ゆりイギリス人ってイケメン多いイメージあるけど、あれほんまなん? なんか実際に行った人は「そうでもない」って言うたりするやん。



ええとこ突いてるわ。あれな、「顔」の話やと思ってるうちは答えが出えへんねん。実は別のとこに理由があんねん。
「イギリス人はイケメンが多い」というイメージは、日本ではかなり強く共有されています。
その一方で、実際にイギリスへ行った人からは「思ったほどでもなかった」という感想もよく聞きます。
この記事では、そのギャップがどこから生まれるのかを、統計と調査データをもとに整理していきます。
先にお断りしておくと、私はアメリカに11年半、オーストラリアに2年、カナダに1年半住んでいますが、イギリスに住んだことはありません。
なのでこの記事は「イギリス在住者の体験談」ではなく、公開データと、他の英語圏に住んだ経験からの比較でお届けします。
イギリス人はイケメンが多い?結論から言うと「顔の話ではない」
結論から言います。
「イギリス人はイケメンが多い」という印象の大部分は、顔立ちそのものではなく、話し方・服装・メディアの3つで作られています。
理由は単純で、そもそも「イギリス人の顔」と呼べる単一の顔立ちが存在しないからです。
イギリスは歴史的に何度も人の入れ替わりが起きた島で、現在も地域によって人口構成がまったく違います。
詳しくは後半で数字を出しますが、ロンドンと地方では「街を歩いている人の顔ぶれ」が別物と言っていいレベルで違います。
つまり「イギリス人=こういう顔」と決めつけた時点で、答えが出なくなる質問なんです。



えっ、じゃあ「イケメン多い」って思ってたのは何やったん?



それがな、ちゃんと理由があんねん。しかも調査でハッキリ数字が出てる。順番に見ていこか。
イギリス人男性の顔立ちの特徴は「混ざっていること」
イギリス(グレートブリテン島)の人の顔立ちを語るとき、よく出てくるのが次の3つのルーツです。
- ケルト系(アイルランド・ウェールズ・スコットランドに多い)
- アングロサクソン系(イングランド中南部に多い)
- ノルマン系・北欧系(11世紀以降に流入)
ざっくり言うと、ケルト系は色白で赤毛やそばかすが出やすく、アングロサクソン系は金髪・青い目が出やすいとされています。
ただし現代のイギリス人は、この3つが何百年もかけて混ざり合った結果なので、「どのタイプか」を顔で見分けるのはほぼ不可能です。
日本で「イギリス人顔」としてイメージされやすいのは、彫りが深すぎず、鼻筋が細く、肌が白い——といったあたりでしょうか。
これはアメリカ人俳優と比べたときの相対的な印象で、南欧系(イタリア・スペイン)ほど濃くない、という比較から来ています。



言われてみたら、ハリウッドのアメリカ人俳優と比べると、なんか「あっさりしてる」感じあるかも。
「イケメンが多い」と感じる本当の理由は3つある
ここが本題です。
日本人がイギリス人男性に強い印象を持つ理由は、顔よりも次の3つで説明がつきます。
理由① アクセント(話し方)の効果が数字で確認されている
これがいちばん大きい要素です。
語学学習サービスのPreplyが2022年11月30日にアメリカ人1,000人(18〜76歳)を対象に行った調査では、次の結果が出ています。
| 質問 | 結果 |
|---|---|
| 好きな外国語アクセント 1位 | イギリス英語 69% |
| 同 2位 | オーストラリア英語 54% |
| 同 3位 | アイルランド英語 36% |
| 「アクセントは人を魅力的に見せると思う」 | 80% |
| 「実際にアクセントで惹かれたことがある」 | 77% |
英語ネイティブであるアメリカ人ですら、8割が「アクセントで魅力度が変わる」と答えているわけです。
日本人にとっては、この効果がさらに強く出ます。
聞き慣れない発音は「上品そう」「知的そう」という補正がかかりやすく、その補正が顔の評価まで引き上げてしまうからです。



8割て多すぎん!? 顔ちゃうんかい!



せやねん。しかもこれ、逆に言うたらこっちの発音を変えたら自分の印象も変わるってことやからな。あとで話すで。
理由② 服装文化がフォーマル寄り
ロンドンの金融街をはじめ、イギリスにはジャケットやコートをきちんと着る文化が根強く残っています。
テーラリング(仕立て)の本場という背景もあり、体のラインに合った服を着ている人の割合が高くなります。
私が住んだアメリカ西海岸やオーストラリアは、大人でもTシャツと短パンで一日が終わる文化圏でした。
同じ顔でも、服装が変わるだけで印象は大きく動きます。
理由③ 日本に入ってくるイギリス人像が偏っている
日本で目にするイギリス人男性は、俳優・ミュージシャン・王室関係者にかなり偏っています。
これは「選ばれた人だけを見ている」状態なので、印象が上振れするのは当然です。
アメリカでもフランスでも同じことが起きますが、イギリスの場合はそこにアクセント補正が乗るぶん、効果が強く出ます。
ロンドンと地方では「街の顔ぶれ」がまったく違う
「実際に行ったら思ったほどでもなかった」という感想が出る最大の理由が、これです。
2021年の国勢調査(イングランド・ウェールズ)の数字を見てください。
| 区分 | 割合 |
|---|---|
| 白人イギリス系(White British) | 74.4% |
| その他の白人(White Other) | 6.2% |
| アジア系 | 9.3% |
| 黒人系 | 4.0% |
| 混血(Mixed) | 2.9% |
| ロンドンだけの白人イギリス系 | 36.8% |
イングランド・ウェールズ全体では白人イギリス系が74.4%ですが、ロンドンに限ると36.8%まで下がります。
つまりロンドンでは、いわゆる「イギリス人顔」の人が3人に1人ちょっとしかいません。
日本人がイメージする「イギリス人らしい顔立ち」を期待してロンドンに行くと、そのギャップに戸惑うことになります。
逆に、スコットランドやイングランド北部の地方都市のほうが、イメージに近い顔立ちの人に会いやすいと言えます。



ロンドン行けばイギリス人だらけやと思っとった……。



これはほんまに勘違いしやすいとこやねん。数字見な分からへん。
アイルランド人との違いはどこにある?
「イギリス人」と「アイルランド人」は見た目でよく混同されますが、ルーツが違います。
アイルランドはケルト系の色が濃く残っている地域で、赤毛・そばかす・青や緑の目という特徴が出やすいとされます。
一方でイングランドは、そこにアングロサクソン系とノルマン系が重なっているぶん、顔立ちの幅が広くなります。
先ほどのPreplyの調査でも、イギリス英語とアイルランド英語は別のアクセントとして分けて集計されています(1位と3位)。
ネイティブから見ても、この2つはまったく違う響きに聞こえるということです。
アイルランド側の特徴は別記事で詳しくまとめています。
→ アイルランドはイケメンが多い顔立ち?イギリス人との違いとは?
アメリカ人・オーストラリア人との違い(在住15年から見た比較)
ここは私自身が住んだ国の話なので、実感ベースで書きます。
アメリカ(11年半)、オーストラリア(2年)、カナダ(1年半)で暮らして、いちばん印象が違ったのは顔ではなく「見せ方」でした。
| 国 | 服装の傾向 | 話し方の印象 |
|---|---|---|
| イギリス | フォーマル寄り・仕立て文化 | 抑揚が控えめで上品に聞こえやすい |
| アメリカ | カジュアル・機能優先 | 抑揚が大きくフレンドリー |
| オーストラリア | さらにカジュアル・ビーチ文化 | 語尾が上がり、砕けた印象 |
| カナダ | アメリカ寄りだが落ち着いている | 穏やかで丁寧に聞こえやすい |
オーストラリアに住んでいたとき、いちばん驚いたのは服装の力の抜け方でした。
同じ人がスーツを着た日と、ビーチサンダルの日で、まるで別人に見えるんです。
「イギリス人はイケメンが多い」という印象の一部は、間違いなく服装が作っています。
各国の英語の違いについては、こちらでも詳しく書いています。
結局いちばん効いていたのは「話し方」だった
ここまで見てきて、答えははっきりしたと思います。
アメリカ人の80%が「アクセントで魅力度が変わる」と答えているという事実は、裏返すと自分にも同じことが起きるということです。
実際、海外に住んでいて何度も感じたのがこれでした。
顔立ちは変えられませんが、話し方は練習で変わります。
そして日本人が最初に取り組むべきなのは、発音記号の暗記ではなく「英語のリズムに慣れること」です。
イギリス英語でもアメリカ英語でも構いませんが、混ぜないことが大事です。
教材を眺めるより、その発音を毎日耳に入れるほうが早く変わります。
いちばん差が出るのに、いちばんやる人が少ない工程です。
どのアクセントの講師と話すかを選べるサービスの選び方は、こちらにまとめています。
→ オンライン英会話のメリットやデメリットは?英会話スクールと比較!
イギリス英語そのものを現地で学びたい人向けの記事もあります。
→ ストラトフォード・アポン・エイボンでイギリス英語語学留学、田舎のメリット5つ教えます!



顔は変えられへんけど、話し方は変えられるってことか。それはやる気出るわ。



そういうこと。しかも8割が「効く」て答えてるんやから、ここサボるのはもったいないで。
イギリス人男性についてよくある質問
イギリス人は本当に色白で背が高いですか?
地域と出自によって大きく変わるので、一括りにはできません。
2021年の国勢調査ではロンドンの白人イギリス系は36.8%で、都市部ほど多様性が高くなります。
イギリス英語とアイルランド英語は違いますか?
まったく別のアクセントとして扱われます。
Preplyの調査でも、イギリス英語(69%・1位)とアイルランド英語(36%・3位)は別項目で集計されています。
イギリス英語を学ぶと有利になりますか?
どちらが有利ということはありません。
ただしアクセントを1つに決めて練習したほうが、発音は早く安定します。
イギリスのどこに行けばイメージに近い人に会えますか?
統計上は、ロンドンより地方都市のほうが白人イギリス系の割合が高くなります。
ただし旅行や留学の目的が英語であれば、多様性の高いロンドンのほうが得るものは多いはずです。
まとめ:イケメンの正体は「話し方」だった
この記事の要点をまとめます。
- 「イギリス人の顔」という単一の顔立ちは存在しない(ケルト系・アングロサクソン系・ノルマン系の混血)
- 印象の大部分はアクセント・服装・メディアの3つで作られている
- アメリカ人の80%が「アクセントで魅力度が変わる」と回答(Preply調査)
- ロンドンの白人イギリス系は36.8%しかいない(2021年国勢調査)
- アイルランドはケルト系が濃く、アクセントも別物として扱われる
顔立ちは生まれつきのものですが、話し方は今日から変えられます。
「イギリス人ってイケメンだな」と思ったその感覚は、実はあなた自身の英語にも使える情報だったということです。



ほな今日から、耳から入れていこか。うちも毎日やってるで。





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