
ユタカ英検1級の勉強法が知りたいです!
仕事をしながらだと、何から手を付ければいいか分からなくて。
英検1級の勉強法は、4技能のスコアが均等に配分される仕組みに合わせて、苦手な技能から時間を割くのが基本です。
1級の一次試験の合格基準スコアは英検CSEスコアで2028で、リーディング・ライティング・リスニングがそれぞれ850点満点です。
社会人なら、語彙を毎日の土台にして、週ごとにライティングと過去問を回す形が続けやすくなります。
英検1級の英語講師である筆者が、英検協会の公式ページと2026年度第1回の問題冊子を確かめてまとめました。
この記事を読めば、どの技能にどれだけ時間を使えばいいかが分かり、今日から迷わずに勉強を始められるので、最後まで読んでみてください。
英語の勉強を続ける仕組みは、英語の勉強が続かない5つの理由|目標の書き方と仕組みの作り方にまとめています。↓


英検1級の勉強法の前に押さえる試験の形
英検1級の一次試験は、リーディング・ライティングが100分、リスニングが約35分です。
二次試験は面接形式のスピーキングテストで、一次試験に合格した人が受けられます。
| 技能 | 問題 | 問題数 |
|---|---|---|
| リーディング | 短文の語句空所補充・長文の語句空所補充・長文の内容一致選択 | 35問 |
| ライティング | 英文要約・英作文 | 2題 |
| リスニング | 会話・文・Real-Life形式・インタビューの内容一致選択 | 27問 |
| スピーキング | 2分間のスピーチと質疑応答 | 二次試験 |
問題数は英検協会の「1級の試験内容」のページの数で、2024年度のリニューアル後の形です。



リーディングは35問もあるのに、ライティングはたった2題なんやな。
問題数だけを見ると、リーディングとリスニングに時間をかけたくなるかもしれません。
ところが、英検のスコアの付け方を知ると、ライティング2題の重みがまったく違って見えてきます。
2024年度に変わった点
英検協会によると、2024年度第1回から1級のリーディングは41問から35問に減り、ライティングに要約問題が加わりました。
リーディングで減ったのは、短文の語句空所補充の単語問題3問と、長文の内容一致選択の3問です。
1級のレベルと題材
英検協会は1級の目安を大学上級程度とし、話題として社会生活一般、芸術、文化、歴史、教育、科学、自然・環境、医療、テクノロジー、ビジネス、政治などを挙げています。
仕事で使う英語だけでなく、社会問題を英語で論じる力まで求められるのが1級の特徴でしょう。
英検1級の勉強法は合格基準スコアから逆算
英検協会は、技能ごとに問題数は異なっても、各技能にスコアを均等に配分していると説明しています。
1級ではリーディング・ライティング・リスニング・スピーキングがそれぞれ850点満点です。
一次試験の合格基準スコアは3技能の合計で2028、二次試験はスピーキングで602です。
| 試験 | 対象の技能 | 満点 | 合格基準スコア |
|---|---|---|---|
| 一次試験 | リーディング・ライティング・リスニング | 2550 | 2028 |
| 二次試験 | スピーキング | 850 | 602 |
満点は技能ごとの満点850を足した数で、合格基準スコアは英検協会の英検CSEスコアのページの数です。



2題しかないライティングも、35問のリーディングと同じ850点なんよ。
ここがポイントやで。
ライティングは1題の重みが大きい
スコアが均等に配分されるということは、問題数の少ない技能ほど、1問あたりの重みが大きくなるということです。
英検協会も、技能ごとに1問あたりの影響は異なると明記しています。
そのため、要約と英作文の2題を後回しにするのは、点の取りやすい所を自分で捨てることになりかねません。
1つの技能だけ得意でも届きにくい
英検協会は、合格するためには技能のバランスが重要だとしています。
2016年度第1回の一次試験では、1級と準1級は各技能で正答率7割程度の人の多くが合格したと示されています。
ただしスコアは統計的な方法で回ごとに出すため、正答数から自分でスコアを計算することはできません。
まずは過去問を1回分解いて、技能ごとにどれだけ取れたかを見てください。
いちばん低かった技能が、今いちばん時間を使うべき技能です。
英検1級の勉強法|語彙は毎日の土台
リーディング35問のうち22問は、短文の語句空所補充という語彙の問題です。
2026年度第1回の問題冊子では、22問のうち18問が1語の単語、4問が句動詞を選ぶ問題でした。
語彙は長文・要約・リスニングのすべての土台になるので、毎日少しずつ単語帳を回すのが基本です。



単語は毎日、ほかの技能は日替わりで回すのが基本やで。
単語帳は、過去問を分析して出る順に語を並べた1冊を選び、3周を目安に回してください。
句動詞の4問は、知っていれば数秒で解けるので、単語帳の熟語の章も飛ばさずに回しておくと時間の節約になります。
過去問の語彙問題で知らなかった選択肢の語も、単語帳に書き足しておくと1冊にまとまります。
単語帳の選び方と回し方は、英検1級の単語帳はどれを選ぶ?語彙問題の出題数から決める1冊目と回し方にまとめています。↓


準1級の単語帳を一度も通していない人は、1級の単語帳より先に準1級の語を固めるほうが、結局は速く進みます。
英検1級の勉強法|長文読解は段落ごとに要点をつかむ
長文の問題は、語句空所補充が6問、内容一致選択が7問です。
英検協会は、長文の題材を説明文や評論文などとしています。
1級の長文は1文が長く、段落ごとに何を言っているかを1行でつかむ練習が読む速さにつながります。
英語の説明文は、段落の最初か最後に言いたいことが来やすい形をしています。
練習のときは、段落ごとに何を言っているかを短く書き出してください。
メモがあれば、設問に関係する段落にすぐ戻れます。



段落ごとのメモって、要約の練習にもなりそうやなあ。
この段落ごとにまとめる練習は、そのまま次の要約問題の土台になります。
語句空所補充6問の考え方
長文の語句空所補充は、空所の前後だけでなく、段落全体の流れから入る語句を選ぶ問題です。
空所の直前に however や therefore のような流れを示す語があれば、前の文と反対の内容か、結果の内容かを先に予想してから選択肢を見てください。
内容一致選択7問の考え方
内容一致選択は、本文の言い回しを別の語で言い換えた選択肢が正解になることが多い形です。
本文と同じ語がそのまま入った選択肢に飛び付かず、意味が本文と合っているかを段落のメモと照らして確かめましょう。
長文で意味の取れなかった語は、単語帳の余白に書き足して、次の周で一緒に回してください。
英検1級の勉強法|要約問題は90〜110語に収める
2026年度第1回の問題冊子では、要約は記事を読んで90〜110語でまとめる形で、できるだけ自分の言葉で書くよう指示されていました。
要約で大切なのは、本文の要点だけを選んで、言い換えて書くことです。
長文読解と同じように、段落ごとに言いたいことを短くまとめます。
要約では、例や細かい数字より、筆者の主張とその理由を優先します。
単語帳で覚えた類義語を使うと、本文の写しになりにくくなります。
書き終えたら語数を数えて、多ければ例を削り、少なければ理由を足してください。



本文を写したらあかんのか、自分の言葉にするのがむずかしそうやな。
本文の文をそのまま並べると、要約として求められている形から外れてしまいます。
自分の言葉で言い換えることを意識して、練習のうちから類義語を使ってください。
英検1級の勉強法|英作文は理由3つの型で書く
2026年度第1回の英作文は、きれいな水を自由に使えることは基本的人権であるべきかというトピックでした。
指示は200〜240語で、理由を3つ挙げ、序論・本論・結論の形で書くというものです。
毎回同じ型で書けるように、序論・理由3つ・結論の5段落を練習の段階から固めておくと、本番で迷いません。
| 観点 | 英検協会の説明 |
|---|---|
| 内容 | 課題で求められている意見と理由が含まれているか |
| 構成 | 英文の構成や流れが分かりやすく論理的か |
| 語彙 | 課題にふさわしい語彙を正しく使えているか |
| 文法 | 文の形のバリエーションと正しさ |
表は英検協会の「ライティングテスト(英作文)の採点に関する観点および注意点」のページをもとにまとめました。



トピックに答えてなかったら、0点になることもあるで。
気をつけてな。
英検協会によると、トピックの問いに答えていないと判断された場合、すべての観点で0点と採点されることがあります。
また、自分の意見と矛盾する理由を書くと、その理由は意見を支える理由として数えられません。
理由を書くときは、「安いから」「便利だから」で止めず、それが何につながるのかまで具体的に書くよう英検協会もすすめています。
社会問題のトピックが多いので、日ごろからニュースを読んで、賛成と反対の理由を英語で3つずつ言えるようにしておくと準備になります。
英検1級の勉強法|リスニングは放送1回に慣れる
1級のリスニングは27問で、4つの大問とも放送は1回だけです。
聞き逃しても戻れないので、選択肢を先に読んで、聞くべき点を決めておくことが欠かせません。
| 大問 | 問題数 | 題材 |
|---|---|---|
| 会話の内容一致選択 | 10問 | 会話文 |
| 文の内容一致選択 | 10問 | 説明文など |
| Real-Life形式の内容一致選択 | 5問 | アナウンスなど |
| インタビューの内容一致選択 | 2問 | インタビュー |
問題数と題材は、英検協会の「1級の試験内容」のページの数です。



1回しか流れへんのか、それは集中力もいるなあ。
練習では、過去問の音声を1回だけ聞いて解き、そのあとでリスニングの原稿を読んで聞き取れなかった所を確かめてください。
聞き取れなかった文は、原稿を見ながら音声のあとに続けて声に出すと、次に同じ形が来たときに聞き取りやすくなります。
Real-Life形式は、場面と質問が先に問題冊子に印刷される形なので、放送の前に「何を聞き取ればいいか」を読み取る練習が得点につながります。
通勤中は、一度解き終えた過去問の音声を聞き直し、原稿で確かめた語が音で聞き取れるかを試すと、すき間の時間も無駄になりません。
英検1級の勉強法|二次試験のスピーチの準備
英検協会によると、1級の二次試験は、5つのトピックから1つを選んで2分間のスピーチをし、そのあと質疑応答に答える形です。
考える時間は1分間で、メモは取れません。
面接委員から、5つのトピックが書かれたカードを受け取ります。
5つから1つを選び、メモを取らずに話す内容を考えます。
2分を超えると、途中でも中止させられます。
スピーチの内容やトピックに関連した質問に答えます。



メモなしで1分考えて、頭の中で組み立てるんよ。
話す型を決めとこな。
英検協会は過去の出題例として、科学の発展は常に有益か、選挙権の行使を義務化するべきか、といったトピックを挙げています。
英作文で使う「意見と理由3つ」の型は、スピーチでもそのまま使えます。
英作文の練習で書いたトピックを声に出して2分で話す練習をすると、書く準備と話す準備を一度に進められるでしょう。
スピーチの組み立て方
2分間のスピーチは、最初に意見を言い、理由を2つか3つ述べ、最後にもう一度意見をまとめる形にすると時間内に収まりやすくなります。
1分の考える時間では、トピックを選ぶのに時間をかけすぎず、理由が3つ思い付くものを素早く選ぶことが大切です。
質疑応答で気を付けること
質疑応答では、スピーチの内容に対して反対の立場からの質問が来ることもあります。
慌てずに、相手の意見を一度受け止めてから自分の考えを理由とともに返すと、会話として自然な流れになります。
二次試験は相手のいる試験なので、ひとりで話す練習だけでなく、質問を受けて答える練習もしておくと本番で落ち着けます。
英検1級の勉強法|社会人の1日と16週の計画
2026年度第3回の個人申込は10月30日から12月14日まで、一次試験は2027年1月24日です。
今日から数えると試験まで約16週あるので、今から計画を立てれば第3回に間に合います。
社会人なら、平日は1日1時間、週末に過去問とライティングという形が続けやすいでしょう。
| 時間帯 | 平日にやること | 目安 |
|---|---|---|
| 朝の通勤 | 単語帳の音声とリスニングの過去問 | 20分 |
| 昼休み | 単語帳を100語ほど読む | 15分 |
| 夜 | 長文1題か、要約1題を日替わりで | 25分 |
表の時間は筆者がすすめる目安で、仕事の都合に合わせて入れ替えてかまいません。



週末は何をしたらええの?
週末は、英作文を1題書いて、同じトピックを声に出して2分で話す練習をしてください。
16週のうち最初の8週で語彙と各技能の型を固め、次の6週で過去問を回し、最後の2週は苦手な技能に絞る配分がおすすめです。
二次試験は、英検協会によると21歳以上の人はA日程となり、2026年度第3回のA日程は2027年2月28日です。
1日休んだ分を次の日に取り返そうとすると、続かなくなりがちです。
休んだ日の分は週末にまとめて回すと決めておくと、気持ちが楽になります。
英検1級の勉強法|準1級からのステップアップ
準1級に合格してから1級を目指す人は多く、2つの級の差を知っておくと勉強の配分を決めやすくなります。
英検協会の各級の試験内容と2026年度第1回の問題冊子をもとに、主なちがいを表にまとめました。
| 項目 | 準1級 | 1級 |
|---|---|---|
| レベルの目安 | 大学中級程度 | 大学上級程度 |
| リーディング | 31問 | 35問 |
| 要約の語数 | 60〜70語 | 90〜110語 |
| 英作文の語数 | 120〜150語 | 200〜240語 |
| リスニング | 29問 | 27問 |
| 二次試験の形 | 4コマのイラストを使ったナレーションと質疑応答 | 5つのトピックから選ぶ2分間のスピーチと質疑応答 |
| 技能ごとの満点 | 750 | 850 |



書く量は、準1級の倍近くになるで。
いちばん大きな差は、ライティングの語数と、二次試験がイラストのナレーションから自分の意見を話すスピーチに変わる点です。
準1級では絵に沿って話せば形になりましたが、1級では話の筋道を自分で一から組み立てる必要があります。
そのため、準1級から上がる人は、語彙に加えて「意見と理由を英語で組み立てる練習」に早めに時間を割くのがおすすめです。
準1級の過去問が7割程度取れない技能があるなら、その技能だけは準1級の問題で型を固めてから1級に進むと遠回りになりません。
英検1級の勉強法|過去問の使い方
英検協会の1級のページには、直近3回分の一次試験の問題冊子、リスニングの原稿、解答が載っています。
過去問は、最初の1回を力試しに、最後の1回を本番の練習に取っておくと、伸びが見えやすくなります。
- 1回目:時間を計って全部解き、技能ごとの出来を見る
- 2回目:苦手な技能の大問だけを解き直す
- 3回目:試験の2週間前に、本番と同じ時間で解く



3回分しかないから、大事に使おな。
過去問が3回分では足りないと感じたら、同じ回を2週間ほど空けてもう一度解くと、答えを覚えていても解き方の確認には十分使えます。
英作文と要約は、同じトピックで書き直すたびに語彙と構成が良くなっていくので、1題を2回書く使い方も無駄になりません。
解いたあとは、間違えた問題だけでなく、たまたま当たった問題も解き直してください。
英作文と要約は、書いたものを時間を置いて読み直し、採点の4つの観点に照らして直すと、次の1題が良くなります。
準1級の内容から確かめたい人は、英検準1級のレベルや勉強法をまとめた記事にまとめています。↓


英検1級の勉強法についてよくある質問
ここでは、英検1級の勉強法について、よく出る質問に答えます。
- 英検1級の勉強は何から始めればいいですか?
-
過去問を1回分解いて、技能ごとの出来を見てから、いちばん低かった技能と語彙から始めてください。
- 英検1級の勉強時間はどれくらい必要ですか?
-
必要な時間は今の英語力で大きく変わるため一概には言えませんが、平日1時間を続けて、過去問で技能ごとの出来を確かめながら調整するのが現実的です。
- 英検1級の合格点は何点ですか?
-
英検協会によると、一次試験の合格基準スコアは英検CSEスコアで2028、二次試験は602です。
- 独学でも英検1級に合格できますか?
-
語彙・読解・リスニングは独学で進めやすい一方、英作文と二次試験のスピーチは、人に読んでもらったり聞いてもらったりする場があると直す点が見つけやすくなります。
- 英字新聞やニュースは読んだほうがいいですか?
-
1級は社会問題の題材が多いので、ニュースを英語で読む習慣は長文・英作文・スピーチのすべての準備になります。
- ライティングは後回しにしてもいいですか?
-
ライティングは2題でリーディングと同じ850点が配分されるので、後回しにせず早めに型を固めることをおすすめします。



ライティングを後回しにしたらあかん理由が、よう分かったわ。
英検の各級のレベルや合格基準は、「英検の級とレベル一覧|5級〜1級の目安・CEFR・合格基準スコア・試験時間を表で比べる」の記事に表でまとめています。
まとめ|英検1級の勉強法は技能のバランスで決まる
- 4技能はそれぞれ850点満点で、スコアは技能ごとに均等に配分
- 一次試験の合格基準スコアは2028、二次試験は602
- 語彙は毎日の土台、ほかの技能は日替わりで回す
- 要約は90〜110語、英作文は200〜240語で理由3つの型
- 二次試験はメモなしで1分考え、2分話す



苦手な技能から手を付けて、ライティングを後回しにせえへんことやで。
がんばろな。
英検1級の勉強法で大切なのは、得意な技能を伸ばすことより、低い技能を引き上げてバランスを取ることです。
二次試験のスピーチに向けて、英語で意見を話す場を早めに持っておくと、一次試験の英作文にも良い影響があります。
\英検の教材で話す練習ができる/
無料期間中はいつでも解約できる
ネイティブキャンプの中身は、ネイティブキャンプとはどんなサービスか|回数無制限の中身をやさしく解説でくわしく紹介しています。↓


以下はすべて英検協会(公益財団法人 日本英語検定協会)公式サイトのページです。










コメント