ユタカ英検1級の二次試験って、2分間スピーチなんやろ?
その場でトピックを選んで話すって、どうやって準備したらええの?
- 英検1級の二次試験は約10分の個人面接で、面接委員は2人
- 流れは日常会話→5つのトピックから1つを選ぶ→1分で考える→2分間スピーチ→Q&A(4分)
- 考える1分間はメモを取れない。スピーチが2分を超えると途中でも止められる
- 合格基準は英検CSEスコアで602点(スピーキング850点満点)
英検1級の二次試験の流れとスピーチの準備のしかたを、英検1級を持つ英語講師の筆者が、日本英語検定協会の公式ページと過去問を確かめてまとめました。
この記事を読めば、公式には無いスピーチの型と練習の手順まで分かるので、ぜひ最後まで読んでみてください。
一次試験の対策がまだの方は、英検1級の要約問題の書き方の記事も参考にしてください。↓


英検1級の二次試験の流れ|約10分で何が起きるか
英検1級の二次試験は、面接委員2人との約10分の個人面接です。
入室から退室まで、面接委員とはすべて英語でやりとりします。
| 順番 | やること | 時間・ポイント |
|---|---|---|
| 1 | 入室し、面接カードを係員に渡す | 1級は面接委員ではなく係員に渡す |
| 2 | 面接委員の指示で着席 | あいさつは英語で |
| 3 | 氏名の確認と簡単な日常会話 | 自由会話として身近な質問に答える |
| 4 | トピックカードを受け取る | 5つのトピックが書かれている |
| 5 | トピックを1つ選び、内容を考える | 1分間・メモは取れない |
| 6 | スピーチ | 2分間・超えると途中でも止められる |
| 7 | Q&A | 4分間・スピーチの内容やトピックに関連した質問 |
| 8 | トピックカードを返して退室 | 控室へは戻らず会場を出る |
1級だけの特徴
準1級以下の二次試験は、文章やイラストが印刷された問題カードをもとに答えますが、1級はトピックを自分で選んでスピーチする形式です。
また、面接委員が2人いるのも1級だけの特徴です。
協会は、採点の質を確保するための方策として、1級の面接は常に2名で行い、採点結果の妥当性を保っていると公開しています。
メモ・撮影・録音はできない
面接中はメモ・写真撮影・録音が禁止されています。
1分間の考える時間も、頭の中だけでスピーチを組み立てる必要があります。
最初の日常会話も評価の場
着席後の日常会話では、どこから来たか・仕事や学校のことのような身近な質問が出ることがあります。
ここで一言で終わらせず、1〜2文の説明を足して答えると、そのあとのスピーチにも落ち着いて入れます。



1分で考えて2分話す、しかもメモなしか。
それは練習がいるなあ
英検1級の二次試験の評価と合格基準
英検1級の二次試験は、協会が示すいくつかの観点で評価されます。
評価の観点
- スピーチ・応答の内容
- 語い
- 文法
- 発音の正確さ
つまり、何を話したかと、それをどれだけ正確な英語で伝えたかの両方が見られています。
難しい単語を並べるより、選んだトピックの問いにまっすぐ答え、理由を筋道立てて話すことが大切です。
合格基準スコアは602点
| 項目 | 1級の二次試験 |
|---|---|
| スピーキングの満点 | 850点 |
| 合格基準スコア | 602点 |
| 面接委員 | 2人 |
| 試験時間 | 約10分 |
スコアは回ごとに統計的な方法で出されるので、何をどれだけ話せば合格という決まった基準はありません。
1級の合格点の考え方は、英検1級の合格点の記事でも整理しています。↓


採点の質を保つしくみ
協会は、面接委員に採用前のトレーニングと採用テストを課していると公開しています。
1級では、試験当日に模範解答やその他の解答例を聞いて評価基準を確認する時間を設け、受験者とのやりとりはICレコーダーで録音されています。



面接委員は2人おって、評価の基準もそろえてるんよ
英検1級の二次試験で出されるトピックの傾向
英検1級の二次試験では、社会性の高い幅広い分野のトピックが出されます。
過去の出題例
協会の試験内容のページには、過去の出題例として次のような話題が挙げられています。
| 分野 | 協会が挙げている過去の出題例 |
|---|---|
| 科学 | 科学の発展は常に有益か |
| 文化・芸術 | 芸術への財政的支援増加の是非 |
| 経済 | 世界経済における日本の役割 |
| 政治 | 選挙権の行使を義務化するべきか |
| 食・健康 | 遺伝子組み換え食品の安全性 |
| 社会 | 公共の場における治安改善の必要性 |
どれも賛成か反対か、どの程度かを自分で決めて論じる必要があるトピックです。
5つから選べるのが1級の救い
トピックカードには5つのトピックが書かれていて、その中から1つを選べます。
全部の分野に詳しい必要はなく、5つのうち1つでも自信を持って話せるものがあれば勝負できます。
そのためには、よく出る分野ごとに、自分の立場と理由を前もって持っておくことが近道です。



5つから1つ選べるから、得意な分野を作っておくとええで
英検1級の二次試験の2分間スピーチの組み立て方
英検1級の二次試験のスピーチは、序論・本論・結論の型で組み立てると、2分の中で論理が伝わります。
| パート | 話すこと | 時間の目安 |
|---|---|---|
| 序論 | 立場をはっきり言い、理由の数を予告する | 15〜20秒 |
| 本論1 | 1つ目の理由と具体例 | 40秒 |
| 本論2 | 2つ目の理由と具体例 | 40秒 |
| 反論への応答 | 反対意見を認めたうえで、自分の立場を守る | 15秒 |
| 結論 | 立場と理由をまとめる | 10〜15秒 |
時間の目安は筆者の考えで、協会が決めたものではありません。
序論で立場を言い切る
序論の1文目では、トピックの問いに対して賛成か反対かを言い切ります。
「どちらとも言える」で始めると、2分の中で話の軸がぶれやすくなります。
本論は理由2つが2分にちょうどいい
理由は2つにすると、それぞれに具体例を付けても2分に収まります。
理由を3つにすると、1つあたりの説明が短くなり、内容が浅く聞こえることがあります。
反論に一言触れると説得力が増す
本論のあとでSome people argue that ~. However, ~のように反対意見に触れ、それでも自分の立場が正しい理由を言うと、議論の幅が伝わります。
ただし時間が足りないときは、ここを省いて結論に入ってかまいません。



理由2つと反論への一言で、2分を組み立てるんやで
英検1級の二次試験のスピーチ例|自作のトピックで組み立てる
ここでは、英検1級の二次試験と同じ形の自作トピックで、スピーチの例を示します。
トピックとスピーチは筆者が作った練習用で、実際の試験問題ではありません。
Topic:Should working from home be encouraged more widely?
スピーチ例(約210語)
I believe that working from home should be encouraged, and I would like to explain my opinion from two perspectives: productivity and quality of life.
First, working from home can improve productivity. Office workers in large cities often spend more than an hour commuting each way. If that time is no longer necessary, employees can start working with more energy and concentrate on tasks that require deep thinking. In addition, online meeting tools now allow teams to share information quickly, so many jobs can be done just as effectively outside the office.
Second, working from home improves people's quality of life. Parents can spend more time with their children, and people who care for elderly family members can balance work and family responsibilities more easily. This flexibility may also help companies keep talented workers who might otherwise have to quit.
Of course, some people argue that working from home makes communication more difficult and that it is not suitable for every job. I accept that face-to-face meetings are sometimes necessary. However, this problem can be solved by combining remote work with regular office days.
In conclusion, because it increases productivity and improves quality of life, I believe that working from home should be encouraged more widely in our society.
スピーチ例の組み立て
| パート | この例で話していること |
|---|---|
| 序論 | 賛成の立場と、2つの観点(生産性・生活の質)の予告 |
| 本論1 | 通勤時間がなくなる→集中できる→オンライン会議で情報共有もできる |
| 本論2 | 子育て・介護と仕事を両立できる→人材が辞めずにすむ |
| 反論への応答 | 対面が必要な場面は認めつつ、出社日と組み合わせれば解決できる |
| 結論 | 2つの理由をまとめて立場をくり返す |
分量は自分で声に出して読み、2分に収まるかを計ってみてください。
収まらないときは本論の具体例を短くし、余るときは本論に1文ずつ例を足して調整します。
話の区切りを伝える表現
| 場面 | 使える表現 |
|---|---|
| 立場を言う | I believe that ~. / I strongly agree that ~. |
| 理由の予告 | I would like to explain my opinion from two perspectives. |
| 理由を並べる | First, ~. / Second, ~. / In addition, ~. |
| 具体例 | For example, ~. / This is clear when we look at ~. |
| 反論に触れる | Some people argue that ~. However, ~. |
| 結論 | In conclusion, ~. / For these reasons, ~. |
表現は筆者がまとめたもので、協会が指定したものではありません。
こうした区切りの表現を決まった位置で使うと、聞き手は話の流れを追いやすくなります。



型どおりに並べたら、2分のスピーチもこわくなさそうやな
英検1級の二次試験でよくある失敗
英検1級の二次試験で点を落としやすいのは、英語の難しさより話の組み立ての部分です。
- トピックの問いに答えていない=関連する話はしているが、賛成か反対かが最後まで分からない
- 理由が1つしかない=同じ内容をくり返して2分を埋めてしまう
- 具体例がない=一般論だけで、説得力が弱く聞こえる
- 2分を大きく超える=結論の前に止められ、話がまとまらない
- 途中で長く黙る=考えるあいだも、つなぎの一言で沈黙を避けたい
どの失敗も、序論で立場を言い切り、理由2つに例を付ける型を守れば防げます。
二次試験の評価のしくみは、英検の二次試験の合格点の記事でも説明しています。↓





どれも型を守れば避けられる失敗なんよ
英検1級の二次試験のQ&Aの答え方
英検1級の二次試験では、スピーチのあとに約4分のQ&Aがあります。
面接委員から、スピーチの内容やトピックに関連した質問が出されます。
スピーチの弱点を突かれる前提で準備する
Q&Aでは、スピーチで触れなかった反対の立場からの質問や、具体例の深掘りがよく出ます。
スピーチの最中から「どこを質問されそうか」を意識しておくと、Q&Aで落ち着いて答えられます。
結論→理由の順で短く答える
質問には、最初の1文で答えを言い、続けて理由を1〜2文で補う形が伝わりやすくなります。
長く話しすぎると、面接委員が次の質問に進めず、Q&Aで答えられる質問の数が減ってしまいます。
聞き取れないときの言い方
質問が聞き取れなかったときは、Could you say that again, please?のように自然に聞き返します。
考える時間がほしいときは、That is a difficult question, but ~のように一言置いてから答えると、沈黙を避けられます。



Q&Aは最初に答えを言って、理由は1〜2文で足したらええで
英検1級の二次試験の1分間の考える時間の使い方
英検1級の二次試験の勝負は、メモなしの1分間でほぼ決まります。
5つすべてをさっと読み、話せそうなものに見当をつけます。
1つに決めきれなくても、2つまでにしぼります。
具体例がすぐ浮かぶものを選びます。
難しそうに見えても、例が2つ出るなら話せます。
賛成か反対かを決め、理由を2つ、キーワードだけ頭に置きます。
理由ごとに具体例を1つずつ思い浮かべます。
I believe that ~. の形で、最初に言う文を固めます。
最初の1文が決まれば、あとは型に沿って話せます。
1分の配分は筆者の考えで、協会が決めたものではありません。
練習のときからストップウォッチで1分を計ると、本番の短さに慣れることができます。



1分の使い方まで決めとくと、本番であわてへんで
英検1級の二次試験に向けた練習法
英検1級の二次試験は、話す練習の量がそのまま結果に出ます。
分野ごとに「立場と理由」のストックを作る
科学・経済・政治・環境・教育・医療など、よく出る分野ごとに、賛成と反対それぞれの理由を英語で2つずつ書きためておきます。
ストックがあれば、本番の1分間は「どの理由を使うか」を選ぶだけですみます。
1分考えて2分話す練習を録音する
トピックを1つ選び、1分考えて2分話す練習を、スマートフォンで録音します。
聞き直すと、理由の数が予告と合っているか・時制や冠詞の誤り・同じ言い回しのくり返しがよく分かります。
人を相手にQ&Aまで通す
Q&Aは相手がいないと練習できないので、人を相手に、スピーチから質問まで通しで練習するのが一番です。
協会の「英検バーチャル二次試験」では、入室から退室までの流れをアニメーションで確かめられます。
流れを頭に入れたうえで、英語で議論できる相手と何度も練習を重ねてください。



分野ごとに理由をためて、人を相手に通しで練習するのがいちばんやで
英検1級の二次試験についてよくある質問
- 英検1級の二次試験は何分ですか?
-
約10分です。
面接委員2人との個人面接で、すべて英語で行われます。
- スピーチは何分話せばいいですか?
-
2分間です。
それ以上続くと途中でも止められるので、2分に収まるように組み立ててください。
- 考える時間にメモは取れますか?
-
取れません。
トピックを選んで内容を考える1分間も、メモは禁止されています。
- トピックはいくつから選べますか?
-
トピックカードに書かれた5つのトピックの中から1つを選びます。
- 二次試験の合格基準スコアは何点ですか?
-
英検CSEスコアで602点です。
スピーキングは850点満点です。



聞きたかったことが、だいたい分かったわ
面接やスピーキングの練習相手がほしい方は、英語が全く話せない人におすすめのオンライン英会話にまとめています。
まとめ|英検1級の二次試験は型とストックで2分を乗り切る
| 場面 | ポイント |
|---|---|
| 流れ | 日常会話→トピック選択→1分考える→2分スピーチ→Q&A4分 |
| スピーチ | 序論で立場→理由2つ+具体例→反論への一言→結論 |
| 1分間 | トピック選び20秒・立場と理由30秒・最初の1文10秒 |
| Q&A | 最初の1文で答え、理由を1〜2文で足す |
| 練習 | 分野ごとの理由のストック→録音→人を相手に通し練習 |
英検1級の二次試験は、スピーチの型と分野ごとのストックを準備しておけば、メモなしの1分でも組み立てられます。
まずは過去の出題例から1つ選び、1分考えて2分話す練習を録音してみてください。



まずは出題例から1つ選んで、録音してみてな
英語で意見を言い合う練習の場がほしい方は、予約なしで講師と話せるオンライン英会話を使う方法もあります。
\予約なしで今すぐ話せる/
24時間・予約不要で講師と英語で話す練習ができる
今だけ7日間の無料トライアル実施中・期間中はいつでも解約できる
あわせて読みたい




参考文献
- 1級の過去問・試験内容(日本英語検定協会)
- 1級の試験内容(一次試験・二次試験)(日本英語検定協会)
- 採点の質を確保するための方策(日本英語検定協会)
- 英検CSEスコアでの合否判定方法について(日本英語検定協会)










コメント