多読を始めたいけれど、何を、どのくらい読めばいいのか分からない、という声をよく聞きます。
気合いを入れて分厚い洋書を買い、3ページで止まってしまった経験がある人も多いはずです。
止まってしまう原因は、意志の弱さではありません。
多読のやり方は、辞書なしで読めるやさしい本を選び、分からないところは飛ばし、つまらなければ途中でやめる。この3つを守るだけです。
私はアメリカ・カリフォルニアに住んでいます。
こちらの小学校には、子どもが自分で選んだ本を静かに読むだけの時間が毎日あります。
先生は難しい本を勧めません。
すらすら読める本をたくさん読ませて、読むこと自体を習慣にしていきます。
英語を母語とする子どもが通る道と、日本人が多読でたどる道は、驚くほど似ています。
この記事では、多読の始め方・レベルの選び方・1日の分量・記録の付け方・続かないときの直し方まで、順番に並べました。読み終わったその日に1冊目を開けます。
多読のやり方は「やさしい本を辞書なしで大量に読む」
多読とは、自分の力より少しやさしい英文を、量を稼ぎながら読み続ける練習です。
難しい文章を1行ずつ解きほぐす作業とは、目的がまったく違います。
| 項目 | 多読 | ふつうの英文読解 |
|---|---|---|
| 教材の難しさ | 今の力より少しやさしい | 今の力より少し難しい |
| 辞書 | 引かない | 引く |
| 分からない語 | 飛ばす | 調べて確定させる |
| 読む量 | とにかく多く | 少なく、深く |
| 速さ | 止まらずに進む | 止まって考える |
| 狙い | 英語のまま処理する回路を作る | 構造と語義を正確につかむ |
多読で鍛えているのは「知識」ではなく「処理の速さ」です。すでに知っている単語や型を、和訳をはさまずに受け取る回路を太くしていきます。
だから、新しい単語をたくさん覚えることを多読の目的にすると、うまくいきません。
知らない語だらけの本は、読むたびに手が止まり、量が稼げないからです。
量が稼げなければ、速さも育ちません。
「やさしすぎる気がする」と感じるくらいが、多読ではちょうどいい難易度です。
多読を始めて最初につまずく人の大半は、本が難しすぎます。本を1段やさしくするだけで、続かなかった人の多くが続くようになります。
多読のやり方の全体像は5つの手順で進む
細かい話に入る前に、多読の流れを1枚で押さえておきます。
- 手順1/今の力より少しやさしい本を3冊そろえる
- 手順2/最初の1ページを読み、知らない単語の数を数える
- 手順3/辞書を閉じたまま、止まらずに読み進める
- 手順4/読み終えたら、題名と語数だけを記録する
- 手順5/合わない本は途中でやめて、次の本に移る
この5つのうち、多読の成否を分けるのは手順1と手順5です。本選びと、見切りの早さ。この2つができていれば、多読はほぼ自動で回り始めます。
手順2の「数える」は、最初の数冊だけで構いません。
何冊か読むうちに、開いた瞬間に合う本かどうかが分かるようになります。
手順4の記録も、凝ったものにしないでください。
記録を作り込むと、記録が面倒になって多読ごとやめてしまいます。
多読は仕組みで続ける練習です。やる気に頼る設計にしないでください。手の届く場所にやさしい本が積んであるかどうかで、続くかどうかが決まります。
多読の3原則は「引かない・飛ばす・やめる」
多読には、昔から言われている3つの決まりがあります。
- 原則1/辞書を引かない
- 原則2/分からないところは飛ばす
- 原則3/つまらなくなったらやめる
3つとも「多読を我慢の時間にしない」ための決まりです。多読は苦行にした瞬間に終わります。
原則1の「引かない」は、語彙を軽視しているわけではありません。
辞書を引くたびに文脈が切れて、話の流れが頭から消えてしまうからです。
読書としての体験が壊れると、読み続ける理由そのものが無くなります。
どうしても気になる単語があれば、読み終わってからまとめて調べてください。
原則2の「飛ばす」は、多読でいちばん練習が要る技術です。分からない語を1つ残したまま先へ進む感覚に、最初は落ち着かなくなります。
ですが、母語で本を読むときも、私たちは知らない語をいくつも飛ばしています。
全部の語を確定させなくても、話は問題なく追えます。
英語でも同じことをするだけです。
原則3の「やめる」は、罪悪感を持たずに実行してください。
合わない本を最後まで読み切る根性より、合わない本をすぐ閉じる判断のほうが、多読では価値があります。1冊の完読より、10冊の途中放棄のほうが力になります。
多読のレベルの選び方は1ページの知らない単語で決める
本のレベルが合っているかどうかは、体感ではなく数で判断できます。
本文のどこか1ページを開いて、意味の分からない単語を数えてください。
| 1ページの知らない単語 | 判定 | どうするか |
|---|---|---|
| 0語 | やさしすぎる | 楽しければそのまま読んでよい |
| 1〜2語 | ちょうどよい | 多読の本命はここ |
| 3〜4語 | やや難しい | 物語に引き込まれているなら可 |
| 5語以上 | 難しすぎる | 棚に戻して1段やさしく |
狙いは「1ページに知らない単語が1つか2つ」です。ここに収まっていれば、辞書を開かなくても話の筋を追えます。
もうひとつ、数えなくても分かる目安があります。
1ページを読むのに何度も戻って読み返しているなら、その本は難しすぎます。
戻り読みが起きている時点で、頭は「解読」に切り替わっています。
多読で育てたいのは、前から後ろへ一方向に進む読み方です。
レベル判定に迷ったら、下げてください。上げて失敗すると読書が止まりますが、下げて失敗しても「物足りない」で済みます。損の大きさが違います。
多読の教材としてよく使われるのが、学習者向けに語彙を制限した Graded Readers です。
段階が細かく分かれているので、自分に合う場所を見つけやすい作りになっています。
英語圏の子ども向けに作られた Oxford Reading Tree のようなシリーズも、多読の入り口として広く使われています。
絵が多く、1冊が短いので、読み終えた実感を早く得られるのが利点です。
多読の最初の1冊はこうやって選ぶ
1冊目の選び方だけは、慎重にやる価値があります。
ここでつまずくと、多読そのものを「向いていない」と判断して離れてしまうからです。
- すでに日本語で筋を知っている話を選ぶ(映画や昔話でよい)
- 薄い本を選ぶ。1〜2回で読み切れる厚さが理想
- 絵や写真が入っているものを選ぶ
- 会話の多い本を選ぶ。描写が続く本より進みやすい
- 自分が好きな分野を選ぶ。料理でも旅でもスポーツでもよい
- シリーズものを選ぶ。2冊目以降は語彙も文体も楽になる
いちばん効くのが「筋を知っている話」です。話の展開が読めていると、知らない単語が出ても意味を推測できます。多読の最初の壁を、内容の力で越えられます。
私の子どもがアメリカで最初に自分で読み切ったのも、家で何度も観た映画の絵本版でした。
知っている話だから、単語が読めなくても先へ進めます。
そして「読めた」という実感だけが残ります。
この実感が、次の1冊を手に取らせてくれます。
1冊目に名作や文学作品を選ばないでください。文章が古く、比喩も多く、多読の入り口としてはかなり難しい部類に入ります。
また、1冊だけ買うのもおすすめしません。
合わなかったときに、次の本が無いと多読がそこで止まります。
最初から3冊ほど用意して、合う本を探す前提で始めてください。
多読の1日の分量と時間はこう決める
多読は、長い時間を確保できた日にまとめてやるものではありません。
短い時間を毎日積むほうが、結果として量が増えます。
| 段階 | 1日の目安 | 置き場所 |
|---|---|---|
| 始めたばかり | 10分 | 寝る前、机の上 |
| 習慣になってきた | 20分 | 通勤中、カバンの中 |
| 読むのが楽しくなった | 30分以上 | どこでも |
| 忙しい日 | 1ページでも可 | 開くだけでよい |
多読では「毎日開く」ことが分量より優先します。1ページで閉じてもかまわないので、本を開かない日を作らないでください。
時間ではなくページ数で決める方法もあります。
「1日10ページ」と決めると、調子がいい日も悪い日も同じ負荷で回せます。
私は時間で区切るほうをすすめています。
ページ数で決めると、難しい本に当たった日に終わらず、負担感が出るからです。
多読の時間は、先に生活の中へ置いてください。歯を磨いたら本を開く、電車に乗ったら本を開く。行動とセットにすると、判断する手間が消えます。
スマートフォンで電子書籍を読む形でも問題ありません。
ただし、通知が入ると読書は簡単に途切れます。
読む間だけ通知を切っておくと、続き方がはっきり変わります。
多読の記録の付け方は3項目で足りる
読んだ量が見えると、多読は続きやすくなります。
とはいえ、細かい記録は負担になるだけです。
| 記録する項目 | 書き方の例 | なぜ要るか |
|---|---|---|
| 日付 | 9/17 | 間が空いた日が見える |
| 題名 | The Lost Ship | 好みの傾向が見える |
| 語数 | 1,200 | 積み上がりが数で見える |
多読の記録は、この3つで十分です。感想・新出単語・評価まで書こうとすると、記録が宿題になって多読が止まります。
語数は、本の裏表紙やシリーズの公式案内に書かれていることが多いです。
分からなければ、おおよその数で構いません。
正確さより、積み上がっていく感覚のほうが大事です。
ノートでもスマートフォンのメモでも、続けやすいほうを選んでください。
累計語数が伸びていくのを眺めるのは、多読でいちばん楽しい部分です。数字は、読書量という見えないものを可視化してくれます。
途中でやめた本も、読んだところまでを記録に残してください。
やめた本が並んでいると、自分の好みがはっきり見えてきます。
次の本選びが、そのぶん早く正確になります。
多読を始める前にそろえておくもの
道具はほとんど要りませんが、そろえておくと立ち上がりが楽になります。
- やさしい本を3冊/1冊目が合わなくても止まらないため
- 読む場所/椅子でも布団の上でも、決めておく
- 記録用のメモ/紙でもスマートフォンでもよい
- 付箋/気になった語に貼って、あとで調べる用
多読で本当に要るのは、やさしい本の在庫だけです。ここさえ切らさなければ、あとは自然に回ります。
本を置く場所も、意外と結果を左右します。
本棚にしまうと、取り出すという一手間が入って開かなくなります。
枕元やカバンの中など、手が触れる場所に出しておいてください。
私は玄関とベッドサイドの2か所に、読みかけの本を置いています。
多読は「開くまで」がいちばん重い工程です。開いてしまえば読み始められるので、開くまでの手間をどれだけ減らせるかで続き方が変わります。
多読の速さを上げるやり方は3つある
量が積み上がってくると、次に気になるのが読む速さです。
速さは意識だけでは変わらないので、やり方のほうを少し変えます。
- 戻り読みをしない/分からない行があっても前へ進む
- 音源に合わせる/自分の速さより少し速い音で目を引っぱる
- 同じ本をもう一度読む/内容を知っている分だけ速く読める
多読で速さが伸びない人のほとんどは、無意識に戻り読みをしています。指やカードで読んだ行を隠していくと、戻れなくなって速さが上がります。
音源を使う方法は、読む速さの天井を外すのに向いています。
自分のペースで読むと、どうしても慣れた速さから外れません。
音が先に進むので、目がそれを追いかける形になります。
意味が7割ほど取れていれば、その練習は成立しています。
速さを測りたいときは、1分で何ページ進んだかを月に1回だけ記録してください。毎回測ると、読書ではなく計測が目的になってしまいます。
ただし、速さを上げようとして難しい本に移るのは逆効果です。
難しい本では手が止まり、速さの練習そのものが成り立ちません。
速さを伸ばしたい時期ほど、本はやさしいままにしておいてください。
多読が続かない理由は5つに絞れる
続かなかった人の話を聞いていると、理由はだいたい同じところに集まります。
- 本が難しい/1ページに知らない語が5つ以上ある
- 辞書を引いてしまう/1冊読むのに何時間もかかる
- やめられない/つまらない本を義務感で握り続ける
- 次の本が無い/読み終えた日に切れて、そのまま離れる
- 成果を急ぐ/数週間で変化が無いと判断してやめる
5つのうち4つは、本の選び方と在庫で解決します。多読が続かないのは、性格ではなく設計の問題です。
最後の「成果を急ぐ」だけは、考え方を変える必要があります。
多読は、積み上がった総量が効いてくる練習です。
数週間で読む速さが変わることは、あまりありません。
変化に気づくのは、たいてい「前より戻り読みが減ったな」という形です。
多読の効果は、テストの点より先に「読む姿勢」に出ます。英文を見て身構えなくなったら、それが最初の変化です。
在庫については、読み終わる前に次の本を用意しておくのが確実です。
図書館を使えば、まとめて借りて合わない本を戻すだけで済みます。
合う本を探す作業そのものを、気楽にできる環境を作ってください。
多読と精読は目的が違うので両方いる
多読だけをやっていればいい、という話ではありません。
精読と役割を分けて、両方を回すのがいちばん無駄がありません。
| 比べる点 | 多読 | 精読 |
|---|---|---|
| 目的 | 処理を速く・自動にする | 構造と語義を確定させる |
| 教材 | やさしい本 | 歯ごたえのある文章 |
| 1日の量 | 多い | 少ない |
| 辞書 | 閉じる | 開く |
| 向く場面 | 読む速さ・語感を育てる | 文法の穴を埋める |
| 効きが出る時期 | ゆっくり | 比較的すぐ |
多読は土台、精読は補修です。土台が無いまま補修を続けても読む速さは伸びず、補修を一度もしないと同じ誤読を繰り返します。
配分の目安は、多読を多め、精読を少なめです。
週に何度か、短い英文を1つだけ丁寧に読む時間を作れば十分です。
精読の題材は、ニュース記事でも参考書の例文でもかまいません。
大事なのは、多読の本を精読の題材にしないことです。
同じ本で多読と精読を混ぜると、どちらも中途半端になります。本を分けてください。それだけで、頭の切り替えがはっきりします。
多読で伸びるものと、多読では伸びにくいもの
期待を正しく置いておくと、途中でがっかりせずに済みます。
| 力 | 多読で伸びるか | ひとこと |
|---|---|---|
| 読む速さ | よく伸びる | 多読がいちばん得意な部分 |
| 語の使われ方の感覚 | よく伸びる | 同じ語に何度も出会うため |
| 英語の語順のまま読む力 | よく伸びる | 戻り読みが減っていく |
| 聞く力 | 間接的に伸びる | 音源付きなら効きが増す |
| 話す力 | 伸びにくい | 口に出す練習が別に要る |
| 文法の正確さ | 伸びにくい | 精読や演習で補う |
| 専門用語 | 伸びにくい | その分野の本を読むしかない |
多読は「読む」に強く、「話す」には直接つながりません。ここを取り違えると、努力の割に会話が変わらないと感じてしまいます。
ただし、話すための材料は多読でしっかり増えます。
「こういうときはこう言うのか」という型が、読むたびに頭に残るからです。
その型を口から出す練習を足せば、会話にもつながります。
読むだけで会話が完成することはない、と考えておいてください。
音源付きの本を選ぶと、多読と聞く練習を同時に進められます。目で追いながら音を流すだけでも、読む速さの底上げになります。
子どもと大人で多読のやり方はどこが変わるか
同じ多読でも、子どもと大人ではつまずく場所が違います。
| 比べる点 | 子ども | 大人 |
|---|---|---|
| つまずく場所 | 飽きる | 難しい本を選ぶ |
| 本の選び方 | 絵と音で選ぶ | 興味のある分野で選ぶ |
| 声に出すか | 出すと進みやすい | 黙読でよい |
| 周りの役割 | 一緒に読む人が要る | ひとりで回せる |
| 記録 | シールやスタンプ | 語数の合計 |
子どもの多読は「読ませる」より「一緒に読む」ほうが近道です。横に誰かがいるかどうかで、続き方がはっきり変わります。
アメリカの学校では、家庭で音読する宿題がよく出ます。
子どもが声に出して読み、親が聞いてサインをする形です。
読めない語があっても、親はその場で教えずに待ちます。
自分で音にできたという経験を、途中で奪わないためです。
大人の多読で多い失敗は、子ども向けの本を恥ずかしがって避けることです。中身が幼く感じても、英語としてのやさしさは本物です。使わない理由になりません。
抵抗がある人は、学習者向けに書き直された一般向けの物語を選んでください。
内容は大人向けのまま、語彙だけがやさしくなっています。
ノンフィクションが好きなら、伝記や紀行の読みやすい版も向いています。
多読を会話につなげるやり方は「拾って口に出す」
読んだものを話せるようにしたいなら、ひと手間だけ足してください。
- 読み終えたあとに、気に入った文を1つだけ選ぶ
- その文を声に出して3回言う
- 主語や目的語を自分のことに入れ替えて、もう1回言う
1冊につき1文で十分です。多読の最中に単語を書き写す作業を入れると、読む速さが落ちて多読の目的から外れます。
入れ替えの例を挙げます。
- 本の文 / She looked out of the window and waited.
- 自分用 / I looked out of the window and waited.
- 本の文 / He had no idea what to say.
- 自分用 / I had no idea what to say.
- 本の文 / They decided to try again the next day.
- 自分用 / I decided to try again the next day.
読んだ文を自分の文に変える作業だけで、読んだ材料が話せる材料に変わります。多読と会話をつなぐのは、この一手間です。
ノートに残す必要はありません。
口に出した回数だけが、あとで役に立ちます。
本を閉じる前の30秒でできる作業です。
多読のやり方でよくある質問
多読はどのくらい読めば効果が出ますか
読んだ総語数が増えるほど変化が出やすい、という形で考えてください。
何語で何が起きるかは人によって差が大きく、言い切れる数字はありません。
目に見える最初の変化は、戻り読みが減ることです。
多読で辞書を引きたくなったらどうしますか
その語に付箋だけ貼って先へ進み、読み終わってからまとめて引いてください。読書の流れを切らずに、気持ちも収まります。
何度も出てくる語なら、読んでいるうちに意味が見えてくることもあります。
多読は声に出して読んだほうがいいですか
大人は黙読で構いません。
音読は読む速さの上限を口の速さに縛るので、量を稼ぐ目的には向きません。
子どもや、読み始めたばかりの人は、音読から入ると進みやすくなります。
多読に電子書籍やアプリを使ってもいいですか
問題ありません。
ただし、単語を長押しすると意味が出る機能は、辞書を引く癖を強めます。
多読の間は、その機能を切っておくほうがうまくいきます。
多読の本はどこで手に入れますか
- 図書館の洋書コーナー / まとめて試せる
- ネット書店 / シリーズをそろえやすい
- 電子書籍ストア / 試し読みで難易度を確認できる
- 古本 / 合う段階が分かってから量をそろえる用
始めたばかりのうちは、図書館で試すのがいちばん無駄が出ません。
多読で同じ本を何度も読んでもいいですか
問題ありません。
2回目のほうが速く読めるので、速く読む感覚をつかむのに向いています。
好きな本を繰り返すのは、多読ではむしろ良い進め方です。
多読は英語の試験対策になりますか
長文を読み切る体力と、前から順に処理する速さには役立ちます。
一方で、設問の解き方や文法の細部は、試験用の教材で別に詰める必要があります。
多読の途中でやめた本はどう扱いますか
記録に残して、そのまま手放してください。
しばらくしてから開くと、すんなり読めることもあります。
多読は1日に何冊まで読んでいいですか
上限はありません。
やさしい本なら1日に何冊読んでも構いませんし、そのほうが量は稼げます。
疲れたと感じた時点で閉じるのが、多読を長く続けるコツです。
多読の内容が頭に残らないのですが大丈夫ですか
内容を覚えていなくても問題ありません。多読が鍛えているのは記憶ではなく、英文を前から処理する速さだからです。
話の筋をおおまかに言えるなら、読めています。
多読と単語帳はどちらを先にやりますか
同時に進めて問題ありません。
単語帳で覚えた語に多読で再会すると、記憶が定着しやすくなります。
多読のやり方まとめ
最後に、今日から動ける形に絞ります。
- 1ページに知らない単語が1〜2語の本を選ぶ
- 辞書を閉じたまま、止まらずに読む
- つまらなければ途中でやめて次へ移る
- 1日10分から始めて、開かない日を作らない
- 日付・題名・語数だけを記録する
- 読み終えたら気に入った文を1つ、声に出す
多読でいちばん多い失敗は、難しい本を選んで数ページで止まることです。本を1段やさしくするだけで、この失敗はほぼ消えます。
多読は、英語を英語のまま受け取る回路を育てる練習です。
和訳をはさまずに意味が届く感覚は、量を読んだ人にしか手に入りません。
そして量を読むには、やさしい本を選ぶしかありません。
難しい本は、力が付いてから読めば十分です。
やさしい本から始めるのは妥協ではなく、多読の正しい順番です。急がば回れが、そのまま当てはまります。
もうひとつ、覚えておいてほしいことがあります。
多読は、読書としておもしろくなければ続きません。
英語の勉強としてではなく、本を読む時間として組み立ててください。
おもしろい本に当たった日は、勝手にページが進みます。
多読の最大のコツは、自分が読みたい話を探すことです。教材として選ぶと続きませんが、読み物として選ぶと続きます。
読む力が付いてくると、今度は「口から出てこない」ことが気になり始めます。
多読で集めた言い回しは、声に出した回数だけ使えるようになります。AI英会話で口に出して練習するのがおすすめです。
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