カフェのレジで、注文する英語が出てこなくて固まった経験はありませんか。
教科書で習った「Can I have a coffee, please?」は言えるのに、そのあと店員さんから返ってくる質問で止まってしまう、という人がとても多いです。
私はアメリカ・カリフォルニアで暮らしていて、カフェのレジは生活の一部になっています。
そこで分かったのは、カフェの注文でつまずく理由は「単語を知らないこと」ではない、ということでした。
カフェの注文は、単語の暗記ではなく「1回のやりとりの台本」で覚えると、その日から通じるようになります。
レジの前で起きることは、実はほとんど決まった順番で進みます。
順番が分かっていれば、聞き取れなくても「次はこれを聞かれているはずだ」と予測できるので、英語が半分しか聞こえなくても注文は完了します。
逆に言うと、順番を知らないまま単語だけ覚えても、レジのスピードには追いつけません。
この記事では、カフェの注文で使う英語を、列に並ぶところから受け取るところまで、実際の流れの通りに並べていきます。
この記事で分かること
- ✓ カフェの注文で使う英語を、並ぶ→注文→支払い→受け取りの台本として丸ごと覚える方法
- ✓ 最初に聞かれる「For here or to go?」の答え方と、聞き取れなかったときの逃げ道
- ✓ サイズの言い方が店によって違う理由と、どの店でも通じる言い方
- ✓ ミルクの変更や氷の量など、カスタムを英語で伝える型
- ✓ 名前を聞かれたときに、日本人の名前が通じないときの切り抜け方
- ✓ 支払いとチップ画面で固まらないための英語と、違うものが来たときの言い方
カフェの注文で使う英語は「単語」ではなく「1回の台本」で覚える
結論から書きます。
カフェの注文で必要な英語は、実は7つの場面しかありません。
その7つとは、①列に並んで呼ばれる、②飲み物を伝える、③サイズを伝える、④カスタムを伝える、⑤名前を聞かれる、⑥支払う、⑦受け取る、です。
この順番はアメリカのカフェではほぼ固定で、店が変わっても大きくは崩れません。
だから「注文の英語を勉強する」のではなく、「7場面の台本を1本持っておく」という考え方に切り替えたほうが早いです。
| 順番 | 場面 | 店員が言う代表的な英語 | あなたが返す英語 |
|---|---|---|---|
| ① | 呼ばれる | Hi, what can I get for you? | Hi, can I get a latte, please? |
| ② | 飲み物 | Hot or iced? | Iced, please. |
| ③ | サイズ | What size? | Medium, please. |
| ④ | カスタム | Any milk preference? | Oat milk, please. |
| ⑤ | 名前 | Can I get a name for that? | It's Neko. N-E-K-O. |
| ⑥ | 支払い | Tap or insert? | I'll tap. |
| ⑦ | 受け取り | Latte for Neko! | That's me, thank you! |
この表を一度声に出して読んでみてください。
読み上げたこの7行が、そのままカフェでの1回分のやりとりです。
ここから先は、この7場面をひとつずつ分解して、実際に耳に入ってくるバリエーションを足していきます。
なぜ「聞き取れない」ではなく「予測できない」が問題なのか
カフェの店員さんの英語は、教材の音声より速く、語尾も省略されます。
たとえば「Can I get a name for that?」は、実際には「'naimforthat?」くらいの塊で飛んできます。
これを音だけで拾おうとすると、上級者でもつらいです。
ところが「支払いの直前には名前を聞かれる」と知っていれば、音が半分しか聞こえなくても正解を返せます。
これが、台本で覚えることの一番の効果です。
英語力を上げるより先に場面の順番を頭に入れるほうが、カフェに関しては圧倒的に近道です。
カフェの注文英語は「短いほうが自然」
日本の英語学習者は、丁寧にしようとして文を長くしがちです。
「Excuse me, I would like to order a cup of coffee, if it's possible.」のような文は、文法としては正しいです。
ただ、レジの現場では長すぎて、かえって相手を待たせてしまいます。
アメリカのカフェで一番よく聞くのは「Can I get a 〜, please?」という短い形です。
丁寧さは文の長さではなく、please と、言うときの表情と声のトーンで足りています。
短く言うのは失礼ではなく、むしろ列を進める側の配慮として受け取られます。
カフェの注文英語①:並んでから注文するまで
まず、列に並んでいるときに起きることから見ていきます。
日本のカフェと違って、アメリカのカフェでは店員さんから先に声をかけてくることがほとんどです。
その第一声のバリエーションを知っておくと、最初の一瞬で固まらずに済みます。
| 英文 | 直訳 | 実際どういう意味か | いつ使われるか |
|---|---|---|---|
| What can I get for you? | あなたのために何を取ってこられますか | ご注文どうぞ | レジで最初にかけられる、いちばん普通の一言 |
| What can I get started for you? | 何を作り始めましょうか | ご注文どうぞ | カフェチェーンでとてもよく聞く言い方 |
| Are you ready to order? | 注文する準備はできていますか | お決まりですか | あなたがメニューを見て迷っているとき |
| Next in line, please. | 列の次の人、どうぞ | 次の方どうぞ | 混んでいて列が長いとき |
| Go ahead whenever you're ready. | 準備ができたらどうぞ進んで | 決まったらで大丈夫ですよ | あなたが迷っているのを見て待ってくれるとき |
ここで大事なのは、どの言い方で来ても、返す言葉は1つで足りるということです。
返し方は「Hi, can I get a 〜, please?」で統一して構いません。
相手の第一声が何であっても、この形で注文に入れます。
最初に聞かれる「For here or to go?」の答え方
アメリカのカフェで、注文の前後にほぼ必ず聞かれるのがこれです。
店内で飲むのか、持ち帰るのかを確認する質問です。
| 英文 | 直訳 | 実際どういう意味か | あなたの返し方 |
|---|---|---|---|
| For here or to go? | ここ用か、行く用か | 店内ですか、持ち帰りですか | For here, please. / To go, please. |
| Is that for here? | それはここ用ですか | 店内でお召し上がりですか | Yes, for here. / No, to go. |
| Staying or going? | とどまる、それとも行く | 店内か持ち帰りか(くだけた形) | Staying. / Going, thanks. |
| Do you need a bag? | 袋は必要ですか | 袋に入れますか | I'm good, thanks. / Yes, please. |
ここで覚えておいてほしいのは、to go はイギリス英語の take away とは別の言い方だということです。
アメリカで take away と言っても通じないわけではありませんが、現地で日常的に耳にするのは to go のほうです。
私自身、カリフォルニアのカフェで take away と言われているのを聞いた記憶はほとんどありません。
迷ったら to go で大丈夫です。
聞き取れなかったときの「魔法の1文」
台本を覚えても、その日の店員さんの話し方が速くて聞き取れないことはあります。
そのときに黙ってしまうのが、いちばん困る事態です。
聞き取れなかったときは「Sorry, one more time?」と返せば、ほぼ必ずゆっくり言い直してくれます。
- ✓ Sorry, one more time?(もう一度お願いします/いちばん自然で短い)
- ✓ Sorry, what was that?(今のは何でしたか/ややくだけた形)
- ✓ Could you say that again?(もう一度言っていただけますか/丁寧)
- ✓ Sorry, I didn't catch that.(聞き取れませんでした/相手を責めない形)
この4つのうち、どれか1つだけ口に馴染ませておけば十分です。
Pardon? は教科書によく出てきますが、カジュアルなカフェではやや硬く響くことがあります。
もちろん通じないわけではないので、言い慣れているならそのままで構いません。
カフェの注文でサイズを英語で言うときの落とし穴
ここが、日本から来た人がいちばん混乱する場所です。
アメリカのカフェのサイズは、大きく分けて2つの体系があり、この2つは別物です。
ひとつは、スターバックスに代表される独自の名前を使う体系です。
もうひとつは、個人経営のカフェや多くのチェーンが使う small / medium / large の体系です。
この2つを混ぜると、レジで一瞬だけ間が空きます。
| 体系 | サイズの言い方 | どこで使うか | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 独自名 | Tall / Grande / Venti | スターバックス | Tall は「大きい」ではなく小さいほうのサイズ |
| 一般 | Small / Medium / Large | 個人店・多くのチェーン | 店によって実際の量は違う |
| 兼用 | the smallest one / the biggest one | どちらの店でも | サイズ名を知らなくても必ず通じる |
Tall を「背が高い=大きい」と思って頼むと、想像より小さいカップが出てくることがあります。
これは英単語の意味の問題ではなく、その店の中でだけ通じる名前だからです。
逆に言えば、店の名前を覚えるより、確実な言い方を1つ持っておくほうが早いです。
サイズ名が分からないときに通じる言い方
私がよく使うのは、サイズ名を言わずに大きさだけを伝える形です。
| 英文 | 直訳 | 実際どういう意味か | いつ使うか |
|---|---|---|---|
| The small one, please. | 小さいほうをください | いちばん小さいサイズで | サイズ名が分からないとき |
| Whatever's the biggest. | いちばん大きいやつなら何でも | 最大サイズで | とにかく量が欲しいとき |
| Medium is fine. | 中くらいで大丈夫 | 普通サイズでお願いします | 迷ったときの無難な返し |
| What sizes do you have? | どんなサイズがありますか | サイズの種類を教えてください | 初めての店で確認したいとき |
サイズ名を覚えるより「What sizes do you have?」を1つ覚えるほうが、どの店でも使えます。
この質問をすると、店員さんが口で3つ言ってくれるか、カップを指で示してくれます。
指で示してもらえれば、そのまま指差して「That one, please.」で注文は完了します。
英語が出てこないときに、指差しと短い英語を組み合わせるのは、現地ではごく普通のやり方です。
サイズを聞かれる前に先に言ってしまう
もうひとつ、レジでのやりとりを短くするコツがあります。
サイズを聞かれてから答えるのではなく、最初の注文の中にサイズを入れてしまう方法です。
「Can I get a medium iced latte, please?」と言えば、サイズと温度と種類が1文で終わります。
語順は「サイズ→温度→飲み物」で覚えておくと、そのまま組み立てられます。
- ✓ a small hot latte(小さいホットのラテ)
- ✓ a medium iced coffee(中サイズのアイスコーヒー)
- ✓ a large iced americano(大きいアイスのアメリカーノ)
- ✓ a grande iced latte(スターバックスでのグランデのアイスラテ)
この語順のまま単語を入れ替えるだけで、注文の8割は作れます。
カフェの注文でカスタムを英語で伝える型
アメリカのカフェは、カスタムを頼むのがごく当たり前です。
ミルクの種類を変える、ショットを足す、氷を減らす、といった注文は毎日のように飛び交っています。
だから、カスタムを頼むことを遠慮する必要はまったくありません。
カスタムの英語は「飲み物を言ったあとに、変更点を1つずつ足す」という形で覚えます。
文をつなげようとせず、短い塊を並べるほうが伝わります。
| 英文 | 直訳 | 実際どういう意味か | いつ使うか |
|---|---|---|---|
| With oat milk, please. | オートミルクで、お願いします | ミルクをオーツに変えてください | 乳製品を避けたいとき |
| Can you add an extra shot? | 追加のショットを足せますか | エスプレッソを1杯分足してください | 濃くしたい・眠気を飛ばしたいとき |
| No whip, please. | ホイップなしで | ホイップクリームは載せないで | 甘さを減らしたいとき |
| Light ice, please. | 軽い氷で | 氷を少なめにしてください | 氷が多くて量が減るのを避けたいとき |
| Half caff, please. | 半分カフェインで | カフェインを半分にしてください | 夕方に飲みたいとき |
| Can you leave room for cream? | クリームのための空間を残せますか | ミルクを足す分だけ空けておいてください | 自分でミルクを入れたいとき |
room for cream は直訳すると意味が取りにくいですが、カウンターに置いてあるミルクを自分で足すための余白のことです。
ドリップコーヒーを頼むときに、これを言うか言わないかで飲みやすさが変わります。
省略して「Room for cream, please.」だけでも通じます。
ミルクの種類を英語で言い分ける
ミルクの選択肢は店によって違いますが、名前の言い方はだいたい共通です。
- ✓ whole milk(普通の牛乳)
- ✓ nonfat milk / skim milk(無脂肪乳)
- ✓ oat milk(オーツミルク)
- ✓ almond milk(アーモンドミルク)
- ✓ soy milk(豆乳)
頼み方は「With 〜 milk, please.」の1つの型でぜんぶ回せます。
ミルクを変えると追加料金がかかる店もあるので、気になるときは「Is there a charge for that?」と聞けば教えてくれます。
料金の有無は店とミルクの種類によって違うので、ここでは金額は書きません。
確かめたい人は、その店のメニュー表示を見るのが確実です。
甘さを調整するときの英語
アメリカの甘い飲み物は、日本の感覚よりかなり甘いことがあります。
シロップの量を減らす注文も、まったく普通です。
| 英文 | 直訳 | 実際どういう意味か | いつ使うか |
|---|---|---|---|
| Half the syrup, please. | シロップを半分で | 甘さを半分にしてください | 甘すぎるのを避けたいとき |
| Can you make it less sweet? | もっと甘くなくできますか | 甘さ控えめにしてください | 量の指定が分からないとき |
| No syrup, please. | シロップなしで | 甘味は入れないでください | 甘さを完全に抜きたいとき |
| Just one pump. | 1プッシュだけ | シロップは1回分だけ | 甘さを細かく指定したいとき |
pump はシロップを押し出す回数のことで、店員さんとの会話では単位のように使われます。
何プッシュ入るかは飲み物やサイズで変わるので、細かく決めたいときは「How many pumps does it normally have?」と聞くと早いです。
カフェで名前を聞かれたときの英語と、名前が通じないときの切り抜け方
注文が終わると、多くの店で名前を聞かれます。
これは、できあがった飲み物を呼び出すためにカップへ書くからです。
「Can I get a name for that?」は「お名前をうかがえますか」という意味で、身分証の確認ではありません。
初めて聞かれると驚きますが、日本の番号札と同じ役割だと思えば気が楽になります。
| 英文 | 直訳 | 実際どういう意味か | 返し方 |
|---|---|---|---|
| Can I get a name for that? | それ用の名前をもらえますか | お名前をどうぞ | It's Neko. |
| What's the name? | 名前は何ですか | お名前は | Neko. N-E-K-O. |
| Name for the order? | 注文用の名前は | お名前をどうぞ | Neko, thanks. |
| Can you spell that? | 綴れますか | 綴りを教えてください | Sure. N as in November, E, K, O. |
日本人の名前は、アメリカの耳には音の切れ目が分かりにくいことがあります。
とくに「りょう」「しょう」「つ」「ら行」は、1回で聞き取ってもらえないことが多いです。
ここで焦って早口になると、余計に伝わらなくなります。
名前が通じないときの3つの逃げ道
現地で使われている、実用的な切り抜け方が3つあります。
- ✓ 名前を短く切る(Takahiro → Taka のように、最初の2音だけ渡す)
- ✓ 綴りを先に渡す(It's Sho. S-H-O. と、言ってすぐ綴る)
- ✓ カフェ用の呼び名を決めておく(毎回同じ短い名前を使う)
カフェ用に短い呼び名を1つ決めておくと、名前のやりとりで止まることが一生なくなります。
これは英語をあきらめる行為ではなく、現地の人も普通にやっていることです。
綴りが難しい名前の人が、カフェでは別の短い名前を使うのはよくある話です。
ただし、名前を変えるのが嫌なら、綴りを添える方法のほうをおすすめします。
「It's Ryo. R-Y-O.」と続けて言うだけで、聞き返される回数がはっきり減ります。
綴りを伝えるときに使われる言い方
電話や騒がしい店内では、アルファベットを単語で言い換えることがあります。
「B as in boy」のように、その文字で始まる単語を添える言い方です。
- ✓ M as in Mary(MとNを区別したいとき)
- ✓ B as in boy(BとVを区別したいとき)
- ✓ S as in Sam(SとFを区別したいとき)
カフェでここまで必要になる場面は多くありませんが、聞き返されたときの最後の手段として知っておくと安心です。
カフェの支払いで使う英語とチップ画面の落とし穴
注文と名前が終わると、支払いに進みます。
ここでも、聞かれることはほぼ決まっています。
| 英文 | 直訳 | 実際どういう意味か | 返し方 |
|---|---|---|---|
| Tap or insert? | タップか差し込みか | カードをかざしますか、差しますか | I'll tap. / I'll insert. |
| Credit or debit? | クレジットかデビットか | どちらのカードですか | Credit, please. |
| Do you want a receipt? | レシートは欲しいですか | レシートはご入り用ですか | No, I'm good. / Yes, please. |
| Would you like to add a tip? | チップを足したいですか | チップを追加しますか | 画面で選ぶか、No thanks. と言う |
| It's all set. | すべて整いました | 支払いは完了です | Thank you! |
支払いでいちばん戸惑うのは、決済端末がこちらに向けられて、チップの画面が出てくる瞬間です。
画面には、チップの割合や金額のボタンがいくつか並んでいます。
そこには「No tip」や「Custom」といった選択肢が入っていることが多いです。
画面のボタンを探しているあいだ、店員さんは黙って待っていてくれるので、慌てて適当に押す必要はありません。
チップの画面で固まらないための英語
画面の操作が分からないときは、声に出して聞いてしまうのがいちばん早いです。
- ✓ Sorry, where do I tap?(どこを押せばいいですか)
- ✓ Which button is for no tip?(チップなしはどのボタンですか)
- ✓ Is this the total?(これが合計ですか)
- ✓ Am I done?(これで終わりですか)
チップをいくらにするかは、その人と店の関係で決まるものなので、この記事では金額の目安は書きません。
ただ、英語としては「No thanks.」で断ることも、画面で「No tip」を選ぶことも、どちらもごく普通に行われています。
落とし穴になりやすいのは、画面の数字がチップ後の合計なのか、チップ前の金額なのかが分かりにくいことです。
気になるときは「Is this the total with the tip?」と聞けば、その場ではっきりします。
AIを英語学習にどう組み込むかを、手を動かしながら学べる無料のウェブセミナーもあります。
カフェで飲み物を受け取るときの英語と、違うものが来たときの言い方
支払いが終わったら、受け取りカウンターへ移動します。
できあがると、カップに書かれた名前が呼ばれます。
ここで自分の名前が呼ばれても、発音が変わっていて気づけないことがよくあります。
だから、飲み物の名前のほうも一緒に聞いておくと確実です。
「Iced latte for Neko!」のように、飲み物と名前がセットで呼ばれるからです。
| 英文 | 直訳 | 実際どういう意味か | いつ使うか |
|---|---|---|---|
| That's me, thank you! | それは私です、ありがとう | 私のです、ありがとうございます | 呼ばれたときの定番の返し |
| Is this mine? | これは私のですか | これは私の注文ですか | 名前が聞き取れなかったとき |
| Sorry, was that for Neko? | 今のはネコ用でしたか | 今呼ばれたのは私の名前ですか | 呼ばれた気がするが自信がないとき |
| Still waiting on a latte. | まだラテを待っています | ラテがまだ来ていません | 時間が経っても出てこないとき |
頼んだものと違うときに、角を立てずに直してもらう
混んでいる時間帯は、注文が入れ違うことがあります。
そんなときに使える言い方を知らないと、黙って受け取ってしまいがちです。
直してもらうときの型は「I think 〜」で切り出すことです。
断定を避けるこの一言が入るだけで、相手を責めない響きになります。
| 英文 | 直訳 | 実際どういう意味か | いつ使うか |
|---|---|---|---|
| I think this might be someone else's. | これは誰か他の人のかもしれません | 別の人の注文みたいです | 名前が違うものを渡されたとき |
| I ordered it iced, I think. | アイスで頼んだと思います | アイスで注文したはずです | ホットが出てきたとき |
| Sorry, I asked for oat milk. | すみません、オートミルクを頼みました | ミルクの種類が違います | カスタムが反映されていないとき |
| Could you remake it? | 作り直していただけますか | 作り直してもらえますか | 飲めない内容だったとき |
アメリカのカフェでは、間違いを伝えれば作り直してくれることがほとんどです。
遠慮して黙るほうが、むしろ不自然に映ります。
言い終わりに「Thank you so much.」を足せば、やりとりは気持ちよく終わります。
日本のカフェ英語がアメリカで通じにくい5つの場面
ここからは、日本で覚えた言い方がそのままでは伝わりにくい例をまとめます。
どれも文法の間違いではなく、現地で使われる言い方とずれているだけです。
| 日本で言いがちな形 | 通じにくい理由 | 現地で使われる言い方 |
|---|---|---|
| ice coffee | 形容詞の形になっていない | iced coffee |
| Hot, please.(ホットだけ) | 何をホットにするのかが抜けている | A hot latte, please. |
| milk tea | カフェの一般的なメニュー名として並んでいないことが多い | a chai latte / tea with milk |
| Take away, please. | アメリカでは日常的にはあまり使われない | To go, please. |
| One coffee. | ぶっきらぼうに響きやすい | Can I get a coffee, please? |
いちばん多いのが、アイスコーヒーを ice coffee と言ってしまう形です。
英語では、氷で冷やされた状態を指すときに iced という形を使います。
ice は名詞なので、そのまま前に置くと「氷のコーヒー」のような響きになってしまいます。
実際には前後の状況で通じることも多いですが、d を足すだけで自然になるので、覚えておく価値はあります。
もうひとつ多いのが、温度だけを単語で言ってしまう形です。
「Hot, please.」だけだと、何をホットにするのかが伝わらず、聞き返されます。
これは英語力の問題ではなく、注文の語順を知っているかどうかの問題です。
アメリカ人パートナーにカフェの英語を当てて確かめた
ここまでの言い方が本当に自然かどうかを、アメリカ人のパートナーに一つずつ当てて確かめました。
読み上げて、聞いた瞬間にどう感じるかを答えてもらう、という形です。
| 当てた英文 | 返ってきた反応 |
|---|---|
| Can I get a medium iced latte, please? | いちばん普通。何も引っかからない |
| I would like to order a cup of coffee. | 通じるが、レジでは硬く感じる |
| Take away, please. | 意味は分かるが、自分では言わない |
| Room for cream, please. | 短くて分かりやすい。よく聞く |
| Could you remake it? | 丁寧で角が立たない。問題なし |
この検証ではっきりしたのは、丁寧さを足そうとして長くした文ほど、レジでは不自然に感じられるということでした。
教科書で習う「I would like to 〜」は、レストランで座って注文する場面なら自然です。
ただ、立って並ぶカフェのレジでは、テンポが合わないということでした。
同じ英語でも、場面が変われば自然さの評価が変わる、という当たり前のことがここで確認できました。
ここで事故る:通じたかどうかを反応で判断しない
カフェで注文して飲み物が出てくると、「通じた」と思ってしまいます。
ところが、店員さんは文脈とメニューから推測して出していることも多いです。
飲み物が出てきたことは、英語が自然だったことの証明にはなりません。
だから、自然さを確かめたいなら、実際のネイティブに読み上げて反応を聞くのが早いです。
身近にそういう相手がいない場合は、次のH2で書くやり方で代用できます。
カフェの注文英語をAIで練習する手順
台本を読んだだけでは、レジの前では出てきません。
口を動かす回数が足りていないからです。
いまは、AIに店員役をやらせて、注文のやりとりを何度でも繰り返せます。
相手は疲れないので、同じ場面を10回でも20回でも回せるのが強みです。
AIに店員役をやらせる指示の出し方
- ✓ ①場面を固定する(アメリカのカフェのレジ、混んでいる朝の時間帯、と伝える)
- ✓ ②役を決める(あなたが店員、私が客、と明示する)
- ✓ ③速度を指定する(ゆっくりではなく、実際の速さで話して、と頼む)
- ✓ ④脱線させない(注文が終わるまで雑談をしない、と条件を足す)
- ✓ ⑤終わったら直させる(私の英語で不自然な箇所だけ直して、と頼む)
ポイントは、⑤の「不自然な箇所だけ」という条件です。
これを入れないと、AIは通じている文まで丁寧に書き換えてしまい、レジで使えない長い文が返ってきます。
練習の目的は、きれいな英作文を作ることではなく、レジで口から出る短い形を体に入れることです。
同じ場面を3日続けて回すと、聞かれる順番のほうが先に体に入ります。
順番が入ると、聞き取りが半分でも注文が止まらなくなります。
AIを英語学習にどう組み込むかを、手を動かしながら学べる無料のウェブセミナーもあります。
まとめ|カフェの注文で使う英語は台本で持っておく
最後に、この記事の要点をまとめます。
- ✓ カフェの注文で必要な英語は、並ぶ・伝える・サイズ・カスタム・名前・支払い・受け取りの7場面だけ
- ✓ 注文の語順は「サイズ→温度→飲み物」で、単語を入れ替えるだけで作れる
- ✓ サイズ名は店によって別体系なので、迷ったら「What sizes do you have?」で確認する
- ✓ カスタムは文をつなげず、短い塊を1つずつ足していく
- ✓ 名前は短く切るか、綴りを添えると聞き返されにくい
- ✓ 支払いは端末の画面が来る前提で、分からなければ声に出して聞いてしまう
- ✓ 違うものが来たら「I think 〜」で切り出せば、角を立てずに直してもらえる
- ✓ 練習はAIに店員役をやらせて、同じ場面を繰り返し回すのがいちばん早い
カフェの注文は、英語力の試験ではなく、決まった順番のやりとりです。
台本を1本持って、あとは同じ場面を繰り返すだけで、レジの前で固まる時間は確実に短くなっていきます。
次にカフェへ行くときは、注文する前に7場面の順番だけ頭の中で並べてみてください。

コメント