例えばを英語で言うとき、for example と such as のどちらを使うかで迷います。
どちらも「例えば」と訳されますが、文の中での役割がまったく違います。
例えばの英語は、文を続けるなら for example、名詞を並べるなら such as。この一行で使い分けが決まります。
私はアメリカ・カリフォルニアに住んでいて、英語でメールも資料も書きます。
この2つを取り違えると、文法として崩れてしまうので、順番に整理していきます。
まずは全体像の表からです。
例えばの英語は4種類|for example・such as・like・for instance
| 英語 | 後ろに来るもの | かたさ |
|---|---|---|
| for example | 文(主語+動詞) | 中立。会話も文章も |
| for instance | 文(主語+動詞) | for example よりかたい |
| such as | 名詞だけ | 文章向き |
| like | 名詞だけ | 会話向き。くだけている |
for example は文を続けられますが、such as は名詞しか続けられません。ここが最大の違いです。
具体的に見ると違いがはっきりします。
- ◯ I like fruit, such as apples and oranges. / 名詞が続いている
- × I like fruit, such as I eat apples. / 文が続いているので誤り
- ◯ I like fruit. For example, I eat apples every day. / 文が続いている
- ◯ I like fruit, like apples. / 会話ではこれで十分
文章を書くときは such as、話すときは like、と割り切ってしまうのが実用的です。
例えばの英語|for exampleの使い方と位置
for example は、文のどこに置いても成立します。
- 文頭 / For example, we could start earlier.
- 文中 / We could, for example, start earlier.
- 文末 / We could start earlier, for example.
いちばん自然なのは文頭です。文中に挟むと、書き言葉としては上品ですが、話し言葉では少し回りくどくなります。
カンマのルールも決まっています。
- 文頭 / For example, のあとに必ずカンマ
- 文中 / 前後どちらにもカンマ
- 文末 / 前にカンマ
カンマを落とすと読みにくくなるので、ここは機械的に付けてしまってください。
なお、略して e.g. と書くこともできますが、これは書き言葉専用です。
例えばの英語|such asの使い方と注意点
such as は、全体の中から代表をいくつか挙げるときに使います。
- I enjoy outdoor activities such as hiking and camping.
- Please bring documents such as your passport and ID.
- Some countries, such as Japan and Korea, have a similar system.
注意したいのは、such as のあとに etc. を付けないことです。such as がすでに「一部を挙げている」ことを示すので、意味が重複します。
カンマの有無でも意味が変わります。
| 書き方 | 意味 |
|---|---|
| fruits such as apples | りんごなどの果物(限定している) |
| fruits, such as apples | 果物、たとえばりんご(補足している) |
日常の文章ではそこまで厳密に区別されませんが、論文や契約書では意味が変わるので気をつけてください。
例えばの英語|会話で使う例文8本
- For example, what if we met at noon? / たとえば、お昼に会うのはどう?
- Like what? / たとえば?
- Give me an example. / 例を挙げてみて。
- Say, tomorrow at three. / たとえば、明日の3時とか。
- Let's say you're wrong. / 仮にあなたが間違っているとしよう。
- Take him, for instance. / 彼を例にとってみよう。
- Such as? / たとえば?
- To give you an idea, it takes about an hour. / 目安を言うと、1時間くらいです。
会話でいちばん使うのは Like what? です。相手が抽象的なことを言ったときに、これ一言で具体例を引き出せます。
Say, 〜 や Let's say 〜 も、口語で「たとえば」を表す便利な形です。
どちらも文頭に置くだけで使えるので、覚えておくと会話が広がります。
例えばの英語|文章とプレゼンで使う7本
- For instance, sales increased last quarter. / 例えば、前四半期は売上が伸びました。
- A case in point is our Tokyo branch. / 好例が東京支店です。
- To illustrate, let's look at this chart. / 説明のために、この図を見てください。
- Consider the following example. / 次の例を考えてみてください。
- As an example, take the first quarter. / 例として第1四半期を挙げます。
- Namely, three things. / すなわち、3点です。
- In particular, the design changed. / 特に、デザインが変わりました。
プレゼンでは To illustrate, が非常に使いやすい導入です。図やデータに移るときの合図になります。
namely は「例えば」ではなく「すなわち」なので、全部を言い尽くすときに使います。
一部だけを挙げる such as とは役割が逆なので、ここも取り違えないようにしてください。
例えばの英語でやりがちな間違い
- such as のあとに文を続ける=名詞しか置けない
- such as 〜 etc.=意味が重複する
- For example のあとのカンマ落ち=読みにくくなる
- e.g. を会話で使う=書き言葉専用
- like をかたい文章に使う=くだけすぎる
とくに such as のあとに文を続ける誤りは、日本人の英作文でとても多く見られます。名詞だけ、と覚えてしまってください。
例えばの英語でよくある質問
例えばの英語で一番よく使うのはどれですか
会話なら like、文章なら for example です。この2つで日常のほとんどをカバーできます。
for instance はやや硬いので、無理に使う必要はありません。
e.g. と i.e. の違いは何ですか
e.g. は「例えば」、i.e. は「すなわち」です。e.g. は一部を挙げ、i.e. は言い換えます。
どちらもラテン語の略で、書き言葉でのみ使われます。読み上げるときは for example、that is と言います。
例えばを英語で聞き返すときは
Like what? か Such as? の2つです。どちらも短く、そのまま疑問文として成立します。
例えばの英語を文末に置いてもいいですか
for example なら置けます。such as と like は名詞の前に来るので、文末には置けません。
例えばの英語を使うと文章が分かりやすくなる理由
例を出すかどうかで、伝わり方は劇的に変わります。
抽象的な話だけだと、読み手は自分の経験に結びつけられないからです。
英語のビジネス文書では、主張のあとに例を置く型がほぼ決まっています。
- ① 主張 / Remote work improves focus.
- ② 例 / For example, our team reduced meetings by half.
- ③ 結論 / As a result, output went up.
主張・例・結論の3段構えは、英語のプレゼンでも文章でも通用する万能の型です。
日本語だと結論を最後に置くことが多いですが、英語では先に主張を言い切ります。
そのあとに for example で例を出すと、聞き手が一気に理解しやすくなります。
逆に、例から入って主張を後回しにすると、英語では何の話か分からないと思われがちです。
例えばの英語まとめ
最後に判断の順番だけ残します。
- 名詞を並べる / such as(文章)・like(会話)
- 文を続ける / for example
- 聞き返す / Like what?
この3本立てで、例えばの英語はもう迷いません。
実際に使いながら覚えるのがいちばん定着します。AI英会話で口に出して練習するのがおすすめです。

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