英語を話せる日本の俳優・タレントが、ここ数年でずいぶん増えました。海外の映画祭でも、通訳を立てずに受け答えする人を見かけます。
ただ、見ていて思うのは「帰国子女だから話せるんでしょ」で片づけられない人が多いということです。大人になってから始めた人、留学していない人がふつうにいます。
ゆりねこりん先生、英語ペラペラな芸能人って、やっぱり子どもの頃から海外におった人なんちゃうの?



それがな、そうでもないねん。大人になってから始めた人も、留学ゼロの人もおる。共通してるやり方があるから、そこだけ持って帰ろか。
この記事では、英語で仕事ができる俳優を5人取り上げて、真似できる部分だけを抜き出します。
先にお断り|取り上げる方々の英語力を点数や級で評価することはしません。本人が公の場で語った内容と、報じられている経歴の範囲でだけ書きます。また、年齢や所属は変わるため記載しません。
- 英語で仕事をしている俳優5人の、英語との関わり方
- 留学なし・大人スタートでも通用している例
- 5人に共通している3つの共通点
- 共通点を、今日の自分の勉強に落とし込む方法
- 真似してはいけない部分
英語が話せるイケメン俳優5人と、その始まり方
1|渡辺謙|40代で英語に本腰を入れた
ハリウッド作品に数多く出演し、英語でのインタビューにも自身で答えています。新潟県出身。
注目したいのはスタート時期が遅いことです。子どもの頃から英語漬けだった人ではなく、俳優として実績を積んだあと、40代になってから英語に本腰を入れた人です。
「もう歳だから」という言い訳が、いちばん通じない例だと言えます。
2|福士蒼汰|留学なし・独学で伸ばした
東京都出身。高校時代に英検2級を取得したことを公表しており、英語が好きだと繰り返し語っています。
きっかけは、中学の先生に「発音がきれい」と褒められたことだったと本人が話しています。最初の入り口が「褒められた」だったというのは、英語学習を考えるうえで軽く見ないほうがいい点です。
帰国子女でもなく、長期留学の経験もありません。海外の映画祭でのスピーチが話題になりましたが、そこに至るまでは国内での学習です。
3|鈴木亮平|英検1級を取り、大学で言語を専攻した
兵庫県出身。英検1級を取得しており、高校時代にアメリカへの留学経験があります。大学では外国語大学に進み、言語を専攻しました。
5人のなかでは、いちばん学習として英語を積み上げたタイプです。「海外の作品にも出たい」という目的が先にあって、そこから逆算して英語をやった、という語り方をしています。
4|ディーン・フジオカ|家庭の環境が入り口だった
福島県出身。俳優のほか、音楽・映像の仕事もしています。英語のほかにも複数の言語を使うことで知られています。
本人が語っているのは、子どもの頃に海外の映画を字幕なしで見せられて育った、という家庭の方針です。教材ではなく、生活の中に外国語があったケースにあたります。
なお「ディーン・フジオカ」は活動名で、本名は別にあります。海外の人が呼びやすいように付けた名前だと説明しています。
5|城田優|話せるようになったのは大人になってから
東京都出身。母親がスペイン人で、幼少期をスペインで過ごしており、スペイン語も話します。
ただし、英語を話せるようになったのは成人してからだと本人が語っています。ここが誤解されやすい点です。「ハーフだから全部の言語ができる」わけではありません。
発音は独学で直したと話しており、ミュージカルの仕事と並行して積み上げています。
ほかにも英語で仕事をしている人は多い
Taka さん(ONE OK ROCK)、赤西仁さん、真田広之さん、別所哲也さん、松田翔太さん、オダギリジョーさんなど、英語で仕事をしている方はほかにもたくさんいます。
ここで5人に絞ったのは、スタート地点がバラバラなのに、やっていることが似ているからです。次でそこを見ます。
5人に共通している3つのこと
1|英語が目的ではなく、手段だった
全員に共通するのがこれです。英語そのものを極めたかったのではなく、海外の作品に出たい・自分の言葉で答えたいという用事が先にあります。
英語学習が続かない人のいちばん多い原因は、用事がないことです。「いつか役に立つから」では、優先順位がいつまでも上がりません。
2|人前で使う場が、先にあった
インタビュー、映画祭、共演者との会話。逃げられない場が、期限として機能しています。
これは職業の特殊事情に見えますが、置き換えはできます。日付の決まった、逃げられない場を自分で作れるかどうかが分かれ目です。
3|始めた時期はバラバラだった
幼少期から外国語に触れていた人もいれば、40代から本腰を入れた人も、成人してから話せるようになった人もいます。
つまり、開始年齢は共通点になっていません。共通しているのは、始めた時期ではなく「用事があったかどうか」のほうでした。
共通点を、自分の勉強に落とし込む
読んで終わりにならないよう、今日からできる形にします。
1|「英語で何をしたいか」を場面で書く
「話せるようになりたい」は用事ではありません。用事というのは、誰に・どこで・何を言うかまで決まっているものです。
- 来月の会議で、自分の担当分を英語で3分説明する
- 旅行先のカフェで、注文と追加の質問を自分でやる
- 海外の取引先からのメールに、翻訳なしで返信する
この粒度まで落とすと、必要な単語も表現も自動的に決まります。
2|日付の入った場を1つ入れる
オンライン英会話の予約でも、英語の集まりでも、試験の申し込みでもかまいません。キャンセルすると気まずい予定が1つあるだけで、勉強の優先順位は変わります。
逆に、いつでもやめられる勉強だけを並べているうちは、たいてい止まります。
3|発音は早めに手を入れる
今回の5人のうち複数が、発音を入り口にしています。褒められて好きになった人、独学で直した人がいます。
発音は、通じた・通じないがその場で分かるので、続ける動機になりやすい分野です。単語を増やす前に、自分の声を録って聞くところから始めてみてください。
真似してはいけない部分
ここは正直に書きます。芸能人の英語学習には、そのまま持ってこられない条件があります。
- 撮影で長期間、英語圏に滞在できる
- 専属のコーチや通訳が付く環境がある
- 仕事そのものが練習量になる
この条件を無視して「あの人は◯ヶ月でできたのに」と比べると、ただ落ち込むだけです。比べるべきは期間ではなく、用事を作ったかどうかのほうです。



期間で比べたらあかんで。向こうは仕事で毎日英語に浸かってんねんから。真似すんのは「先に用事を作る」とこだけでええ。
英語が話せる芸能人についてよくある質問
大人になってから始めても間に合いますか
今回の5人のなかにも、40代で本腰を入れた人、成人してから話せるようになった人がいます。開始年齢が共通点になっていないことは、この記事で見たとおりです。ただし、かかる時間は人によって違います。
留学しないと無理ですか
5人のうち、長期留学の経験がない人もいます。留学は近道の1つですが、条件ではありません。
英検やTOEICは取るべきですか
目的しだいです。今回の5人にも、級を取ってから伸ばした人と、そうでない人がいます。試験の良いところは日付が決まっていることなので、締め切りが欲しい人には向きます。
どのくらいの期間で話せるようになりますか
期間は、出せる学習時間と、どの場面で話したいかによって変わります。「何ヶ月で」と一律に言える数字はありません。この記事でも、個人の到達期間を目安として示すことはしません。
まとめ|共通点は才能ではなく、用事だった
- 5人のスタート地点はバラバラで、開始年齢は共通点になっていない
- 留学なしで英語を使って仕事をしている人がいる
- 全員、英語が目的ではなく手段だった
- 逃げられない場が、期限として機能していた
- 真似するのは「先に用事を作る」部分だけでいい
英語が話せる人を見ると、つい才能の話にしたくなります。でも並べてみると、違いは才能ではなく順番でした。用事が先、勉強はあと。ここだけは、今日から真似できます。









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