【日米の違い】アメリカの電話はなぜ短い?そのまま使える電話英語フレーズと文化を解説

アメリカに住んで、最初に地味な衝撃を受けたことがあります。
それが、電話の切り方でした。

ねこりん

日本やと電話の最後、「はい…はい…失礼します…」って相手が切るまで息を殺して待つやん?
あの間、いったい何なん…?

リチャード

アメリカは用件が終わったらHave a good one!って言ってスパッと切るよ。
それで全然、失礼じゃないんだ。

そう、アメリカの電話が短いのは、雑だからではありません。
電話に求めているものが、そもそも違うんです。

この記事では、日米の電話対応の違いから、そのまま使える電話英語、発音、ニュアンス、日本人がやりがちな注意点まで解説します。

この記事でわかること
  • 日本とアメリカで電話対応がここまで違う理由
  • そのまま使える電話英語フレーズ
  • How are you? や Have a good one! の自然な返し方
  • 日本人がやりがちな電話英語の注意点

書いているのは、関西出身・海外在住15年、アメリカ人パートナーのリチャードとの日常会話から「直訳すると事故る英語」を発信している @NekorinEnglish です。

目次

【結論】電話は「サクッと明るく」でOK

先に結論からお伝えします。
アメリカの電話は、長い前置きよりも「明るく始める→要件を言う→明るく終わる」が基本です。

場面日本の電話アメリカの電話
出だしお世話になっておりますHi, how are you?
本題前お忙しいところ恐縮ですがWhat can I do for you?
本題丁寧な前置き → 要件要件をスパッと
切る時それでは失礼いたしますHave a good one!
切った後相手が切るまで待つBye! ですぐ切る
まず覚えたい3フレーズ
  • Hi, I'm calling to…(〜の件でお電話しました)
  • How can I help you?(ご用件をどうぞ)
  • Thank you. Have a good one. Bye.(ありがとう。よい一日を。失礼します)
ねこりん

この3つ覚えとくだけで、英語の電話めっちゃラクになるやん…!

日本とアメリカ、電話の「考え方」が違う

そもそも、なぜここまで違うのでしょうか。
それは、電話そのものへの「考え方」が違うからです。

日本の電話は「失礼がないか」を気にする

日本では、電話に「相手の時間に急に割り込むもの」という感覚があります。
だから本題の前に、まずへりくだる。

  • お世話になっております
  • お忙しいところ恐れ入ります
  • 今、お時間よろしいでしょうか
  • 少々お伺いしたいことがありまして

この気遣いは、とても日本的です。
ただ、それが強くなりすぎると、電話が「要件を解決する時間」ではなく「失礼がないことを証明する時間」になってしまうこともあります。

ねこりん

わかる…通話のあと「今の言い方、失礼ちゃうかな」って一人反省会してまうねん…

アメリカの電話は「フレンドリーさ」と「効率」

一方アメリカでは、丁寧さはもちろん大事ですが、長い前置きより「明るく始めて、すぐ本題」が自然です。
お店や会社に電話すると、わりとすぐにこう聞かれます。

例文

Hi, how are you?
(こんにちは、調子どうですか?)

What can I do for you?
(ご用件は何ですか?)

リチャード

アメリカの電話は冷たいんじゃなくて、「相手の時間を無駄にしないのも礼儀」って感覚なんだ。

覚えておきたい電話英語フレーズ

ここからは、アメリカの電話でよく出てくるフレーズを、ニュアンスごと解説します。

「How are you?」は本気の体調確認じゃない

電話の最初によく出てくる How are you?
発音は「ハワーユー?」、速いと「ハワヤ?」のように聞こえます。

ねこりん

「昨日あんま寝てなくて疲れてて…」って、真面目に体調報告してもうたことある…!

リチャード

友達ならOKだけど、お店や病院では、これはほぼ「挨拶」。短く返して、すぐ本題でいいよ。

例文

I'm good, thanks. How are you?
(元気です、ありがとう。そちらは?)

Good, thanks. I'm calling about my appointment.
(元気です。予約の件でお電話しました。)

「How can I help you?」「What can I do for you?」

どちらも「ご用件をどうぞ」「どうされましたか?」という意味です。
直訳すると少し大げさですが、英語ではとても普通の言い方です。

発音は can I がつながって、「ハウクナイ ヘルプユー?」のように聞こえることもあります。

例文

A: Hi, this is ABC Dental. What can I do for you?
(ABC歯科です。ご用件をどうぞ。)
B: Hi, I'm calling to reschedule my appointment.
(予約変更の件でお電話しました。)

リチャード

「あなたのために何ができますか?」って直訳するとロボットっぽいけど、実際はぜんぜん冷たくないよ。

「I'm calling to…」を覚えると一気にラク

英語の電話で一番便利なのが I'm calling to…(〜の件でお電話しました)です。
本題に入るとき、これさえあればかなり戦えます。

例文

I'm calling to confirm my appointment.
(予約確認のためにお電話しました。)

I'm calling to ask about your business hours.
(営業時間について伺いたくお電話しました。)

ねこりん

「お忙しいところ恐縮ですが」を毎回英訳せんでええんや…!神フレーズやん!

「I was wondering if…」でやわらかくお願い

少し丁寧に聞きたいときは I was wondering if…(〜できるか伺いたくて)が便利です。
直球すぎず、日本語の「恐れ入りますが」に近い働きをすることもあります。

例文

I was wondering if I could change my appointment.
(予約を変更できるか伺いたくて。)

I was wondering if you have any openings today.
(今日空きがあるか伺いたくて。)

注意

毎回これを使う必要はありません。急いでいるときや、ただの確認なら I'm calling to check… で十分です。

「Have a good one!」は自然な終わり方

Have a good one! は別れ際のカジュアルな表現で、「よい一日を」「じゃあね」くらいの感覚です。
onedaytime をぼかしている感じです。

発音は「ハヴァ グッワン」、実際の会話では「ハヴァグッワン!」とつながって聞こえます。

例文

A: Alright, have a good one!
(それでは、よい一日を!)
B: You too, bye!
(あなたも。失礼します!)

「Bye」は冷たいとは限らない

ねこりん

Bye! でブツッて切られたら「えっ、ガチャ切り…?」ってなるねんけど!

リチャード

大事なのは言葉の長さじゃなくて、声のトーンだよ。明るく Bye! なら全然失礼じゃない。

逆に、長くて丁寧な言葉を並べても、声が冷たければ冷たく聞こえます。
電話では Okay, bye. / Thanks, bye. / You too, bye. くらいで終わることもよくあります。

豆知識

ちなみに goodbye は、もともと God be with you から変化した言葉とされています。今は宗教的な意味を意識して使うことはほとんどなく、日常会話では Goodbye より Bye の方が軽く自然に聞こえることも多いです。

日本人が英語の電話でやりがちな失敗

ここからは、日本語の感覚のまま英語で電話すると起きがちな「あるある」をまとめます。

失敗1:前置きが長すぎる

たとえば I'm sorry to bother you while you are very busy, but… のように、つい長く言いたくなります。
でも英語では少し重く聞こえることがあり、忙しい相手ほど、短く本題の方が助かります。

例文

Hi, I'm calling about my appointment.
(予約の件でお電話しました。)

Hi, I have a quick question about my order.
(注文について少し質問があります。)

失敗2:「How are you?」に長く答えすぎる

最初の How are you? は挨拶として使われることが多いので、短く返してすぐ本題でOKです。

例文

Good, thanks. How are you?
(元気です、ありがとう。そちらは?)

I'm good, thank you.
(元気です、ありがとうございます。)

失敗3:切り際を長くしすぎる

終わりが見えたら、英語ではシンプルで大丈夫です。

例文

Thank you. Have a good one.
(ありがとうございます。よい一日を。)

Alright, thank you. Bye.
(わかりました、ありがとうございます。失礼します。)

失敗4:「Thank you」を言いすぎる

ねこりん

つい「Thank you. Thank you so much. Thank you again…」って3回くらい重ねてまう…

リチャード

感謝はうれしいけど、重ねすぎると逆にちょっと不自然かな。1回でしっかり伝わるよ。

基本は Thank you. Have a good one.Thanks for your help. くらいで十分です。

そのまま使える電話英語フレーズ集

ここからは、コピペで使える電話英語を、場面別にまとめます。

電話の出だし

英語意味
Hi, this is Nekorin.こんにちは、ねこりんです。
Hi, I'm calling about my appointment.予約の件でお電話しました。
Hi, I'm calling to confirm my appointment.予約確認のためにお電話しました。
Hi, I have a quick question.少し質問があります。

要件を伝える

英語意味
I'm calling to reschedule my appointment.予約変更のためにお電話しました。
I'm calling to check if you're open today.今日営業しているか確認したくて。
I'm calling about my order.注文の件でお電話しました。
I was wondering if you have any openings today.今日空きがあるか伺いたくて。

聞き返す

英語意味
Sorry, could you say that again?すみません、もう一度言ってもらえますか?
Could you repeat that, please?もう一度お願いできますか?
Could you spell that for me?スペルを教えてもらえますか?
Could you speak a little more slowly?少しゆっくり話してもらえますか?

電話を切る

英語意味
Thank you. Have a good one.ありがとうございます。よい一日を。
Thanks for your help.助かりました。
You too. Bye.あなたも。失礼します。
Talk to you soon.また話しましょう。

【体験談】電話を切られたと思った日

アメリカに住み始めた頃、電話で予約確認をしたときのことです。

そのときの電話

私: Hi, I'm calling to confirm my appointment.
相手: Sure. What's your name?
私: Nekorin.
相手: Okay, you're all set for tomorrow at 10.
私: Thank you.
相手: No problem. Have a good one!
私: You too.
相手: Bye!

プツッ。
一瞬、固まりました。

ねこりん

えっ、切った…?こっちが切るまで待たへんの…?これ失礼ちゃうの…!?

最初は冷たく感じました。
でも何度も経験するうちに、気づいたんです。

ねこりん

あ、これ冷たいんやなくて、終わり方の「文化」がちゃうだけなんや…!

アメリカの電話は、余韻で丁寧さを示すより、明るい一言でスパッと終わることが多いんです。

実際の電話会話例

最後に、自然な英語の電話の流れを、丸ごと見てみましょう。

会話例

A: Hi, ABC Dental. How can I help you?
(ABC歯科です。ご用件をどうぞ。)
B: Hi, I'm calling to confirm my appointment for tomorrow.
(明日の予約確認でお電話しました。)

A: Sure. What's your name?
(もちろんです。お名前は?)
B: Nekorin. Great, thank you.
(ねこりんです。よかった、ありがとうございます。)
A: No problem. Have a good one.
(どういたしまして。よい一日を。)
B: You too. Bye.
(あなたも。失礼します。)

英語の電話の基本リズム
  • 明るく始める
  • 要件をはっきり言う
  • 必要な確認をする
  • 明るく終わる
リチャード

短いけど、ちゃんと丁寧でしょ?英語の電話は、これで十分なんだ。

よくある質問

英語の電話で、最初は何て言えばいい?

Hi, this is 〜.Hi, I'm calling to… で始めれば自然です。長い前置きは必要ありません。

「How are you?」には何て返すのが正解?

Good, thanks. How are you? など短く返して、すぐ本題でOKです。挨拶なので、体調を詳しく話す必要はありません。

「Have a good one!」と言われたら何て返す?

You too!Thanks, you too! と返せば自然です。

「Bye!」ですぐ切られたけど、失礼なの?

いいえ。明るいトーンなら自然な終わり方で、冷たいわけではありません。大事なのは言葉の長さより声のトーンです。

今日のまとめ

日米の電話対応は、どちらが正しいという話ではありません。
日本の電話には相手への配慮があり、アメリカの電話には相手の時間を無駄にしない配慮があります。

大事なのは、日本語の丁寧さをそのまま英語に直訳しすぎないこと。
電話は、気遣いを証明する時間ではなくサクッと解決して次へ進むための時間です。

まずはこの3つ
  • Hi, I'm calling to…(〜の件でお電話しました)
  • How can I help you?(ご用件をどうぞ)
  • Thank you. Have a good one. Bye.(ありがとう。よい一日を。失礼します)
ねこりん

「電話は丁寧さの発表会ちゃう」って思えるだけで、英語の電話ちょっとラクになるな…!

直訳で英語の事故を起こしたくない人は、@NekorinEnglish でも毎日、英語に役立つ投稿を発信しています。

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この記事を書いた人

海外在住15年|TOEIC920|パートナーはアメリカ人
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