
相手が話しているあいだ、何を返せばいいのか分からずに黙ってしまう。
そして気まずくなって、とりあえず Really? を連発してしまう。
ユタカねこりん先生、わたし英語の相槌が Really? と Oh とヘラヘラ笑うしかないんです。



あるあるやなあ。でも相槌って、覚える数はほんまに少ないねん。使い分けだけの話やで。
わたしはカリフォルニアに住んでいて、家ではアメリカ人パートナーと英語で話しています。
渡米して最初の半年、いちばん困ったのは単語でも文法でもなく、相手が話し終わるまでの「あいだ」に何を返すかでした。
日本語なら「うん」「へえ」「そうなんだ」で自動的に埋まる部分です。
ところが英語では、その「うん」に当たる言葉を知らないと、会話そのものが止まります。
- 英語の相槌が日本語とどう違うのか
- 共感・驚き・同意・催促・悪い知らせの5場面で使うフレーズ
- 声だけで返す Uh-huh や Mm-hmm の使いどころ
- 使うと誤解されやすい相槌と、その理由
- 相槌が自然に出るようになる練習の順番
英語の相槌が「Really?」だけで止まってしまう理由
結論から書きます。
英語の相槌は、感情の種類ごとに言葉が分かれています。
日本語の「へえ」は、驚きにも共感にも納得にも使える万能の一語です。
ところが英語には、その万能の一語がありません。
だから Really? をどの場面でも使ってしまうと、驚いてばかりいる人、あるいは疑ってばかりいる人に見えます。
ケンブリッジ英英辞典は really を「本当に、実際に」という強調の語として説明しています。
つまり Really? は、もともと「それ、本当に?」と確かめる言葉なのです。
相手が悲しい話をしているときに Really? を連発すると、話を疑っているように響くことがあります。
わたしも実際にやってしまい、パートナーに「なんで信じてくれへんの、みたいな顔に見える」と言われました。
相槌は単語の暗記ではなく、どの気持ちのときにどれを出すかという仕分けの作業です。
その仕分けさえできていれば、覚える語は全部で20個もありません。
この記事では、場面ごとに使う相槌を表にして並べていきます。
どれも辞書に載っている表現なので、出典のリンクも一緒に置いておきます。
気になった語は、そのまま辞書で音を聞いてみてください。
最後まで読めば、自分がどれを使うかを5つ決めた状態で読み終われます。
英語の相槌が日本語と決定的に違う3つの点
使い分けの前に、仕組みの違いを押さえておくと迷わなくなります。
| 日本語の相槌 | 英語の相槌 | |
|---|---|---|
| 回数 | 1〜2秒おきに打つ | 文の切れ目で打つ |
| 種類 | 「うん」「へえ」で兼用できる | 感情ごとに語が違う |
| 役割 | 聞いている合図 | 聞いている合図+自分の反応の表明 |
いちばん大事なのは3つ目です。
英語の相槌は「聞いてるよ」だけでなく「わたしはこう思った」まで含んでいます。
ケンブリッジの文法解説でも、会話の中で使う短い応答は、話し手への態度を示すものとして扱われています。
- Cambridge Grammar|Responses(応答の作り方)
- Cambridge Grammar|Discourse markers(so, right, okay)
- Cambridge Grammar|Interjections(間投詞)
だから、相槌を1種類しか持っていないと、いつも同じ反応をしている人になります。
逆に言えば、場面ごとに1つずつ持っておくだけで会話は一気に楽になります。



感情ごとに分かれてるって考えたら、覚えやすいかもしれません。



せやろ。ほな場面別に見ていこか。まずは共感からや。
英語の相槌|共感するときのフレーズ
相手の気持ちに寄り添うときの相槌です。
日常会話でいちばん出番が多いのがこの群です。
| 英語 | ニュアンス | 使う場面 |
|---|---|---|
| I know. | 分かる、それな | 相手と同じ経験があるとき |
| I know what you mean. | 言いたいこと分かるよ | 少し丁寧に共感するとき |
| I get it. | なるほどね | 説明を理解したとき |
| Same here. | わたしも同じ | 自分も同じ状況のとき |
| Tell me about it. | ほんまそれ | 愚痴に強く同意するとき |
| I feel you. | 気持ち分かるよ | くだけた場面 |
注意してほしいのが Tell me about it. です。
直訳すると「それについて話して」ですが、実際には「言われなくても分かってる、まったくその通り」という強い同意になります。
初めて言われたとき、わたしは本当に説明を求められたのだと思って話を続けてしまいました。
パートナーが笑いながら「それ、同意してるって意味やで」と教えてくれて、ようやく分かりました。
英語の相槌|驚いたときのフレーズ
驚きの相槌は、強さを3段階で持っておくと使い分けられます。
| 強さ | 英語 | ニュアンス |
|---|---|---|
| 弱 | Oh, really? | へえ、そうなんだ |
| 弱 | Is that right? | そうなんですね |
| 中 | Seriously? | まじで? |
| 中 | Wow. | わあ、すごい |
| 強 | No way! | うそでしょ |
| 強 | You’re kidding! | 冗談でしょ |
- Cambridge Dictionary|seriously
- Cambridge Dictionary|no way
- Cambridge Dictionary|wow
- Oxford Learner’s Dictionaries|gosh
No way! と You’re kidding! は仲のよい相手向けです。
初対面や仕事の場面では Is that right? か Wow. のほうが安全です。
強い驚きの相槌は、相手の話を否定しているように聞こえる可能性があるからです。
英語の相槌|同意するときのフレーズ
同意の相槌は、首を縦に振る代わりに言葉で返すものだと考えると分かりやすいです。
| 英語 | ニュアンス | 強さ |
|---|---|---|
| Right. | うん、そうだね | 軽い |
| Exactly. | まさにその通り | 強い |
| Absolutely. | もちろん | 強い |
| Definitely. | 間違いなく | 強い |
| Totally. | 完全に同意 | くだけた |
| That makes sense. | 筋が通ってる | 説明への同意 |
- Cambridge Dictionary|exactly
- Cambridge Dictionary|absolutely
- Cambridge Dictionary|definitely
- Cambridge Dictionary|totally
- Oxford Learner’s Dictionaries|exactly
- Longman Dictionary|absolutely
ここで覚えておきたいのが、Exactly. と Absolutely. はかなり強い同意だということです。
軽い相槌のつもりで連発すると、全部に全力で賛成している人になります。
ふだんの会話では Right. くらいの軽さで十分です。



わたし、全部に Absolutely! って言ってました。



それ、めっちゃ元気な人に見えてるやつやな。Right. に落としてみ。
英語の相槌|話の先を促すときのフレーズ
相手にもっと話してほしいときに使う相槌です。
これを持っていると、自分が英語を話せなくても会話が続きます。
| 英語 | 意味 | 使いどころ |
|---|---|---|
| And then? | それで? | 話の続きが気になるとき |
| Go on. | 続けて | 先を促すとき |
| What happened? | それでどうなったの | 結末を聞きたいとき |
| How come? | なんで? | 理由を聞きたいとき |
| Like what? | たとえば? | 具体例がほしいとき |
| Then what? | それから? | くだけた場面 |
わたしが渡米後にいちばん助けられたのが、この群でした。
自分の英語が出てこなくても、And then? と返せば、相手が勝手に話し続けてくれます。
その間に、次に自分が言いたいことを組み立てる時間も稼げます。
英語の相槌|悪い知らせを聞いたときのフレーズ
ここを間違えると、いちばん気まずくなります。
悪い知らせに Really? と返すのは、避けたほうが安全です。
| 英語 | ニュアンス | 場面 |
|---|---|---|
| I’m sorry to hear that. | それは残念です | いちばん無難 |
| That’s too bad. | それは大変だったね | 軽めの出来事 |
| That’s rough. | それはしんどいね | 親しい相手 |
| Oh no. | ええっ、大変 | とっさの反応 |
| Are you okay? | 大丈夫? | 体調や事故のとき |
I’m sorry to hear that. は謝罪ではありません。
「それを聞いて気の毒に思う」という共感の定型句です。
自分が悪いわけではないのに謝るのは変だと感じて使えなかった時期がありました。
けれどもこれは英語では標準的な返し方で、謝罪の意味は含まれていません。
英語の相槌|聞き取れなかったときに使う相槌
相槌を打ちたいのに、そもそも聞き取れていない。
この状態で適当にうなずくのが、いちばん危ないパターンです。
分かったふりをして話が進むと、あとで話がかみ合わなくなります。
| 英語 | 意味 | 使いどころ |
|---|---|---|
| Sorry? | え、なんて? | ひと言だけ聞き逃したとき |
| Sorry, what was that? | 今なんて言いました? | 丸ごと聞き逃したとき |
| You mean …? | つまり…ということ? | 意味を確かめたいとき |
| Wait, so …? | 待って、つまり…? | 話の筋を整理したいとき |
| How do you spell that? | 綴りを教えて | 固有名詞が出たとき |
とくに便利なのが You mean …? です。
自分が理解した内容を短く言い直すだけで、確認と相槌を同時にこなせます。
わたしはこの形を覚えてから、聞き返すことが怖くなくなりました。
パートナーにも「そのほうが会話が早い」と言われています。



聞き返すのって、失礼にならないんですか。



むしろ逆やで。分かったふりされるほうが、あとで困るのは相手やねん。
英語の相槌|声だけで返す Uh-huh と Mm-hmm
単語ですらない相槌もあります。
Uh-huh と Mm-hmm は、辞書に見出し語として載っている正式な表現です。
| 音 | 意味 | 注意点 |
|---|---|---|
| Uh-huh | うん、聞いてるよ | 肯定の意味になる |
| Mm-hmm | うんうん | 口を閉じたまま出せる |
| Uh-uh | ううん(否定) | Uh-huh と真逆になる |
| I see. | なるほど | 説明を受けたとき |
気をつけたいのが Uh-huh と Uh-uh です。
字面は似ていますが、意味は肯定と否定で正反対です。
電話で Uh-uh と返してしまい、承諾したつもりが断ったことになっていた、という失敗をしたことがあります。
自信がないときは、音ではなく Yes. や Okay. と言葉で返すほうが確実です。
使うと誤解されやすい英語の相槌
よかれと思って使った相槌が、逆の意味で伝わることがあります。
| 相槌 | 意図 | 相手に伝わりやすい印象 |
|---|---|---|
| Really?(連発) | へえ、そうなんだ | 疑っている |
| Oh.(単独) | なるほど | 興味がない |
| Hmm.(長め) | 考え中 | 納得していない |
| 笑うだけ | 分からない | はぐらかしている |
| 無言でうなずく | 聞いている | 反応がない |
とくに最後の2つは、日本語の会話では普通にやることです。
日本語では沈黙とうなずきが相槌として機能しますが、英語では声を出さないと届きません。
電話やオンライン会議では、なおさらそうです。
画面越しでうなずいても、相手には伝わらないことがあります。



オンラインだと、うなずいても気づかれないですもんね。



せやから Mm-hmm だけでも出しときや。声があるだけで全然ちゃうで。
英語の相槌に一言足すと、会話が一気に伸びる
相槌だけでも会話は成立しますが、後ろに短い一言を足すと、相手の話がもっと出てきます。
やり方は簡単で、相槌のあとに質問か感想をひとつ付けるだけです。
| 相槌だけ | 一言足した形 |
|---|---|
| Really? | Really? When was that? |
| I know. | I know. The same thing happened to me. |
| Wow. | Wow. That sounds fun. |
| That’s too bad. | That’s too bad. Are you okay now? |
| Right. | Right. That’s what I thought. |
足す一言は、5語以内で十分です。
長い文を作ろうとすると、そこで止まってしまうからです。
- 時間を聞く → When was that?
- 場所を聞く → Where was it?
- 気持ちを聞く → How did you feel?
- 自分の話につなげる → Same here.
- 感想を返す → That sounds tough.
この5つを相槌とセットで持っておくと、会話が途切れる回数がはっきり減ります。
わたしは家での会話で、まずこの形だけを2週間続けました。
その間、新しい単語は1つも覚えていません。
それでも、夕食のあいだの沈黙は明らかに短くなりました。
英語の相槌が自然に出るようになる練習の順番
相槌は、覚えるものではなく反射で出るようにするものです。
だから、単語帳で覚えても会話では出てきません。
| 段階 | やること | 目安 |
|---|---|---|
| 1 | 場面ごとに1つだけ選んで決める | 5分 |
| 2 | 海外ドラマを字幕つきで見て、相槌だけ拾う | 1日15分 |
| 3 | 拾った相槌を声に出して真似する | 1日5分 |
| 4 | 実際の会話で使ってみる | 週2回以上 |
1段階目がいちばん大事です。
共感は I know. 驚きは Seriously? 同意は Right. 催促は And then? 悪い知らせは That’s too bad.。
この5つだけ決めておけば、迷う時間がなくなります。
そして4段階目は、相手がいないと練習になりません。
短い時間でも回数を打ちたいなら、オンライン英会話が現実的な選択肢になります。
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相槌は1回のレッスンで何十回も打てるので、回数を打てる形と相性がよい練習です。
料金やキャンペーンは変わるので、申し込む前に公式サイトでご確認ください。
英語の相槌を実際の会話で見てみる
ここまでの相槌が、実際の会話でどう並ぶのかを見てみます。
うちの夕食で交わした会話を、そのまま書き起こしました。
パートナー:My car wouldn’t start this morning.
わたし:Oh no. What happened?
パートナー:The battery was dead. I had to call a tow truck.
わたし:That’s rough. How long did you wait?
パートナー:Like two hours.
わたし:Seriously? Two hours?
パートナー:Yeah. And I was late for the meeting.
わたし:That’s too bad. Are you okay now?
パートナー:Yeah, it’s fixed.
わたし:Good. I’m glad.
わたしが言っているのは、相槌と、5語以内の短い質問だけです。
難しい単語も、長い文もひとつもありません。
それでも会話は10往復続いています。
- Oh no.(悪い知らせへの反応)
- What happened?(先を促す)
- That’s rough.(共感)
- Seriously?(驚き)
- That’s too bad.(共感)
- Are you okay now?(気づかい)
使っているのは、この記事で挙げた表の中の言葉ばかりです。
会話が続くかどうかは、語彙の量ではなく相槌の引き出しの数で決まります。



ほんとだ、知ってる言葉しか使ってないですね。



そやねん。相槌さえ回れば、あとは相手が喋ってくれるからな。
英語の相槌は言い方でも意味が変わる
同じ Really? でも、語尾を上げるか下げるかで意味が変わります。
| 言い方 | 伝わる意味 |
|---|---|
| Really?(語尾を上げる) | え、そうなの?(驚き・確認) |
| Really.(語尾を下げる) | ふうん(そっけない・興味が薄い) |
| Right?(語尾を上げる) | だよね?(同意を求める) |
| Right.(語尾を下げる) | うん、そうだね(同意) |
文字だけを覚えると、この差が抜け落ちます。
だから、相槌は必ず声に出して覚えてください。
海外ドラマを見るときも、意味より先に「上がっているか下がっているか」を聞くと早く身につきます。
英語の相槌|よくある質問
英語の相槌はどのくらいの頻度で打てばいいですか?
日本語より回数は少なめで、文の切れ目ごとが目安です。
1〜2秒おきに打つと、話をさえぎっている印象になることがあります。
ビジネスの場面で使える英語の相槌はどれですか?
I see. / That makes sense. / Is that right? / Absolutely. あたりが無難です。
No way! や You’re kidding! はくだけた表現なので、相手との関係を見て使い分けてください。
英語の相槌で「なるほど」はどう言いますか?
説明を理解したときは I see. や That makes sense. が近い意味になります。
納得と同意を両方伝えたいときは I get it. も使えます。
Uh-huh は失礼になりませんか?
友人同士や電話では日常的に使われる表現です。
ただし目上の相手や面接では、Yes. や I see. のように言葉で返すほうが丁寧に響きます。
相槌を打とうとすると会話に集中できません。
最初は1種類だけ決めて、それだけを使ってください。
種類を増やすのは、その1つが考えずに出るようになってからで間に合います。
英語の相槌は、覚える数より打つ回数
最後にまとめます。
- 英語の相槌は感情ごとに語が分かれている
- Really? の連発は疑っている印象になることがある
- 共感・驚き・同意・催促・悪い知らせで1つずつ決める
- Uh-huh と Uh-uh は意味が正反対
- 沈黙とうなずきは英語の相槌にならない
相槌は、英語力ではなく準備の問題です。
5つ決めて、口に出す。
それだけで、黙ってしまう時間がはっきり減ります。



まずは I know. と And then? から使ってみます。



その2つで会話の半分は回るで。今日から使うてみ。











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