ユタカ英検の二次試験の面接委員って、何人おって、どこを見て点を付けてるん?
- 英検の面接委員は、3級〜準1級は1人、1級は2人
- 3級〜2級は応答内容・発音・語い・文法・語法・情報量・意欲や態度などの観点で評価する
- 面接委員は採用前トレーニングと採用テストを受け、試験当日も解答例を聞いて基準を確かめる
- やりとりはICレコーダーで録音され、面接時間をチェックする担当も置かれている
英検の面接委員の人数・評価の観点・採点の質を保つしくみを、協会の公式ページをもとに、英検1級を持つ英語講師の筆者が、日本英語検定協会の公式ページと過去問を確かめてまとめました。
この記事を読めば、面接委員がどこを見て採点しているかと、点数をそろえるしくみ、当日の接し方まで分かるので、ぜひ最後まで読んでみてください。
英検の面接委員の人数は級によって違う
英検の面接委員の人数は、3級〜準1級が1人、1級が2人です。
どの級も面接は個人面接で、受験者1人に対して面接委員が向き合う形で進みます。
| 級 | 面接委員 | 面接の時間(協会の案内) |
|---|---|---|
| 3級 | 1人 | 約5分 |
| 準2級 | 1人 | 約6分 |
| 準2級プラス | 1人 | 約7分 |
| 2級 | 1人 | 約7分 |
| 準1級 | 1人 | 約8分 |
| 1級 | 2人 | 約10分 |
1級は面接委員が2人になる
1級は、協会が面接は常に2名で行うことで採点結果の妥当性を保つとしています。
2人で同じ受け答えを聞くことで、1人の聞き方のくせに点数が左右されにくくなるしくみです。
1級では面接カードを面接委員ではなく係員に渡す点も、ほかの級と違います。
3級〜準1級は1人の面接委員と話す
3級〜準1級は、面接委員1人が入室のあいさつから最後の問題カードの回収までを担当します。
面接委員は質問をしながら採点もするので、受験者は相手の質問に集中して答えれば十分です。



1級だけは、面接委員が2人もおるんやな
英検の面接委員が見ている評価の観点
英検の面接委員は、協会が級ごとに公開している観点にそって評価します。
観点は級によって少しずつ違うので、受ける級の項目を先に確かめておくと対策の向きが定まります。
| 級 | 協会が挙げている評価の観点 |
|---|---|
| 3級・準2級・2級 | 応答内容、発音、語い、文法、語法、情報量、積極的にコミュニケーションを図ろうとする意欲や態度など |
| 準1級 | ナレーション、応答の内容、発音、語い、文法、語法、情報量、積極的にコミュニケーションを図ろうとする意欲や態度など |
| 1級 | スピーチ・応答の内容、語い、文法、発音の正確さなど |
3級〜準1級は「情報量」と「意欲や態度」も見られる
3級〜準1級の観点には、情報量と積極的にコミュニケーションを図ろうとする意欲や態度が入っています。
情報量は、質問に対して中身のある答えをどれだけ返せたかにつながる観点です。
意欲や態度は、聞こえる声で話す、相手を見て答える、分からなくても何か返そうとする、といった姿勢にあらわれます。
英語の正しさだけでなく、人と英語でやりとりする力を見ているのが、この2つの観点だと筆者は考えています。
準1級はナレーション、1級はスピーチが加わる
準1級はナレーション、1級はスピーチがそれぞれ観点に入っています。
どちらも、面接委員から渡されたカードをもとに、まとまった長さを自分で話す課題です。
準1級のナレーションの型は英検準1級の二次試験の流れと対策の記事で解説しています。↓


1級のスピーチの組み立ては英検1級の二次試験の流れと対策の記事にまとめました。↓





面接委員は英語の正しさだけを見てるわけやないで。
公開されてる観点ごとに見てるんよ
英検の面接委員の採点の質を保つしくみ
協会は「採点の質を確保するための方策」というページで、面接委員の質を保つ取り組みを公開しています。
受験者から見ると、面接委員によって点数が大きく変わらないかどうかは気になるところでしょう。
- 採点基準は、英語教育やテスティングに知見のある外部有識者の意見を取り入れて作成
- 面接委員候補に採用前トレーニングと採用テストを課している
- 試験当日にCDで模範解答や解答例を聞く時間を設けている
- 受験者とのやりとりはICレコーダーで録音している
- 面接時間をチェックする担当を配置している
採用前にトレーニングとテストがある
面接委員候補は、採用前のトレーニングとテストを受けてから面接委員になります。
協会は、これで面接委員としての基本的な質を担保していると説明しています。
試験当日も解答例を聞いて基準を合わせる
準1級〜3級では、試験当日に実際に出題する問題について、CDで模範解答やほかの解答例を聞きながらトレーニングを行います。
1級でも、試験当日にCDで模範解答やその他の解答例を聞き、評価基準を確認・復習する時間が設けられている点は同じです。
面接委員どうしで評価のものさしをそろえてから本番に入る流れなので、担当の面接委員による差は小さくなるように工夫されています。
録音と時間のチェックで面接をそろえる
受験者とのやりとりはICレコーダーで録音され、面接と採点の精度を保つために使われます。
さらに、受験者ごとの面接と採点の時間をそろえるため、面接時間をチェックする担当も配置されている点がポイントです。
面接カードの見本にも、面接が録画・録音されることがあり、それについての問い合わせは受け付けない旨の注意があります。



当日も解答例を聞いて、ものさしをそろえてから面接するんやな
英検の面接委員が付けるスコアカード
英検の面接委員が採点を書き込むのは、面接カードの裏面のSCORE CARDです。
面接カードは表が受験者の記入面、裏が面接委員の記入面になっています。
| 欄 | 中身(見本の裏面) |
|---|---|
| Card | 使った問題カードの色(Green・Yellow・Pink) |
| Reading Aloud | 音読の評価 |
| Questions | No.1〜No.5の評価 |
| Attitude | 態度の評価 |
| Examiner's Comments | 面接委員のコメント欄 |
評価の段階は1〜5で、5が最も高い。見本は準2級のもので、級によって欄の数が違うことがある。
受験者は裏面に何も書かない
受験者が裏面に記入すると、試験は無効になります。
表の記入方法にも裏面に記入しないよう注意があるので、裏は白紙のまま面接委員に渡しましょう。
表の書き方は英検の面接カードの書き方の記事にまとめています。↓


Attitudeの欄があることの意味
裏面にAttitudeの欄があることから、面接委員は受け答えの姿勢も1つの項目として見ていることが分かります。
音読や質問への答えとは別に、入室から退室までの態度も記録の対象になっていると考えておくのが安全です。



面接カードの裏面は面接委員が点を書く欄やで。
Attitude(態度)も見られてるから気ぃつけてな
英検の面接委員とのやりとりの決まり
英検の面接委員とは、すべて英語でコミュニケーションを行うのが決まりです。
入室のあいさつから問題カードを返すまで、日本語に切り替える場面はありません。
聞き返しは自然な流れなら減点されない
質問が聞き取れなかったときに、自然な流れの中で聞き返すのは減点の対象になりません。
ただし、不自然な聞き返しやくり返しは減点の対象になります。
面接委員:(質問を言う)
受験者:I'm sorry. Could you say that again, please?
面接委員:(同じ質問をもう一度言う)
聞き返しの言い方は筆者が作った例で、相手にていねいに伝わる言い方であれば、ほかの表現でもかまいません。
答えが止まると次の質問に進むことがある
答えている途中で口ごもるなどして応答が止まると、面接委員は次の質問に進むことがあります。
沈黙が続くと、その質問の答えは途中のまま終わってしまいます。
考える時間がほしいときは、Let me see. のような短い一言をはさんで、話す気持ちがあることを伝えましょう。



答えが止まると、次の質問に進むことがあるで。
考えたいときは Let me see. で黙らんようにしよな
英検の面接委員への接し方
英検の面接委員への接し方で、特別な作法を覚える必要はありません。
協会の案内どおりに動き、相手の話をよく聞いて英語で答えることが、そのまま評価の観点にそった接し方になります。
面接委員に面接カードを手渡します(1級は係員に渡します)。
面接委員の指示に従って着席します。
面接委員が氏名と受験する級を確認し、簡単なあいさつや質問をします。
問題カードやトピックカードを使った課題に、面接委員の指示どおりに取り組みます。
問題カードやトピックカードを必ず面接委員に返してから退室します。
声の大きさと目線を意識する
面接委員に聞こえる声ではっきり答えることは、どの級でも基本です。
答えるときに問題カードばかり見ていると、声が下に向いて聞き取りにくくなります。
イラストを見る時間と、面接委員を見て話す時間を分けるだけでも、受け答えの印象は変わるはずです。
面接委員の表情で点数を読まない
面接委員が表情をあまり変えなくても、それだけで点数が低いと決めつける必要はありません。
面接委員は質問をしながら採点もしているので、表情より記録に気を配っていることも多いと考えられます。
相手の反応に引きずられず、次の質問に気持ちを切り替えるのがおすすめです。



面接委員の顔色より、自分の答えに集中したらええんやな
英検の面接委員の前でしてはいけないこと
英検の面接委員の前では、メモ・写真撮影・録音が禁止されています。
協会は各級の二次試験の受け方で、面接試験中にこれらをしてはいけないと案内しています。
電子機器を使うと失格になる
面接カードの受験上の注意では、試験中に電子機器を使うと失格になることも示されています。
スマートフォンや時計型の機器は、面接室に入る前に電源を切ってしまっておきましょう。
問題カードは持ち帰らない
問題カードやトピックカードは、試験が終わったら必ず面接委員に返してから退室します。
緊張しているとカードを持ったまま立ち上がってしまうことがあるので、退室の前に手元を一度確かめるとよいでしょう。



問題カードは必ず面接委員に返してから退室やで。
立ち上がる前に手元を確かめよな
英検の面接委員についてよくある質問
- 英検の面接委員は何人ですか?
-
3級〜準1級は1人、1級は2人です。
- 面接委員によって点数に差は出ませんか?
-
協会は、採用前のトレーニングと採用テスト、試験当日の解答例を使ったトレーニング、ICレコーダーでの録音、面接時間のチェック担当の配置で、採点の質をそろえる取り組みを公開しています。
- 面接委員に聞き返すと減点されますか?
-
自然な流れの中の聞き返しは減点されません。
不自然な聞き返しや、くり返しの聞き返しは減点の対象になります。
- 面接委員と日本語で話してもいいですか?
-
協会の案内では、面接委員とはすべて英語でコミュニケーションを行います。
- 面接委員はどこに点数を書いていますか?
-
面接カードの裏面のSCORE CARDに記入します。
受験者が裏面に記入すると試験は無効になります。



気になってたことが、だいたい分かったで
面接やスピーキングの練習相手がほしい方は、英語が全く話せない人におすすめのオンライン英会話にまとめています。
まとめ|英検の面接委員は公開された観点で採点している
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 人数 | 3級〜準1級は1人・1級は2人 |
| 評価の観点 | 応答内容・発音・語い・文法・語法・情報量・意欲や態度など(級で違う) |
| 質を保つしくみ | 採用前の研修とテスト・当日の解答例の確認・録音・時間のチェック |
| 採点の記入先 | 面接カードの裏面のSCORE CARD |
| やりとり | すべて英語・自然な聞き返しは減点なし |
英検の面接委員は、協会が公開している観点にそって、ものさしをそろえたうえで採点しています。
受験者にできるのは、観点を知ったうえで、聞こえる声で中身のある答えを返すことです。



観点が分かったら練習の向きも決まるで。
聞こえる声で、中身のある答えを返す練習をしてな
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参考文献
- 採点の質を確保するための方策(日本英語検定協会)
- 3級の試験内容(二次試験の受け方)(日本英語検定協会)
- 2級の試験内容(二次試験の受け方)(日本英語検定協会)
- 準1級の試験内容(二次試験の受け方)(日本英語検定協会)
- 1級の試験内容(二次試験の受け方)(日本英語検定協会)
- 二次試験用面接カードの見本(PDF)(日本英語検定協会)










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