
英語で “I quit cold turkey.” と言われたら、どういう意味かわかりますか?
直訳すると、
冷たい七面鳥をやめた?
七面鳥を食べるのをやめた?
冷蔵庫のターキーの話?
と思ってしまうかもしれません。
でも実は、cold turkey は食べ物の話ではありません。
英語では、
何かを突然きっぱりやめること
少しずつ減らさず、一気に断つこと
依存していた習慣を急にやめること
を表します。
たとえば、コーヒーを毎日飲んでいた人が、ある日から完全に飲まなくなる。
スマホをずっと見ていた人が、突然SNSを全部消す。
タバコを吸っていた人が、少しずつ減らすのではなく、その日から一切吸わなくなる。
こういう時に英語では、
I quit cold turkey.
きっぱりやめた。
I went cold turkey.
一気にやめた。
と言います。
この記事では、英語表現 cold turkey の意味、使い方、語源、例文、日本人が間違えやすいポイントまで、わかりやすく解説します。
cold turkey の意味
cold turkey の意味は、簡単に言うと、
少しずつ減らさずに、突然きっぱりやめること
です。
日本語にすると、次のような意味になります。
・一気にやめる
・きっぱり断つ
・突然やめる
・急に完全にやめる
・スパッと断つ
・依存していた習慣を急に断つ
ポイントは、gradually「少しずつ」ではないことです。
たとえば、コーヒーを毎日5杯飲んでいた人が、
今日は4杯
明日は3杯
来週は1杯
と少しずつ減らすなら、これは cut down gradually です。
でも、今日からいきなりゼロにするなら、
I quit coffee cold turkey.
コーヒーを一気にやめた。
と言えます。
つまり cold turkey は、「やめる」という意味そのものではなく、やめ方を表す言葉です。
“go cold turkey” の意味
特によく使われる形が、
go cold turkey
です。
意味は、
急にきっぱりやめる
一気に断つ
段階を踏まずにやめる
です。
たとえば、
I went cold turkey on coffee.
コーヒーを一気にやめた。
She went cold turkey on social media.
彼女はSNSを一気にやめた。
He went cold turkey after smoking for ten years.
彼は10年間タバコを吸っていたあと、きっぱりやめた。
このように、go cold turkey on 〜 の形で、
〜を一気にやめる
という意味になります。
“quit cold turkey” の意味
もう1つよく使う形が、
quit cold turkey
です。
これは、
きっぱりやめる
突然やめる
一気にやめる
という意味です。
たとえば、
I quit smoking cold turkey.
タバコを一気にやめた。
I quit sugar cold turkey.
砂糖をきっぱりやめた。
I quit dating apps cold turkey.
マッチングアプリを一気にやめた。
この形では、quit + やめる対象 + cold turkey の順番になります。
英語初心者には、この形が一番使いやすいです。
cold turkey はスラングなの?
cold turkey は、スラング寄りのカジュアルな英語表現です。
ただし、若者だけが使う流行語というより、かなり広く使われる定番のイディオムです。
日常会話でも使いますし、ニュース記事、健康系の記事、禁煙・依存症・生活習慣の話でも出てきます。
ただし、もともとは薬物やアルコール、タバコなど、依存や離脱症状と関係のある文脈で使われることが多い表現です。
そこから意味が広がって、今ではもっと軽い習慣にも使われます。
たとえば、
・コーヒー
・砂糖
・SNS
・スマホ
・Netflix
・ゲーム
・マッチングアプリ
・夜更かし
・ジャンクフード
こういうものにも使えます。
cold turkey は「やめた後のつらさ」も含む
cold turkey は、ただ「やめる」だけではありません。
多くの場合、やめた直後のつらさや離脱感も少し含みます。
たとえば、毎日コーヒーを飲んでいた人が急にやめると、頭痛がしたり、眠くなったり、イライラしたりすることがあります。
SNSを急にやめると、スマホを触りたくて落ち着かないことがあります。
タバコを急にやめると、吸いたい衝動が強くなることがあります。
このように、
依存していたものを一気にやめる → 反動がくる
というイメージまで含むのが cold turkey です。
だから、
I stopped coffee.
コーヒーをやめた。
よりも、
I quit coffee cold turkey.
コーヒーを一気に断った。
の方が、急にやめた感じが強くなります。
cold turkey の語源
cold turkey の語源には、いくつか説があります。
有名な説の1つは、薬物などを急にやめた時に出る寒気、鳥肌、冷たく湿った肌の様子が、冷えた七面鳥の皮に似ているから、というものです。
たしかに、依存していたものを急にやめると、体が震えたり、寒気を感じたり、鳥肌が立ったりすることがあります。
その見た目や感覚が cold turkey につながった、という説です。
ただし、この説明だけで完全に決まりというわけではありません。
別の説では、もともと cold turkey は「率直に」「包み隠さず」「いきなり」という意味で使われていて、そこから「準備なしに一気にやめる」という意味になったとも言われています。
つまり、語源は少しあいまいです。
ただ、英語学習者としては、語源を完璧に覚えるより、
cold turkey = 少しずつではなく、突然きっぱりやめる
と覚えるのが一番大事です。
cold turkey の使い方
1. quit 〜 cold turkey
一番使いやすい形です。
I quit smoking cold turkey.
タバコを一気にやめた。
I quit coffee cold turkey.
コーヒーをきっぱりやめた。
I quit social media cold turkey.
SNSを一気にやめた。
日本人が使うなら、まずはこの形を覚えるのがおすすめです。
2. go cold turkey on 〜
これも自然な形です。
I went cold turkey on sugar.
砂糖を一気にやめた。
She went cold turkey on Instagram.
彼女はInstagramを一気にやめた。
He went cold turkey on video games.
彼はゲームを一気にやめた。
on 〜 をつけることで、「何をやめたのか」がはっきりします。
3. go cold turkey
文脈で何をやめたかわかる時は、対象を言わずに使えます。
I had to go cold turkey.
一気にやめるしかなかった。
I tried to go cold turkey, but it was too hard.
一気にやめようとしたけど、きつすぎた。
ただし、会話でいきなり I went cold turkey. とだけ言うと、
「何を?」
と思われることがあります。
英語学習者は、
I went cold turkey on coffee.
I quit coffee cold turkey.
のように、対象まで言う方が安全です。
cold turkey の例文
コーヒーで使う cold turkey
I used to drink five cups of coffee a day, but I quit cold turkey.
昔は1日5杯コーヒーを飲んでいたけど、一気にやめた。
Don’t quit caffeine cold turkey if it gives you bad headaches.
ひどい頭痛が出るなら、カフェインを急にやめない方がいい。
I went cold turkey on coffee, and the first three days were rough.
コーヒーを一気にやめたら、最初の3日がきつかった。
SNSで使う cold turkey
I deleted all my apps and went cold turkey on social media.
アプリを全部消して、SNSを一気にやめた。
She quit Instagram cold turkey because she was tired of comparing herself to others.
彼女は他人と比べるのに疲れて、Instagramをきっぱりやめた。
I tried to go cold turkey on TikTok, but I downloaded it again two days later.
TikTokを一気にやめようとしたけど、2日後にまたダウンロードしてしまった。
タバコで使う cold turkey
He quit smoking cold turkey.
彼はタバコを一気にやめた。
My dad went cold turkey after smoking for twenty years.
父は20年タバコを吸っていたあと、きっぱりやめた。
Some people quit smoking cold turkey, but others need support.
タバコを一気にやめる人もいるけど、サポートが必要な人もいる。
習慣で使う cold turkey
I stopped watching Netflix cold turkey.
Netflixを見るのを一気にやめた。
I went cold turkey on junk food.
ジャンクフードをきっぱりやめた。
I tried to quit online shopping cold turkey.
ネットショッピングを一気にやめようとした。
cold turkey と gradually の違い
cold turkey の反対に近いのが、
gradually
です。
gradually は「少しずつ」という意味です。
たとえば、
I gradually cut back on coffee.
コーヒーを少しずつ減らした。
I quit coffee cold turkey.
コーヒーを一気にやめた。
この2つは、やっていることは同じ「コーヒーをやめる」でも、やめ方が違います。
gradually
少しずつ減らす。
cold turkey
いきなりゼロにする。
この違いを覚えておくと、cold turkey の感覚がかなりつかみやすくなります。
日本人が間違えやすいポイント
1. “cold turkey” は七面鳥の料理ではない
もちろん、英語で cold turkey と言えば、文脈によっては「冷たい七面鳥の肉」という意味にもなります。
でも、
quit cold turkey
go cold turkey
の形で出てきたら、食べ物ではありません。
意味は、
一気にやめる
きっぱり断つ
です。
2. “I did cold turkey.” は不自然
日本語の感覚で、
I did cold turkey.
と言いたくなるかもしれませんが、これはかなり不自然です。
自然なのは、
I quit coffee cold turkey.
コーヒーを一気にやめた。
I went cold turkey on coffee.
コーヒーを一気にやめた。
です。
基本は、
quit 〜 cold turkey
go cold turkey on 〜
で覚えてください。
3. “cold turkey” は「少し減らす」ではない
cold turkey は「減らす」ではなく、いきなり完全にやめるです。
たとえば、タバコを1日10本から5本に減らした場合は、
I cut down on smoking.
タバコを減らした。
です。
でも、今日から一切吸わないなら、
I quit smoking cold turkey.
タバコを一気にやめた。
になります。
4. 医療・依存の文脈では軽く使いすぎない
cold turkey は、SNSやコーヒーのような軽い話題にも使えます。
ただし、アルコール、薬、処方薬、依存性のある物質について話す時は注意が必要です。
急にやめることで体に強い離脱症状が出ることがあります。
英語表現としては便利ですが、実際に何かをやめる時は、内容によっては医師や専門家に相談した方が安全です。
この記事は英語表現の解説であり、医療アドバイスではありません。
cold turkey に似た英語表現
quit
一番シンプルに「やめる」です。
I quit smoking.
タバコをやめた。
ただし、これだけでは「一気にやめた」のか「少しずつやめた」のかはわかりません。
cut back on
「減らす」という意味です。
I’m cutting back on coffee.
コーヒーを減らしている。
完全にやめるわけではなく、量を減らすイメージです。
cut down on
これも「減らす」です。
I need to cut down on sugar.
砂糖を減らさないと。
give up
「やめる」「断つ」という意味です。
I gave up alcohol.
お酒をやめた。
ただし、cold turkey のように「突然一気に」というニュアンスは必ずしもありません。
kick the habit
「悪い習慣をやめる」という意味です。
He finally kicked the habit.
彼はついにその悪い習慣をやめた。
タバコ、ギャンブル、夜更かしなど、習慣を断つ時によく使います。
cold turkey を会話で使うなら
実際の会話では、こんなふうに使えます。
A: You don’t drink coffee anymore?
もうコーヒー飲まないの?
B: No. I quit cold turkey last week.
うん。先週きっぱりやめた。
また、SNSなら、
A: I haven’t seen you on Instagram lately.
最近Instagramで見ないね。
B: Yeah, I went cold turkey on social media.
うん、SNSを一気にやめたんだ。
Netflixなら、
A: Are you still watching that show every night?
まだ毎晩あのドラマ見てるの?
B: No, I had to go cold turkey. I was staying up way too late.
いや、一気にやめるしかなかった。夜更かししすぎてたから。
このように、cold turkey は「自分を変えるために、きっぱり断った」という話でかなり使いやすい表現です。
まとめ:cold turkey は「少しずつ」ではなく「一気にやめる」
cold turkey は、「冷たい七面鳥」ではなく、
何かを突然きっぱりやめること
依存していた習慣を一気に断つこと
少しずつ減らさず、いきなりゼロにすること
を表す英語表現です。
特に覚えておきたい形は、この2つです。
I quit coffee cold turkey.
コーヒーを一気にやめた。
I went cold turkey on social media.
SNSをきっぱりやめた。
ポイントは、cold turkey は「やめる対象」ではなく「やめ方」を表すことです。
普通にやめるなら quit。
少しずつ減らすなら cut back on。
いきなり完全にやめるなら quit cold turkey。
この違いを覚えておけば、海外ドラマや日常会話で cold turkey を聞いても、冷蔵庫の七面鳥を探さずにすみます。
I quit cold turkey.
これを聞いたら、
「あ、この人は何かを一気に断ったんだな」
と受け取ってください。
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