
「ジム、一緒に通わへん?」
そう誘ったアメリカ人の友達が、ニヤッと笑ってこう返してきました。
Haha, when pigs fly!
…はい、ここで多くの日本人はフリーズします。
ねこりんpig=豚、fly=飛ぶ…?え、今ジムの話してたやんな…?(真顔)



それな、when pigs fly は「絶対ありえへん(笑)」っちゅう意味やで。豚は飛ばへんやろ?
でも安心してください。
意味と返し方さえ知っておけば、むしろ一緒に笑える”おいしい場面”に変わります。
- when pigs fly の本当の意味
- なぜ「豚」が出てくるのか(語源の話)
- 言われたとき、固まらずに笑って返すコツ
書いているのは、関西出身・海外在住15年、アメリカ人パートナーのリチャードとの日常会話から「直訳すると事故る英語」を発信している @NekorinEnglish です。
【結論】when pigs fly は「絶対ありえへん(笑)」
さっそく結論からいきます。
when pigs fly =「そんなの絶対ありえない」「一生ないわ(笑)」という意味。
直訳すると「豚が空を飛ぶときにね」。
豚は、当然ながら空を飛びません。
つまり「豚が飛ぶ日が来たら、ね」=そんな日は永遠に来ない=「絶対ムリ」ということです。
Merriam-Webster や Cambridge の辞書にも、「起こらないと思っていることを言うときの表現」として載っている定番フレーズです。
言語学っぽく言うと、これは adynaton(アディナトン) と呼ばれる「ありえないほど大げさなたとえで不可能を表す」言い回しのひとつ。
…難しい用語は忘れてOK。要は「豚が飛ぶわけないやろ → つまり絶対ない」という、ユーモアたっぷりのツッコミ表現です。



そうそう、めっちゃカジュアルやで。真剣な否定っちゅうより、笑いながら言う”ツッコミ”な。
私が真顔でフリーズした、ジムの話
冒頭のジムの話に戻ります。
私が「一緒にジム通おうよ!」と誘ったとき、友達は笑って when pigs fly! と返してきました。
意味を知った今ならわかります。
これは 「いやいや、私がジム続くわけないやん(笑)」 という、軽い”自虐ツッコミ”だったんです。



当時はそんなん知らんから、脳内で「pig…fly…」が暴走してバグって、完全に無言…!
相手は「なんで急に黙ったん(笑)」と不思議そうな顔。
家に帰って調べて、布団の中で悶絶しました。



「ジョークやったんかい…!」って、一人反省会したわ…。
ここで大事なポイントがひとつ。
when pigs fly は、相手をからかう”煽り”にも、自分をネタにする”自虐”にも、両方使えるんです。
- 相手に → 「お前が早起きする?そんなん when pigs fly やろ(笑)」
- 自分に → 「私が毎日ジム行く? when pigs fly や(笑)」



どっちでもいけるで。フレンドリーで便利な一言なんよ。
なぜ「豚」なの?語源の話(諸説あり)
ここ、けっこうおもしろいところです。



なんで馬とか牛ちゃうて、よりによって”豚”やねん?
実は、この語源は完全には断定できません。
よく紹介される説には、こんなものがあります。
| 説 | 内容 |
|---|---|
| 1616年の辞書説 | イギリスのジョン・ウィザルズの英語=ラテン語辞書に「豚が尻尾を前にして空を飛ぶ」という表現が載っていたとされる |
| ことわざ説 | スコットランドの古いことわざから来たという説 |
| 文学作品説 | 16〜17世紀の文学作品に”飛ぶ豚”が登場するという説 |
このように、いくつかの説が混ざっています。
だから「○○が起源です!」と断定するのは、ちょっと危ない。



でも「昔の人も”豚が飛ぶ=そんなんあるかい”ってツッコんでたんやな」って思うと、めっちゃ記憶に残るわ。
語源は丸暗記の道具ではなく、“忘れにくくするフック”くらいに考えるのがおすすめです。
発音は「ウェン ピッグズ フラァイ」
発音は、そんなに難しくありません。
when pigs fly
→ カタカナで近づけるなら「ウェン ピッグズ フラァイ」。
- when の頭の wh は軽く。「ウェ」寄りでサラッと
- pigs の最後の s は「ズ」と濁る(「ピックス」やなくて「ピッグズ」)
- いちばん力が入るのは pigs と fly。ここを気持ち強めに
そして、いちばん大事なのがトーンです。
このフレーズは、半笑い・ちょっと呆れたトーンで言うのが基本。



真顔で重ーく言うと「絶対ムリやからな(圧)」みたいに聞こえることもあるねん。笑いながら言うのがコツやで。
カタカナだけで完璧に再現できるわけではないので、できれば一度、ネイティブの音声も聞いてみてくださいね。
似た表現との使い分け
“絶対ムリ”を表す表現は、ほかにもあります。
ニュアンスの違いを知っておくと便利です。
| 表現 | ニュアンス |
|---|---|
| Not in a million years. | 100万年経ってもムリ。少しだけ「真剣な否定」寄り(でも十分カジュアル) |
| Yeah, right. | はいはい、どうせね。トーン次第で意味が真逆になる要注意フレーズ |
| When pigs fly. | いちばんユーモラスでフレンドリー。友達同士の軽口の定番 |



Yeah, right. はマジでトーンが全てやで。明るう言えば「そりゃそやな」、皮肉っぽう言うと「はいはい(笑)」。同じ言葉で真逆になるから気いつけてな。
例文&リアルな会話で感覚をつかむ
実際の使われ方を、例文で見てみましょう。
A: Will he ever clean his room?
(あいつ、部屋片付けることあると思う?)
B: When pigs fly.
(そんなん一生ないわ(笑)。)
A: I'll start jogging every morning!
(私、毎朝ジョギング始めるねん!)
B: Yeah, when pigs fly.
(はいはい、できたら奇跡やな(笑)。)
A: Do you think I'll win the lottery?
(俺、宝くじ当たると思う?)
B: Maybe… when pigs fly.
(まあ…豚が飛んだらな(笑)。)
英語だけ見ると冷たく感じますが、実際は笑いながら言う”ツッコミ”。
日本語の「いやムリやろ(笑)」とほぼ同じテンションです。
最後に、私とパートナーのリアルなやりとりも置いておきます。



Hey, let's go to the gym together every day!
(なあ、毎日一緒にジム行こうや!)



Haha, when pigs fly!
(ははっ、そんなん絶対ムリやって(笑))



Come on! Just three times a week?
(ええやん!週3だけでも?)
すると、こんな”へりくつ”が返ってきました。



…Okay, maybe when pigs fly twice a week.
(…まあ、豚が週2で飛んだらな(笑))
「それ答えになってへんやん!」とツッコみたくなる、最高の軽口です。
注意点:知っておく、でも無理に多用しない
便利なフレーズですが、気をつけたいこともあります。
- カジュアルな口語表現。仕事のメール・目上の人・フォーマルな場では避けるのが無難
- 言い方や相手によっては失礼に聞こえることも。関係が浅い相手+強いトーンは「バカにされた?」と取られる可能性
たとえば「ご提案はいかがですか?」に When pigs fly. と返したら、さすがにケンカを売っているみたいになります(笑)。



フォーマルな場ではやめときや。仲ええ友達同士で、笑いながら、が一番なんよ。
なので、まずは「言われたときに固まらない」ことが最優先。
自分から無理に使わなくても、聞いて笑って「ありえへんってことね」とわかれば、それで十分すごいことです。
よくある質問
今日のまとめ
最後に、ぎゅっとおさらいです。
- when pigs fly =「絶対ありえない」「一生ない(笑)」
- 直訳は「豚が空を飛ぶときにね」=永遠に来ない日の例え
- 相手への”煽り”にも、自分の”自虐”にも使える
- 語源は諸説あり(1616年の辞書説などが有名)。断定はできないが、覚えるフックになる
- 発音は「ウェン ピッグズ フラァイ」、半笑いトーンが基本
- 似た表現は Not in a million years. と Yeah, right.
- カジュアル表現なので、フォーマルな場では避ける
- まずは「言われても固まらない」ことがゴール
これを知らないと、せっかくのジョークに真顔で固まる人になってしまいます。
でも知っていれば、一緒に笑える人になれます。



一緒に笑えるって、海外で友達つくるときめっちゃ強いで。焦らんと、まずは「聞いてわかる」から始めよ。
直訳で英語事故を起こしたくない人は、@NekorinEnglish でも毎日「教科書に載っていないリアルな現地英語」を発信しています。








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