解く
長文の問題は、大問2の語句空所補充が6問、大問3の内容一致選択が8問です。
過去問を解くときは、最初から時間を計って、どの大問に何分かかったかを書き残しておきます。
時間が足りなかった人は、設問を先に読んでから本文を読む、段落ごとに要点を1行でメモする、といった読み方を試してみてください。
解き終わったら、知らなかった語に印を付けて単語帳と照らし合わせると、単語の勉強と長文の勉強がつながります。
文法は長文の中で確かめる
2024年度のリニューアルで、2級の大問1からは文法問題などが3問減りました。
ただ、文法が分からないと長文の意味も取れないので、長文を読んでいて意味が取りにくい文が出てきたら、その文の主語と動詞を探して文の形を確かめてください。
文法の問題集を最初から解き直すより、長文で引っかかった文法だけを調べるほうが、2級の勉強としては時間を有効に使えます。



時間を計って解いたこと、まだないかも!



どの大問に何分かかったかを書き残してな。
時間配分が見えてくるで
英検2級のライティングの勉強法|要約と英作文の型
英検2級のライティングは、英文要約と英作文の2題で、どちらも記述式です。
問題数は2題だけでも、ライティングはリーディングやリスニングと同じ650点の満点を持つので、一次試験の合否を大きく左右する技能です。
要約は言いかえを練習する
英文要約は、説明文などの文章の内容を英語で要約する問題です。
練習では、文章を段落ごとに読んで要点を日本語で1行にまとめ、それを英語に直す、という2段階で進めると取り組みやすくなります。
元の文章の表現をそのまま写すより、同じ意味を別の語で言う言いかえを意識すると、自分の言葉でまとめた要約に近づきます。
英作文は意見と理由の型を決める
英作文は、指定されたトピックについて自分の意見を英語で論述する問題です。
書き出しで意見を言い、理由を2つ挙げて、最後にもう一度意見をまとめる、という型を先に決めておくと、本番で迷う時間が減るはずです。
書いた英文は、学校の先生や英語の先生に見てもらうと、文法の間違いや分かりにくいところに気づけます。
85分の中での時間配分
リーディングとライティングは合わせて85分なので、どちらにどれだけ時間を使うかを、過去問を解きながら決めておく必要があります。
たとえば、ライティングの2題に使う時間を先に決めて、残りの時間でリーディングを解く、と順番まで決めておくと、本番で時間が足りなくなる心配が減ります。
リーディングで迷う問題に時間をかけすぎると、ライティングを書ききれないことがあるので、迷ったら印を付けて先に進むのが安全です。
書いたら見直しの時間を取る
本番では、書き終えたあとに見直す時間を数分残しておくと、主語と動詞の形や、3人称単数のsの付け忘れのような小さな間違いを直せるので、点の取りこぼしを防げるはずです。
練習のときから、書き終えたら声に出して読み直す習慣をつけておくと、不自然な文に気づきやすくなります。
2級のライティングで使える表現は、別の記事にまとめています。
使える表現と書き方の型は、英検2級ライティングの記事も読んでおくと安心です。↓





要約って、どこから手をつけたらええか分からんかってん。



まず日本語で要点をまとめてから英語にする、2段階でやってみてな
英検2級のリスニングの勉強法|1回で聞き取る練習
英検2級のリスニングは、会話の内容に関する問題が15問、文の内容に関する問題が15問で、どちらも放送は1回だけです。
聞き直しができないので、選択肢を先に読んで、何が問われそうかを予想してから聞く習慣をつけておくと安心です。
スクリプトで原因を分ける
過去問のリスニングを解いたら、聞き取れなかった部分をスクリプトで読んで、知らない語だったのか、知っている語が聞き取れなかったのかを分けてください。
聞き取れなかった原因が分かれば、次に何を練習すればよいかもはっきりします。
知らない語なら単語帳に戻り、知っている語が聞き取れなかったなら、音声をまねして声に出す練習に回します。
シャドーイングで音に慣れる
音声を聞きながら少し遅れて同じように声に出すシャドーイングは、英語の音のつながりや速さに慣れるのに役立つ練習です。
最初はスクリプトを見ながらでかまわないので、1日5分でも続けると、聞き取れる部分が少しずつ増えていきます。
会話の問題では、だれが何をしたいのか、文の内容の問題では、話の中心になる人や物が何なのかを意識して聞くと、選択肢をしぼりやすくなります。
毎日少しずつ英語を聞く
リスニングは、週末にまとめて長く聞くより、毎日10分でも英語を聞くほうが耳が慣れていきます。
単語帳の音声や過去問の音声を、通学の時間や寝る前に聞く習慣をつけると、机に向かう時間を使わずにリスニングの練習を積めます。
声に出す練習の手順は、英語の音読のやり方の記事で5つのステップに分けて紹介しています。↓





放送が1回だけって、けっこう緊張するな…



選択肢を先に読んで、聞く前に問われそうなことを予想しとくんやで
英検2級の面接の勉強法|二次試験の流れに沿って練習
英検2級の二次試験は、約7分の個人面接で、面接委員は1人です。
- 60語程度の文章を音読する
- 音読した文章の内容についての質問に答える
- 3コマのイラストの展開を説明する
- カードのトピックに関連した意見を述べる
- 日常生活の一般的な事柄について意見を述べる
評価の観点には、応答の内容、発音、語い、文法、語法、情報量、積極的にコミュニケーションを図ろうとする意欲や態度などが入っています。
音読は意味の区切りで読む
面接の最初は、カードの文章を黙って読む時間が20秒あり、そのあと音読をします。
黙読の20秒で、意味のまとまりごとにどこで区切るかを決めておくと、音読がなめらかになり、そのあとの質問にも答えやすくなります。
イラストの説明は時間の流れで話す
3コマのイラストの説明は、1コマ目から順に、だれが何をしたかを過去形で話す練習をしておくと、本番でも落ち着いて話せます。
過去問のイラストを使って、1コマにつき2文ずつ話すと決めて練習すると、話す量の目安がつかめるでしょう。
話す練習は、1人で声に出すだけでなく、家族や友だち、英会話の講師に聞いてもらうと、本番に近い緊張感の中で練習できます。
意見の質問は理由を1つ添える
面接委員の質問が聞き取れなかったときは、黙りこまずに英語で聞き返して、もう一度言ってもらうようにお願いしてかまいません。
意見を聞かれたら、賛成か反対かを先に言い、理由を1つか2つ続けると、話がまとまりやすくなります。
一次試験の英作文で使う「意見と理由」の型は、面接の意見の質問にもそのまま使えるので、同時に練習すると効率よく進められます。
一次試験に受かってから二次試験までは時間があまりないので、面接の練習は一次の勉強と並行して少しずつ始めておくのがおすすめです。



英作文の型が面接でも使えるんや!



書く練習と話す練習を一緒に進めたら、両方がラクになるで
英検2級の勉強法の3か月スケジュール
英検2級の勉強を試験の3か月前から始める場合の進め方の一例を、表にまとめます。
| 時期 | 中心にやること | 毎日続けること |
|---|---|---|
| 1か月目 | 単語帳の1周目・過去問を1回分解いて弱点を知る | 単語帳を1セクション |
| 2か月目 | 単語帳の2周目・ライティングの型を覚えて週2本書く | 単語帳と音声 |
| 3か月目 | 単語帳の3周目・過去問を時間を計って解く・面接の練習 | 単語帳の見直しとシャドーイング |
1か月目に過去問を1回分解いておくと、どの技能が弱いかが早めに分かり、2か月目からの勉強の重みづけを決められます。
学校の定期テストや部活で忙しい週は、単語帳と音声だけは止めないと決めておけば、勉強の流れが途切れません。
大学入試で英検を使う予定がある人は、出願の締め切りから逆算して受ける回を決めておくと、3か月の計画も立てやすくなるはずです。
平日と週末の分け方
| 曜日 | やること | 時間の目安 |
|---|---|---|
| 平日 | 単語帳1セクション・音声・シャドーイング | 30分〜1時間 |
| 土曜 | 過去問の大問を時間を計って解く・見直し | 1〜2時間 |
| 日曜 | ライティングを1本書く・面接の練習 | 1時間 |
平日は学校の課題や部活で時間が読めないので、短い時間でもできる単語と音声を中心にしておくと、毎日の勉強が途切れにくくなります。
過去問やライティングのようにまとまった時間が要るものは、週末に回すと落ち着いて取り組めるでしょう。
表の時間はあくまで目安なので、自分の予定に合わせて、続けられる量に調整してください。
試験の前の1週間の過ごし方
試験の前の1週間は、新しい問題集に手を出さず、これまでに解いた過去問の見直しと、単語帳で印が残っている語の確認にしぼります。
ライティングは、自分で決めた型で1本書いて、時間内に書き終えられるかを最後に確かめておくと安心です。
前の日は早めに寝て、当日の朝は単語帳の音声を少し聞いて耳を英語に慣らしてから会場に向かいましょう。
入試で英検を使う予定の人は、大学入試の英検利用の記事で出願の条件と準備の順番を確かめておくと安心です。↓





3か月あれば、ちゃんと計画が立てられそう!



1か月目に過去問を1回解いて、弱いところから重点を決めよな
英検2級の勉強法についてよくある質問
- 英検2級の勉強は何か月前から始めればいいですか?
-
準2級に合格している人なら、3か月前を目安に始めると、単語帳の3周と過去問の練習まで進められます。
準2級の内容に不安がある人は、もう少し早めに始めるのがおすすめです。
- 英検2級は独学で合格できますか?
-
単語・リーディング・リスニングは独学でも進められます。
ライティングと面接は自分では間違いに気づきにくいので、先生や英会話の講師に見てもらう機会を作ると安心です。
- 過去問は何回分解けばいいですか?
-
回数より、解いたあとの見直しが大切です。
解いた回の知らない語と聞き取れなかった部分を全部確かめてから、次の回に進んでください。
- 準2級に受かってすぐに2級を受けても大丈夫ですか?
-
大丈夫です。
準2級の勉強で身についた単語と文法が残っているうちに2級の勉強を始めると、つながりを保ったまま進められます。
- 1日に何時間くらい勉強すればいいですか?
-
時間より、毎日続けることのほうが大切です。
平日は単語帳と音声で30分から1時間、週末に過去問とライティングをまとめて進める形にすると、学校の勉強とも両立しやすくなります。
- 一次試験に落ちたときは何から見直せばいいですか?
-
まず成績表で技能ごとのスコアを見て、いちばん低い技能を次の回までの中心にしてください。
英検バンドで合格基準スコアからどれくらい離れていたかも分かるので、次の回の目標を立てる手がかりになります。
- 英検2級の合格基準スコアはいくつですか?
-
英検協会の発表では、一次試験が1520、二次試験が460です。
1技能あたりの満点は650です。
- 英検S-CBTでも勉強法は同じですか?
-
英検S-CBTも従来型と同じ級・資格・英検CSEスコアが取れる試験なので、勉強の中身は同じです。
パソコンで受けるので、画面で長文を読むことに慣れておくと安心です。



ここにない疑問も、まずは過去問を1回解いてから考えたらええで
英検の各級のレベルや合格基準は、「英検の級とレベル一覧|5級〜1級の目安・CEFR・合格基準スコア・試験時間を表で比べる」の記事に表でまとめています。
英検2級の勉強法のまとめ
英検2級の勉強法を表にまとめます。
| 技能 | 勉強法のポイント |
|---|---|
| 全体 | 4技能に均等に配られるスコアを、どれも6割以上にそろえる |
| リーディング | 単語帳を1冊3周、長文は時間を計って解く |
| ライティング | 要約は2段階、英作文は意見と理由の型を決める |
| リスニング | 選択肢を先読みして、スクリプトで聞き取れなかった原因を分ける |
| 面接 | イラストは過去形で順に、意見は理由を添えて話す |
英検2級は、苦手な技能を作らないことがいちばんの近道です。
3か月は長いようで、あっという間に過ぎていきます。
まずは今日、単語帳を1冊決めて最初のセクションを開き、すぐ言える語に印を付けるところから始めてみてください。
面接の練習相手がいない人は、オンライン英会話で英語を口に出す機会を作っておくのもおすすめです。
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単語帳をこれから選ぶ人は、英検2級の単語帳の記事で型ごとの違いを確かめてみてください。↓


ライティングの表現をもっと増やしたい人は、英検2級ライティングの記事がおすすめです。↓


参考文献
以下はすべて日本英語検定協会公式サイトのページです。










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