英語の形容詞は、単語を覚えるだけでは使いこなせません。
並べる順番、置く位置、語尾の形という3つのルールがあるからです。
英語の形容詞でつまずく原因は、語彙不足ではなく順番のルールを知らないことにあります。
私はアメリカ・カリフォルニアに住んでいて、日常的に英語で書く仕事をしています。
このルールは、ネイティブは無意識に使っていて、説明できる人はほとんどいません。
逆に言えば、明文化して覚えてしまえば、日本人でも正確に並べられるようになります。
英語の形容詞とは何か|名詞を説明する言葉
形容詞は、名詞がどんなものかを説明する言葉です。
大きい、赤い、古い、面白い。これらはすべて形容詞です。
英語の形容詞には、置き方が2種類あります。
| 置き方 | 形 | 例 |
|---|---|---|
| 名詞の前に置く | 形容詞+名詞 | a big house |
| be動詞のあとに置く | 主語+be+形容詞 | The house is big. |
この2つはどちらも正しく、伝えたいことによって選びます。名詞の前に置くと説明、be動詞のあとに置くと主張になります。
日本語では「大きい家」も「家は大きい」も、形容詞の形が変わりません。
英語も形は同じですが、置く場所が変わる点だけ意識してください。
英語の形容詞を並べる順番のルール
形容詞を2つ以上並べるとき、英語には決まった順番があります。
- ① 意見・評価 / beautiful, nice, ugly
- ② 大きさ / big, small, tall
- ③ 古さ / old, new, young
- ④ 形 / round, square
- ⑤ 色 / red, blue, black
- ⑥ 出身・材質 / Japanese, wooden, plastic
- ⑦ 目的 / running(shoes), sleeping(bag)
この順番を崩すと、文法的に間違いではなくても、ネイティブには強い違和感を与えます。
具体例で見てみます。
- ◯ a beautiful small old round red Japanese wooden box
- × a wooden Japanese red round old small beautiful box
上は自然で、下は意味は分かっても不自然に響きます。
実際には3つ以上並べることは少ないので、意見が先、事実があと、とだけ覚えれば十分です。
英語の形容詞で-edと-ingを間違えない方法
日本人がいちばん多く間違えるのが、-ed と -ing の形容詞です。
| 形 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| -ing | そう感じさせる(物・出来事) | The movie is boring. |
| -ed | そう感じている(人) | I am bored. |
感情を表す形容詞は、人が主語なら -ed、物が主語なら -ing。この一行で全部片づきます。
I am boring. と言うと「私はつまらない人間です」という自己紹介になります。
同じ型の組み合わせを並べておきます。
- interested(興味がある)/ interesting(興味深い)
- excited(わくわくしている)/ exciting(わくわくさせる)
- tired(疲れている)/ tiring(疲れさせる)
- surprised(驚いた)/ surprising(驚くべき)
- confused(混乱している)/ confusing(分かりにくい)
- satisfied(満足している)/ satisfying(満足させる)
この6組を覚えるだけで、日常会話の事故はほぼなくなります。
英語の形容詞|よく使う40語一覧
| 分類 | 単語 |
|---|---|
| 大きさ | big / small / huge / tiny / tall / short / wide / narrow |
| 良し悪し | good / bad / great / terrible / awesome / awful / fine / poor |
| 気持ち | happy / sad / angry / calm / nervous / excited / tired / relaxed |
| 見た目 | beautiful / pretty / cute / ugly / clean / messy / bright / dark |
| 性質 | easy / hard / cheap / expensive / fast / slow / heavy / light |
形容詞は数を増やすより、この40語を確実に使えるほうが役に立ちます。日常会話の9割はこの範囲で足ります。
覚えるときは、必ず反対語とセットにしてください。
big と small、cheap と expensive のように対で覚えると、記憶に残りやすくなります。
英語の形容詞を強める・弱める言い方
形容詞は、前に副詞を置くことで強さを調整できます。
- a little / 少し(a little tired)
- kind of / なんとなく(kind of tired)
- pretty / けっこう(pretty tired)
- really / とても(really tired)
- so / すごく(so tired)
- extremely / 極めて(extremely tired)
会話でいちばん使うのは pretty です。「けっこう」に近く、断定を避けながら程度を伝えられます。
注意点が1つあります。
very は、すでに強い意味を持つ形容詞には使えません。
- × very perfect / ◯ absolutely perfect
- × very excellent / ◯ truly excellent
- × very freezing / ◯ absolutely freezing
perfect や excellent はそれ自体が最上級の意味を持つので、very では強められません。
英語の形容詞でやりがちな間違い
- a red big car=順番が逆。a big red car
- I am boring.=I am bored. が正しい
- very perfect=強められない形容詞
- These are expensives.=形容詞に複数形の s は付かない
- He is a kind.=名詞が抜けている。a kind person
形容詞に複数形の s を付けてしまうのは、日本人に多いミスです。英語の形容詞は、何が来ても形が変わりません。
英語の形容詞を比較の形に変えるルール
形容詞は、比べるときに形が変わります。
ここも日本人がつまずきやすいところですが、ルールは単純です。
| 音節 | 比較級 | 最上級 |
|---|---|---|
| 短い語(1音節) | -er(bigger) | -est(biggest) |
| 長い語(3音節以上) | more(more beautiful) | most(most beautiful) |
| 2音節 | 語による | happier / more careful |
目安は語の長さです。短ければ -er、長ければ more。2音節のときだけ迷いますが、-y で終わる語は -ier になります。
不規則に変化する形容詞もいくつかあります。
- good / better / best
- bad / worse / worst
- many, much / more / most
- little / less / least
- far / farther / farthest
この5組は使用頻度が非常に高いので、丸ごと覚えてしまってください。
なお、more と -er を両方つける more bigger のような形は誤りです。
英語の形容詞でよくある質問
英語の形容詞は名詞の後ろに置けますか
限られた場合だけ置けます。something や anything のあとは必ず後ろです。
something interesting、anything new のように、この語順が正解になります。
形容詞と副詞の見分け方は
名詞を説明するのが形容詞、動詞を説明するのが副詞です。多くの副詞は -ly が付きます。
She is a quick runner.(形容詞)と She runs quickly.(副詞)を比べると違いが分かります。
英語の形容詞をたくさん覚える必要はありますか
ありません。基本の40語を確実に使えるほうが、300語をうろ覚えするより役に立ちます。
英語の形容詞まとめ
最後に3つのルールに絞ります。
- 並べる順番 / 意見が先、事実があと
- 語尾 / 人は -ed、物は -ing
- 強める / pretty と really を使い分ける
この3つを押さえれば、英語の形容詞で困ることはほとんどなくなります。
形容詞は、覚えた数より使い慣れた数がものを言います。
知っている40語を毎日使い回すほうが、新しい単語を増やすより確実に伝わるようになります。
実際に組み立てて話す練習をするのが近道です。AI英会話で口に出して練習するのがおすすめです。
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